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「ト」の追求-その20

 今回は「ト」の字です。関連する「止」「歩」「足」「走」もいっしょに辞書の意味を確認します。
「ト」 部首解説:これを部首にして、占いの意を表わす文字ができている。
    字義:うらかた。うらなう。たまわる。
    解字:象形。占いのために、亀の甲羅を裏側から焼いて表面にできた、割れ目の形にかたどる。
「止」 字義:とまる
    解字:象形。左または右の足跡の形にかたどる。足跡、足首などの意。ひいて「とどまる」意に用いる。
「歩」 字義:あるく
    解字:象形。以下、第七画の省略された旧字の解説(左右の足跡が前後に並んでいる形にかたどる)。
「足」 部首解説:これを部首にして、足の状態・動作・部分に関する文字ができている。
    字義:あし
    解字:象形。ひざから下の足の形にかたどる。
「走」 部首解説:これを部首にしてはしる動作・状態に関する文字ができている。
    字義:はしる
    解字:形声。意符の止(「走-土」は変わった形。足跡、また道路を進行する形)と音符の夭(土は誤り変わった形。跳びあがる意)とからなる。

「足」「走」「止」「歩」はいずれも足と足の動作に関係しています。これらは「走」を除いてすべて直接の象形と解説されています。

惑わされずに字の形を見つめてください。四字の中心となる四画の部分の共通な所は「ト」(第二画は水平でも良い)、中心となる残りは「足」と「走」に関しては「ト」の変形で、「止」と「歩」に関しては「横向きのト」です。

 以上の観察から「ト」が片足を、残りがもう一方の片足を表わしていると考えるのは不自然でしょうか?
我々の二本の足は体から枝分かれしていることは事実です。また、我々は既に
「十」:=棒のある体=>男根の体=>男=>針 
を知っています。そこで次のように考えます。特に下の図を参考にしてください。

」=「十の右半分」:=半分になった棒=>枝分かれしたもの=>かたあし
足-口」=「ト」+「ト」:=かたあし+かたあし=>両足=>あし
」=「片足」+「横向きの片足」=>一方を横にした足=>一方を曲げた足=>とまる
注:ちょっと目障りな「口」ですが、解読が後回しになります。

これにより、関連する字が解けてきます。既に解けた「一」:=いち,地面,体   「土」:=座る男=>男,地面   も使います。
」=「土」+「足-口」:=おとこ+あし=>男の足=>はしる
定-ウ冠」=「一」+「足-口」:=体+あし=>動きまわる体
(参考・詳細は後述  定:=家の中で動きまわる体=>住居の決まったひと=>住居が定まる=>さだまる)

延-廴」=「ノ」+「止」:=特別な+止まる=>特別に止まる=>とどまる
」=「一」+「止」:=体+とまる=>止まった体=>従順な態度=>聞き分けの良い態度=>ただしい

 参考までに辞書での「定」と「正」の解字を紹介しておきます。
「定」 解字:意符の宀(いえ)と音符の正(「定-宀」は誤り変わった形、きちんと整える意=整)とから成る。
「正」 解字:象形。足のひざしたと、ふくらはぎと、足もとを合わせた形にかたどる。


「ト」の派生を考えます。「上」と「下」をまず辞書でしらべます。
「上」 字義:うえ
    解字:指示。ある基準となる横棒の上に、それより短い横線(後に縦線となり、更に縦線と横線になった)を書いた形によりそれが基準より「うえ」であることを示す。
「下」 字義:した
    解字:指示。ある基準となる横棒の下に、それより短い横線(後に縦線となり、更に縦線と横線になった)を書いた形によりそれが基準より「した」であることを示す。

辞書の解釈はこじつけ臭いので、自分の感覚を頼りに理解できる繋がりを追いかけます。どうも「ト」は意味の流れにおいても枝分かれしたと考えられます。
」=「十の右半分」:=半分になった棒=>枝分かれしたもの=>枝分かれ=>小枝
」=「ト」+「一」:=枝分かれしたもの+地面=>地上の枝分かれしたもの=>木の枝分かれ=>土のうえ=>うえ
」=「ト」+「一」:=枝分かれしたもの+地面=>地下の枝分かれしたもの=>木の根分かれ=>土のした=>した


 意味が定着するまでに「ト」は更に変化していたようです。
」=「十の右半分」:=半分になった棒=>枝分かれしたもの=>枝分かれ=>小枝=>小枝での占い=>小枝占い=>うらなう


 紀元前数百年前に亀の甲羅で儀式的に行う占いが伝えられていますが、その時代以前の原始的な占いとは、小枝の枝分かれした方を地面に立てて「右に倒れるか、左に倒れるか」で占う単純な「小枝占い」だったと考えられます。

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【2006/07/28 07:05】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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コメント

なんて面白いのでしょう。
お知らせ戴き有難うございました。
じっくり読みたいと思います。
リンクさせていただきました。
もし不都合あればお知らせ下さい。

暑い日が続きますね。
お身体ご自愛下さいませ。
【2006/07/30 00:20】 URL | 華文字 #-[ 編集]

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