象形文字の秘密
漢字の解読

トップ > スポンサー広告漢字解読2 > 「一」「二」「三」-その12

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告

「一」「二」「三」-その12

 今回は横棒に特徴のある「一」「二」「三」と、横棒と縦棒に特徴のある「十」、手偏(扌)、「丰」についてです。まとめて辞書の意味から確認します。
「一」 字義:ひとつ,まとめる,おなじ,すべて,いち
    解字:象形。右手の人差し指を一本突き出した形にかたどる。
「二」 字義:ふたつ,わける,二度,にばい,二番目,つぎ
    解字:象形。「一」を二つ重ねた形にかたどる。
「三」 字義:みっつ,三倍,三分,なんども
    解字:会意。おなじ長さの「一」を三個積み重ねた形にかたどる。

「十」 字義:とお,とたび,十倍,すっかり
    解字:古代の針の形にかたどる。中央のふくらみは糸を通す穴。
「扌」 部首解説:手が偏になったときの省略形
    解字:無し
「丰」 字義:茂る草,みめよい
    解字:象形。豊かに生い茂った草の高く伸びているさま。また茅が背高く伸びるさまにかたどる。
 
 以上「一」が象形であることに異論はありません。「二」を「一」と「一」の会意としても、「三」を「一」または「一」と「ニ」の会意としても余り問題はないようです。


 「十」を問題にします。辞書の解字で「十」は針の形と解説しており、「針」の字は金偏が付いています。「十」は針そのもののようですが、横の一棒が糸の穴には見えません。

 視点を変えて、手偏(扌)を思い出してください。横棒が一本多い形で、手は二本です。連想が結び付いたでしょうか? 針「十」の横棒は針穴ではなく「一」の意味、手偏「扌」の横棒は「二」の意味とみなします。すると、「」は棒の意味と解釈できます(注意:「扌」は辞書に解字がない)。

」=棒
」=「」+「一」:棒+一=>一本の棒=>はり
」=「」+「二」:棒+二=>二本の棒=>二本腕=>て(手偏)

 他の漢字で検証できるでしょうか? 「引」「千」の字と、形の異なる類似の字「手」「牛」と「辛」「協」で考えると、
」=「弓」+「|」:弓+棒=>弓の棒=>弓をひくもの=>引くこと=>ひく
」=「十」+「ノ」:一本棒+特別な=>特別な棒の束=>千本の棒=>千本=>せん
」=「扌」+「ノ」:二本棒+特別な=>両腕の特別な所=>両手のひら=>て
」=「扌」+「ノ」:二本棒+特別な=>特別な二本棒を持つもの=>二本角を持つもの=>うし
」=「立」+「十」:たつ+一本棒=>立った針=>刺さる/つらい=>舌に刺さる=>からい
」=「十」+「協-十」:一本棒+たくさんの力=>一本棒に力を合せる=>あわせる
とすべて会意で解読できます。
辞書で「千」は会意形声(?)、「手」と「牛」と「辛」は象形、「引」と「協」は形声と説明されています。

 では「三」と縦棒「」の組合せはどうでしょうか? 上で参考とした「丰」の辞書の意味では期待した「三本の棒」または「たくさんの棒」と繋がりません。

しかし「非」の文字を良く見てください。三本の棒を左右に二分する構成です。辞書では、次のように解字しています。
「非」 字義:あらず,誤り,否
    解字:象形。飛ぶ鳥が両翼を左右に開いているさまにかたどる。

ここで強引に「三本の棒」の意味を主張すると、
」=三本の棒 
」=「丰」を二分する=>三本の棒を二分する=>できない=>だめ
と意味が難なく繋がり、部首「非」の解読ができてしまうのです!

 今回紹介した内容から「|」「一」「ノ」を原始部首の仲間とします。

ichinisan.gif


 「康熙字典」には「丰」が載っていますが、「説文解字」(AD100年)では「丰」がなく横第一画が「ノ」に置き変わった字が載っています。 また、「説文解字」には金偏の字に銀,銅,鐡,錬,釘,鋏,鏡,鍛,鎔など、その外「辛」、「計」も載っているのになぜか「針」が載っていないのです?


 余談ですが、「二」と「三」を各々千回書いてみてください。いやがらないで続ければ面白いものが見えてきます。
 アラビア数字の「2」「3」の骨格が見えたと思う人は正解です(3は他と区別できる範囲で省略された結果です)?

テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/06/14 00:49】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
<< 「ノ」の追求-その11 | home | 「一」「ニ」「三」の2-その13 >>

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

 

目次

イベント

最近の記事

最近のコメント

内容の紹介

 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

リンク

kanken.gif



samoa.gif

プロフィール

sachio43

Author:sachio43
定年後に漢字の解読を研究中
Dad.gif

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。