象形文字の秘密
漢字の解読

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「女」の追及7 「亠+Ⅴ」の補充/82

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***修正と「車」追加:2010.01.23/8:50***

 明けましておめでとうございます。今年もよろしく御願い申し上げます。

 このブログの簡単な紹介のために、今年の干支「寅」の解読を紹介します(これまでの内容をアレンジしています)。


」=「宀」+「一+由」+「ハ」:=いえ+妊婦の体+動き回る=>家の中で動き回る妊婦=>妊娠で気の立った女=>獰猛になった女=>獰猛なもの=>とら

注1:我々は子供の頃、怪我をしたり妊娠したりした動物に近付くと噛み付かれると注意されものです。女も昔は同じで、飲んだトラよりさらに獰猛だったようです。

 「一+由」の部分を少し詳しく解説します。「一」には「一、二、三の一」の意味の他に「体」の意味があります。
/例/
」=「一」+「人」:=からだ+おとこ=>男の体=>おおきい
」=「一」+「止」=>からだ+とまる=>止まったからだ=>(我が身を意識し)姿勢をただした体=>ただしい姿勢=>ただしい
」=「一」+「戈」+「止」:=体+ほこ(武器)+止める=>武器を止める体=>武術を学んだ体=>たけし
」=「|」+「一」:=男根(棒)+からだ(いち)=>男根を持つ体(一本の棒)=>男(男根)

注2:「針」=「金」+「十」:=金属+一本の棒=>金属の棒=>はり ・・・「十:=一本の棒」の例

「由」は[上に伸びたもの、上にあるもの]の意味です。
/例/
(手を上にのばす=>つまみだす)」
(上にあがる水)=>あぶら」
(枝先につく実=>ゆず)」
(船の上に伸びた所=>へさき)」
(衣の上にのびた所=>そで)」等

「由」の例は「甲」「申」「甩」で補強できます。

「甲」は逆に[下に伸びるもの]の意味です。
/例/
(上が堅く下が伸びるもの=>こうら)」
(手を下にのばす=>おしつける)」
(山の尾根が海へ伸びたもの=>みさき)」

「申」は[上下に伸びたもの」の意味です。
/例/
(上下にのびるもの=>サル)」
(上下に伸びる男=>のびる)」
(上下に伸びた大綱=>地位の象徴)」

従って「甩」は[曲がって下に伸びたもの]と解釈できます。
/例/
(雨のとき下に延びるもの=>イナズマ)」
(下に伸びた曲がった足で立つもの=>リュウ)」

以上のことから
一+由」=体+(妊娠で)上に伸びもの=>妊婦の体=>妊婦
と成ります。さらに「田」の解読と「田」に関する文字を紹介しましょう。

」=「口」+「十」:=女性器+男性器(一本の棒)=>(女の)命の原点=>生まれる所=>動きや成長の原点=>ものを産する所=>たんぼ=>た
」=「雨」+「田」:=あめ+生むもの=>雨が生むもの=>かみなり
」=「田」+「力」:=生むもの+ちから=>ちからを生むもの=>おとこ
」=「田」+「木」:=生むもの+き=>木を生むもの=>木の実
」=「田」+「月」:=生むもの+からだ=>体を生む所(実は消化する所)=>い
」=「田」+「心」:=生むもの+こころ=>心を生む=>積極的に考える=>おもう
」=「田」+「共」:=生むもの+ともに=>共同を生むもと=>個々に異質なもの=>異質なもの=>ことなる
」=「田」+「土」:=生むところ+ひと=>ひとを生む所=>ひとの多い安全な所=>さと=>隣の里=>隣の里までの距離=>距離単位

注3:「土」=「十」+「一」=男+体=>男の体=>男/ひと=>(男根を立てた)男の屈み込む所=>地面=>大地


 「田」が解読できると更に次のような文字がその源を明らかにしてくれます。

」=「示」+「申」=>しめす+上下に伸びる体=>体を上下に伸ばすもの=>直立した霊長類=>知恵のあるもの=>かみ

」=「田」+「一」:=>成長の原点+体=>横に伸びた体=>(子持ちで)中年太りした女=>メタボの女=>はは [解1]
」=「田」+「一」:=成長の原点+体=>横に伸びた体=>横に腹の膨れたもの=>妊娠した女=>はは [解2]

注4:「妊娠時に子供の分まで食べて増えた体重が産後に落ちない」と女の人はよく言います。
注5:「母」の「|」が二画で書かれているのは尊敬する人に関する文字を明確に書かない習慣と考えられます。これは父系制社会では皇帝の名前の文字を欠画[一画少なく]する習慣へと引き継がれたと考えられます。

」=「クサカンムリ」+「四方が伸びた田」+「十」:=くさ+四方に伸びるもの+一本の棒=>草の茎先で四方に伸びるもの=>はな

」=「十」+「田」+「十」:=棒+(粉を)生む所+棒=>持ち手のある(粉を)生む手臼石=>うす=>まわるもの=>くるま
」=「車」+「由」:=うす+上に伸びるもの=>(重ね型の)石臼を回す上に伸びた木=>じく木=>じく

注6:原始的な石臼は、円盤型の中央にコマの軸のように棒を突き通し、この軸を両手で持って石皿台の上で転がして粉を挽く手石臼です。「軸」の字のできた時代には手臼石が重ね型の石臼に進化していたと考えられます。


 ここで紹介した「大」「正」「由」「甲」「申」「十」「田」「男」「異」「里」「土」「母」「車」は辞書ではすべて象形と解説されていることに注意してください。

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 今回は前回「亠+Ⅴ」で紹介しきれなかった文字「亠+V+冂」と「亠+V+冖」を補充し
ます。

 また、「立」に関して紹介のもれた「童」の解読とその会意文字を追加します。


1.「亠+Ⅴ+冂」の補充

 「亠+Ⅴ+冂」を持つ文字には「啇」や「商」があります。

立-下の一」=「亠+Ⅴ」:=隠す+女の股間=>股間を隠した女=>前を隠したもの(再掲)
啇-古」=「亠+Ⅴ」+「冂」:=股間を隠す+立ちあがる女の体=>股間を隠して立ちあがる女=>股間を隠して仕事をするもの=>仕事をすること=>仕事(「冂」cf.33)
」=「啇-古」+「古」:=しごと+(部落に居続けた)古い男=>仕事をする古い男=>個別に働く男/男仕事=>個別の男=>個別のもの=>一人ひとり(「古」cf.39)
」=「言」+「啇」:=ことば+仕事をする男=>仕事をする男の言葉=>文句を言う=>せめる=>とがめる(「言」cf.39)
」=「辵」+「啇」:=あゆみ+仕事をする男=>歩き回る男の仕事=>男に合った仕事=>男にふさわしもの=>かなったもの(「辵」cf.65)
」=「啇」+「欠」:=個々の男+口をあけた男=>口をあける各男子=>喜ぶ各男子=>小人の喜び笑うさま[意味は康煕字典による] (「欠」cf.6)

」=「氵」+「啇」:=みず+個別のもの=>個別の水=>すいてき=>しずく=>したたる
」=「扌」+「啇」:=て+個別のもの=>個別にてにする=>つまみとる=>つむ
(「扌」cf.12)
」=「足」+「啇」:=あし+個々のもの=>個々の足=>爪のついた足の肉=>爪を持つもの=>ひずめ(「足」cf.41)
」=「女」+「啇」:=おんな+個々のもの=>一人ひとりの女=>家督を継ぐもの=>よつぎ=>正妻の産んだ子[父系制社会](「女」cf.76)
」=「金」+「啇」:=金属製のもの+個々のもの=>(矢に対し)個々に造る金物=>やじり=>かぶらや


 「商」の文字は「冏」から解読を示します。

」=「冂」+「儿」+「口」=>からだ+幼児+女=>女の子の体=>女の子=>利発な子=>(女であることが)明らかな幼児=>あきらか(「冂」cf31.、「儿」cf19.、「口」cf37.)
」=「亠+Ⅴ」+「冏」:=前を隠したもの+(体+幼児+女)=>前を隠した女子=>(取引のために)着飾った女の子=>女の子を斡旋する=>女子をあきなう=>あきなう


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「啇」 解字:形声。意符の口(くち)と音符の帝(??は変わった形)とからなる。原義未詳。
「謫」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の啇(せめる意)とから成る。罪を暴きせめる意。
「適」 解字:形声。意符の辵(ゆく)と音符の啇(出かけて行く意)とから成る。外に出かけてゆく意、かりて、「かなう」意に用いる。
「歒」 解字:題字なし。

「滴」 解字:形声。意符の水(みず)と音符の啇(つぶの意)とから成る。水のつぶ、「しずく」「したたる」意に用いる。
「摘」 解字:形声。意符の手(て)と音符の啇(ひろう意)とから成る。手で拾うようにつまみとる、「つむ」意。
「蹢」 解字:形声。意符の足(あし)と音符の啇(足が止まって進まない意)とから成る。足が止まって進まない、たちもとおる意。
「嫡」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の啇(匹敵する意)とから成る。匹敵する女、正妻・本妻の意。
「鏑」 解字:形声。意符の金(金属)と音符の啇(もとの意)とから成る。矢の根元の金属「やじり」の意。

「冏」 解字:象形。明り取りの窓の形にかたどる。窓から差し込む光が明るい意。
「商」 解字:形声。意符の「商-亠-Ⅴ」(股間の穴)と音符の??(生む意)とから成る。女性の股間の子を生む所、女陰の意。借りて、王朝の名、また「あきなう」「はかる」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「旁」の解読とその会意文字

 「亠+Ⅴ+冖」を持つ文字には「旁」や「帝」があります。「帝」は会意文字が多いので別項にします。

 「旁-方」の冠は前項の「啇」「商」の「冂:=からだ」が「冖:=被り物」に変わっています。被り物といっても肩から下の着物だったか、胸から下の着物だったか、それとも頭から覆うものであったかははっきりしませんが、腰布とは異なり上半身も衣で覆われていたと考えられます。

 「旁」は意味の流れが二つに分岐しています。また、その会意文字が多いのは男役人が長い間部族内の男たちを監督していたからだと考えられます。

旁-方」=「亠+Ⅴ」+「冖」=股間を隠す+被り物(地位の象徴)を着ける=>被り物で股間を隠すもの=>体を包む衣を着けたもの=>制服の役人(「冖」cf.34)
」=「旁-方」+「方」:=正装の役人+動き回る男=>制服を着て見回る男役人=>制服の役人=>ムチを持つ人(「方」cf.51)
」=「旁-方」+「方」:=正装の役人+動き回る男=>制服を着て見回る男役人=>制服の役人=>見回るもの=>動き回る
」=「イ」+「旁」:=男の仕事+制服の役人=>制服の役人の付き人=>(役人に)付き添う仕事=>つきそうこと=>かたわら(「イ」cf.54)
」=「彳」+「旁」:=部族間の仕事+制服の役人=>部族間の仕事をする制服の役人=>部族間の移動に同行するもの=>付き添うもの=>つきそう(「彳」cf.54)
」=「言」+「旁」:=ことば+制服の役人=>役人の言葉=>横柄に叱咤する=>そしる(「言」cf.66)

」=「氵」+「旁」:=みず+動き回るもの=>動き回るみず=>暴れ回るみず=>洪水=>水が広がるさま=>水が盛んに流れるさま

」=「木」+「旁」:=き+ムチを持つ役人=>小枝のムチを持つ役人=>木のムチ=>ムチ(「木」cf.59)
」=「月」+「旁」:=からだ+ムチを持つもの=>(腎臓からの尿道の)管を持つ器官=>ぼうこう=>わきばら[父系制社会](「月」cf.45)
」=「サ」+「旁」:=くさ+ムチ=>ムチのような(根を持つ)くさ=>ごぼう(cf.62)
」=「扌」+「旁」:=て+ムチ=>手にしたムチ=>むちうつ=>ムチうつように舟を漕ぐ=>舟を漕ぐ=>こぐ(「扌」cf.13)
」=「石」+「旁」:=いし+ムチ=>ムチの音を立てる石=>石の割れる音=>石の音=>石の落ちる音(「石」cf.54)
」=「虫」+「旁」:=むし+動き回るもの=>動き回る虫=>かにの1種[意味は康煕字典による](「虫」cf.38)


 「牓」はその偏「片」の解読から示します。「片」は辞書で象形の部首となっています。

」=「亠」+「左はね棒」+「┐」:=隠れる+垂れ流す+男の特性=>隠れると垂れ流す男=>影では垂れ流す男=>(緊張したときのみ)たれ流さない=>一時的な/かたとき
=>ちょっとの間=>ちょっと=>一部/かた(「亠」cf.51、「左はね棒」cf.22、「┐」cf.71)
」=「片」+「旁」:=ちょっとの間+見回る役人=>一時的な役人=>臨時の役人=>木札(認許証)を持つもの=>認定の木ふだ=>木ふだ=>ふだ

***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「旁」 解字:形声。意符の??(「旁-方」は誤り変わった形。舟の意)と音符の方(並べる、
あわせる意)とから成る。舟を二隻並べる意。もと、舫に同じ。ひいて、「かたわら」の意に用いる。
「傍」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる旁(波の動揺をさけるため
二隻の舟を合わせて一つとする意)とから成る。もと、二隻の舟を連ねたのを操るひと、
船頭の意。ひいて、「かたわら」の意に用いる。
「徬」 解字:形声。意符の彳(いく)と音符の旁 (かたわら、そばの意)とから成る。付き添っ
てゆく意。
「謗」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の旁(そしる意)とから成る。言葉でそしる意。
「滂」 解字:形声。意符の水(みず)と音符の旁(多大の意)とから成る。水が盛んに流れるさま

「榜」 解字:形声。意符の木(き)と音符の旁(たすけただす意)とから成る。弓のゆがみを
ただし直す木、ゆだめの意。
「膀」 解字:形声。意符の肉(からだ)と音符の旁(かたわらの意)とから成る。人体の側面、
わき、わきばらの意。
「蒡」 解字:形声。意符の艸(くさ)と音符の旁(白よもぎの意)とから成る。よもぎの類の意。
「搒」 解字:形声。意符の手(て)と音符の旁(かたわらの意)とから成る。手で櫂を
右に左にして舟を漕ぐ意。
「磅」 解字:形声。意符の石(いし)と音符の旁(ものの落ちる音の意)とから成る。石の落ちる音の意。
「螃」 解字:題字なし。

「片」 解字:象形。木を二つ割にした右半分の形にかたどる。半分に割った木の意味。
ひいて、「かた」の意に用いる。
「牓」 解字:形声。意符の片(板)と音符の旁(ふだの意)とから成る。「ふだ」の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



3.「帝」の解読とその会意文字。

 「帝」の冠も「旁」と同じです。辞書では「帝」は象形となっていることに注意してください。

旁-方」=「亠+Ⅴ」+「冖」=股間を隠す+被り物(地位の象徴)を着ける=>被り物で股間を隠すもの=>体を包む衣を着けたもの=>制服の役人
」=「冂」+「|」:=体+男根=>体で上下する男根=>操る男根=>操れるもの=>制御できるもの=>制御すること=>制する/おさえる=>髪や乳房を押さえる布=>覆う布=>ぬのきれ(再掲。cf.34)

」=「旁-方」+「巾」:=正装の役人+制するもの=>正装で男達を仕切るもの=>正装の司令官=>司令官/(部族を)守るもの=>天帝[父系制社会]=>みがど(「巾」cf.34)
」=「帝」+「口」:=司令官+ひと=>指令をする殿方=>(女にとっては)並の男=>ただの男=>たんなるもの(「口」cf.37)
」=「口」+「帝」:=言葉+司令官=>司令官の言葉=>統領への言い訳=>泣きながら語る=>なく(cf.37)
」=「示」+「帝」:=神事+司令官=>司令官の戦運を祈願する=>天使の祭り[父系制社会](「示」cf.61)
」=「言」+「帝」:=ことば+司令官=>司令官の言葉=>はっきりした言葉/誠実な言葉=>つまびらか/まこと(「言」cf.39)
」=「扌」+「帝」:=養うもの+指令官=>お抱えの司令官=>男達を取り仕切る頭=>頭を整える=>髪を整える=>こうがい(「扌」cf.12)
」=「木」+「帝」:=き+整えるもの=>木で(髪を)整えるもの=>こうがい[意味は康煕字典による](「木」cf.59)

」=「山」+「帝」:=やま+司令官=>(でこぼこが統制され)平らになった山=>平らな山[意味は康煕字典による](「山」cf.33)
」=「糸」+「帝」:=いと+司令官=>糸達を取り仕切るもの=>糸をまとめて止める糸=>結び糸=>しめる/しまる(「糸」cf.39)
」=「サ」+「帝」:=草+仕切るもの=>草の実を仕切るもの=>へた(「サ」cf.62)

」=「足」+「帝」:=あし+守るもの=>足を守るもの=>ひずめ(「足」cf.41)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「帝」 解字:象形。天を祭るときに立てる大きな几(机)の形にかたどる。天を祭るとき、ささげものを載せる大きい机の意。
「啻」 解字:形声。意符の口(はなし)と音符の帝(とめる意)とから成る。話をうちきる助字「ただ」の意。
「啼」 解字:形声。意符の口(こえ)と音符の帝(なみだの意)とから成る。涙を流して泣く意。
「禘」 解字:会意形声。意符の示(かみ)と意符と音符を兼ねる帝(丶を祭る大きな台の意)とから成る。天使の行う大祭りの意。
「諦」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の帝(ただす意)とから成る。言葉で公平に諮りただす意。ひいて、「つまびらか」「まこと」などの意に用いる。
「揥」 解字:形声。意符の手(て)と音符の帝(ととのえる意)とから成る。髪を整える道具、こうがいの意。
「楴」 解字:題字なし。
「崹」 解字:題字なし。
「締」 解字:形声。意符の糸(いと)と音符の帝(どめる意)とから成る。糸で止め縛る意。
「蒂」 解字:蔕の別字体。
「蹄」 解字:形声。意符の足(あし)と音符の帝(まもる意)とから成る。牛馬の足を守り大地を踏む部分、「ひずめ」の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



4.前回の「立」に関して「童」の会意文字を追加紹介します。

 「童」を紹介するに当たり「里」から解読します。ただし、「里」の会意文字は後日紹介する予定です。

」=「田」+「土」:=生むところ+ひと=>ひとを生むところ=>ひとの多い(安全な)所=>ひとざと=>さと=>隣の里=>隣の里までの距離=>距離単位(「田」cf.8、「土」cf.20)

」=「立」+「里」:=立+里=>たつ+人を生む所=>里に立つもの=>子供=>わらべ
」=「忄」+「童」:=感情+わらべ=>わらべの感情>あこがれる(「忄」cf.73)
」=「目」+「童」:=め+わらべ=>わらべの(おおきい)目=>ひとみ(「目」cf.48)
」=「足」+「童」:=あし+わらべ=>わらべのあし=>ヨチヨチ歩き=>うまく歩けないさま[意味は康煕字典による](「足」cf.)
」=「イ」+「童」:=男に関するもの+わらべ=>男に関するわらべ的性格=>おろかなもの=>わらべ(「イ」cf.54)

」=「巾」+「童」:=ぬの+わらべ=>布を持つ童=>旗を振るわらべの仕事=>はた[意味は康煕字典による](「巾」cf.34)
」=「扌」+「童」:=所有するもの+わらべ=>養うわらべ=>太鼓やかねをたたくもの=>かねをつく=>つく(「扌」cf.12)

」=「木」+「童」:=木+童=>わらべのような木=>ちょっとした木=>添え物的柱=>はしら(cf.「木」59)
」=「禾」+「童」:=いね+わらべ=>わらべのような稲=>育ちの悪い稲=>遅れて収穫されるもの=>遅れたもの=>おくてなもの=>おくて(「禾」cf.11)
」=「日」+「童」:=日+童=>わらべのような日=>一日が空け始める頃の日ざし=>未明の淡い日差し(cf.45)
」=「舟」+「童」:=わらべのような舟=>突き当たりながら進む小船=>いくさ舟(cf.69)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「里」 解字:会意。意符の田(た)と、意符の土(道の意)とから成る。田地を分け隔てるあぜ道の意。借りて、「さと」の意に用いる。
「童」 解字:形声。意符の金文は意符の辛(立は省略形。入れ墨をする鍼)と音符の目(め)と意符の重(里は省略形。奴隷の意)とから成る。目の上、額に入れ墨をした奴隷。目が省略され、借りて、「わらべ」の意に用いる。
「憧」 解字:形声。意符の忄(こころ)と音符の童(つきあたる意)とから成る。心と心がぶつかり合って定まらない意。
「瞳」 解字:形声。意符の目(め)と音符の童(丸く膨らんでいる玉の意)とから成る。目の中にある「ひとみ」の意。
「蹱」 解字:題字なし。
「僮」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる童(奴隷、子供の意)とから成る。童がもと罪人の奴婢であるのと区別して、子供、若者の意に用いる。

「幢」 解字:角川大字源に題字なし。
「撞」 解字:形声。意符の手(て)と音符の童(つきあてる意)とから成る。棒や杵を持って突き当てる、「つく」意。

「橦」 解字:形声。意符の木(き)と音符の童(とばり、まくの意)とから成る。幕を支える柱の木、また、柱の意。
「穜」 解字:形声。意符の禾(いね)と音符の童(おくれる意)とから成る。早く植えたのに遅れて熟する稲、おくての意。
「曈」 解字:形声。意符の日(ひ)と音符の童(覆われて明らかでない意)とから成る。日がまだ覆われている未明の明るさの意。
「艟」 解字:形声。意符の舟(ふね)と音符の童(つきあたる意)とから成る。相手の舟に突き当たっていく舟、いくさ舟の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



5.前回の「立」に関して「龍」の会意文字を追加紹介します。「龍」は辞書では象形と解字されていることに注意してください。

」=「立」+「月」+「ト」+「己」+「彡」:=たつ+体+棒(ひげ)+はいはいするもの+けの多いもの=>はいずってたつ毛が多く棒ひげのあるもの=>けの多いワニ型の体で棒ひげを持つもの=>(想像上の生物)リュウ=>(輪郭がはっきりせず)盛り上がっているもの(意味追加。cf.81、「月」cf.45、「ト」cf.20、「己」cf.31、「彡」cf.65)

」=「龍」+「土」:=つち+土=>りゅうのように長く盛り上がったもの=>たんぼのうね=>うね/つか(「土」cf.20)
」=「口」+「龍」:=くち+盛り上がっているもの=>口で盛り上がる所=>のど笛=>のど(「口」cf.37)
」=「サ」+「龍」:=くさ+盛り上がるもの=>盛り上がるクサ=>おおけたで(「サ」cf.62)
」=「山」+「龍」:=やま+盛り上がったもの=>盛り上がった山=>高く険しい山(「山」cf.33)
」=「扌」+「龍」:=手にしたもの+りゅう=>手中で盛り上がったもの=>おさえこむもの=>おさえる(「扌」cf.12)
」=「竹」+「龍」:=竹+盛り上がったもの=>竹を盛り上げて編んだもの=>竹かご=>かご(「竹」cf.33)
」=「阝」+「龍」:=たくさん+盛り上がるもの=>たくさん盛り上がったもの=>連なる丘=おか(「阝」cf.46)

」=「广」+「龍」:=覆うもの+りゅう=>龍を覆うもの=>高く大きな家(「广cf.23)
」=「宀」+「龍」:=いえ+りゅう=>家の中の龍=>龍を祭った家=>尊い家・恵まれた家=>たっとぶ/あがめる(「冖」cf.34)

」=「龍」+「衣」:=りゅう+男のきもの=>男が衣を着ると龍におそわれる=>龍のおそうもの=>おそう(「衣」cf.50)
」=「龍」+「廾」:=りゅう+垂れ流す男=>龍の徳を受けた垂れ流す男=>慎み深い男=>つつしむ[意味は康煕字典による](「廾」cf.48)
」=「イ」+「龍」:=男に関するもの+りゅう=>龍のような男=>いまだ大成しない(野生の)男[意味は康煕字典による](「イ」cf.54)
」=「龍」+「共」:=りゅう+ともに働く男達=>龍に徳を与えられ協力する男=>協力心をあてがわれたもの=>協力心がそなわる=>そなわる[意味は康煕字典による](「共」cf.62)
」=「龍」+「石」:=龍+石=>龍の徳を隠す石=>石を磨いて龍の徳を得る=>みがく(「石」cf.54)
」=「龍」+「示」:=りゅう+しめす=>龍の徳を示すもの=>龍の加護を受けたもの=>大成したもの[意味は康煕字典より推定] (「示」cf.61)

」=「龍」+「天」:=りゅう+てん=>天の龍(「天」cf.57)
」=「日」+「龍」:=ひ+りゅう=>龍の日=>龍の活動する明かり=>日の出の薄明かり(「日」cf.45)
」=「月」+「龍」:=体+龍=>龍の体=>輪郭のはっきりしないもの=>ぼんやりとしたもの=>おぼろげ(「月」cf.45)
」=「氵」+「龍」:=みず+りゅう=>水中の龍=>龍の住処=>たき
」=「王」+「龍」:=石+龍=>龍を刻んだ石=>雨乞いの石(「王」cf.21)

 想像上の動物「龍」は以下のようであったと考えられます。

 龍は枝のような髭と毛深くて(龍)盛り上がった骨格を持ち、天上に住み(龑)、霧立つ朝もやの中では赤い体をちらつかせ(朧)、瀧を伝って下界に降りてくる。人々は男の守り神として龍を高く大きな社(龐)を立てて祭り、屋内に祭壇をもつ家は皆から尊ばれる(寵)。また、旱魃のときは龍を刻んだ玉を用意し雨乞い(瓏)をする。
 垂れ流すだけの男(儱)が協力して(龔)龍の徳を宿しているとされる石(礱)を削ると、慎み深い(龏)徳が得られて大成する(龒)。

 易経の中には「乾為天(すべてが陽の卦)」の中に「潜龍用いるなかれ(母系社会での意味は“龍の徳を得られず、大成していない男は使ってはいけない”という意味か?)」と解説されています。易経は周の文公により父系社会用にリライトされたと考えられます。



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「龍」 解字:象形。リュウの体全体の形にかたどる。うろこのある動物の意と関係がある。うろこのある動物のかしら、「たつ」の意。
「壟」 解字:形声。意符の土(つち)と音符の龍(盛り上がっている意)とから成る。田畝の中の小高く盛り上がっている所、「うね」の意。
「嚨」 解字:形声。意符の口(くち)と音符の龍(もりあがる意)とから成る。口の下の盛り上がっている所、のどの意。
「蘢」 解字:形声。意符の艸(くさ)と音符の龍(おおきい意)とから成る。おおきなたで、おおけたでの意。
「巃」 解字:形声。意符の山(やま)と音符の龍(盛り上がる意)とから成る。山が盛り上がっていて険しい意。
「攏」 解字:形声。意符の手(て)と音符の龍(おおう意)とから成る。手で上から覆う、おさえる意。
「籠」 解字:形声。意符の竹(たけ)と音符の龍(盛り上がる意)とから成る。土を盛り上げて運ぶ竹製の「かご」の意。
「隴」 解字:形声。意符の阜(おか、やま)と音符の龍(中央が高くなっている小丘の意)とから成る。中央の高くなったおかの意。ひいて、うねの意に用いる。

「龐」 解字:形声。意符の广(いえ)と音符の龍(大きく盛り上がる意)とから成る。高く大きい家の意。
「寵」 解字:形声。意符の宀(いえ)と音符の龍(高く大きい家の意)とから成る。高く大きい家の意。ひいて、たっとぶ、あがめる意に用いる。
「襲」 解字:形声。意符の衣(ころも)と音符の??(龍は省略形。さかさまの意)とから成る。普段とは反対に着る着物、死者に着せる左前の着物、かりて、「かさねる」「おそう」意に用いる。
「龏」 解字:角川大字源になし。
「儱」 解字:題字なし。
「龔」 解字:題字なし。
「礱」 解字:題字なし。
「龒」 解字:題字なし。

「龑」 解字:題字なし。
「曨」 解字:形声。意符の日(ひ)と音符の龍(ほのぐらい意)とから成る。、ほのぐらい日の出のころの明るさの意。
「朧」 解字:形声。意符の月(つき)と音符の龍(暗くてはっきりしない意)とから成る。つきの光が暗くてはっきりしない、「おぼろ」の意。
「瀧」 解字:滝の旧字体。
「瓏」 解字:会意形声。意符の王(たま)と意符と音符を兼ねる龍(りゅう、たつの意)とから成る。竜を刻した玉の意。雨乞いに用いる玉。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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【2010/01/20 23:20】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(4) |
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コメント

象形文字を研究されているなんて、すばらしいです!
ただ、私の取り組む字源とは異なっていることがわかりましたけれど。でも、いいのです。字源はさまざま多様に解釈されておりますから。
昨年末、生徒さんのために今年の干支である「寅」のテキストを作りました。古跡であります甲骨文字や金文には、ウ冠の形はまだ付いていず、矢の形そのものです。矢羽が広がった形で記されて、ウ冠に間違えられていったわけです。
象形文字を追い、タイムスリップする時間は、本当に楽しいですね。これからも楽しい時間を。
【2010/02/05 10:46】 URL | 安東麟 #-[ 編集]
 貴重なご意見ありがとうございます。
 このブログでは、康煕字典を中心に解読しています。従って、各文字の起源に戻るためには最近2000~3000年の父系制社会の中国史で書かれたものを参考に、文字の受けた変形を考慮する必要があるようです。
【2010/02/06 09:51】 URL | sachio43 #-[ 編集]
翠嵐の金子です。藤原君のサイトですよね?以前同期会でお聞きしたんだと思いますが時々拝見してます。よく調べてありおもしろい。同期会を企画中ですまたお誘いします。
【2012/02/14 11:53】 URL | 金子 修司 #-[ 編集]
お久振りですね。お元気ですか? 
 ブログは楽しく見ていただければ幸です。漢字の解読はいよいよ佳境に入り、漢字の起源の全体像が見えてきたので、これからもお楽しみください。

 いつも同期会の手配を進めていただいて感謝しています。開催を楽しみにしていますのでよろしく。

> 翠嵐の金子です。藤原君のサイトですよね?以前同期会でお聞きしたんだと思いますが時々拝見してます。よく調べてありおもしろい。同期会を企画中ですまたお誘いします。

【2012/02/29 00:01】 URL | sachio43 #-[ 編集]

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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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