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「田」の展開-その9

 確認です。「危」の解読の時に「厄」の造りは不明であるがその形の意味を無条件に正しいとした手法を思い出してください。この段階で「危」=「ク」+「厄」と解読できましたが、「厄」の解読は未完了です。このやり方で「意味の塊」を加減算して少しずつ解読の範囲を広げていきます。


 前回の続きです。「田」が原始部首だと主張するためには、一般の文字ばかりか全ての象形とされる文字の中に「田」があれば、それは「生まれる」という意味だといえなければなりません。

 手始めに「雷」「男」「果」を検討しましょう。まず辞書の内容を確認します。
「雷」 字義:いかづち,かみなり
    解字:形声。意符の雨と、音符の[壘/上](活字がないので壘の上の部分を以下[壘-土]又は[壘/上] と表現します)」(田はこの省略形)とから成る。雨の中でそれからそれへと繋がって回転する音、「かみなり」の意。
「男」 字義:おとこ
    解字:会意。意符の田(たがやす)と、意符の力(ちからの意)とから成る。耕作に堪える力の意。ひいて、堪える力を持つ「おとこ」の意に用いる。
「果」 字義:くだもの,はたす,まこと
    解字:象形。果物が木の上になっているさま、木の上部にある小さな塊、果実の意。
 「男」では「田」が「たがやす」意味で、「果」は田を飲み込んだ象形とされています。


 これまでに検討した「田」の意味が当てはまるのでしょうか? 以下のようになります。
」:「雨」+「田」=>雨から生まれるもの(雨が生むもの)=>かみなり
」:「田」+「力」=>力を生むもの=>力のあるもの=>おとこ
」:「田」+「木」=>木を生むもの=>木の実=>かじつ
まずは快調に会意で説明でき解読成功です。


 次に「電」を検討します。「甩」は「田」から下に曲がって伸びた一画があります。この字の部分はもはや単独では存在せず「電」と「竜」の中にのみ残っています。

まず辞書の記述です。
「電」 字義:いなずま
    解字:会意形成。意符の雨と、意符と音符を兼ねる申(「甩」は変わった形。いなずまの意)とからなる。雨を伴ういなずまの意。
「竜」は「龍」の項に略字と記述されているだけで、他の解説はありません(康熙字典でも同じです)。
 結局「甩」だけでイナズマの意味があると説明しています。「電」で説明したイナズマの意味だと「竜」では通じません。


 これまでの「由」「甲」「申」の応用で、「甩」の意味は「下に曲がって成長するもの」と類推できます。これで辻褄が合うでしょうか?
」=「雨」+「甩」:雨で下に曲がって生まれるもの=>いなずま
」=「立」+「甩」:下に曲がって成長した足で立つもの=>ワニ,トカゲ類=>りゅう
と各部分の会意として説明でき解読成功です。


次に「奄」を取り上げます。「申」の下が曲がって伸びた形です。まず辞書の意味と解字を確かめます。
「奄」 字義:おおう,おおきい,いこう,ともに,ながく
    解字:形成。音符の大(ひと)と、「奄/下」(=申。伸びる意=延)とから成る。足の一方が伸びてぴんとしない足なえの意。

 「奄」の中には「申」の下が曲がって伸びた形があり、これまでの追求から「上半身は正常で足が曲がって伸びた人」の意味がありそうです。辞書には近い意味が示されていますが根拠が漠然としていることと、他の字の場合との脈略がありません。

「大」は解説が少し先になりますが、説明のために意味の流れを先に示すと、「大:男の体=>大きい体=>おおきい」となります。従って、
」=「大」+「奄-大」:足が曲がって伸びた男の体=>纏足(てんそく)の男=>部族に止まる男=>長くとどまる=>ながく、ともに、いこう
と解読できます。

 実は漢字を創造したのは母系社会を築いてきた女であることが今回の解読から判明しました。秦の歴史書では女の支配する部族を征服した記録があります。2~3000年ほど昔から腕力を誇る父系社会へと人類の歴史が変わり、女尊男卑から男尊女卑へと移ります。
 母系社会では、男は一定の年齢になると村を離れて他の部族を回る旅にでる風習(「旅」の字の解読から判明)でしたが、種馬的に部族に残す男を纏足にして育てたのです。

テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/06/03 10:23】 | 漢字解読1 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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