象形文字の秘密
漢字の解読

トップ > スポンサー広告漢字解読2 > 「|+ノ」の展開-その22

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告

「|+ノ」の展開-その22

 今回は「|+ノ」(その16)の成長を追いかけます。本来は検証のための手続きですが、「|+ノ」という単純な基本要素の解読が一気に進んだために、時間の流れに乗って戻ってきても全体の関係が壊れないかを確かめる必要があります。

|+ノ」(左はね縦棒)=「|」+「ノ」:=真直ぐ落ちるもの+特別なもの=>真直ぐ落ちる特別なもの=>くそ=>垂れ落ちるもの=>垂れ下がるもの

斤-丁」=「ノ」+「|+ノ」:=特に+垂れ下がるもの=>特別に垂れ下がるもの=>反りかえるもの=>反発するもの
」=「斤-丁」+「丁」:=反りかえるもの+働く男=>反りかえる使用人=>威張った使用人=>反抗する使用人=>反抗するもの=>処分するもの=>処分する=>処刑する

 「斤」は処刑する意味と「おの」の形にこじつけることにより、かなり後代になって「おの」の象形と解釈されたと考えられます。

」=「斤」+「丶」:=反抗するもの+特別に=>特別な反抗=>訴えること=>邪魔なこと=>しりぞける
」=「|+二」+「斤」:=て+処分する=>手で処分する=>おる
」=「木」+「斤」:=き+処分する=>木をさく=>さく
」=「石」+「斤」:=いし+処分する=>石で処分する=>きる

」=「新-斤」+「斤」:=夫婦+威張った使用人=>新婚家庭=>あたらしい(「新-斤」は後述)
」=「戸」+「斤」:=と+処刑する=>処刑する戸=>処刑するところ=>ところ
」=「車」+「斤」:=くるま+処刑する=>車で処刑する=>ひききる=>きる


 そして「斥」の展開です。
」=「|+二」+「斥」:=て+邪魔なもの=>手にした邪魔なもの=>さく。きる。
」=「木」+「斥」:=き+邪魔なもの=>邪魔な木=>さく
」=「言」+「斥」:=ことば+特別な反抗=>うったえる

 「斤」に関する「折」「析」の字は道具が未発達で、素手でしか「処分すること」ができなかった時代が見えてきます。
 「斫」「斬」で石器時代と車を使う時代との大きな時代の隔たりを感じます。

 「所」が最も単純な処刑場所であり、皆が指差して「そんな事すると所いきだよ!」とささやきあっている姿が浮かびます。
 「斬」に刀の要素がないことから、刀の生まれる以前は「戸」に続いて「車」が処刑道具であったようです。


 今回の各字に関しては比較のため、辞書の解字のみを追加しておきます。

「斤-丁」部首解説:これをもとにして出来ている字は特になく、文字の整理の上から設けられた部首。文字を構成する一画としては、たれているさま、斜めのさまなどを示す。の、のかんむり、はらいぼうなどという。
    解字:指示。右上から左下にひいたさまを示す。
「斤」 解字:形声。意符の「長いS」(柄の曲がったおの、ちょうなの意)と、音符の「斤-丁」(みみずのように体が曲がっている意)とから成る。柄の曲がっている「おの」の意。
「斥」 解字:(旧字「广+「朔-月」」の解説)
「新」 解字:意符の斤(おの)・木(き)と、音符の辛(立は省略形。切りそろえる意=剪)とから成る。おので木を切りそろえて得た薪の意。
「折」 解字:なし(旧字「屮/屮+斤」の解説)
「析」 解字:会意。意符の木(き)と、意符の斤(おの)とから成る。木を斧で細かく分ける、「さく」意。
「斫」 解字:形声。意符の斤(おの)と、音符
の石(いしさく、ひらく意)とから成る。おので切り開く意。ひいて、「きる」意に用いる。
「所」 解字:形声。意符の斤(おの)と、意符の戸(こつこつという木を切る音=許)とから成る。木を切るときの音の意。借りて、「ところ」の意に用いる。
「斬」 解字:意符の斤(おの)と、音符の車(けずる意=削)とから成る。斧で削る、「きる」意。
「拆」 解字:意符の手(て)と、音符の斥(おので切る意=断)とから成る。手に斧を持ってきる、「さく」意。
「柝」 解字:意符の木(き)と、音符の斥(=「广+朔-月」。うったえる意)とから成る。木をたたき割る意。
「訴」 解字:意符の言(ことば)と、音符の斥(=「广+朔-月」。うったえる意)とから成る。ことばで「うったえる」意。

22kin.gif

 以上「斤」の字が石器時代に出来た字であることが想定できます。そしてそれは「反りかえるもの」と「働く男」と言う二つの文字要素で出来上がっていたと考えられます。

【2006/08/13 03:24】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
<< 「一」の追求-その21 | home | 「厂」の追求-その23 >>

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

 

目次

イベント

最近の記事

最近のコメント

内容の紹介

 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

リンク

kanken.gif



samoa.gif

プロフィール

sachio43

Author:sachio43
定年後に漢字の解読を研究中
Dad.gif

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。