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「Y」の追求8 /56

「人」の解読(その3)

 今回から「人」の展開です。「人」の展開で比較的に展開の少ない字を今回取り上げます。

1.「仄」と「囚」の解読

」=「厂」+「人」:=曲げる体+おとこ=>体を曲げた男=>体をおる(頭を深く下げる)=>体を傾ける=>かたむける(「厂」cf.23)

」=「口」+「人」:=かこう+おとこ=>囲ったおとこ=>とらえること=>とらえる
」=「氵」+「囚」:=みず+囲った男=>水で囲った男=>およいで逃げる=>およぐ


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「仄」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の厂(丸く転ばす意)とから成る。人が体を輾転させる意。転じて、「かたむく」意に用いる。

「囚」  解字:形声。意符の口(かこい)と、音符の人(ひと)とから成る。人を囲いの中に入れて捕らえる意。ひいて、「とらえる」意に用いる。
「泅」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の囚(旒のようにうねうねする意=游)とから成る。水上または水中をうねうねする、「およぐ」意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「丙」の解読と展開

 「丙」は一見「丙=内+一」のように考えられますが、「内」は正確には「内=入+冂」(cf.54)の変形であり、「丙」とは関係ありません。

」=「Y」(象形)の逆転:=立てた男根=>おとこ(再掲)
丙-冂」=「一」+「人」:=からだ+おとこ=>おとこの体=>おとこ
」=「丙-冂」+「冂」:=おとこ+からだ=>おとこの体=>おとこ=>?=>ひのえ(占いで、「火の兄」)

」=「木」+「丙」:=き+おとこの体=>木で出来た男(木の棒)=>棒状のもの=>木のとって=>え
」=「疒」+「丙」:=やまい+おとこの体=>やんだ男の体=>やむ

 「おとこ」の意味は「人」、「丙-冂」、「丙」へと変化したと考えられます。「丙」は「病」の字からその意味をどうにか確認できます。

」=「扌」+「丙」:=て+おとこ=>手に入れた男=>所有する男=>所有する=>もつ

 「」の字は設文解字にはなく、康煕字典の意味を採用しました。「扶:=手に入れた男=>助ける」を解読したときの要領で考えると、康煕字典での意味「もつ」が上のように解読できます。

」=「火」+「丙」:=ひ+おとこ=>火を扱う男=>てらす=>かがやく

 「火を扱う男仕事」は最初「灯」ですが、「灯:=火を扱う男仕事=>火仕事=>ともす」(cf.21)と「灯」が「ともす」意味となったので、改めて「炳」で表したと考えられます。しかし、それもまた「てらす=>かがやく」の意味に変化してきています。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「丙」 解字:象形。祭肉を載せる大きな机の形にかたどる。神にいけにえを供える大きな祭祀用の机の意。
「柄」 解字:形声。意符の木(き)と、音符の丙(手に取る意=秉)とから成る。手に取って持つ気の部分、「え」の意。
「」 解字:見出しなし。
「病」 解字:形声。意符の疒(やまい)と、音符の丙(益し加わる意)とから成る。病状がまし加わって重くなる、危篤の常態になる意。
「炳」 解字:形声。意符の火(ひ)と、音符の丙(いちじるしい意=苪)とから成る。火の著しく明るい意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



3.「央」の解読

 「僉」や「検」に見られる「人+口」の形は単独の字としては残っていません。そして「口」が「人」の上にある型と、「人」の中を通っている型の二つの型がありますが、意味は同じで、「僉」の二重の部分が後代に一つの省略されたと考えられます。前者の型の方が古いようです。

 「僉」や「検」は「合-口」の検討で紹介する予定ですが、「人+口」の部分だけは「央」の字を解読するために検討しておきます。

検-木-(「合-口」)」=「人+口」:=立った男根+くち=男根のくち=>尿道口

」=「一」+(融合)+「検-木-(「合-口」)」:=部分(体の一部)+尿道口=>尿道口の部分=>まんなか=>中心
」=「一」+(融合)+「検-木-(「合-口」)」:=部分(体の一部)+尿道口=>尿道口の部分=>尿の飛出す所=>飛出すもの=>出続けるもの

 「央」は二つの意味の流れを持ちます。「設文解字」は「冂+大」に分解していますが、これでは「男の体」の意味で正確ではありません。また、以下の展開で示すように「飛出すもの」「出続けるもの」の意味が読み取れます。

」=「央」+「皿」:=まんなか+さら=>まんなかに口のある(高さのある)皿=>はち/かめ(「皿」cf.48)
」=「日」+「央」:=たいよう+まんなか=>まひる=>はっきりみえる=>はえる
」=「革」+「央」:=かわ+まんなか=>まんなかの革=>(牛馬の)胸あての革紐=>むながい
」=「山」+「央」:=やま+まんなか=>やまのまんなか=>山の頂上の平らな所=>山の平らな所=>山のすその

」=「禾」+「央」:=いね(あわ)+飛出すもの=>稲の芽=>なえ

」=「言」+「央」:=ことば+出続けるもの=>出続ける言葉=>よどみない言葉=>?=>早く知る(設文解字)
」=「氵」+「央」:=みず+出続けるもの=>放尿=>勢いよく流れ続ける水=>速い流れの水
」=「車」+「央」:=くるま+出続けるもの=>きしみ続ける車輪=>きしるおと

」=「口」+「央」:くち+出続けるもの=>出続ける声=>出続ける泣き声=>なく=>むせびなく
」=「土」+「央」:=つち+出続けるもの=>払っても払っても出る土=>ほこり
」=「忄」+「央」:=こころ+出続けるもの=>途中で止められない心=>うらむ心=>うらむ

」=「歹」+「央」:=し+尿道口=>尿道の病気(性病?)=>悪霊のたたり=>わざわい


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「央」 解字:形声。意符の大(人が正面を向いて立ったさま)と、音符の??(真っ直ぐのさま)とから成る。直立した人間の真っ直ぐな部分、首筋の意。首が体の左右の中央にあることから、中央の意に用いる。

「盎」 解字:形声。意符の皿(うつわ)と、音符の央(あきる・みちる意)とから成る。大きく膨らんで、あふれるほど入る「はち」の意。
「映」 解字:形声。意符の日(ひ)と、音符の央(明らかに照り発する意=明・陽)とから成る。太陽が照って光を発する、てりはえる意。転じて、物の像を「うつす」意に用いる。
「鞅」 解字:会意形声。意符の革(かわ)と、意符と音符を兼ねる央(まんなかの意)とから成る。牛馬の胸から体の中央の腹にあてる革紐、「むながい」の意。
「岟」 解字:形声。意符の山(やま)と、音符の央(曲がったすねの意)とから成る。山のすねの部分、ふもとの意。

「秧」 解字:形声。意符の禾(こめ)と、音符の央(そだてる意)とから成る。そだてるべき幼い稲、なえの意。

「詇」 解字:なし(見出しなし)。
「泱」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の央(意=)とから成る。意に用いる。
「軮」 解字:形声。意符の車(くるま)と、音符の央(おさえる意=押)とから成る。車輪が押さえられてたてる音の意。

「咉」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の央(なく意)とから成る。むせび泣く意。
「坱」 解字:形声。意符の土(つち)と、音符の央(くぼみの意)とから成る。くぼみに溜まった土、「ちり」の意。
「怏」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の央(ふさがる、つかえる意)とから成る。心に満足しないでうらむ意に用いる。

「殃」 解字:形声。意符の歹(死)と、音符の央(ねじまげる意=拗)とから成る。神や悪霊のたたりを受ける意。ひいて、「わざわい」の意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


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【2007/06/23 20:57】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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コメント

好複雜。。漢字有這麽複雜么
【2007/06/24 18:52】 URL | 小稔 #-[ 編集]

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