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「女」の追及5 「Λ」、「木」と「ホ」/80

 今回は「Λ」の展開を中心に詳細検討の欠けている「木」と「ハ」会意文字を紹介します。。


1.「Λ」の展開

 これまでは各部首をもつ文字達の共通な意味を取り出して意味を確定してきました。第17回で紹介した「ハ(上部):=わける」や第60回で紹介した「ハ(下部):=立ち上がる男」やその複数型として第61回で紹介した「灬」を現段階では体系的に意味を関連付けて捉え直すことができます。
 「ハ(上部)」は「ハ(下部)」は同じ「Λ」の意味が二つに分岐したものと考えられます。

Λ个-|)」=Ⅴの逆転:=男の股間=>おとこ=>おとこの体/オスの体=>おとこの足=>身を起こした男=>立ち上がる男=>仕事をする男/男の仕事=>素晴らしい男(再掲。cf.59)

」(上部)=「Λ」の変形:=男の足=>(女の)股間に分け入る所=>分け入る=>分ける(cf.17)
」(下部)=「Λ」の変形:=男の足=>立ち上がる男=>(女を)支える男=>立派な男=>普通の男=>ばかもの(修正。cf.60)

」=「八(下部)」+「八(下部)」:=男の足+男の足=>男達の足=>たくさんの足=>子供達 (再掲。cf.61)

  「八(上部)」の会意文字「半」「分」「券」「拳」「劵」「小」「公」は第17回、「沿」は第40回、「隊」「遂」は第49回、「少」とその展開は第50回、「京」とその展開は第51回、「谷」とその展開は第59回を参照してください。

  「八(下部)」の会意文字「兵」「具」「六」「只」「真」「眞」および「貝」や「頁」を含む文字たちは第60回、「共」とその展開は第62回を参照してください。

  「灬」の会意文字「魚」「鳥」「馬」「熊」「庶」「然」「烈」「煮」「熱」「熟」「黒」とその展開は第61回、「無」とその展開は第62回を参照してください。


 今回は以上の内「十+Λ」=「木」と「十+八」=「ホ」については再検討し詳細に会意文字を紹介します。

」=「十」+(融合)+「Λ」:=おとこ+股間=>男の股間=>すばらし股間=>素晴らしい夫=>夫=>(会合に女の代わりに)参加するもの=>いるだけで何もしないもの=>立っているだけのもの=>植物=>草木=>(木質を持つ)立ち木=>き(修正。cf.59)

「ホ」=「木」の変形=「十」+「ハ」:=男+立ち上がる男=>素晴らしい夫=>夫=>普通の夫=>ばかな夫=>ばかもの=>ばか(cf.59)

 「八(上部)」「八(下部)」「灬」の会意文字は各々第17回、第60回、第61回を参照してください。


1.「木」の再検討

 「木」の現在のレベルで紹介可能な会意文字と、紹介を忘れた会意文字をまとめて追加紹介します。

」=「口」+「木」:=ひと+夫=>ご亭主=>馬鹿なもの=>あほう(再掲。cf.59)
」=「イ」+「呆」:=男の仕事+夫=>夫の付き人=>夫をまもる=>世話をする=>たもつ
」=「木」+「口」:=夫+ひと=>夫となった人=>味わいの深いひと=>味わい深い(アンニンの)味の実=>あんず(「口」cf.37)

  「呆」と「杏」は同じ要素からできていますが、「杏」より先にできたと考えられる「呆」は使い古されて現在では軽蔑の意味を含んでいます。

」=「日」+「木」:=支配するもの+夫=>(女統領のように賢く)指揮を執る夫=>物事にあかるい夫=>あかるい=>あきらか(「日」cf.45)
」=「木」+「日」:=夫+ひと=>夫たるひと=>殿方=>(一般に)にぶいひと=>物事にくらい=>くらい(「日」cf.45)

 同じく「杲」と「杳」も同じ要素からできていますが、できたのが古い「杲」で使われる「日」は初期の賢い女統領の意味で、「杳」で使われる「日」は後期の「(ただの)ひと」の意味が使われています。上下の「日」で意味が対になっている点に注意してください。

 「朿」は第59回で「巾」と「木」の融合と考えましたが、「冂」と「木」の会意と考える方が納得できるので訂正します。「朿」の会意文字「刺」「棘」「策」は第59回を参照してください。

」=「冂」+「木」:=体+夫=>夫の体=>身に差し込まれるもの=>ささるもの=>とげ(訂正)

」=「乃」+「木」:=男達+き=>木の上に突き出すもの=>枝(「乃」cf.70)

 「朽」と「杇」は共通な「丂-一」から解説します。

丂-一」=「|」+「┐」:=男根+男の特性=>男根を立てた男=>男根=>棒(「┐」cf.71)
」=「丂-一」+「一」:=男根を立てた男+体=>男根を立てた男の体=>男の体=>男(「一」cf.19)
」=「木」+「丂」:=夫+男の体=>夫の体=>放置して葬るもの=>朽ち果てるもの=>くちる
杇-木」=「二」+「丂-一」:=二つ+棒=>二つの棒(を繋い)でできたもの(「二」cf.25)
」=「木」+「杇-木」:=き+二つの棒=>木でできた二つの棒=>塗りごて

 「塗りごて」の原型は現在の持ち手と同じような二本の棒を平行に繋いだもので、塗るへらのほうも棒状であったと推察できます。棒状のへらの部分は塗る材料をしゃくい取るように次第に現在のように平たくなったと考えられます。

」=「木」+「土」:=夫+土=>夫の所有する成人男子=>夫が見守る役=>いけない行為を止める=>欲求をとめる=>ふさぐ(「土」cf.19)
」=「木」+「牛」:=き+角をもつもの=>曲がった棒=>きね(「牛」cf.12)

 杵は現在は穀物をつくために真直ぐな棒の上部が持ち手としてくびれていますが、原始のものは枝分かれする部分またはひどく曲がった枝であったと推察できます。

」=「木」+「内」:=き+入り込むもの=>咬み込まれる木=>(角い)ほぞ(「内」cf.32)
」=「木」+「區」:=木+一塊に区切る=>扉のかなめとなる木=>扉の軸となる木=>軸木=>=>軸木受け=>(丸い)ほぞ穴=>とぼそ(「區」cf.43)

」=「木」+「甘」:=き+あまい=>あまい実のなる木=>みかん(「甘」cf.35)

 「枸」の字を検討し「句」の再検討をしたのですが、誤りがあったので訂正します。
 第9回では「句」の会意文字から共通の意味を引き出しました。その後代の意味には間違いがなかったのですが、由来が「女の尿道口」ではなく「男の尿道口」だったので訂正します。また、「句」は意味の流れが二つに分岐していました。

」=「ノ」+「┐」:=特別なもの+男の特性=>特別な男の特性=>男の股間=>あぐら(訂正)
」=「勹」+「口」:=男の股間+口=>男の尿道口=>丸い先(亀頭)=>丸いもの/まるい(訂正)
」=「勹」+「口」:=男の股間+口=>男の尿道口=>時間を置いての射精=>区切りのあるもの=>くぎる(訂正)
」=「木」+「句」:=き+赤く丸いもの=>丸く赤い実のつく木=>クコ

」=「木」+「己」:=夫+はいはいする幼女=>幼女の(約束された)夫=>成長の助けとなるもの=>成長の助けとなる実=>くこ(「己」cf.30)

」=「木」+「栃-木」:=木+いろいろに曲げた体=>いろいろの丸いものを付ける木=>どんぐりの木=>とち(「励-力」cf.70)
」=「木」+「古」:=木+古=>夫+古い男=>年老いた夫=>衰弱して死ぬもの=>朽ち果てるもの=>かれる(「古」cf.39)
」=「木」+「甲」:=き+下に伸びたもの=>(上をつなぎ)下を埋め込んだ棒での囲い=>木のおり=>おり(「甲」cf.8)
」=「木」+「冊」:=き+手を付いてあるく体=>木足を立て、上をつないだ、または覆ったおり=>さく(「冊」cf.33)

」=「木」+「尼」:=木+汚れたもの(男の尻)=>泥まみれの木=>車止めの木=>止め木(「尼」cf.68)
」=「木」+「石」:=き+かたいもの=>堅い木=>黄赤色の堅い木=>やまぐわ(つげ?)(「石」cf.54)
」=「木」+「主」:=き+隠れた主=>隠れた木の主=>家のはしら=>はしら(「主」cf.51)
」=「木」+「氐」:=き+地面に落ちたもの=>木の地に落ちた所=>ねっこ=>ね(「氐」cf.50)
」=「木」+「正」:=き+ただしもの=>正しく切り出した木=>まさめの木材=>まさめ(「正」cf.20)
」=「幵」+「木」:=処刑する+木=>斬った木=>(山道での)道しるべの木=>目印=>しおり(「幵」cf.77)
」=「木」+「圭」:=き+上下関係の男達=>汗と油の集団のような香りのきつい木=>かつら(「圭」cf.23、cf.79)
」=「木」+「行」:=夫+部族間を行き来するもの=>部族間を行き来する夫=>部族をつなぐもの=>橋渡しをするもの=>柱等をつなぐ横木=>けた(「行」cf.54)
」=「木」+「舌」:=夫+した=>夫の舌=>なめる場所を導く=>正しく直す=>矯正する=>矯正する当て木=>ためぎ(「舌」cf.)

 「傑」は「舛」から検討します。「桀」や「傑」には二つの意味の流れが読み取れます。参考に「桝」の解読も示します。

」=「夕」+「ヰ」:=かたむいた体+すぐれたもの=>反抗する優れた男(棒)=>傾いて優れた(輝く)もの=>たがで止めた傾いた木=>傾いた木枠の容器=>ます(再掲。cf.53)
」=「舛」+「木」:=反抗する優れた男+木=>木の上で暮らす優れた男=>木上で暮らすもの=>木の上のねぐら=>鳥の巣=>とまりぎ(「舛」cf.53)
」=「イ」+「桀」:=男の仕事+木の上のねぐら=>木の上のねぐら造りの男仕事=>卓越した技術=>優れたもの
」=「舛」+「木」:=反抗する優れた男+木=>木の上で暮らす優れた男=>規則に従わない男=>はりつけの刑の男=>はりつけ
」=「イ」+「桀」:=男の仕事+木の上の従わない男=>木の上の男を捕らえる仕事=>卓越した技術=>優れたもの(「イ」cf.54)
」=「木」+「舛」:=き+反り返る男=>反り返る男(棒)達=>斜め棒を組んだもの=>ます(参考。再掲。cf.53)


 「柁」の解読は旁の紹介を忘れていましたので、「它」から示します。「它」の会意文字の紹介は省略します。

」=「宀」+「ヒ」:=被り物+男=>被り物をした男=>かじ取りの男=>かじきり/船長=>くねくね進む=>くねくねするもの=>くの字型のもの(「宀」cf.31)
」=「木」+「它」:=き+くねくねすすむ=>くねくね進ませる木=>かじ棒=>かじ

 「柁」は「かじそのもの」で「舵=舟+它:=舟をくねくね進ませるもの=>舟を操るもの=>かじとり=>かじ」と少し異なり蛇行(「蛇=虫+它」)を操るものです。
 また「它」は「駝=馬+它:=うま+くの字型のもの=>くの字型の背中を持つうま=>らくだ」と「くの字型のもの」にまで意味が展開されています。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「保」 解字:象形。人(ひと)が??(子供を外からくるむしとね)とから成る。人が子供をねんねこでくるんで負う意。ひいて、「やすんじる」意に用いる。
「杏」 解字:形声。意符の木(木)と音符の口(向の省略形。こうばしい意)とから成る。香ばしい実のなる木、「あんず」の意。
「杲」 解字:形声。意符の木(き)と音符の日(ひ)とから成る。太陽が木の上に高く昇って明るい意。
「杳」 解字:題字なし(意味は康煕字典による)。

「朶」 解字:形声。意符の木(き)と音符の几(乃は誤り変った形。垂れる意)とから成る。木の枝が垂れ下がる意。ひいて、「えだ」の意に用いる。
「朽」 解字:形声。意符の木(き)と音符の丂(臭いにおいがする意)とから成る。木が臭くにおう、木がくさる意。ひいて、「くちる」意に用いる。
「杇」 解字:形声。意符の木(き)と音符の「杇-木」(ぬる意)とから成る。土を塗る木製の道具、塗りごての意。
「杜」 解字:形声。意符の木(き)と音符の土(はらの意)とから成る。身ごもっているとき、つわりに効く果実のなる木、やまなしの意。
「杵」 解字:形声。意符の木(き)と音符の牛(きねの意)とから成る。木製の穀物などをつく「きね」の意。
「枘」 解字:形声。意符の木(き)と音符の内(でっぱっている意)とから成る。大きな木にはめ込む小さな木の突起、「ほぞ」の意。
「樞(枢)」 解字:形声。意符の木(き)と音符の區(つかさどる意)とから成る。木で作った門扉の開閉をつかさどる回転軸を差し込むへこんだ穴、「とぼそ」の意。扉の主要な部分であるところから、ひいて、「かなめ」の意に用いる。
「柑」 解字:会意形声。意符の木(き)と意符と音符を兼ねる甘(あまい意)とから成る。甘い果実を付ける木、柑橘類の木の意。

「枸」 解字:形声。意符の木(き)と音符の句(小さい玉の意)とから成る。小さい玉の用の果実のなる木。
「杞」 解字:形声。意符の木(き)と音符の己とから成る。木の名。
「栃」 解字:字源未詳。
「枯」 解字:形声。意符の木(き)と音符の古(丸裸になる意)とから成る。木の葉が落ちて丸裸になる、「かれる」意。
「柙」 解字:形声。意符の木(き)と音符の甲(かこむ意)とから成る。木製の囲い、「おり」の意。
「柵」 解字:形声。意符の木(き)と音符の冊(あむ意)とから成る。大小不ぞろいの木を編んで作ったもの、さくの意。
「柅」解字:形声。意符の木(き)と音符の尼(とどめる意)とから成る。車を止める横木、止め木の意。
「柘」 解字:形声。意符の木(き)と音符の石(黄赤色の意)とから成る。木から採った黄赤色の染料の意。
「柱」 解字:形声。意符の木(き)と音符の主(しっかり立つ意)とから成る。しっかりと真直ぐに立った木つ意、
「柢」 解字:会意形声。意符の木(き)と意符と音符を兼ねる氐(もとの意)とから成る。木のねもと、「ね」意。
「柾」 解字:字源未詳。
「栞」 解字:形声。意符の木(き)と音符の幵(切る意)とから成る。山道などで、木の幹や枝などを切り、傷つけて目印としたもの、「しおり」の意。
「桂」 解字:形声。意符の木(き)と音符の圭(香りのよい意)とから成る。香りのよい木、「かつら」の意。
「桁」 解字:形声。意符の木(き)と音符の行(よこの意)とから成る。横に渡した木、「けた」の意。
「栝」 解字:形声。意符の木(き)と音符の??(=舌。くくる意)とから成る。他のものにくくり付けてゆがみを直す木、ためぎの意。

「桀」 解字:形声。意符の木(き)と音符の舛(両足の意)とから成る。木の高いところに掲げられた、鳥の止まり木の意。借りて、はりつけの意に用いる。
「傑」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の桀(ぬきんでている意)とから成る。高く人のぬきんでていて、並でない人

「它」 解字:象形。毒蛇のくねくね身をくねらせて這うさまにかたどる。蛇の意。
「柁」 解字:形声。意符の木(き)と音符の它(うねうね進む意)とから成る。舟の蛇行を助ける木製の道具、「かじ」の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「果」の再検討

 第11回では「果」の意味を取り出しましたが、これに意味を追加し、その会意文字を紹介します。

」=「田」+「木」:=生むもの+草木=>草木を生むもの=>かじつ/実=>(毛やうろこで)覆われていないもの=>むき出しのもの(意味追加。cf.11)
」=「サ」+「果」:=くさ+かじつ=>草の実(「サ」cf.62)
」=「足」+「果」:=あし+果実=>足の果実=>くるぶし(「足」cf.41)
」=「骨」+「果」:=ほね+果実=>果実の付いた骨=>(股関節の)丸い凸部を持つ骨=>大たい骨(cf.62)
」=「虫」+「果」:=むし+かじつ=>(腹部がくびれ)実のような腹をもつ虫=>ジガバチ(「虫」cf.38)
」=「穴」+「果」:=小さな家+果実=>果実を覆う殻=>実のある場所=>鳥獣の居場所=>鳥獣の巣=>巣(「穴」cf.66)
」=「車」+「果」:=くるま+果実=>車にぶら下げた(車軸の潤滑用)油つぼ=>車の油つぼ(「車」cf.24)
」=「果」+「多」:=かじつ+おおい=>たくさんの木の実=>はなはだし木の実=>はなはだしい(「多」cf.42)
」=「果」+「頁」:=かじつ+頭=>丸い果実=>丸い実=>つぶ(「頁」cf.60)
」=「言」+「果」=ことば+かじつ=>実のある言葉=>いさめる言葉=>従ってみるもの=>ためしてみる=>こころみる(「言」cf.67)

」=「衣」+「果」:=衣に関すること+むき出しのもの=>衣を着ていないこと=>はだか(cf.50)
」=「イ」+「果」:=男に関係するもの+はだか=>はだかの男=>はだか(「イ」cf.54)
」=「女」+「果」:=おんな+はだか=>はだかの女=>たおやか(「女」cf.70)
」=「犭」+「果」:=けもの+はだかのもの=>はだかの獣=>サル類(「犭」cf.13)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「果」 解字:象形。果物が木の上になっているさまにかたどる。木の上部にある小さな塊、果実の意。借りて、思い切りがよい意味に用いる。
「菓」 解字:会意形声。意符の艸(くさ)と意符と音符を兼ねる果(木の実の意)とから成る。草木の実、くだものの意。
「踝」 解字:形声。意符の足(あし)と音符の果(かたい塊の意)とから成る。足首にあるかたい塊、「くるぶし」の意。
「髁」 解字:形声。意符の骨(ほね)と音符の果(ももの意)とから成る。桃の骨の意。
「蜾」 解字:形声。意符の虫(むし)と音符の果(腰部の細いはちの意)とから成る。腰部がくびれた細いはち、ジガバチの意。
「窠」 解字:形声。意符の穴(あな)と音符の果(うつろになっている巣の意)とから成る。穴の中にある鳥獣の巣の意。
「輠」 解字:形声。意符の車(くるま)と音符の果(つぼの意)とから成る。車の油を入れておくつぼ。
「夥」 解字:形声。意符の多(おおい)と音符の果(おおい意)とから成る。はなはだ多い、はなはだしい意。
「顆」 解字:形声。意符の頁(あたま)と音符の果(小さく丸い意)とから成る。小さく丸い頭の意。ひいて、「つぶ」の意に用いる。
「課」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の果(はかり考える意)とから成る。相手の言葉をはかり考える、こころみる意。

「裸」 解字:形声。意符の衣(ころも)と音符の果(むき出している意)とから成る。衣服を着ないで肌をむき出しにしている状態、「はだか」の意。
「倮」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の果(ぬぐ、むき出しにしている意)とから成る。衣服を脱いでいる人の意。
「婐」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の果(たおやか、しなやかの意)とから成る。女の動作のなよなよと美しい意。
「猓」 解字:形声。意符の犭(けもの)と音符の果(えだの意)とから成る。枝にぶら下がる獣の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



 以下の文字は参照場所のみを示します。
「果」は第9回、「夲(本)」は第13回、「杙」「棧」は第15回、「析」「柝」は第22回、「杼」は24回、「桶」は第25回、「杓」は第28回、「柄」第32回、「橋」「柯」は第40回、「杖」は第44回、「柏」は第45回、「栬」「杷」は第46回、「楷」は第49回、「根」は第50回、「柿」「杭」は第52回、「檀」「桝」は第53回、「枘」「朴」は第54回、「柄」は第56回、「未、耒、妹、朱、侏、殊、株、誅」「末、抹、沫」「某」「來」「呆、保」「相、箱、霜、想」「札」「机」「材」「杭」「権」「宋」「杯」「朿、刺、棘、策」「束、速、疎、刺、欶、悚」「東」「諌、練」は第59回、「構」は第62回、「橈」は第63回、「桃」は64回、「杉」第は65回、「桓」「柴」は第66回、「模」「槁」は第67回、「霜」は第68回、「柳」は第69回、「椀」「枷、架」は第70回、「椓」「梧」は第71回、「核」は第72回、「査、柤」「棋、棊」「椹」は第74回、「栲」は第75回、「案」は第76回。


3.「朮」の再検討


 「朮」は「ホ+丶」が正確で第4画が「L」では意味が通りません。父系制社会になって男の能力を示す字の見た目を飾ったのでしょう。辞書では象形となっており、原意は全く失われているようです。また、活字がないので以下の解読では「ホ+丶」を「朮」で表現します。

 まずクサカンムリの所で解読した「茶」に誤りがあったので訂正します。

」「ホ」=「木」の変形=「十」+「ハ」:=男+立ち上がる男=>素晴らしい夫=>夫=>普通の夫=>ばかな夫=>ばかもの=>ばか(再掲。cf.59)
」=「サ」+「个-|」+「ホ」:=男達+優れた男+夫=>すべての男達=>ちゃを摘む男達=>ちゃ(訂正)

」=「ホ」+「丶」:=優れた男+特別=>特に優れた男=>片言をしゃべる男=>手振りを交えてかたる=>手振りのしぐさ=>(捕らえて指でつまむと)両手を振るおけら=>おけら(「丶」cf.12)
」=「禾」+「朮」:=穀類+オケラの手のような実=>あわもちの実=>あわもち(「禾」cf.11)
」=「辵」+「朮」:=男の足+手振りで語る男=>手足を動かして語る男=>身振りで語る男=>男の話し方=>現実をのべる=>のべる(「辵」cf.65)
」=「忄」+「朮」:=感覚+手振りで話せる男=>話せる男の感覚=>恐れを知るもの=>おそれる(「忄」cf.73)
」=「行」+「朮」:=部族間を行き来するもの+手振りでしゃべる男=>言葉で他部族のことを伝える男=>都合のよいように報告する男=>表現法を心得たもの=>表現の技=>わざ(「行」cf.54)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「朮」 解字:象形。手に米粒が張り付いているかたにかたどる。ねばる意。ひいて、穀物の中の粘る性質を持つ「もちあわ」の意に用いる。
「秫」 解字:形声。意符の禾(いね)と意符と音符を兼ねる朮(ねばりつく意)とから成る。ねばりのある穀物の一種「もちあわ」の意。
「述」 解字:形声。意符の辵(ゆく)と音符の朮(したがう意)とから成る。人に従い行く意。ひいて、他人の言ったことを重ねて言う、「のべる」意に用いる。
「怵」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の朮(おそれる意)とから成る。心に恐れる意。
「術」 解字:形声。意符の行(ゆく)と音符の朮(まがる意)とから成る。街の中の屈曲した小道の意。ひいて、「すべ」の意に用いる。


***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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【2009/11/08 00:53】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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コメント

お久しぶりです。
お元気のことと存じます。
漢字の成り立ちがわからないことがあれば、
ここに来て勉強させていただいております。
頼りにしています。

このサイトを私のHPにリンクさせて戴きました。
事後承諾になってしまい申し訳ありませんでした。
今後ともよろしくお願い致します。
【2009/11/28 05:48】 URL | 華文字 #-[ 編集]

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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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