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「勹-ノ」のまとめ /30

 「勹-ノ」の解読に関する役者が揃った所で、第26回~第29回の内容の勘違いや誤解を訂正し、全体をまとめます。


1. 全貌

 「勹-ノ」は最も基本的な部首の一つと思われ、象形と考えて間違いないようです。
勹-ノ」(象形):=曲げた足

」=「勹-ノ」+「ノ」(指示):=曲げた足+付根=>足の付根=>股関節=>またぐら=>またぐらにつつむ=>つつむ

」=「勹」+「丶」:=股関節+特別な=>(神経の)つながった足=>つながったもの=>つながる=>木で(水と)繋がるもの=>ひしゃく
靮-革」=「勹」+「一」:=股関節+ひとつ=>一つの関節=>一つのつながり=>つながる
」=「勹」+「二」:=足のつながる所+ふたつ=>対の二本の足=>均等に働く足=>そろう
」=「勹」+「口」=>股関節+口=>産道口=>(赤子の生まれる)丸い口=>まるい=>まるいもの出産=>一回の出産=>くぎり

弓-コ」=「|」+「勹-ノ」:=一本の棒+曲げた足=>一本の曲げた足=>曲げた足=>ふんばる足=>構えた足

巧-エ」=「一」+「弓-コ」:=体+曲がった足=>足を曲げた体=>構えた体
夸-大」=「二」+「弓-コ」:=二+曲がった足=>二本の曲がった足=>またぐ足=>またぐ
汚-氵」=「二」+「弓-コ」:=二+曲がった足=>曲がった両足

与-一」=「ト」+「勹-ノ」:=一本の足+曲げた足=>曲げた足
」=「与-一」+「一」:=曲がった足+体=>曲がった足の体=>曲がった足の人=>足を傷めた人=>不要の人=>あたえる
与-一+|」:=曲がった足+男根=>曲がった足のような男根=>曲がった男根の男=>不要な男=>あたえる(「与」の変形)

万-一」=「勹-ノ」+「ノ」:=曲げた足+伸ばした足=>走る二本足=>走り回る/動き回る=>はしる
」=「一」+「方-亠」:=体+動き回る=>動きまわる体=>しなやかな体=>千変万化の格好をするもの=>ものすごい変化=>ものすごい数=>まん
」=「万-一」+「戈」:=動き回る+武器=>持ち歩く武器=>武器を持ち歩くひと=>大人になった人=>大人になること=>なる

」=「万-一」+「ノノ」:=走る二本足+二本足=>走る四本足=>けもののあし=>けもの
」=「万-一」+「日」:=走る+日=>動き回る日々=>続いて働く日=>一連の日
」=「万-一」+「甫」:=二本足+はじめて=>初めの二本足=>はえずる足=>はう。はらばう。

 「万-一」は走る体を横から見た足の形に構成しており、直接の象形と考えてもおかしくない点に注意してください(一画目を伸ばした足と解釈したのはこのためです)。


2. 「勿」、「旬」、「匍」は「勹」ではなく「万-一」の展開と訂正します。
 
 形から「勹」に属するとして解読を進めたので、これらの文字の持つ「動き回る」意味にひきずられて「勹」に「股関節=>動き回る」意味を読取りました。

 しかし以上の三者は「勹」からできたのではなく、「万-一」の動き回る意味からでき、後に第一画が短くなって「勹」と同形になったと解釈します!
 従って「勿」、「旬」、「匍」は「万-一」の仲間に移します。

 「勹」には二つの意味の流れを紹介しましたが、二つの意味の流れはなく「つつむ」意味だけと訂正します。



3.「勹-ノ」、「弓-コ」、「与-一」の関係を整理します。

勹-ノ」(象形):=曲げた足
弓-コ」=「|」+「勹-ノ」:=一本の棒+曲げた足=>一本の曲げた足=>曲げた足
与-一」=「ト」+「勹-ノ」:=一本の足+曲げた足=>曲げた足

 「曲げた足」の意味は、その表記が時代と共に「勹-ノ」、「弓―コ」、「与-一」と3段階に変化しています。

 今回の混乱の一つに「勹-ノ」と表記が類似で起源の異なる「刀―ノ」(司、刀、力、幻がこの仲間:後述)があります。これらは「曲げた足」の意味の流れでは解読できないことに注意してください。

 「勹-ノ」から「弓-コ」への変化は同形で意味の異なる「刀-ノ」との区別のためと思われます。「弓-コ」から「与-一」へは変化というより追加で、「ト」の中にある男の意味(後述)を強調した「足を傷めた男」の意と考えられます。

 今回紹介した分の展開は改めて第26~第29回を観賞してください。

30mageashi.gif


 ご愛読ありがとうございます。 
先が見えず、行きつ戻りつする迷路のような探検に戸惑われたことと思います。これまでが部首を中心とした解読の第一段階で、感覚的に全体の道のりのほぼ1/3に来たかなと思われます。
 これからの解読は更に険しい道のりが予想されます。

 皆さんもこれまでの解読を手掛かりに、自分の名前や住所の漢字等を取りだし、先回りして解読に挑戦してみてください。例えば「鳥」の中には今回の「与-一」:=曲がった足、が入っています。

 書いてみて始めて解釈の不正確に気付き思わぬ時間を取られたり、書いた後で気が付いて慌てたことも有ります。これからもありそうなので、多少ギクシャクするのは御許しください。

テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/09/24 10:40】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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【2006/09/24 18:58】 | #[ 編集]

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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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