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「口」の追求2 /38

 今回は「口」をさらに追及します。

1. 前回の「口」の意味を展開で確認するのに「中」「串」「已」「巳」「冋」「亜」で行います。少しきわどい意味の文字達ですが辞書の意味から入ります。

「中」 字義:あたる。なか。
    解字:二形ある。??は象形。|は旗ざお、??は吹流し、「横長の〇」は強風に折れないように、旗ざおの周囲に竹を当てて革でしっかり巻きつけたさま。旗ざおの意。
       ??は会意。意符の|(数取り棒)と、意符も??(声を高く張り上げて歌うように数える)とから成る。口で数を読む意。まんなか、中心の意は旗ざおが木を中心としてできていることからきている。
「串」 字義:くし。
    解字:象形。重ねた貝(貨幣の意)を紐で通し連ねた銭差しの形にかたどる。
「已」 字義:おのれ。
    解字:象形。糸の先の曲がりくねっている形にかたどる。長い糸の先端の意。借りて、「おのれ」の意に用いる。
「已」 字義;すでに。
    解字:象形。古代の耕作用の木の鋤の曲がった形にかたどる。耕作用の除草をするもの、すきの意。
「巳」 字義:み。
    解字:象形。蛇の形にかたどる。蛇の意。原義が廃れ、十二支に第六位に用いる。
「冋」 解字:冂の別字体。
「亜」 字義:つぎ。つぐ。
    解字:なし(亞の説明)。


 前回獲得した意味で解読しその展開を追ってみましょう。

」=「口」+「|」:=女性器+男性器=>男性器を入れた女性器(=なか)=>交わる(~の最中)=>あう=>符合する=>あたる
」=「イ」+「中」:=男の仕事+交わる=>交わりに関する仕事=>介在者=>かいする=>なか
」=「忄」+「中」:=こころ+性交中=>揺れ動く(体のような)心=>うれえる
」=「氵」+「中」:=みず+性交中=>わきあがる愛液=>あふれる=>水のあふれた所=>(海の)おき

 「中」はたった四画で「性交中」を表した象形文字の中でも傑作中の傑作です。


」=「口」+「口」+「|」:=食べる口+肛門+棒:=獲物をくしざしにする=>くしざす=>くし

「串」は「中」に似た文字ですが「口」の意味がまったく異なります。


」=「コ」+「L」:=横を向くからだ+女の徳=>はいはいする女=>幼女=>わたし=>おのれ(第31回参照)
」=「口」+「L」:=女性器+女の徳=>処女でない女=>わたし=>?=>へび
」=「コ」+「L」:=「コ」と「口」の中間+女の徳=>処女を卒業した女=>すでに処女でなくなった女=>すでに

 「己」「巳」「已」は三者並べて解読する必要があります。「巳」はすでに現代の意味への繋がりがたどれません。「巳」が十二支に組み込まれ元の意味が消えていることから、十二支は父系社会になって成立したと考えられます。


」=丁+口+丄=男+女+男=>前後から男を入れる女=>二番目によいこと=>二番目=>つぐ

「亜」は前後の二つの穴をひとつで表現するという飛躍した創造性が光っています。


」=「冂」+「口」:=立っているからだ+女性器=>女性器のある体=>女の体
」=「ノ」+「冋」:=特別な+女の体=>特別な女の体=>構えた女の体=>~に向かう体=>むかう



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「仲」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の中(真ん中の意)とから成る。伯(長男)と叔(三男以下)の間の人。
「忡」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の中(揺れ動く意=憧)とから成る。心が揺れ動いて定まらない、「うれえる」意。
「沖」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の中(揺れ動く意=動)とから成る。水が揺れ動く、わく意。

「向」 解字:象形。昔の家の北側に開いた、高い所にある明り取りの横窓の形にかたどる。家の明り取りの高窓の意。借りて、「むかう」意にもちいる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2. 続いて少し脇道へそれますが前項に関係の深い「虫」と「禸」を取り上げます。まず辞書の意味です。

「虫」 部首解説:これを部首にして爬虫類、貝類、昆虫類の名など、小動物に関する文字ができている。
    解字:(A)まむし。象形。大きな頭を持った蛇の形にかたどる。まむしの意。
    解字:(B)むし(蟲)。会意。意符の虫(足のある虫)三つからなる。小さい足のある虫の意。
「禸」 部首解説:これを部首にして、足や尾のある動物に関する意を表す文字ができている。数はきわめて少ない。「じゅうのあし」という。
    字義:けものの足跡(音は「ジュウ」)
    解字:形声。意符のム(尾の形)と、音符の九(冂は変わった形。曲がる意)とから成る。尾の曲がっている動物の意。


 「中」の助けを借りてやっと「虫」の解読が可能になります。

」=「中」+(融合)+「ム」:=交尾+ない=>交尾しないもの=>むし
」=「犭」+「虫」:=けもの+むし=>虫のようなけもの=>単独のけもの=>単独=>ひとり
」=「虫」+「工」:=むし+磨かれた技=>虫の技=>にじ(「工」は第21回参照)

風-几」=「ノ」+「虫」:=特別な+虫=>特別な虫=>ひとにつく虫
」=「風-几」+「乙」:=人につく虫+乙女=>乙女につく虫=>しらみ
」=「風-几」+「几」:=人に付く虫+成人女=>虫のついた女=>風邪を引いた女=>寒気を感じるもの=>かぜ

 「風邪」は当時「虫」が原因の悪寒であると考えられたのでしょう。「強」等は「ム」の追求(第14回)を参照してください。


」=「一」+「||」:=体+二本足=>立っている体=>立っているもの=>とびだすもの=>飛出した形=>ものの形/ものの型=>輪郭=>きょうかい(第31回参照)
」=「冂」+「ム」:=立っている(女の)からだ+ない=>女でない体=>男の体

 「禸」は当然前項の「冋:=女の体」に対抗した文字です。

」=「田」+(融合)+「禸」:=生む+男の体=>男を生むもの=>おろかなもの(おろか)=>すみにいるもの=>すみっこ
」=「イ」+「禺」:=男の仕事+すみにいるもの=>すみにいる男=>立つだけの男=>木偶の坊=>でく
」=「イ」+「禺」:=男の仕事+すみにいるもの=>すみにいる男=>つれあいの男=>つれあい

 「禺」は本来「偶」の他にも「遇、隅、寓、齵、耦、庽」などの字を並べてその共通の意味をとることから始めるのですが、今回は省略し先を急ぎます。共通な意味として「すみっこ」が得られます。

 「禺」は意味の流れが二分しています。この時代では「男」の意味は「動物」もしくは「おす」の意味を含んでいます。辞書では男の意味が消えています。

 母系社会における配偶者「偶」は、父系社会における「愚妻」に相当します。


禹-ノ」=「虫」+「冂」=むし+立っているからだ=>交尾しないけもの
」=「禹-ノ」+「ノ」=交尾しないけもの+特別な=>特別に交尾しないけもの=>交尾の(目撃され)ないけもの=>?(ウサギ)
」=「尸」+「禹」:=やね+交尾の(目撃され)ないけもの=>同じ巣のけもの=>同類のけもの=>同じやから=>やから

 「禹」(音は「ウ」)は辞書の意味は「虫の名」となっていて手がかりがありません。「禹」を含む字からはかすかに「白く丸い」意味が読み取れ(偊、竬、踽、齲とう)、「ウサギ」ではないかと予想されます? 「ウサギ」は特に臆病で捕らえると交尾をせず子を生まず、当時は家畜とできなかったのでしょう。



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「独」 解字:なし(旧字「獨」の解字)。
「虹」 解字:形声。意符の虫(たつ)と、音符の工(小さい橋の意=杠)とから成る。竜の一種といわれる、小さい橋のような形をしたもの、「にじ」の意。

「虱」 解字:なし(「卂+虫+虫」の解説)。
「風」 部首解説:これを部首にして、風の呼称、状態に関する意を表す文字ができている。
解字:形声。意符の鳥(とり。のち、虫に変わった)と、音符の凡(大きい意=磐)とから成る。大きいとり、鳳凰の意。借りて、「かぜ」の意に用いる。
「禺」 解字:会意。意符の禸(曲がっている長い尾)と、音符の「ノ+田」(田は変わった形、鬼の頭の形)とから成る。長い尾を持った鬼に似た猿、長尾猿の意。
「偶」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の禺(出会う意=遇)とから成る。二人が出会う意。のち、死人に連れ立つことから、木偶の意味に用いる。

「禹-ノ」 解字:なし(見出しなし)。
「禹」 解字:形声。意符の「ノ+虫」(大きな蛇の形。水の神の意)と、音符の九(=冂。まがりくねる意)とから成る。虫の名。ひいて、水神として祭られた天使禹王の意。
「属」 解字:なし(旧字「屬」の解字)。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/11/18 23:47】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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