象形文字の秘密
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基本部首の検討/100

 長らくの間ご愛読くださいましてありがとうございます。本ブログがいよいよ100回目を迎えます!
文字の検討が進むにつれ、賛同していただける方が増え喜んでおります。

 記念すべき100回目に、漢字の生まれる萌芽と考えられる基本部首の紹介ができることに感激しております。しばしば解読が進まず悶々とするときがありますが、朝のうつつな折に何度か閃くよう解決を得ました。これは中国流に表現すると「天意を受けたライフワーク」であるのかと感慨深いものがあります。

 改めて振り返ると本ブログの初期の解読には訂正すべきものが多く、また今後も訂正することが多々あると思います。近くには「六書の漢字のでき方」の再検討が必要で、左コラムで紹介した「六書の新解釈」は更に変更を加える予定です。

 今後ともご愛読よろしくお願い申し上げます。



 今回は基本部首と、特に漢字の派生について紹介します。他の象形部首からの展開は次回以降に紹介する予定です。


 漢字を構成する基本部首は6種の象形部首と、3種の派生用記号の全9種です。

 象形部首は主にひとの体から図形的に生まれた5種の記号と自然から生まれた1種の記号です。派生用記号は他の部首に付随して派生語を造るための点と直線と数の3種です。

「基本部首」[9種]:=象形部首/派生用記号
「象形部首」[6種]:=具体的なもの形を写した部首
「派生用記号」[3種]:=点か線だけの派生語を生むための記号


1.基本部首

1.1.象形部首

 漢字中の象形部首は具体的なものの形から直接造られた字画で、象形文字の根幹をなしています。今回の解読で探り当てた「象形」と考えられる部首は次に示す6種です。

 象形部首6種のうち5種が人に関するもので、女と男を象形である「▽(女性器)」と「|(男性器)」、出産のための「口(産道口)」、「ノ(体毛)」及び「丶(涙)」です。残りの1種は「_(大地)」です。

Ⅰ-1.象形「▽」:=女性器⇒おんな
Ⅱ-1.象形「|」:=男性器⇒おとこ
Ⅲ-1.象形「口」:=産道口⇒産道を持つもの⇒子を産むもの⇒女⇒ひと(含む男)/男
Ⅳ-1.象形「ノ」:=毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別なもの
Ⅴ-1.象形「丶」:=涙(/唾/涎)⇒排出するもの
Ⅵ-1.象形「_」:=大地⇒地面⇒低位のもの

 「丶」の元は涙のほか唾や涎が考えられますが、代表として「涙」の象形であるとします。横棒が大地の意味に使われるときは必ず底辺に来ます。

 これらのうち現在でもそのまま単独の語となっているものは象形「口」だけで、象形「▽」は派生型「女」として現在使われています。

 ひとの認識が自分の体から始まった点に注意してください。認識論の基本に違わず意識が身近なもの(自分の体)から次第に外の世界へと拡張したことを示しています。自然界からの象形は「_(大地)」しかありません。


1.2.派生用記号

 漢字で扱う派生用記号は他の部首に付随し、既存の語の意味を修飾したり、限定したり、部首の図形的位置を指示したり、等により新しい派生語を造る記号です。

 漢字の派生用記号は表意記号ですから他の語に視覚的に付随して意味を添えます。またそれらは各々単独で意味を持つので部首の一種とみなし、派生用部首と呼ぶことも可能です。

 基本となる派生用記号は点または線からなる次の3種です。

Ⅶ-1.派生用「丶(点)」:=準ずるもの=>似たもの
Ⅷ-1.派生用「一(数)」:=いち=>一番のもの=>上位の者
Ⅸ-1.派生用「/(線)」:=払う(手の動き)=>払い除く=>拒絶

 以上の6種の象形と3種の派生用記号の合計9種が漢字体系を構成します。その他の部首(語)はすべてこれらからの派生語、もしくは複合語です。


2.漢字の派生

 漢字は表意文字であり、厳密に漢字の派生語とは表記用の表意文字から生まれた派生文字を意味します。

2.1.派生語

 派生語とはある語から別の語(意味あるいは品詞を異にする)を生じることです。

2.1.派生語

 派生語とはある語から別の語(意味あるいは品詞を異にする)を生じることです。

2.1.1.音声派生語

 音声語の場合は音韻と訓が結合しているので、音声派生語は意味を成す音韻の合成語を意味します。音声派生語は接辞等もその音韻が全て発音され(従ってその表記はすべての音韻の羅列)、語幹に限定や修飾や反転等の意味を添えます。

 一般に使われる音声派生語は接辞(機能的形態素)が付くことで、音韻的活用等の派生語が中心です。言語によっては音交替(母音交替・子音交替)や重畳などでも音声派生語が生まれます。

 【参考】言語学用語
形態素:=意味を持つ最小の言語単位
内容形態素:=単独で語として現れるもの
機能形態素=:接辞(接頭語等)、接置詞(前置詞等)、代名詞等
合成語:=2つ以上の形態素の結合=派生語や複合語を含む
複合語:=2つ以上の内容形態素の結語
派生語:=内容形態素+機能的形態素
畳語:=同じ内容形態素の反復


2.1.2.表記派生語

 漢字の派生語はすべて「派生部首」と呼ぶことにし、派生部首を生む基となった部首を「親部首」と呼ぶことにします。

派生部首には、次の二種類があります。

(1)図形派生:親部首と図形的関係を持つ新しい部首として生まれるもの

 派生部首が親部首と図形的な関係を持つ記号として生まれる場合を図形派生と呼ぶことにします。図形派生の特徴は図形的な表記の異形(逆転、回転、対象、変形)として新しい部首が造られることです。その他の図形派生には、親部首の一部を用いて新しい部首としたり、親部首を左右に分割して新しい部首としたり、一つの親部首を左右対称に配置した部首としたり、いろいろあります。
図形的な派生部首の訓は親部首の字画に対する図形的な操作に基いて連想、比喩、もしくは象徴される訓となります。

 派生用部首のうち親部首「田」に派生用部首「/(線)」が融合したものは特に図形派生とします。例えば「由」「甲」「申」「母」「卑」「曳」「電」などのように線が図形的な形と呼応した訓を持つからです。



(2)定型派生:親部首に派生用部首を加えて生まれるもの

 派生部首が親部首と派生用部首の複合部首として生まれる場合は定型派生と呼ぶことにします。一般に定型派生では派生用部首が特定の文字位置を占めます。
 定型派生の部首の訓は、親部首の訓が派生用部首の訓で修飾や限定されます。具体的には親部首に種別、順位、数、指示などの意味を加えます。

 例えば「禾」「手」や「正」「丙」は「ノ:=特別な」や「一:=一番」が親部首の「木」「扌」や「止」「内」の上部に付いており、「戈」や「犬」の「丶:=準ずるもの」は右肩についています。

 複雑化する社会で急増する新しい語をすべて複合語として造ると、文字が複雑化しその画数も急増することとなります。図形派生や定型派生で生まれた派生部首は画数の増加を抑えることができます。

 表記派生はまた視覚的連想により記憶が強化される利点があり、表記された派生部首を初めて読み取る場合、図形的な関係や付加された派生用部首から定型の修飾を手掛かりに、新しく造られた部首の訓を推察することが可能となるのです(本ブログの解読に非常に役立ちました)。

 暗記術ではイメージの連想をつなげて記憶しますが、実際に漢字の複合語は訓のイメージに合わせて(訓が連想できる形)に要素語を配置し、あたかも訓のイメージからの直接的な象形となるような輪郭に構成しています。

 表音文字でのダッシュや限定詞(エジプトの象形文字で王の名前を囲むカルトーシュなど)、更に音声言語では活用語尾などに相当するものが派生用部首です。漢字では図形的な多様性を持つ多くの種類があり、漢字の大きな特徴となっています。

 【注】道路標識を表意語と考えた場合「NO」を重ねた赤の縁取りデザインの上に「P」を重ねると「駐車禁止(音声語での発音)」、「逆さUターン矢印」を重ねると「Uターン禁止(音声語での発音)」、など縁取りだけで禁止の意味が視覚的に理解可能となっています。「NO:=禁止(音声語での発音)」の図案が定型派生を生む派生用部首に相当します。



2.1.3.表記法の変更

 これまで通り複合語の要素語は記号「+」で結合しますが、新しい複合語を一つの括弧の中に収めます。そのうち特に字画の融合する場合は従来通り記号「∪」で結合します。
 「:=」の左辺の「+」と「∪」とはその右辺の「/」は「または」の意味です。

 特定の親部首から導かられ派生部首や複合語は見出しの頭を落とし、特に派生部首の場合は題字に続けて【 】の中に「派生の種類」を示します。派生部首から孫派生する部首は更に一字頭を落とします。

 同じ親部首の異なる派生は頭をそろえて追加します。同様に続けて既に説明の終わった部首との複合語を追加します。

 見出しの字画「~」の左右対称の活字のない時「反~」(例:「丿」に対する「曳」の縦棒を「反丿」)と表記します。

 孫派生の紹介のためや参考に加えた複合部首には派生の種類がありません。派生部首と同じく複合部首の見出しも一字頭を落として表記します。頭落としの部分にはレベルの線でつなぎます。

「親部首」:=・・・
├「派生部首」【派生の種類】=「親部首」(+「付加部首/派生の詳細」)
||       :=親部首の訓(+付加部首の訓)⇒派生部首の訓1⇒派生部首の訓2
|└「孫派生部首」【派生の種類】=・・・
└「親部首との複合部首」=「親部首+説明の終わった部首」:=・・・

2.2.図形派生

親部首からの図形派生には次に示すいろいろな種類があり、その新しく生まれた派生部首の訓は図形的関係から連想、比喩、もしくは象徴されるものです。

【分割】:=親部首の字画を分割する派生(例:「口」から「┐」と「乚」)
【部分】:=親部首の字画の一部を利用する派生(例:「丄」から「亠」)
【分離】:=親部首の字画を左右に分ける派生(例:「Λ」から「ハ」)
【変形】:=親部首の字画を延長したり変形する派生(例:「人」から「入」や「石-口」)
【配置】:=新しい派生部首の偏や冠などの場所に置く派生(例:「呆」から「杏」)
【回転】:=親部首を左または右に回転させる派生(例:「冂」から「匚」や「コ」)
【逆転】:=親部首を上下逆転させる派生(例:「イ」から「少-ハ」)
【対象】:=親部首を左右もしくは右上と左下の対称に配置する派生(例:「マ」から「ム」)
【重複】:=同じ親部首を複数個集めた派生(例:「木」から「林」)
【指示】:=親部首の字画中の図形的位置を示す派生(例:「皿」から「血」)
【強意】:=指示の点で他の部首を左右から挟む派生(例:「冫」から「氺-|」)
【対反】:=同型の字画が対称に上下または左右に合成された派生(例:「Λ」と「Ⅴ」から「乂」)
【格式】:=親部首の権威を示すために字画を飾る派生(例:「▽」から「女」)
【加線】:=親部首「田」と派生用部首「/(線)」が融合した派生(例:「田」から「由」や「申」)

 漢字の区画は階層的な部分に分割できるので、拡大派生とか縮小派生という派生は考えません。図形的な派生の例は、基本部首の展開で順次紹介します。



2.3.定型派生

定型派生とは親部首に派生用部首が付随して生まれる表記派生でした。派生用部首の範囲を拡張します。

第一の拡張は、「派生用部首を基に図形派生で生まれた派生部首」も派生用部首の仲間とします。たとえば「一:=いち(数)」から図形的に重複派生した「二:=たくさん=>に」や「三:=たくさん=>さん」も派生用部首の仲間とします。

派生用部首の第二の拡張は、派生用部首と同じ働きをする象形部首を派生用部首に加えます。「ノ(毛):=特別なもの」と「_(大地):=低位のもの」の二つの象形部首は単独でしかもこの意味に使われた場合のみ、派生語を造る派生用部首とします。

「派生用部首」:=「派生用部首」/「派生用部首から更に図形派生した部首」/「ノ(毛)」/「_(大地)」
「ノ(毛)」:=毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別なもの[象形部首からの派生用部首]
「_(大地)」:=大地⇒大地に降りたもの⇒低位のもの[象形部首からの派生用部首]



2.3.1.派生用部首

 最初に派生用部首とそれから更に派生した孫派生した派生用部首とを順に紹介します。

派生用部首の内で親部首に「丶(点)」を付加する場合を加点派生、「一(数)」を付加する場合を加数派生、「ノ(毛)」を付加する場合を加ノ派生、「_(大地)」を付加する場合を加地派生と各々呼ぶことにします。

 漢字の派生関係を系図にまとめると多階層の木構造をしていることが分かります。この構造を以降は派生木とよぶことにします。

「派生木」:=親部首とそれからの図形派生と定型派生を含む部首達の生成の系図


(1).加点の派生木

 加点派生は表音文字記述の際の「ダッシュ」にあたるものです。この派生は更に図形的な派生により指示の用法と、指示の強意である強調派生(二重指示)があります。

「丶(点)」【加点】:=準ずるもの⇒似たもの(例:「戈」)
└「丶」【指示】:=付随属性⇒字画の部分(例:「血」)
└「ハ」【強調】:=字画の強調部位(例:「示」)


「丶(点)」からは同じ字画で指示的用法が派生しています。「丶」[指示]は親部首の字画の特定一画を示す特徴があります。

【注】:創生期の多くの漢字は複合語を造る際に要素部首の各部首の位置を固定せず、できるだけ複合語の訓のイメージとなるように要素部首を配置構成しています。複合語であるにも関わらずあたかも直接象形であるかのように要素部首を構成し理解と記憶に役立てています。これを利用し親部首の特定の一画に加点した字画でその部分を意味する部首とするのが「指示派生」です。

指示の強意を表す「ハ」【対反】は真ん中に親部首の一画を挟む強意の指示派生です。「丶(点)」は使われる場所により左右対称に表記される「反丶」となる場合があります(例:「曳」)。


(2).加数の派生木

「一(数)」:=いち⇒一番のもの⇒一番⇒上位の者
├「二」【重複】=「一x2」:=たくさん⇒に⇒二番目のもの/ふたり
|├「冫」【変形】:=二番目⇒二番⇒つづくもの⇒すこし
||└「氺-|」【対反】=「冫x2」:=わずか上位の/わずか下位の⇒ほんのちょっと
|└「亖」【重複】=「二x2」:=ふたりずつ⇒四人
└「三」【重複】「一x3」:=たくさん⇒三番目⇒さん〈数値〉

 派生用部首「一(数)」から重複派生した「二」、孫派生「冫」、曾孫派生「氺-|」と直系の派生と「三」のように傍系の派生が存在し、階層構造を持つ複雑な派生木の例です。

 「一(いち)」の重複派生である「二」と「三」は多く親部首と融合します(「二」の例:「再」「耳」、「三」の例:「華」「垂」)。
 「冫(ニスイ)」は「二」の変形です(例:「次」)。「三」は「田」と融合します(例:「垂」)。

 「冫:=ちょっと=>すこし」は数とは訓が異なりますがこの項で示した派生用部首はすべて「一(数)」の図形的派生であり、これらはみな派生用部首の一種とみなし、他の部首と結合した複合語はすべて加数派生による派生部首とします。


(3).加ノの派生木

 象形部首「ノ(毛)」が派生用部首として働くのは単独の「ノ(毛):=特別な」だけであり、この「ノ(毛):=け」やその重複派生は派生用部首とはみなさず、普通の複合部首と扱います。

「ノ(毛)」【象形】:=毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別な
├「彡-ノ」【重複】=「ノx2」:=たくさんの毛⇒毛深いもの
└「彡」【重複】=「ノx3」:=ものすごくたくさんの毛⇒頭髪


(4).加地の派生木

 「_(大地)」が派生用部首として働くのは「最低なもの」意味に使われた場合のみであり、「大地」の意味に使われた場合は単なる複合部首と見ます(例:「底」)。

「_(大地)」【象形】:=大地⇒地面⇒低位のもの⇒最低なもの

 以上の派生用部首とみなす基準は次の考え方によります。

(Ⅰ).親部首の訓「Ⅹ」に対し加点派生は「Ⅹに準ずるもの」を意味する。
(Ⅱ).親部首に付加される加数派生は上記の紹介順に「一番のⅩ、二番のⅩ、少しだけⅩ、三番のⅩ、わずか上位のⅩ」を意味する。
(Ⅲ).親部首の上部に付加される加ノ派生は「特別なⅩ」を意味する。
(Ⅳ).親部首の下部に付加される加地派生は「最低なⅩ」を意味する。

 このように親部首の訓「Ⅹ」に関する一群の仲間を簡易に派生部首として創れるのが派生用部首の特徴です。(Ⅰ)は音声言語で表記に用いられる「ダッシュ:=準ずるもの」の用法であり、このダッシュが定型派生では多様に展開されたものです。


(5).加線の派生木

「-(線)」:=動きの方向を示す
├「/(斜線)」:=払う⇒払い除く⇒拒絶
├「一(横線)」:=左右方向⇒左右への伸長
|└「三」【重複】=「一(横線)x3」:=四方への伸長
└「|(縦線)」:=上下方向⇒上る/下る⇒上下関係/上下への伸長⇒上へ動く/下へ動く
├「||」【重複】=「|(縦線)x2」:=たくさん落ちるもの[1A]
├「||」【重複】=「|(縦線)x2」:=たくさん上に伸びるもの⇒素晴らしいもの[1B]
├「丿」【変形】:=曲がって下へ伸びるもの⇒下に伸びるもの[2A]
|└「反丿」【反転】:=下へ曲がって伸びるもの
├「丿」【加線】=「ノ∪|(縦型)」:=毛∪下へ⇒垂れ下がる毛
|        ⇒垂れて下がるもの⇒垂れて反るもの⇒ぬの⇒ころも[2B]
├「丿」【加線】=「ノ∪|(縦型)」:=特別な∪下へ⇒特に曲がって下に伸びるもの
||       ⇒反り返るもの⇒そる[2C]
|├「反丿」【対称】:=後ろへ反るもの⇒落ちて引きずるもの⇒ひきずるもの
|└「斤-丁」【加ノ】=「丿+ノ」:=曲がって伸びるもの+特別な
|        ⇒特に曲がって伸びたもの⇒反り返るもの⇒そる
├「丿」【加線】=「ノ∪|(縦型)」:=特別な∪下へ⇒下へ落ちる特別なもの
|        ⇒垂れ流すもの⇒垂れ流す[2D]
├「丿」【加線】=「ノ∪|(縦型)」:=特別な∪落ちる⇒特別に落ちるもの
||       ⇒垂れ落ちるもの⇒あめ[2E]
|└「川」=「丿+||」:=あめ+たくさん落ちるもの⇒たくさん落ちる雨⇒かわ
├「線延長等」【格式】:=親字の縦横画の延長(例:「女」)
├「乄」【斜線+加点】=「/(斜線)+丶」:=殺すに準ずる⇒絞め殺す⇒しめる
└「十」【横線+縦線】=「一(横線)+|(縦線)」:=縦横の動き⇒縮ぢむ(例:「婁-女-口」)


 「一(線)」は成長の方向や動きを表すための派生用部首です。直線が動きとその方向を示す字画として使われる記号部首であり、多方向の派生を持つ漢字最大の創造の一つです。特に「一(横線)」と「|(縦線)」の合成である「十」は「婁」の文字しか使われていない特殊な例です。

 親部首に「/(斜線)」「一(横線)」「|(縦線)」の付加された部首はその方向が訓と関連を持っており、加線派生は定型派生ではなく図形派生の仲間とします。

「丿(音は「ヘツ」)は「|(縦型)」自身が変形したものと、「ノ」を親部首として加線派生したものとに細かく分けました。

 「川:=かわ」、「乄:=しめ殺す」「十:=縮む」は派生用部首のみでできた例外的な複合部首です。



「親部首」:=基本部首や複合部首であって、派生語や複合語を生む基となった部首
「派生用部首」:=「派生用部首」/「派生用部首から更に図形派生した部首」
/「ノ(毛)」/「_(大地)」 
「派生部首」:=親部首から図形派生した部首/親部首に派生用部首を加えた複合部首
「表記派生」:=図形派生/定型派生
「図形派生」:=親部首と図形的関係を持つ派生/親部首と「/(線)」との複合部首
「定型派生」:=親部首と派生用部首との複合部首
「図形的な派生部首の訓」:=親部首に図形的関係の意味を加えた訓
「定型的な派生部首の訓」:=親部首に定型的な修飾や限定を加えた訓



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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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