象形文字の秘密
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「女」の追及8 「Ⅴ」の回転「フ」/83

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  お知らせ                               
                                          
   いつもご愛読ありがとうございます。              
  このたび下記の要綱で漢字のセミナーを開催することに  
  なりました。お誘い合わせの上ぜひご参加ください。     
                                       
   『漢字を科学する』のテーマで本ブログの内容を面白く  
  紹介させていただく予定です。                  
                                       
 「漢字」(共通テーマ)                        
                                       
 『漢字を科学する-康煕字典の漢字を解読する』        
   講師 藤原嵯千生                         
 『漢字をアートする』                          
   講師 石渡松雲氏                         
 日時:2010.04.16.(金)14:00~16:45          
 会場:慶応大学三田キャンパス、北館第2会議室        
 参加費:2000円(学生1000円)                  
 自由交流会:17時~19時「大連(中華、慶応のそば)」    
                                        
 問い合わせ先                              
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  今回は「Ⅴ」と関連の深い左回転型(カナの「フ」で表示)を中心に解読を紹介します。


1.「フ」の解読と会意文字

 まず「フ」とその会意文字「了」「水」「永」、そして更にそれらの会意文字の紹介です。「フ」は基本的な部首と考えていますが、現在の辞書ではその意味を捉えることは困難です。

」=Ⅴの左回転型:=横になった股間=>横になって産む動物=>生むもの=>母性/メス
」=「フ」+「|」:=うむこと+落下=>生み落とす=>生み終わる/経産婦=>おえる

 「了」の会意文字は多いので次項でまとめて紹介します。「了」は辞書の解字では象形となっていることに注意してください。

 「水」は「氵」とは起源が異なっています。「水」も辞書の解字では象形となっています。「氵」は後に改めて紹介します。

」=「フ」+「|」+「ヒ」:=メス+落ちるもの+オス=>メスオスが落とすもの=>にょう=>みず(「|」cf.21、「ヒ」cf.49)
」=「丶」+「水」:=特別なもの+みず=>特別な水=>こおった水=>こおり(「丶」cf.12)
」=「水」+「日」:=みず+最高のもの=>(命を育む)母なる水流=>とうとうと流れる水=>豊かにあふれ出るもの=>たくさんのもの(「日」cf.45)
」=「足」+「沓」:=あし+たくさんのもの=>たくさん歩く=>くまなく歩き回る=>あるき回る=>ふむ(「足」cf.41)
」=「言」+「沓」:=ことば+たくさんのもの=>たくさんの言葉=>話つづける言葉=>しゃべりあう(「言」cf.66)
」=「革」+「沓」:=かわ+たくさんのもの=>たくさんの革もの=>獲物の皮で作った(過剰生産となった)はきもの=>履物=>くつ(「革」cf.42)

」=白+水:=特別に輝くもの+水=>透明な神水=>聖水=>いずみ=>細くつながるもの(再掲。cf.45)
」=「糸」+「泉」:=糸+細くつながるもの=>細く繋がった糸=>せん(「糸」cf.49)
」=「月」+「泉」:=体+細く繋がったもの=>体で細く繋がったもの=>体液を通す細いもの=>体液線(「月」cf.45)
」=「木」+「泉」:=木+細く繋がったもの=>水の流れる管を持つ木製のもの=>(柄に水の通る道を持つ道具)はんぞう(「木」cf.59)


 「永」は「水」や「氷」と似ており辞書では「水」の部に属していますが、中心の骨格が異なり関連はありません。この字の辞書の解字も象形となっています。

」=「丶」+「フ」+「┐」+「ヒ」:=特別なもの+メス+男の特性+オス=>雌雄に関する男の特別な性質=>いつまでも動物的である性質=>いつまでもつづく=>ながくつづく=>ながい(「丶」cf.12、「┐」cf.71、「ヒ」cf.49)
」=「氵」+「永」:=みず+ながい=>ながくみずにいつづける=>およげるもの=>およぐ
」=「言」+「永」:=ことば+ながくつづくもの=>長く続く言葉=>うたうことば=>うたう(「言」cf.67)
」=「口」+「永」:=くち+ながい=>ながく続くこえ=>引き伸ばしたこえ=>うたう(cf.37)
」=「忄」+「永」:=感覚+ながい=>ながくつづく感覚=>(痛みや痒みを)こらえる感覚=>こらえる(「忄」cf.73)
」=「月」+「永」:=からだ+ながいもの=>からだの長い器官=>筋肉のすじ=>すじ(「月」cf.45)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「了」 解字:象形。ひじのない子供の形にかたどる。もと、両手がなえて体にまつわりついた意。借りて、「おわる」意に用いる。

「水」 解字:象形。「|」は水流の形、4点はさざ波を表し、流れる水の形にかたどる。わき出て流れる水の意。ひいて、「みず」の意に用いる。
「氷」 解字:会意形声。意符の水(みず)と意符と音符を兼ねる??(水の凝固した形)とから成る。水がこおる意。ひいて、「こおる」意に用いる。
「沓」 解字:形声。意符の水(みず)と音符の日(ことば)とから成る。立て板に水のようにしゃべる意。
「踏」 解字:形声。意符の足(あし)と音符の沓(ふむ意)とから成る。足で地をうつ、ふみつける意。ことなる
「誻」 解字:会意形声。意符の言(ことば)と意符と音符を兼ねる沓(多くかさなる意)とから成る。互いにしゃべりあう意。
「鞜」 解字:形声。意符の革(かわ)と音符の沓(ふむ意)とから成る。革製の履物、「くつ」の意。

「線」 解字:形声。意符の糸(いと)と音符の泉(ほそい意)とから成る。細い糸の意。ひいて、「せん」の意に用いる。
「腺」 解字:形声。意符の肉(からだ)と音符の泉(体液を分泌する意)とから成る。体内で分泌作用をする器官の意。
「楾」 解字:字源未詳。

「永」 解字:象形。川の本流から分かれている支流の形にかたどる。支流のある長い革の意。ひいて、「ながい」意に用いる。
「泳」 解字:形声。意符の水(みず)と音符の永(吹流しのようにうねうねする意)とから成る。水上を流れに従ってうねうねする意、「およぐ」意。
「詠」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の永(ながい意)とから成る。言葉を長くひいて「うたう」意。
「咏」 解字:形声。意符の口(くち)と音符の永(ながい意)とから成る。声を長く伸ばしてうたう意。
「怺」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の永(ながい意)とから成る。心を長くもってこらえる意。
「脉」 解字 題字なし。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「了」の会意文字の紹介

 「了」の会意文字として「亨」「子」「氶」を紹介します。

」=「フ」+「|」:=うむこと+落下=>生み落とす=>生み終わる/経産婦=>おえる(再掲)

 「高」と同じく本項の「亨」や次項の「享」は同じ冠「亠+口」ですから、部首としての意味を取り出しておきます(cf.67)。

亨-了」=「亠」+「口」=隠す+女性器=>前を隠したもの=>腰布を付けたもの=>尊いひと=>高貴なひと=>貴族(「亠」cf.51、「口」cf.37)
」=「亨-了」+「了」:=高貴なひと+出産=>貴族の出産=>子を授かる=>子をもらう/うける=>もらった幼獣
」=「口」+「亨」:=こえ+もらった幼獣=>もらった幼獣の声=>おびえた声=>ひどくおびえたさま[意味は康煕字典による](「口」cf.37)
」=「亨」+「灬」:=もらった幼獣+子供たち=>もらった幼獣達=>にるもの=>にる(「灬」cf.61)


 現在の「子」は第二画が弧を描いており「了」との関連がなかなか思い浮かばず、解読には苦労しました。
 「子」の意味は「産み落とされた体=>新生児」と「産み落とす体=>母体」の二つに分岐しています。辞書で「子」と「孔」は象形と解説されています。

」=「了」+「一」:=産み落とす+体=>産み落とされた体=>新生児=>こども(「一」cf.19)
」=「了」+「一」:=産み落とす+体=>産み落とした体=>母体=>母
」=「イ」+「子」:=男の仕事+子供=>子供を扱う男の仕事=>忍耐の要る仕事=>たえる(「イ」cf.11)
」=「禾」+「子」:=いね+子供=>稲を刈る時期に生まれた子供=>年の後半に生まれた子供=>小さい子供=>おさない(「禾」cf.11)
」=「忄」+「季」:=感覚+おさないもの=>おさない感覚=>びくびくする感覚=>ドキドキしてわななく=>わななく=>おそれる(「忄」cf.73)
」=「女」+「子」:=女性器+こども=>女性器を持つ子供=>おんなのこ=>このまれるもの=>このむ(「女」cf.76)
」=「宀」+「子」:=いえ+こども=>家の中の子供=>同じ親の子供=>同じ親から増えたもの=>同類のもの=>転注文字=>文字=>じ(「宀」cf.31)
」=「子」+「皿」:=生まれた体+さら=>さらで受ける新生児=>最初の子供=>長子(「皿」cf.48)

 「孟」の理解のために「用」の解読を参考に再掲します。新生児の出生に伴う羊水は誕生祭に利用されるものですから、特に長子の場合、羊水とともに皿で新生児を受けたと推察できます。
」=「角-ク」+「|」:=立った妊婦+垂れ流すもの=>羊水を垂らす妊婦=>破水した妊婦=>羊水=>(誕生祝いの)祭礼に使う羊水=>祝いにもちいる=>もちいる(再掲。cf.35)

」=「子」+「系」:=こども+繋がったもの=>こどもと繋がったもの=>まご(「系」cf.49)
」=「子」+「亥」:=新生児+きざむ=>新生児のきざむような笑い=>乳児笑いのもの=>ちのみご(「亥」cf.72)
」=「子」+「需」:=新生児+必要なもの=>大切な新生児=>新生児=>ちのみご(「需」cf.54)
」=「木」+「子」:=夫+子供=>夫の子=>他人の子供=>(自家受粉しない)すももの実=>すもも(「木」cf.59)

」=「乃」+「子」:=垂れ流すオス達+子を産む体=>オス(動物)達を産む体=>動物の出産=>動物の妊娠=>みごもる(「乃」cf.70)
」=「子」+「L」:=産み落とす体+女の特性=>子を産む女の特性=>産み落とす=>産み落とす所=>産道口=>あな(「L」cf.19)

 後代に「享」は前項の[亨]としばしば混乱されています。まず「亨:=貴族の新生児=>新生児=>もらった幼獣」と変化したので、「貴族の新生児」を表すために「享」が新たに造られたと考えられます。
 この「享」もまた、意味の流れが二つに分岐しています。

」=「亠+口」+「子」:=貴族+子供=>貴族の子供=>祝福を受ける=>うける
」=「亠+口」+「子」:=貴族+子供=>貴族の子供=>貴族の子供達=>女子の集団=>(大切に)二重に囲われたもの=>二重囲い=>外囲い
」=「口」+「享」:=くち+貴族の子供=>貴族の子供の口=>穏やかな息遣い(「口」cf.37)
」=「忄」+「享」:=感覚+貴族の子=>貴族の子の感覚=>純粋無垢な感覚=>まことの感覚=>まこと(「忄」cf.73)
」=「火」+「享」:=ひ+貴族の子供=>小さな炎の火=>(占いで)亀甲を焼く火(「火」cf.61)
」=「言」+「享」:=ことば+貴族の子=>貴族の子の言葉=>丁寧な言葉=>ていねい=>ねんごろ(「言」cf.39)
」=「金」+「享」:=金属+貴族の子=>ぶら下げて打つ金属の小さな壷状の楽器=>金属製のいしづき
」=「酉」+「享」:=さけ+貴族の子=>貴族の子への酒=>混じりけのない酒

」=「享」+「丸」:=貴族の子+丸く太った女=>貴族の子がいずれ丸くなる=>成長する=>いずれ~となる=>いずれ(「丸」cf.18)
」=「孰」+「灬」:=成長する+子供たち=>成長する子供たち=>成熟したもの=>じゅくす(「灬」cf.61)
」=「孰」+「土」:=成長する+男=>男を成長させる=>男を教育する所=>まなびや=>じゅく(「土」cf.19)

」=「禾」+「享」:=いね+女子の集い=>束にしたわら=>脱穀するための稲束=>稲束[意味は康煕字典による](「禾」cf.11)
」=「牛」+「享」:=牛+二重囲い=>黒い唇と黄色い肌の牛=>大型の牛(「牛」cf.12)
」=「木」+「享」:=木+二重の囲い=>二重の棺おけ=>棺おけの外囲い=>外棺(「木」cf.59)
」=「享」+「鳥」:=二重の囲い+とり=>(頭に)二本の縞模様の鳥=>うずら(「鳥」cf.61)

」=「享」+「阝」:=貴族の子供+有機的な集まり=>貴族の子の互啓の集い=>(二重に囲まれた)女子の集会所=>女郎のいる所[父系制社会]=>くるわ(cf.46)
」=「木」+「郭」:=木+二重の囲い=>木のお棺を包む外囲い=>外棺(「木」cf.59)
」=「广」+「郭」:=ひさし+外囲い=>屋根のある外囲い=>外囲い(「广」cf.23)
」=「革」+「郭」:=かわ+二重の囲い=>革に重ねた外革=>つくりがわ(「革」cf.42)


孛-子」=「十」+「冖」:=男+被りもの=>男子用の被りもの (「十」cf.20、「冖」cf.34)
」=「孛-子」+「子」:=男の被り物+こども=>男子用の被りものをした子供=>成長期の男子=>急に伸びる男子=>急成長するもの/にわかに=>急成長に反して急減退するもの=>急にもとる=>もとる
」=「孛」+「力」:=急に伸びる男子+力=>急に伸びる男子の力=>急に力強くなる=>にわかに力がつく=>にわかに(「力」cf.70)
」=「孛」+「鳥」:=にわかに+鳥=>にわかに飛び立つ鳥=>はと(「鳥」cf.61)

」=「忄」+「孛」:=感覚+急に伸びる男子=>成長期の男子の感覚=>急に鈍くなるもの=>感覚が急にもとる=>もとる(「忄」cf.73)
」=「言」+「孛」:=ことば+急に伸びる男子=>急に伸びる男子の言葉=>成長に従い言葉が急にもとる=>言葉がもとる=>もとる(「言」cf.39)

 「存」は第44回を、「孝」は第75回、を各々参照してください。


」=「了」+「フ」+「ヒ」:=産み落とす+女+男=>男女を産み落とす=>出産(「ヒ」cf.49)
」=「氶」+「三」:=出産+たくさん=>たくさんの出産=>たくさんの子を授かる=>たくさんの子をうける=>うける(「三」cf.13)

」=「氶」+「一」:=出産+からだ=>出産する体=>産むときの体=>助産するもの=>たすける=>すくう(「一」cf.19)
」=「扌」+「丞」:=て+助産するもの=>手で助産する=>子をとりだす=>(妊婦を)たすける=>すくう(「扌」cf.12)
」=「丞」+「灬」:=子を取り出す+子供たち=>(自力で出産できず)取り出された新生児達=>未熟児達=>むして食う=>むす(「灬」cf.61)
」=「サ」+「烝」:=男達+未熟児達=>男達や未熟児達をむして食う=>むす(「サ」cf.62)

 「承」では「|:=(産み)落とす」の複数形として「|」にクロスする三本の横棒が使われており、「三」が生み落とされたたくさんのものの意味となっています。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「亨」 解字:象形。??城壁上の高い建物の形にかたどる。城壁上の高屋の意。もと、亨に同じ。かりて、「すすめる」「うける」意に用いる。
「哼」 解字:題字なし。
「烹」 解字:形声。意符の灬(火)と音符の亨(にる意)とから成る。火で魚肉や野菜などを「にる」意。

「子」 解字:象形。小児が両手を動かしている形にかたどる。大人に対する小児の意。
「仔」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の子(たえる意)とから成る。人のよく忍耐する意。
「季」 解字:形声。意符の子(こ)と音符の禾(稚の省略形。おくれる、おそい意)とから成る。成長の遅れている子供の意。ひいて、幼い意に用いる。
「悸」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の季(ちいさい意)とから成る。心臓の動悸が小刻みに打つ意。ひいて、「わななく」「おそれる」意に用いる。
「好」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の子(美しい意)とから成る。女の美しい意。ひいて、「よい」、転じて、「このむ」意に用いる。
「字」 解字:形声。意符の宀(いえ)と音符の子(出生の意)とからなる。子を産む家、産屋の意。ひいて、「やしなう」、借りて、「あざな」の意に用いる。
「孟」 解字:形声。意符の子(こ)と音符の皿(はじめの意)とから成る。一番初めの子、長子の意。
「孫」 解字:形声。意符の幺(糸は誤り変わった形。子のさらに幼い者の意)と音符の子(後から来る、したがう意)とから成る。子の後から来るさらに幼いものの意。
「孕」 解字:形声。意符の子(こども)と音符の乃(ふくれる意)とから成る。子供を身ごもって、腹が膨れる、「みごもる」意。
「孔」 解字:象形。子宮からまさに子供が生まれでようとしている形にかたどる。子供がでる穴の意。ひいて、「あな」の意に用いる。
「孩」 解字:形声。意符の子(こ)と音符の亥(幼児の笑いの意)とから成る。幼児の笑う意。
「孺」 解字:形声。意符の子(こ)と音符の需(乳の意)とから成る。乳を飲む幼児、ちのみごの意。
「李」 解字:形声。意符の木(き)と音符の子(おおい意)とから成る。果実の多くなる木、「すもも」の意。

「享」 解字:象形。??(城壁)の下部??を省略した形で、城壁上の高い建物の形にかたどる。城壁上の高屋の意。もと亨途同じ。かりて、「うける」「すすめる」意に用いる。
「啍」 解字:形声。意符の口(いき)と音符の享(??の省略形。こい、あつい、ゆるい意)とから成る。あつくゆるい息遣いの意。ひいて、重々しく遅い息遣いの意。
「惇」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の享(??は省略形。あつい意、またねんごろの意)とから成る。人情が「あつい」、また、「まこと」の意。
「焞」 解字:形声。意符の火(ひ)と音符の享(亀甲の意)とから成る。占いの亀甲を焼く火の意。
「諄」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の??(享は省略形。ねんごろ、丁寧の意)とから成る。丁寧に言葉をかける、懇ろに論ず意。
「」 解字:形声。意符の金(金属)と音符の??(享は省略形。いしづきの意)とから成る。金属製のいしづきの意。
「醇」 解字:形声。意符の酉(さけ)と音符の??(享は省略形。混じりけのない意)とから成る。混じりけのない濃い酒の意。

「孰」 解字:金文は会意。意符の享(??が正しい形。にる意)と音符の丮(丸は変わった形。ひざまずいて両手を動かしている意)とから成る。篆文は形声。意符の丮(操作をする)と音符の??(煮て柔らかにする意)。いずれもものを煮る意。
「熟」 解字:会意形声。意符の火(ひ)と意符と音符を兼ねる孰(やわらかくする意)とから成る。火にかけて煮て柔らかくする意。孰の跡にできた字。ひいて食べ物などが食べごろになる、「うれる」意。
「塾」 解字:会意形声。意符の土(つち)と意符と音符を兼ねる孰(にる意)とから成る。門の両側で煮炊きする部屋、門部屋の意。古代、学生は師の家の門の両側の部屋に住み、自炊しながら勉強していた。転じて、まなびやの意に用いる。

「稕」 解字:題字なし。
「犉」 解字:形声。意符の牛(うし)と音符の??(享は省略形。おおきい意)とから成る。大きい牛、丈が七尺の牛。
「椁」 解字:形声。意符の木(き)と音符の郭(享は省略形。かこむ意)とから成る。木で作った棺の外囲いの箱、外棺の意。
「鶉」 解字:形声。意符の鳥(とり)と音符の??(黒と黄色の混じる意。また、ずんぐりしている意)とから成る。黒と黄色の混ざった、ずんぐりした鳥、「うずら」の意。

「郭」 解字:会意形声。意符の邑(くに)と意符と音符を兼ねる??(享は省略形。くるわの意)とから成る。くるわで囲われた城市の意。ひいて「くるわ」の意に用いる。
「廓」 解字:形声。意符の广(建物)と音符の郭(境を付ける意)とから成る。外を取り巻く建物の意。
「槨」 解字:形声。意符の木(き)と音符の郭(かこむ意)とから成る。木で作った棺の外囲いの箱、外棺の意。
「鞹」 解字:形声。意符の革(かわ)と音符の郭(押し広げる意)とから成る。毛を取り去って押し広げた革、つくりがわの意。

「孛」 解字:形声。意符の子(草木の芽の意)と音符の「孛-子」(草木が盛んに伸びる意)とから成る。草木の芽が盛んに生育する意。
「勃」 解字:形声。意符の力(ちから)と音符の孛(押しのけて出発する意)とから成る。力で押し出す意。
「鵓」 解字:形声。意符の鳥(とり)と音符の孛(鳴く声の犠牲音)とから成る。ポッポッと鳴く、いえばとの意。
「悖」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の孛(さからいもとるの意)とから成る。心に逆らい「もとる」意。
「誖」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の孛(そむく、もとる意)とから成る。言葉によってそむきもとる意。

「氶」 解字:題字なし。
「承」 解字:形声。意符の手(て)と音符の丞(のぼせる意)とから成る。手の上にのせて受ける意。

「丞」 解字:象形。人が落とし穴に落ちているのを、上にいる人が手で引き揚げているさまにかたどる。落とし穴に落ちている人を引き揚げる、「すくう」意。
「拯」 解字:会意形声。意符の手(て)と意符と音符を兼ねる丞(落とし穴から人を救い上げる意)とから成る。手で人を救い出す意。
「烝」 解字:形声。意符の火(ひ)と音符の丞(ひきあげる意)とから成る。火気・熱気でむし上げる意。
「蒸」 解字:形声。意符の艸(くさ)と音符の烝(もやす意)とから成る。燃料となる草、おがらの意。借りて、「むす」「もろもろ」の意。
***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

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