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「女」の追及4 「Λ」、「人」と「个」/79

 今回は、第59回で紹介した「Λ」(「Ⅴ」の反転型)を再検討し「Λ」の会意文字も補充します。


1.「人」と「イ」の再検討

 基本文字を「个-|」としていた表記はすべて「Λ」に統一するとともに、「个」の二つの意味の流を修正して再掲します。

 第59回では「人=|+Λ」の形に分解して解読しましたが、「Ⅴ:=女の股間」との関係で全体をすっきりとまとめます。

 同時に前回以降に紹介の可能となったものや紹介がもれた「人」と「否」の会意文字も示します。

 文字解読の内容変更はほとんどないと思いますが、このブログをまとめる段階で新たに気付いた点を加えてそのつど修正を加えています。修正が多くて申し訳ないのですがご容赦願います。

 
 「Ⅴ」と「Λ」は上下対象であり、初期の意味も対になっています。

「Ⅴ」(象形):=女の股間=>股間=>正面=>前面=>まえ=>前方(再掲。cf.77)
「Λ(个-|)」=Ⅴの逆転:=男の股間=>おとこ=>おとこの体/オスの体=>おとこの足=>身を起こした男=>立ち上がる男=>仕事をする男/(男)仕事=>素晴らしい男(修正。cf.59)

 辞書では「Λ」に関するすべての文字が「人」の部首に属していることに注意してください。

不-一)」=「Λ」+「|」=:おとこの体+男根=>男根のある体=>一人の男=>一個のもの=>一個=>ひとつ (再掲)
不-一)」=「|」+「Λ」:=男根+男の股間=>股間にぶら下がる男根=>だめなもの(修正)

(Yの逆転)」=「Λ」+「|」:=男の股間+男根=>男根を立てる男の股間=>男根を立てる男=>男=>男に関するもの(修正)

 「人」と「个」では「Λ」に対する「|」の位置が上下反対になっています。

 まず「イ」に関しては現レベルで紹介可能な会意文字と、紹介のもれた会意文字を紹介します。

」=人の変形:=働く男(人)=>仕事をする人=>部族内の仕事(再掲。cf.11)
」=人の変形:=男に関するもの(再掲。cf.54)

」=「イ」+「ト」:=男の仕事+棒=>棒を作る男の仕事=>木を倒す=>たおす(「ト」cf.54)
」=「イ」+「山」:=男の仕事+火山=>山の仕事をする男=>山を住処とするもの=>山男=>せんにん(「山」cf.33)
」=「イ」+「尹」:=男の仕事+衣を着けた男役人=>衣を着た役人の付け人=>役人の代理者=>あのひと=>かれ=>これ(「尹」cf.34)
」=「イ」+「木」:=男の仕事+夫=>夫の付き人=>何もしないもの=>休んでばかりいるもの=>やすむ(「木」cf.59)
」=「イ」+「牛」:=男の仕事+牛=>牛を飼う男の仕事=>特別な仕事=>(一匹ごとに)区別された仕事=>区別する=>くべつ(「牛」cf.12)
」=「イ」+「戈」:=男の仕事+ほこ=>戈を使う男の仕事=>切倒す仕事=>きりたおす=>きる(「戈」cf.15)
」=「イ」+「古」:=男の仕事+古い男=>ふるい男の仕事=>商う仕事=>あきなう=>見積もる=>あたい(「古」cf.39)
」=「イ」+「可」:=男の仕事+働く男=>働く男の付き人=>誰でもできる仕事=>だれでも=>どれでも=>なんでも=>どれを=>どれ(「可」cf.40)
」=「サ」+「何」:=男達+誰でも=>誰でもよい男達=>荷物運びの男=>荷物運び=>はこぶ(「サ」cf.62)
」=「イ」+「衣」:=男の仕事+男のころも=>男の衣を造る仕事=>ゆだねられるもの=>ゆだんねる(「衣」cf.50)
」=「イ」+「列」:=男の仕事+きられた死体を並べる=>倒した敵の死体を並べる仕事=>決まったやり方=>ならわし=>ためし=>たとえ(「列」cf.42)
」=「イ」+「系」:=男の仕事+つながるもの=>つなげる仕事=>つなぐ/かかわる/かかる(「系」cf.49)
」=「イ」+「昔」:=男の仕事+昔のひと=>昔の人に仕えた男=>主人を失った使用人=>借り出せる男=>かりれる男=>かりる(「昔」cf.62)
」=「イ」+「有」:=男の仕事+財のあるもの=>資産家に仕える男=>食事をすすめる=>すすめる(「有」cf.42)
」=「イ」+「屈」:=男に関するもの+かがむ=>体を曲げた男=>襲い掛かる姿勢=>強い姿勢=>つよい(「屈」cf.16)

 「伺」の文字は「司」から解読しておきます。なお今回「司」の会意文字の紹介は省略します。

」=「┐」+「同-冂」:=男の特性+(女の)指導者=>男の指導者=>指図する男=>つかさどる(「同-冂」cf.41)
」=「イ」+「司」:=男の仕事+指導する男=>男指導者の付き人=>行為の確認を取る=>おうかがいをたてる=>うかがう

 「体」に関しては第57回で紹介した「夲(本)」の解読を修正したいので、「夲」から示します。

)」=「大」+「十」:=大きい男+男根=>男根の大きい男=>男の基本=>こんぽん(修正)
」=「イ」+「夲」:=男に関するもの+男の基本=>男の基本となるもの=>からだ(「夲」cf.57)

 「佳」の紹介で「圭」の解読が不足していたので、第23回の「かさなった土」の他の解読を追加します。なお今回「圭」の会意文字の紹介は省略します。

」=「十」+「一」:=おとこ+地面=>地面の男=>座った男=>おとこ=>ひと(再掲。cf.55)
」=「十」+「一」:=おとこ+地面=>地面の男=>座った男=>座る所=>地面=>つち(再掲。cf.55)
」=「土」+「土」:=つち+つち=>かさなった土(再掲)
」=「土」+「土」:=男+男=>上下関係の男達=>上下関係のもの=>上下関係(追加)
」=「イ」+「圭」:=男に関するもの+上下関係の男=>上下関係を取り仕切る男=>少し優れた男達=>すぐれたもの(「イ」cf.54)
」=「イ」+「圭」:=男に関するもの+上下関係の男=>上下関係を保つ男達=>少し優れた男達=>すぐれたもの

」=「イ」+「襾」:=男に関するもの+大きな男根=>男の男根の大きさ=>男の価値=>ものの価値=>あたい(「襾」cf.76)
」=「イ」+「多」:=男に関するもの+おおくのもの=>たくさんでいる男=>数におごるもの=>おごる(「多」cf.42)
」=「イ」+「先」:=男に関するもの+先に生まれたもの=>先に生まれた男=>育てる男=>生き続けるもの=>すすむ(「先」cf.66)
」=「イ」+「尽」:=男に関するもの+つきる=>やり尽くす男の性格=>ことごとく(「尽」cf.68)
」=「イ」+「羊」:=男に関する+羊=>羊のような男=>穏やかな振りをする男=>いつわったりだます男=>いつわる/だます(「羊」cf.77)

」=「イ」+「辰」:=男に関するもの+震えるもの=>貧乏ゆすりをする男=>身分の低いもの=>身分の低い女(父系制社会)=>はしため(「辰」cf.)
」=「イ」+「見」:=男の仕事+跡取りの娘=>跡取り娘の世話男=>(「見」cf.48)
」=「イ」+「非」:=男に関すもの+だめなもの=>男のだめな性格=>おどけること=>たわむれる=>芸人(「非」cf.12)

 「偽」を紹介しようとして「為」の紹介が欠けていましたので、「為」から解読を示します。

」=「丶」+「力」+「┐x2」+「灬」:=特別な+役人+男x2+子供達=>特別な役人と男達と子供達=>一族のもの=>(損得を超えた)身内のもの=>身内(働く充実感の対象)=>身内のため=>~のためにする=>する/~をなす(「力」cf.50)
」=「イ」+「為」:=男に関するもの+身内のため=>男が身内のためにすること=>偽善的なもの=>いつわったもの=>いつわり

」=「イ」+「亭」:=男の仕事+宿屋=>宿屋で働く男=>一箇所にとどまるおとこ=>とどまる=>とまる(「亭」cf.51)


 いろいろな部首の意味を確定するために用いた「イ」のその他の会意文字達は各々以下を参照してください。
「伸」は第8回、「俟」は第14回、「代」「袋」は15回、「伴」は第17回、「俑」第25回、「仢」は第26回、「侷」は第29回、「伊」は第34回、「個」は第36回、「仲」「偶」は第38回、「僑」は第40回、「偪」は第41回、「佑」「佐」は第42回、「佪」「侶」は第43回、「仗」「使」「便」は第44回、「伯」は第45回、「俋」「俛」は第46回、「佶」は47回、「値」は第48回、「偕」は第49回、「低」は第50回、「仿」「」は第51回、「倅」は第52回、「儃」は第53回、「仕」「伐」「促」「仇」「住」「任」「佐」「化」「仲」「依」「似」「信」「伸」「俺」「佰」「」「佰」「宿」は第54回、「俺」は第57回、「俠」「僚」は第58回、「价」「保」は第59回、「貨」「賃」「側」「偵」は第60回、「何」「花」「供」は第62回、「僥」は第63回、「俅」「佻」は第64回、「仁」「佌」は第66回、「仰」刃第69回、「佹」「仍」は第70回、「像」「偉」「伍」は第71回、「偲」は第73回、「倛」は第74回、「佞」「倭」は第76回、「傞」「儀」は第77回、「倘」「僕」は第78回。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「仆」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符のト(くつがえる意)とから成る。人が前に倒れ伏す意。
「仙」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の山(高い所に登る、または、住む意)とから成る。高い山に登り住んでいる人。
「伊」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の尹(殷の湯王の時の名宰相、尹尹の意)とから成る。尹尹の称。借りて、「これ」「かれ」のイに用いる。
「休」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の??(木の若芽の出た形。とどまる意)とから成る。人がとどまる、歩くのを止める意。
「件」 解字:形声。意符の人(奴隷)と音符の牛(牽の省略形。牛を引く意)とから成る。つながれて自由のきかない奴隷の意。古代においては、奴隷は物品と同一視されたため、物件とみなされた。
「伐」 解字:象形。人(ひと)を戈(ほこ、武器)で刺撃した形にかたどる。人を武器で切り殺す意。
「估」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の古(あきなう意)とから成る。商いをする人の意。
「何」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の可(背中の曲がっている意)とから成る。背中の曲がっている人の意。その形が荷物を背負っているさまに似ていることから、転じて、担う意に用いる。借りて、「なに」「なんぞ」という疑問詞に用いる。
「荷」 解字:形声。意符のサ(くさ)と音符の何(羽の茎の意)とから成る。羽の茎のような葉を持っているハスの意。借りて、「になう」意に用いるる。
「依」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の衣(真直ぐ立てないで傾く意)とから成る。もと、体の傾いた足なえの意。ひいて、他のものに寄りかかる、「よる」意に用いる。
「例」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の列(並ぶ意)とから成る。もと、人が順序よく並ぶ意。ひいて、「たぐい」の意に用いる。
「係」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の系(つながる意)とから成る。人の血統のつながりの意。ひいて、つながる意に用いる。
「借」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の昔(ふりをする意)とから成る。まねて本物のふりをする意。借りて、「かりる」意に用いる。
「侑」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる有(肉を手に持ってすすめる意)とから成る。人に「すすめる」意。
「倔」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の屈(つよい意)とから成る。人の強い意。

「司」 解字:形声。意符の口(あな)と音符の「司-口」(きたない意)とから成る。人の醜い尻の穴の意。「后」の字を逆に見たもの、音が事に通じることから「つかさどる」意に用いる。
「伺」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の司(そっと盗み見る意)とから成る。ひそかにうかがい見る人の意。ひいて、「うかがう」意に用いる。

「圭」 解字:象形。土を積み重ねた形にかたどる。
「佳」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の圭(美しい意)とから成る。美しく立派な人の意。ひいて、一般に「よい」意に用いる。

「価」 解字:なし(「價」の解字)。
「侈」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる多(ほこる意)とから成る。人におごる意。
「侏」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の朱(みじかい意)とから成る。小人の意。
「侁」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の先(すすむ意)とから成る。人が進みゆく意。
「侭」 解字:角川大字源に題字なし。
「佯」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の羊(かたどる意)とから成る。ただ外面だけを飾ってそれらしく見せかける、「いつわる」意。

「侲」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の辰(こきざみに動く意)とから成る。動く人の意で、はしための意。
「俔」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる見(みる意)とから成る。うかがい見る意。
「俳」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の非(柔弱な人の意)とから成る。体の柔弱な小人の意。

「為」 解字:なし(旧字「爲」の解説)
「偽」 解字:なし(「僞」の解字)。
「停」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の亭(とどまる意)とから成る。人がとどまる所の意。


***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「不」の再検討

  第59回で紹介した「不」も「Λ」からすっきりと導きましょう。そして不足していた会意文字も示します。

不-一)」=「|」+「Λ」:=男根+男の股間=>股間にぶら下がる男根=>だめなもの(再掲)
」=「一」+「不-一」:=からだ+だめなもの=>だめな体=>だめ(再掲)
」=「不」+「口」:=だめなもの+女(もしくは言葉)=>だめという女=>こばむもの=こばむ=>いな(再掲)
」=「不」+「正」:=だめなもの+止まった体=>へんに止まった体=>ひずんで止まった体=>ひずんだ体=>ひずんだもの=>ひずむ(「正」cf.20)
()」=「木」+「不」:=夫+だめな男=>夫に付いただめな男=>夫の飲み友達=>さかずきを持ち回るもの=>さかずき(「木」cf.59)
」=「不」+「皿」:=だめなもの+さら=>だめな皿=>ものを盛れない皿=>酒を飲む皿=>さかずき(「皿」cf.48)
」=「糸」+「不」:=いと+だめなもの=>だめな糸=>白い糸=>白く鮮やかな糸=>白く鮮やか(「糸」cf.49)
」=「サ」+「不」:=男達+だめなもの=>だめな男達(男根達)=>棒状に直立する花穂を持つくさ=>おおばこ(「サ」cf.62)
」=「扌」+「不」:=うで+だめなもの=>腕ではだめなこと=>すくうこと=>すくう(「扌」cf.12)
)」=「月」+「不」:=体+だめなもの=>(つわりで)だめな体=>つわりの期間=>みごもる=>はらむ(「月」cf.45)
)」=「土」+「不」:=土+だめなもの=>(焼き物になる所を除いた)かすの土=>盛られたかす=>おか(「土」cf.19)

 「肧(胚)」「坏(坯)」では「不」と「丕」とが混同し、後代「丕」の意味が「不」の意味に置き換わっているようです。

」=「不」+「一」:=だめ+体の部分=>だめな部分=>(雑菌などで)化膿した所=>膨らんだもの=>ふくらむ(修正)
」=「イ」+「丕」:=男の特徴+膨れた体=>筋肉で膨れた体=>力のあるさま(「イ」cf.54)

」=「禾」+「丕」:=いね+(膨らんだ)だめなもの=>食用でないいね(膨れた穂)=>くろきび(「禾」cf.11)

 注:クロキビは唐の度量衡の基準(日本でも大宝律令で取り入れられた)であった。
【度(長さ)】:中位の「クロキビ」の幅、単位は「分」、10分=1寸、10寸=1尺、10尺=1丈、1尺2寸=土地用の大尺(くじら尺)の1尺。
【量(容積)】:中位の「クロキビ」1200粒をいれる升。
【衡(重さ)】:中位の「クロキビ」100粒の重さ。

)」=「犭」+「丕」:=けもの+(膨らんだ)だめなもの=>(穴の掘れない)だめなけもの=>たぬき/むじな=>たぬきの子(同種のあなぐまは穴が掘れる)(「犭」cf.13)
」=「丕」+「阝」:=だめなもの+有機的な集まり=>けが人(もしくは妊婦達)の町=>江蘇省邳県(土地の名)(「阝」cf.43)
文字色駓」=「馬」+「丕」:=馬+だめなもの=>(荷役に使えない白と茶の混じる)しらかげ馬=>馬に乗ってはしる=>はしる(「馬」cf.33)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「歪」 解字:形声。意符ので正(ただしい意)と音符の不(否定の意)とからなる。ゆがんで正しくない意。
「杯」 解字:形声。意符の木(き)と音符の否(または不。わけとる意)とから成る。酒を分け取る木製の容器、「さかずき」の意。
「盃」 解字:なし(杯の俗字)。
「抔」 解字:形声。意符の手(て)と音符の不(かきあつめる意)とから成る。手でかき集める意。ひいて、「すくう」意に用いる。
「肧」 解字:形声。意符の肉(からだ)と音符の不(または丕。膨らむ意)とから成る。身ごもって腹が膨らむ、「みごもる」意。
「坏」 解字:形声。意符の土(つち)と音符の不(かさねる意)とから成る。重なった土、おかの意。
「紑」 解字:形声。意符の糸(いと)と音符の不(白い意)とから成る。白く鮮やかな衣の意。
「芣」 解字:形声。意符のサ(くさ)と音符の不(おおきい意)とから成る。葉の大きな草、「おおばこ」の意。

「伾」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の丕(腹部がふっくらと膨れる意)とから成る。力が満ちあふれて強い意。
「秠」 解字:形声。意符の禾(穀物)と音符の丕(ならぶ意)とから成る。一粒のもみの中に二つの実が並んでいるくろきびの意。
「狉」 解字:形声。意符の犭(むじな)と音符の丕(たぐいの意)とから成る。たぬきの子の意。
「邳」 解字:形声。意符の邑(まち)と音符の丕とから成る。地名。
「駓」 解字:形声。意符の馬(うま)と音符の丕(はしる意)とから成る。馬が走る意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


 「Λ」の派生である「企」「舎」「介、价、界」「谷-ハ、谷、俗、浴、容、欲」の各文字、および「个」の派生である「未」「末」の会意文字については第59回を参照してください。



3.「介」の再検討

  「介」も「Λ」からすっきりと導きましょう。そして不足していた会意文字も示します。

」=「Λ」+「丌-一」:=おとこの体+垂れ流す男根=>垂れ流すおとこ=>(仕事を何もせず本能的に)仲間を助ける(だけの)おとこ=>たすける(再掲)
」=「女」+「介」:=おんな+垂れ流す男=>垂れ流す男を養う女=>裕福な女=>ねたまれるもの=>ねたむ(「女」cf.76)
」=「サ」+「介」:=男達+垂れ流す男=>垂れ流す男達=>つまらないもの/あくた=>つまらない草=>からしな(「サ」cf.62)
」=「疒」+「介」:=やまい+垂れ流す男=>垂れ流す男の病=>湿疹/はたけ(「疒」cf.64)
」=「糸」+「介」:=いと+垂れ流す男=>垂れ流す男の糸=>髪を縛る糸=>髪を縛る=>しばる(「糸」cf.49)

 「界」は第59回を参照してください。

***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「妎」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の介(そこなう意)とから成る。女が人をそこなう意。
「芥」 解字:形声。意符の艸(くさ)と音符の介(そこなう意)とから成る。辛くて口をいためる野菜、からしなの意。ひいて、「からし」の意に用いる。
「疥」 解字:形声。意符の疒(やまい)と音符の介(はぎしりする意)とから成る。歯ぎしりする程かゆい病気、皮膚にできる湿疹の意。
「紒」 解字:形声。意符の糸(ひも)と音符の介(しばる意)とから成る。ひもを結ぶ意。ひいて、髪を結ぶ意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


 日常よく使われる西洋の指サインの由来は漢字的に以下のよう解釈することができます。

【Ⅴサイン=「Ⅴ」:=女の股間=>勝利/栄光】
【上向き親指サイン(「光-兀」):=立った男根=>素晴らしいもの=>よし】
【下向き親指サイン(「不-一」):=垂れ下がる男根=>だめ】
(参照:中指を立てるサイン/「裸のサル」-動物学的人間像- デズモンド・モリス著)


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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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