象形文字の秘密
漢字の解読

トップ > スポンサー広告漢字解読2 > 「一」「ニ」「三」の2-その13

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告

「一」「ニ」「三」の2-その13

 今回は「大」「夫」「春-日」を検討します。これらはいずれも「人」が骨格となっており、横棒の相違が字の意味を分けています。「春-日」は現在既に単独では使われていません。「人」「大」「夫」についての辞書の解説を調べておきます。
「人」 字義:ひと
    解字:象形。人の体を側面から見た形にかたどる。
「大」 字義:おおきい
    解字:象形。大きな成人男子が正面を向き、両手両足を広げて立っているさまにかたどる。
「夫」 字義:おっと。
    解字:会意。意符の大(おとな)と、意符の一(冠に押すかんざしの形)とからなる。冠にかんざしを押した大人、元服した一人の男子の意。

 これまでの検討と、「大」と「夫」の意味からその骨格「人」は純粋に男を意味するとします。
」=「人」+「一」:男+いち=>一番の男=>一番大きい男=>おおきいこと=>おおきい
」=「人」+「二」:男+に=>二番目の男=>次に大きい男=>連れ添う男=>おっと

 「春-日」は現在使われていませんから、例の漢字に聞く方法「春」「奉」「秦」から逆に共通意味を取りだし調整します。
「春」:はる               <=穏やかな日
「奉」:たてまつる、ささげ持つ   <=穏やかな腕
「秦」:ふくよかな米(地名)     <=穏やかな米の取れる所
少々強引ですが、これまでの「一」「二」「三」の使われ方などから類推し全体をまとめます。
春-日」=「人」+「三」:男+さん=>参番目の男=>穏やかな男=>穏やかなこと=>おだやか

人が偏になった形の人偏、彳偏も修正しておきます(-その11)
*「」:働く男=>仕事をする男=>部族内の男仕事
*「」:「イ」+「ノ」=男の仕事+特別な=>男の特別な仕事=>部族外の男仕事

 「大」の文字は「一」と「人」の組合せた形が両手両足を開いた男の形に合成でき、見て直感的に理解できることに成功しています。しかし、「二」と「人」の組合せは全体の形よりも組み合せ要素の意味を尊重しています。組合された全体の直感的な理解は難しくなりますが、意味の要素を組合せることで複雑な内容を1字にまとめることができるのです。
(耳言語では「二」と「人」の合成音を作れないので順に発音することになりますが、目言語では「二」と「人」を一つの字として合成し、なるべく直感的に分かるようにデザインできます。)


「旦」に注目してください。ここに使われている「一」の意味が「一日」の意味ではないようです。「旦」の字を辞書で調べると、
「旦」 字義:あした、あける、日
    解字:象形指示。日(ひ)が一(地平線)より現れ出るさまを示す。太陽が地平線から始めて現れる時分、早朝の意。

「旦」が早朝の意味だとこれを含む字(例えば「陽」)の理解ができないので、共通の意味を取り出して解読しておきます。
「担」:になう、かつぐ、うけもつ     <=緩やかに持つ
「但」:ただに,ひたすら、むなしい   <=緩やかな男仕事
「坦」:たいら、ゆるやか         <=緩やかな土地
「疸」:たん                 <=緩やかな病
「靼」:なめし皮              <=緩やかな皮
「怛」:いたむ、かなしむ、うれえる   <=緩やかな心?

この結果と、「一」が地平線の意味だとしてまとめると、
」:象形。地平線=>地面
」=「日」+「一」:日+地面=>地上の太陽=>ひるま=>晴れた日=>穏やかな日=>穏やか
と解読できます。

「一」が地平線を表わす象形であることには素直に納得できます。これで「一」は二つの象形の由来を持つことになります。


最後に「大」と「夫」の変形や修飾形を紹介しましょう。
」=「大」の変形=>男の仲間=>けもの(偏)
」=「大」+「丶」:大きい男+指示=>大きい男の股間=>男根が太い=>ふとい
」=「大」+「丶」:大きい男+指示=>大きい男の別者=>男に継ぐ忠実なもの=>いぬ
」=「大」+「ノ」:大きい男+特別な=>特別に大きい男=>若死にする男=>ふきつ

」=「夫」+「ノ」:おっと+特別な=>特別な夫=>なくした夫=>なくす
」=「扌」+「夫」:両手+夫=>手にした男=>養う男=>やしなう
(「」=「扌」+「奄」:両手+纏足の男=>手にした纏足の男=>かくまう、かばう)

 辞書の解字では「犬」が象形で「犭」はそれが偏となった形、「太」は大を重ねた原字を省略した会意形成、「夭」は象形、「夫」は「大」と「一」の会意、となっています。

daidai.gif

 命を生みそして守る女の方が命に対して繊細であったようで、この繊細さが人類の知恵の源でしょう。動物から一歩早く抜け出した女が、出遅れた男を獣とみなした原始の時代、漢字の解読を手掛かりにペットや家畜のレベルから人間へと脱皮する成長を暖かく見守ってください。

テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/06/18 10:51】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
<< 「一」「二」「三」-その12 | home | 「ム」の追求-その14 >>

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

 

目次

イベント

最近の記事

最近のコメント

内容の紹介

 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

リンク

kanken.gif



samoa.gif

プロフィール

sachio43

Author:sachio43
定年後に漢字の解読を研究中
Dad.gif

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。