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「ム」の追求-その14

 今回は「ム」の意味を追求します。まず「ム」の辞書の内容の紹介です。
「ム」 部首解説:これを元にしてできている字はきわめて少なく、おもに文字整理のために設けられた部首。
    字義:わたくし、ござる
    解字:象形。すきの形にかたどる。農耕用のすきの意、借りて私の意にもちいる。

解字の中の「借りて」というのも前の「転じて」と同じく前後の切れる脈略を強引に繋げる言葉なので注意してください。


 「ム」の項には 厷、厺、去、参、私、參、公、牟、台、矣、允、弁、払、などの字がありますが、以上の字から手掛かりが得られません。しかし次の字を良く眺めてください。かすかに垣間見える意味の共通点を捕らえます。
「払」=はらう             <=手にはもうない
「去」=さる              <=もういない
「弁」=べん              <=もれない
「仏」=死人(俗な意味)、悟った人 <=いない男
(注意:「払」は「拂」の略字、「仏」は「佛」の略字とされ「設文解字」には両者ともありません。また辞書の解字は常にもとの複雑な字で解説され省略形の字の解字は一切ありません。)

「ム」には「もうない」「なくなった」もしくは「ない」の意味がありそうです。

先の手掛かりの得られなかった字の中で、比較的分かり易い偏や旁のついた字を探します。捕まえたのは「矣」(音は「イ」)の字です。仲間を辞書から洗い出します。
「矣」 字義:句末の助字。疑問、反語や感嘆、詠嘆の気分を表わす。
    解字:形声。意符の矢(真っ直ぐに飛ぶ意)と、音符のム(止まる意)とからなる。
「挨」 字義:背を打つ、おす、のばす
「俟」 字義:まつ
「竢」 字義:まつ
「唆」 字義:しぶしぶ答える
「誒」 字義:ああ、嘆きいたむ声
「欸」 字義:なげく、ため息をつく
「埃」 字義:ほこり
「涘」 字義:きしべ、みずぎわ

以上が「ム」+「矢」=矢+ない=>矢がない
の意味で検証できるでしょうか?

強引にこね合わせる連想ゲームでまとめると、
」=「ム」+「矢」:ない+矢=>矢がない=>気が抜けた=>張のない=>なくした(詠嘆)
」=「扌」+「矣」:両手+矢がない=>矢のない手=>敵意のない手=>抱擁して背を叩き合う=>背を打つ(挨拶のアイ)
」=「イ」+「矣」:男の仕事+矢がない=>矢のない時の仕事=>矢ができるのを待つ=>まつ
」=「立」+「矣」:立つ+矢がない=>矢がなくて立つ=>その場で矢造りをまつ=>まつ(注:「立」は女の意味を含みます。後述)
」=「口」+「矣」:くち+矢がない=>矢をなくしたくち=>しぶしぶ答える
」=「言」+「矣」:ことば+矢がない=>ああ、嘆きいたむ声
」=「矣」+「欠」:矢がない+口を開けた男=>矢をなくしてなげく男=>なげく、ため息をつく
」=「土」+「矣」:土+気の抜けたもの=>気の抜けた土=>ほこり
」=「氵」+「矣」:みず+気が抜けた=>気が抜けた水=>波立たない水=>きしべ、みずぎわ
以上無理なく意味の流れが追えました。改めての解読と追加分です。
」=ない 
」=「扌」+「ム」:て+ない=>手になくなった=>はらう

」=「禾」+「ム」:いね+ない=>イネのないもの=>哀れな者=>わたし
」=「弓」+「強-弓」:ゆみ+虫がいない=>回虫のいない弓手=>強弓を引くもの=>つよい


 中国文化は南方と北方、奇数と遇数、尊敬と罵倒、右側と左側、善と悪、上と下、等、反対概念の対比に特徴があります。言いたいのは 
」=ある 
の対が成り立つことです。

実際に
」=「マ」+「男」:ある+男=>男性的である=>勇気がある=>いさましい
と簡単に解読できます。


 辞書では「私」は会意形成、「強」と「勇」は形声です。以上は私にとって途中で読むのも面倒になる不可解な内容であり、解読のヒントが全く得られず、従って書くのも省略します。


 今回の成功は「矣」の字のお陰です。それにしても、弓矢が長く生活に密着していたこと、そして矢をなくすことは生きるのに障害となるほど大変なことだったのだろうと想像できます。また、字の成立から考えると、この「弓矢の時代」以前に多くの部首が既に存在していたと考えられます。

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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/06/22 21:22】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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コメント

まとめがうまいと思いました。
しかしながらあなた様の解釈にて私が得た結論は
「ム」とは移動前の待機状態を表すということでございました。
ヒントを頂いて感謝。
【2014/03/10 20:40】 URL | 名無しさん@ニュース2ちゃん #-[ 編集]

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