象形文字の秘密
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田の意味-その8

 直接象形とされる部首の中には「用」「角」「車」「里」「鬼」「魚」「黄」「鼻」と「田」を含むものが多くあり重要な原始部首であるようです。
 これらの各々の意味と「田」の意味とは関係が見えず、意味が判然としないので間接的に迫りましょう。

tatata.gif


 まず辞書で「田」の解字を確かめます。
「田」 字義:「た」,「はたけ」
    解字:象形。十(あぜ道)で区切られた畑が並んだ形にかたどる。

 田の字だけなら字義とその解字は納得できますが、先の部首に組込まれた場合は直接に部首の意味と結びつきません。そこで第一段階として「田」の変形である「由」を取り上げ、間接的に迫ります。

「由」の字を辞書では、独立の象形文字としています。
「由」 字義:「~から」「より」「へる」
    解字:象形。酒を搾るたけの形にかたどる。

 「由」も象形の元の形と意味が繋がりませんから自分で探すしかありません。「由」のつく字を探し並べてその意味を比べます。
「抽」:ぬきだす  <=手で上に引き出す
「油」:あぶら   <=上に動く水
「袖」:そで    <=衣の上が伸びたもの
「舳」:へさき   <=舟の(高くなった)先
「柚」:ゆず    <=枝の先に実が付く木
「紬」:つむぎ   <=撚り上げた糸
「届」:とどく   <=伸びて尻までくる

以上をまとめて整理すると「由」は次のように解読できます。
」=>上に成長する(上に動く)⇒上が伸びる=>上に伸びる=>下から(下より)=>~から(~より)


 第二に「田」の変形である「甲」を取り上げましょう。
「甲」の字を辞書で確かめると、この字も独立した象形文字です。
「甲」 字義:「種子の外皮」「こおら」「さや」
    解字:象形。種子や外皮が割れて裂けた形にかたどる。

 「甲」も象形の元の形と意味が繋がりません。「甲」の付く字を探し意味を比べます。
「押」:おさえる  <=手で下におす
「岬」:みさき   <=山が海へと下へ伸び出した所

「由」に比べて例は少ないですが、形から「由」の反対の意味を持つと考えられ、次のように解読できます。
」=>下に成長する⇒下が伸びる=>上が固いもの=>上の固い所=>こうら


 第三に「田」の変形である「申」を取り上げましょう。
「申」の字を辞書で確かめると、この字も独立した象形文字です。
「申」 字義:のびる、さる
    解字:象形。稲光の様にかたどる。電の原字。

 「申」も象形の元の形と意味が繋がりませんから、「申」の付く字を辞書から探し出し意味を比べます。
「伸」:のびる   <=上下に成長するひと
「呻」:うめく   <=上下に開けた口
「紳」:おおつな  <=上下に伸びた糸(大綱=上下に立てた権威の象徴である締縄)

「由」と「甲」の助けを借りて、連想でつなげれば次のように解読できます。
」=>上下に成長する⇒上下に伸びるもの=>上下に伸びる人と猿=>さる
 初期の意味「上下に伸びるもの」は後代になって、人の場合は人偏を付けて「さる」と区別したと考えられます。

 辞書による「由」「甲」「申」の記述はその間の関連を切断するように各々独立の象形としていますが、全て「田」の派生型とするのが適切です。これらの派生型を基に形からの意味はさて置き、「田」の意味が分かった範囲で推定ます。

 「」=>?=>生まれる(成長の原点)=>生まれる所=>稲が生まれる所=>たんぼ

 実は現代でも「塩田(塩が生まれる所)」「油田(塩が生まれる所)」とか「田」の意味が適切に使われています。長い稲作時代の間に「田」を使った熟語「稲田」が「田」へと変化したと思われます。?の部分は未検討の部分です。

以上の解読から付随的に次のことが分かります。
(神)」=>上下の成長を示すもの =>人とさる 
原始時代の「神」とは「(二本足で立ち上がり)上下の成長を示すもの」を意味していたのです(「示」の解読は後に示します)!
 ちなみに辞書は次のようになっています。
「神」:解字「形成。意符の示(かみ)と、音符の申(雷がものを震わす音の意=震)とからなる。」

 次回は「田」の意味を元に他の文字の造りと意味の関係を探り、その確かさを傍証します。

テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/05/29 07:57】 | 漢字解読2 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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定年後に漢字の解読を研究中
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