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「口」の追求5 /41

 今回は「口」と「一」の関係とその結合を主に追及します。

1. 「口」と「一」の関係

万-一」:=二本の足 
」=「万-一」+「一」:=二本足+体(体の一部)=>動き回る足の部分=>(女以外の)動き回る足=>いろいろな足=>ものすごくたくさんの種類=>まん(第30回参照)
別-刂」=「口」+「万-一」:=女+二本足=>女の足
」=「別-刂」+「刂」:=女の足+刀=>女の足を切る=>(足を切られて)違う生活=>べつあつかい=>べつ

 同じ動き回る足でも女の足には「口」が付き、それ以外の足には「一」がついています。「万」の解釈は前回は足の動きの変化と捕らえましたが、今回のように足の種類の数と捕らえることもできそうです?

足-口」=「ト」+「ト」:=二本の棒=>あし(第20回参照)
」=「口」+「足-口」:=おんな+あし=>おんなのあし=>あし=>女を加える=>たす
定-ウ冠」=「一」+「足-口」:=体(体の一部)+あし=>足という器官=>(女以外の)あし
」=「宀」+「定-宀」:=いえ+(女以外の)足=>家の中の足=>居場所のさだまったもの=>さだまる(第20回参照)

 このケースも女の足には「口」が付き、それ以外の足には「一」がついています。
 「足」の「たす」意味は現在の「(人)手を借りる」という表現に匹敵するのでしょう。「加」が男を加える意味に対応すると思われます。

***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「足」 解字:象形。ひざから下の足の形にかたどる。まっすぐな脛と、それに繋がった部分「あし」の意。借りて、「たす」「たりる」に用いる。
「定」 解字:形声。意符の宀(いえ)と、音符の正(「定-宀」は変わった形。きちんと整える意=整)とから成る。家屋を整え造る意。家屋を造る最初に、土台の石を置くところから、「さだめる」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


2. 「一」と「口」の関係2

同-冂」=「一+口」:=からだ+おんな=>女の体
」=「一+口」+「冂」:=女の体+立った体=>女の立った体>おなじ
」=「斤-丁」+「同-冂」:=反りかえるもの+女の体=>反りかえる女の体=>きさき

」=「同-冂」+「田」:=女の体+生むもの=>女の体が生むもの=>豊かな子孫=>豊かなひと=>豊かなもの(ゆたか)=>女に備わるもの=>備わるもの=>付随するもの=>ふく
」=「イ」+「畐」:=男の仕事+ゆたかなもの=>財を守る仕事=>財を守る=>身近で監視する=>身近にせまる=>付迫る
」=「勹」+「畐」:=股間+ゆたか=>豊かな股間=>はらんだ獣の腹=>腹を引きずる=>はらばう
」=「冖」+「畐」:=おおい+ゆたかなもの=>覆いをつけた蓄財=>とむもの=>とむ
」=「宀」+「畐」:=いえ+ゆたか=>繁栄する家=>とみのある家=>とむ
」=「巾」+「畐」:=布切れ+ゆたかなもの=>はばのある布=>はば
」=「示」+「畐」:=しめす+ゆたか=>(神が)ゆたかさを示す=>ゆたかになる=>さいわい
」=「畐」+「刂」:=とむもの+かたな=>とみを切り崩すもの=>必要な経費=>とみに備わるもの=>ふずいするもの=>ふく
」=「虫」+「畐」:=むし+ゆたか=>豊かなむし(酒を飲んだ虫)=>腹の赤い虫=>まむし

 正と副の備える性格が逆となり全体でバランスを取ろうとする「集合体の意志?」は人の関係でも通用するらしく、会社での役職は一段上がる毎にその役の人の性格が反転する場合が多いと指摘されています。


 「戈」は融合することが多いと述べましたが(第15回参照)、「口」の上の「一」と「戈」と融合すると「一」の意味が消えてしまうので、この時は「一」が「口」の下へ回ります。
或-戈」=「口」+「一」:=おんな+からだ=>女の体=>女
」=「或-戈」+「戈」:=女の体+武器=>武器を持つ女の体=>武器の有る女(ある)=>境界を主張する=>区切りをつける=くぎる=>あるものは~、あるものは~=>あるは
」=「或」+「囗」:=武器を持つ女+かこう=>武器を持つ女が囲うもの=>なわばり=>くに
」=「土」+「或」:=つち+くぎり=>土地の区切り=>さかい
」=「氵」+「或」:=みず+区切りがある=>水で区切られる=>渡れない川=>速い流れの川=>早い流れ
」=「糸」+「或」:=いと+くぎる=>(仕立て布を)糸で区切る=>縫い飾り=>縫い目


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「同-冂」 解字:見出しなし
「同」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の??(=舟。あつめる意=聚)とから成る。ことばを集める、口をそろえる意。ひいて、「おなじ」の意に用いる。
「后」 解字: 会意形成。意符の「后-口」(体の曲がった形)と、意符と音符を兼ねる口(尻の穴の意)とから成る。人の尻の口、つまり、尻の穴の意。借りて、きみの意に用いる。

「畐」 解字:なし(見出し字なし)
「偪」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の畐(せまる意=逼)とから成る。身近にくっつき迫る意。
「匐」 解字:形声。意符の勹(人が前にかがんださま)と、音符の畐(ふせる意=伏)とから成る。地に伏して腹ばう意。
「冨」 解字:富の俗字
「富」 解字:会意形成。意符の宀(いえ)と、意符と音符を兼ねる畐(ゆたかの意)とから成る。家がゆたかになる、「とむ」の意。ひいて、資産、財貨の意に用いる。
「幅」 解字:形声。意符の巾(ぬの)と、音符の畐(左右間隔のいっぱいの意から、みちる意)とから成る。布の左右の間隔いっぱい、「はば」の意。
「」 解字:会意形声。意符の示(しめす)と、意符と音符をかねる畐(神から分け与えられた酒を入れた酒つぼの意)とから成る。ひいて、神から与えられるもの、「さいわい」の意に広く用いる。
「副」 解字:形声。意符の刂(かたな)と、音符の畐(ひらく意=拓)とから成る。刀で切り開く意。または、切り分ける意に用いる。「そう」意に用いるのは、切り分けられた半分と半分とが並んでいるところからきている。
「蝠」 解字:なし(「蝮」の別体)。

「或-戈」 解字:見出しなし
「或」 解字:会意形声。意符の亘(??の省略形。境界の意)と、意符と音符を兼ねる弋(とがった折れ木の意)とから成る。折木で標識した田の境界の意。かりて、「ある」「あるいは」の意に用いる。
「國」 解字:会意形声。意符の口(かこむ)と、意符と音符を兼ねる或(一定の区域の意)とから成る。囲んで領有された一定の区域、「くに」の意。
「域」 解字:会意形声。意符の土(田地)と、意符と音符を兼ねる或(しるしを立てて示した区切り、境界の意)とから成る。しるしの境界を立てて表示した田地の意。もとは田界の意味であったものが、後に国境、さらに一般に区域・境界の意になった。
「淢」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の或(水の流れの意)とから成る。水が流れる意。
「緎」 解字:形声。意符の糸(いと)と、音符の或(区切りをつける意=域)とから成る。糸で皮衣に境目を付けて縫う意。ひいて、「ぬいめ」の意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



3. 「告-ノ」の追求

「告」=「ノ」+「告-ノ」:=特別な+(めでたい?)=>特別にめでたいこと(出産?)=>皆に告げる=>つげる
「周」=「告-ノ」+「冂」:=(めでたい?)+立った女=>おめでたい女=>出産した女=>祝福されるひと=>祝福する取り巻き=>取り巻き=>まわり

 現在「吉」の字の上は「士」になっていますが、「土」であったと考えられます。それは上に示すように「告-ノ:=しあわせ。よい。」とすると、「告」も「周」もその展開としてつじつまが合い、その形は「士」ではありません(角川大字源のみは「告-ノ」を「吉」の俗字として提示していますが、康煕字典は「吉」のみしか載っていません)。

」=「十」+「一」:=男+地面=>座るおとこ=>座る所=>つち(第19回参照)

 「告-ノ」が「きち」であるとして、それを分解した「土」と「口」に関して特に「土」の中に読み取れる「生む」の意味を再度検討する必要があります。

「土」=「十」+「一」:=男+地面=>座るおとこ=>座る所=>つち=>草木を生むもの=>うむ

この解読では「生まれるもの」が「ひと」のイメージとかけ離れています。「一」のもう一つの意味を使って次の解読を採用すると、最初の「告」と「周」へ筋が通ります。

」=「十」+「一」:=棒+体=>棒の体=>(手足の短い)赤ん坊(中性)の体=>生まれた体=>うまれる
告-ノ」=「土」+「口」:=生まれる+ひと=>生まれたばかりのひと=>生まれたひと=>めでたい=>きち
」=「ノ」+「告-ノ」:=特別な+生まれたひと=>特別に生まれたひと=>最初に生まれたひと=>皆に告げる(あまねく)=>つげる
」=「辶」+「告」:=あるく+つげる=>(お社をつくることを)行って告げる=>お社をつくる=>つくる
」=「告-ノ」+「冂」:=生まれたひと+(立った)女=>新生児と産んだ女(おえる)=>集まり祝福されるひと=>祝福する取り巻き=>取り巻き=>まわり

 「周」の字は特に「告-ノ:=生まれたひと」の周りを「冂:=女の体」で取り囲み「下向きの口(「凵」に上向きの口の意味がある‐第31回、第35回参照)」から出産する雰囲気を字形で伝えている秀作です。

結局父系社会になって「吉」の字だけがその上部を「士:=>男子」(第20回参照)に換えられたと考えられます。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「告」 解字:形声。意符の口(ことば)と、音符の??(生の下の一画を省いたもので、草木の柔弱な芽のだした形。上へすすめる意=上)とから成る。ことばを上の方へ進める、進言する意。
「造」 解字:形声。もと、意符の辵(ゆく)と、音符の??(「牛+口」は誤り変わった形。つく意=就)とから成る。行って席につく意。ひいて、「いたる」意、借りて「つくる」意に用いる。
「周」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の??(田の中に稲が密生した形。びっしりと茂る意=稠)とから成る。口をぴったり閉じてしゃべらない意。借りて、「あまねし」の意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/12/09 18:28】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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