象形文字の秘密
漢字の解読

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 六書の再検討・その1 - 抽象文字と表語文字 /108

  六書の再検討・その1 - 抽象文字と表語文字 /108

***** 「2.2. 基本部首」を修正 [2014.03.24] *****

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 これまでご愛読ありがとうございます。

 漢字解読の検討を続けていた所、部首の性格、文字のでき方(六書の分類)、表語文字の考え方、等
根本的に考え直さなければいけないことに気が付き、ブログを書くのを中断しました。
 記号論的な見方と構造論的な見方を追及した所、新しい人の知能モデルが浮かんできました。
いろいろな考えをまとめて本にしたいと考えています。
 漢字解読の紹介として 『兔と亀と象と魚の頭比べ』 というような題で書こうと思っています。

出版のめどがたちましたら、このブログで改めて紹介いたします。ご期待の程よろしくお願い申し上げます。

*****************[2015.11.22]*****



 六書の再検討で用語の意味が不適切なものや、種類の区分けが不適当であるものがありますので調整します。新しい概念以外はなるべく特殊用語にせず、一般用語で通じるように表現を整理します。


1.語と文字、字そして部首

 これまで使ってきた「訓」を「義」と呼び変えることにします。漢字世界での「義」は「物自体もしくは概念」の意味であり、言語や時代とは無関係です。従って「義」とは文字で表記したい意味(記号論でのシニフィエ)のことであり、言語や時代と無関係なものごとを指します。

 漢字で使う「音」とは漢字表記を創造した言語での表記に対する(語としての)発音です。漢字表記を借り入れた側では漢字に対する義はそのままで、その語としての発音は自言語の発音で「訓」として読みますから、結局「訓」とは「音」を自言語に翻訳したものです。

 これまで使っていた漢字の「部首」を「字形」もしくは単に「字」または「漢字」とも記述します。「字」を部首の代わりに使うと解字、字義、字画、字形、そして前回紹介した「字区」など一般の字の用法と矛盾なく連携するのです。
「部首」を文字と呼ぶと表音文字を含み混乱するので、混乱しない場合で比較的外の視点から「字」を論じる時の言葉として「文字」を使います。複合文字も複合部首も同じ意味ですが、特に漢字の構造的な内容の時には「親部首」とか「要素部首」というように「文字」よりも「部首」使う予定です。これまでの用語をまとめて並べます。

「義」[意識の対象物]:=もの/概念
「文字」:=言語体系を表記する記号/表音文字/表意文字/発音記号
「字」:=漢字の省略形として用いる

「音」=漢字を創造した言語での義の発音=「音B」
「訓」=表記を借り入れた側の義の発音=「音B」の訳語

「音韻」:=言語体系を構成する音声記号
「発音文字」[表音記号]:=音韻のみを代理する表記記号[表記体系を構築する必要がない]
「発音記号のシニフィエ」:=音韻
「発音記号のシニフィアン」:=字形
「語」:=義を代理する音韻列
「語のシニフィエ」:=義
「語のシニフィアン」:=音韻列

「表意文字」[表意記号]:=義を代理する文字
「表意文字のシニフィエ」:=義
「表意文字のシニフィアン」:=字形


「字区」:=偏、旁、垂れ、冠、構、脚、もしくは繞に分けられたの複合文字の構成部分
「部首」[表意記号]:=漢字で義を代理する文字



2.象形文字の検討


2.1.抽象文字

 漢字が意味の表記体系であると判明したので、更に文字とその義の関係を追及します。まず象形文字の検討です。

 象形と考えていた基本的な6種は、具体的なものの形を写したものではありません。これはエジプトの象形文字のように具体的な物の形の簡略化された記号ではないのです。

漢字における象形文字とはどのような記号かを調べます。

ア.石器時代当時の洞窟の壁画では、「○、▽、口」が女の意味、「I、Y、△」が男の意味とされる。
イ.最古の楔形文字では「▽」が女の意味、「I」が男の意味に使われている。
ウ.イスラエルのダビデの星(「▽と△」を重ねた形)は女と男の和合による子孫繁栄を意味している。
エ.漢字で「口」は「~なひと」と解釈できる文字が多数ある。
オ.西欧言語で「私」を表記するのに「I」もしくは「I」を含む綴りの言語がある
     これは男を意味する表意文字「I」を他民族から借用し、自己言語の音韻で発
     音している結果です。例えば日本では借用した文字「新」は「新しい」と「しい」
     という発音上の語尾を付けて表記します。英語は「I:=わたし」を直接借用し、
     ドイツ語は「Ich:=わたし」と借用した文字「I」にドイツ語での発音上の語尾
     ch」を付けて表記したのと同じ現象です。

 女を表記する文字は女の特徴を抽象的に示す記号「▽、□」です。同じく男を表記する文字は男の特徴を抽象的に示す記号「|」です。

 「▽」という抽象的な記号を使って「おんな」を表記し、「|」という抽象的な記号を使って「おとこ」表記し、「口」という抽象的な記号を使って「子を持つ女」を表記しています。「おんな」「おとこ」「子を持つ女」の輪郭を象形とした記号ではありません。漢字においては絵文字が次第に簡略化されて象形記号ができていると考えることはできず、漢字の起源は絵文字ではなく、男女の性器を抽象化した記号です。

 ちなみに「女」の第一画をまっすぐに伸ばせは逆三画型の辺を延長し修飾された「▽」記号の格式派生であることが分かり、従来から辞書で示される「図形的な女体の簡略化記号」ではないと考えられます。

 「▽」や「|」や「口」は「形が義を示す抽象記号」で、義の特徴を抽象的に記号化したものです。特に三角、四角、直線という最も簡易な字画を記号としている点に注意してください。

 生物学では占星術での記号、「♀」:=火曜日と「♂」:=金曜日とを共に男女の性器に似ているという理由で「女/メス」と「男/オス」の記号として流用しています。性器に似ている記号を流用するのと違い、部首は性器そのものを抽象記号として使っているのです。

 以上から抽象記号「▽、口、|」が漢字の原点と考えます。改めて以下の六種を「抽象部首(もしくは「抽象文字」)と呼ぶことにします。漢字の原点であるこれらの文字は象形というには大きなずれを感じるからです。抽象文字は象形文字の一種と考えます。

 「ノ:=毛」「丶:=涙」「_:=大地」は象形文字と呼んでもあまり抵抗はありませんが、表記の発端となった原点である原始の社会の「女、男、生まれる」の中心テーマに対しては付随的な文字といえます。

 抽象部首は「文字が視覚的に義を直観できる形を持つ」ことが特徴で、言い換えると「記号の形が義を視覚的に裏付けている」ことです。 [音声]語と対比すると擬音語が「語の音が聴覚的に義を直観できる音韻を持つ」、簡単には「記号の音韻が義を聴覚的に裏付けている」といえます。

 抽象部首は6種はしかなく以下の通りです。

Ⅰ.「▽」[抽象/女性器]:=女性器⇒女⇒知恵を得たもの⇒素晴らしいもの
Ⅱ.「|」[抽象/男性器]:=男性器⇒男性器を持つもの/男性器のようなもの⇒男/ぼう
Ⅲ.「口」[抽象/産道口]:=産道口⇒産道口を持つもの/くち状のもの
               ⇒子持つもの/くち⇒女/くちに関するもの⇒ひと(含む男)/言葉
Ⅳ.「ノ」[抽象/毛]:=毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別なもの⇒特別な
Ⅴ.「丶」[抽象/涙(/唾/涎)]:=涙/唾/涎⇒滴るもの⇒排出するもの
Ⅵ.「_」[抽象/大地]:=大地⇒地面⇒低位のもの

 派生用の補助記号は次の二種です。

Ⅶ.「丶」[補助]:=準ずるもの⇒似たもの⇒似た点⇒特殊な点⇒図形的位置[指示的用法]
Ⅷ.「/(曲線を含む)」[補助]:=成長/動き/方向


 ****************************
 *****                       
 *****  文字の造られた第一の方法は「抽象」です  
 *****                       
 ****************************



2.2.基本部首

 抽象部首と補助記号とその派生を含めて「基本部首(もしくは単に基本文字)」と呼びます。補助記号も加えるのは、それが派生を持つち抽象部首と同じレベルの記号だからです。また、この基本文字以外の字は「複合部首(もしくは複合文字)」です。「複合部首」とは部首と部首が合成された部首です。

付加派生で親部首に加えるのはあくまでも補助記号「丶(点):=準ずるもの」「/(線):=方向と伸縮をあらわす」で、この補助記号の加わったものだけは複合部首から除きます。親部首に補助記号を加えた派生部首は派生木などで親文字との関係を示すのが非常に分かり易くなるからです。

一般に合成の意味の方が複合より広い概念です。そこで合成部首とは複合部首と付加派生の部首の総称とします。基本部首や複合部首に補助記号を付加した文字はすべて合成部首です。


「表記記号」

「部首」/「字」:=合成部首+基本部首+派生部首+複合部首
├「合成部首」:=複合部首+付加派生部首
|├「複合部首」:=複数の部首を合成した部首
|└「付加派生部首」:=加点派生部首+加線派生部首

├「基本部首」:=抽象部首+補助記号+その派生部首
|├「抽象部首」:=▽(女性器)+|(男性器)+口(産道口)
||       +ノ(毛)+丶(体液)+_(大地)
|├「補助記号」:=丶(点)+/(線)
|└「抽象部首と補助記号からの派生部首」:=[別掲の派生木を参照/次回]

├「派生部首」:=図形派生部首+付加派生部首
|├「図形派生部首」:=図形的操作で生まれた派生部首
|└「付加派生部首」:=加点派生部首+加線派生部首
| ├「加点派生部首」:=補助記号「丶(点)」を付加した部首
| └「加線派生部首」:=補助記号「/(線)」を付加した部首

└「複合部首」:=複数の部首を合成した部首



3.語と部首の関係

 抽象部首の「義と形」の関係が明確となったので、この時点で表語文字とは何か、辞書の解字とは何かを再検討します。

 抽象部首の特徴は「文字が視覚的に義を直観できる形を持つ」ことで、言い換えると「記号の形が義を視覚的に裏付けている」ことです。

 漢字は語(音韻列)とは無関係に多くの「義」を簡素化された基本記号の組合せで能率よく表記し、しかも視覚的に理解しやすい表記体系となっており、視覚に基づいた「形」の記号体系です。

 [音声]語も擬音語から次第に分化したと考えられますが、その分岐は多くの語を区別する必要から多岐にわたるため聴覚的に義を直観できる音韻列を特定するのが困難です。このため表音文字を使う西欧では語の意味と音韻列とは関係がない(語と音韻列は恣意的である)と考えます。



3.1.表語文字とは

 漢字が「表語文字」と言われ、「形と音と義を持つ」と誤解される過程と現状を検討します。

「義」を代理するものは語や文字だけではなく、道路標識やお天気マークのようにいろいろな記号系があります。各記号系は語(音韻列)とは無関係に、義から導かれた基本記号とその変形記号との組合せで能率よく記号化(代理)でき、かつ直観的にその記号化された義を理解できるように合成します。

 我々の叫び声から、次第に複雑な音韻列で義を表すことができるようになり、語の体系が出来上がっています。語は義を音韻列で記号化していますから「語は義と音(音韻列)」からなり「語の音とは義を表す記号」です。

 一方、漢字は簡単な字画から生まれ次第に複雑な字画で義を表すことができるようになり、漢字表記の体系ができ上がっています。漢字は義を字画で記号化した世界ですから「漢字は義と形」からなり「漢字の字形は義を表す記号」です。

 同様に表音文字は音韻を表記したものですから単に「音(音韻)と形」を持ちます。表意文字は「形と義」を持ちますが「音」は持っていません。まとめる以下のようになります。

語:=義と音(音韻列)をもつ  ・・・①
表意文字:=形と義を持つ    ・・・②
表音文字:=形と音[音韻]を持つ ・・・③

 新たに検討を終えた「抽象文字」は形が義を示しており、「音」に関係なく「形が義を裏付けている」特徴がありました。表記の体系を無視すると、形が義を裏付けることがなくなりますから、義の裏付けを持たない文字は「形と音(音韻列)」だけを持こととなります。
 「形と義」を関連付けるのに「音(音韻列)」を介在させる必要が生まれます。「語」は「音(音韻列)」からなる義」ですから、結局「義の裏付けのない形」の文字は「語の表記されたもの」と考え、その語の音韻列から間接的に「義」を示すことになります。

 漢字を「形が義を裏付ける抽象部首」と「形が義を裏付けられないとされるその他の部首」に分け対比して考えます。

 漢字 = 抽象部首      + その他の部首
    = 形が義を裏付る部首 + 形が義を裏付けられない部首
    = 形と義を持つ    + 形と音韻列を持つ
    = 表意文字      + 表語文字
    = 義を記号化した形  + ((義を記号化した)音韻列)を記号化した形

 義の裏付けられない部首があると仮定すると、漢字は表意文字と表語文字の両者からなるとなります。更に、抽象文字も当然、語としての音韻列を持ちますから、抽象文字も表語文字の一種と考えることも可能で結局、漢字は表語文字であるという誤った結論に達するのです。
 もっと簡単に、すべての部首の形が義を裏付けていないと仮定すれば、部首はすべて表語文字です。

 重要なのは「義が形で裏付けられている表意文字」か「義が音韻列で裏付けられている表語文字」かという点なのです。

 前回、西欧諸国では「一塊の表音文字(音韻列)」が表語文字に化けたと述べました。ちょうど形が義を裏付けられない文字は「一塊の部首(複合部首)」が表語文字に化けたことになります。

 記号論的には、「義」の裏付けを持たない文字とは「義を記号化した音韻列(=語)を更に記号化した形」を意味します。それは「義」の二段の記号化であり、二段目の記号化は一般に暗号化と呼べますから、「義を語の音韻列で暗号化した形」となります。結局「形から裏付けるべき義」を「音韻列で裏付けられた義」で代用(暗号化)しているのです。
 本ブログでの、不明な部首の義を暗号解読の手法で解くことは的を得た手法だったのです。

 抽象文字は視覚的に義を裏付けています。しかし、漢字が表語文字だと考え義を音韻列で裏付けてしまうと、表記記号であるにも関わらす視覚的に義を裏付けるという特徴が無意味となります。

 現在の漢字辞書の解字で採用されている「象形」とされる部首は形が義をを示していますが、その他の部首は「義を語の音韻列で暗号化した解釈」、簡単には「義を語で暗号化した解釈」です。具体的には「この字形は[XX]という音韻列を持ちその音韻列は[αα]の義を持つ」と解字されます。この解字は、音韻列と義の関係の解釈ですから言語解析の語の解析と等価であり、表記解析の範疇ではないのです。



3.2.表音文字の世界

 語自体は言語体系を構築していますが、語を表記する表音文字は別に表記体系である必要はなく、実際に西欧語の表語記号の体系はありません。したがって表音文字は表音記号と呼ぶ方が適切かもしれません。
 しかし西欧では体系化された[音声]語を表記するという意味で、慣用的に「表音文字」は文字の仲間とします。発音記号は音韻と一対一に対応する表音記号で当然表記体系ではありません。

 表音文字を使う言語の事情も考えておきます。ある時代に言語の[音声]語の表記が表音文字の綴りによって完了したとします。[音声]語の綴りは[音声]語の音韻列と一体で、初めは表音文字の著わす音韻通りに発音すれば義を伝達できたのです。音韻が変化した場合に二つの方法が考えられます。一つは表記された[音声]語を変化した新たな表音文字で各[音声]語を表記しなおす方法です。第二の方法は表記された[音声]語の形はそのままで発音するための発音記号を各[音声]語に新たに付加する方法です。

 音韻が変化しても[音声]語の表記を変えず、表記のための表音文字と、発音するための発音記号という二重の表音記号による第二の方法が実際の欧米で用いられています。

 西欧に比べて中国は同じような地域的広がりを持ちながら別言語とはなっていません。中国でも発音は地方により大きく異なり北京語、広東語などたくさんの種類がありますが、表記をすれば同じ表意文字に落ち着くために中国語をまとめているのはその理想的な漢字の表記法といえます。この理想的な表記法を持たない表音文字だけの西欧世界では、表記の分析が遅れているばかりか、地方地方で変化した音韻を直接表記する表音文字の使用により各国語が異なる表記法になってしまっているのが現状です。北京語、広東語などが表音文字を使っていれば、中国も西欧の言語と変わらなかったでしょう。



3.3.表記の生命力

 語の義を表す音韻列は民族間の統合等の社会変動、異文化との交流、能率的な会話のため変化等で流動的に変化する特徴があります。従って語を構成する音韻列が長く一定であってほしいという要求は実現不可能です。
 しかし、語の表記は一度確定すると「表記された語」としての強い要求が生れます。書き記された知恵を文化遺産として長く後世に伝えたい、慣れにより読み書き速度を向上させたい、表記に付随する活字の増加や辞書の陳腐化を抑えたい、などの要求や、特に現代では語による内容の分類や検索のためのに語形が一定であってほしいと強く望まれるのです。この表記された語形が一定であってほしいという強い要求は表語文字の生命力を支えています。

 漢字はここ三万年に渡り抽象文字からの高度な表記体系が時間の研磨を経て構築されています。また、ここ六千年に渡る中国父系制社会には新たな表記体系を構築するほどの力はなく、中国母系制社会から漢字遺産を表記体系を捨てた表語文字(表意文字のクレオール化)として受け取ています。


 漢字の賞賛に値する点は[音声]語の音韻と無関係に表記の記号化を突き進み、既存の文字の義を図形的に操作して派生文字を創ったり、既存の文字の義を組み合わせて複合文字を創ったりすることの繰り返しで文字を増やしてきた結果、義のみを表記する理想的な表記体系を構築した点なのです。
 漢字が現代に生き残る生命力の根源は一つはこの素晴らしい表記体系を持つ点と、他の一つは、表記された語が一定であってほしいと願われる点の二つの要因からなるのです。

 義のみを表記した理想的な漢字が[音声]語の表記に使われると、[音声]語の時代的な音韻の変化や支配民族の使用言語の変化を克服するための方法が必要となります。しかし、漢字が不変の義を表記する理想的な方法によって構築されていたからこそ、不変の義を時代や支配民族の音韻で読みかえるだけの方法で簡単に生き延びてきたのです。漢字が時代とともにいろいろな音韻で発音されるのはこれが原因です。
 漢字は時代で変化した音韻で読まれるばかりか、日本語で読み下すこともできるように、表記が不変の義を扱う文字体系なので別言語の音韻でもその意を読むこともできます。


 ユダヤ民族の素晴らしい点は、各時代のラビ(司祭)が時代の教訓をタルムードというユダヤ教の経典に追加し、民族の知恵として後の世代に残し続けていることです。
 漢字の優れた表記法は幾世代もの知恵が後世に文化遺産として生き続けるだけではありません。過去の文化遺産を広く漢字文化圏に残したのです。
 また、外からの漢民族を制圧した民族の言語表記が漢字表記に吸収されるという切り札により、古来中国では「中国を制する者は中国によって制せられる」と言われる所以も漢字の生命力に大きく依存していると考えられます。


4.重要文字の解字

「義」「文」「字」「音」「訓」「語」の解字木を詳しく紹介します。特に「文」は要素部首の関係を隠し持つ(義に裏付けられた)文字であることを明白に伝えています。一方「字」は部屋にこもって創作された文字で、字区を意識した複合文字の量産を意味しています。

「義」=「(羌-儿)+我」:=正面で武器を扱う男⇒忠誠を誓う男⇒信頼できるもの
║             ⇒あるべき姿⇒本来の意義⇒本当の意味
╠「羌-儿」=「(羊-扌)+土」:=正面+男子⇒正面の男子
║ ╠「羊-扌」=「Ⅴ+一」:=股間+体⇒体の股間⇒まえ⇒正面
║ ║ ╠「Ⅴ」【▽の分割】:=女の股間⇒股間⇒まえ⇒正面
║ ║ ╚「一」【▽の分割】=女の体⇒体
║ ╚「土」=「十+_」:=男+大地⇒大地に降りた男⇒男/降りた所⇒男/地上
╚「我」=「手∪戈」:=手+武器⇒手に武器を持つもの⇒武器で守るもの⇒わたし
  ╠「手」=「ノ+扌」:=特別なもの+腕⇒腕の特別な所⇒掌⇒て
  ║ ╠「ノ」【抽象】:=一本の毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別なもの
  ║ ╚「扌」【重複】=「|+二」:=棒+二つ⇒二本棒⇒両腕⇒腕⇒手にもつ⇒所有物
  ║  ╠「|」【抽象】:=男性器⇒棒のようなもの⇒ぼう
  ║  ╚「二」【重複】:=たくさん⇒二つ⇒に⇒二番目
  ║   ╚「一」【|の回転】:=一本の棒⇒いち⇒一番目
  ╚「戈」=「弋+ノ」:=クイ+特別なもの⇒特別なクイ⇒武器にするもの⇒武器
   ╚「(弋-丶)+丶」【加点】:=体から落ちる糞+準ずるもの
    ║            ⇒糞に準ずるもの⇒切り出した棒⇒クイ
    ╠「一」【▽の分割】:=女の体⇒体
    ╚「反丿」【加線】=「ノ+/」:=特別なもの+落ちる⇒落ちる特別なもの⇒糞

「文」=「亠+乂」=隠す+関係する⇒関係を隠しもつもの
║  ⇒要素部首の義で関係付けられた文字⇒文字⇒象形部首[父系社会]⇒ぶん
╠ 「亠」【部分】:=覆いかぶさった立てた男性器⇒覆われたもの⇒覆う⇒隠す
║ ╚「丄」=「|+一」:=立てた男性器+体⇒男性器を立てた体
║  ╠「|」【抽象】:=男性器⇒男性器を持つもの/男性器のようなもの⇒男/棒
║  ╚「一」【分割】:=女の体⇒体
║   ╚「▽」【抽象】:=女性器⇒女性器を持つもの⇒女
╚ 「乂」=「Ⅴ+Λ」:=女の股間+男の股間⇒男女が股間を合わせる
  ║            ⇒まじわる⇒関係する⇒関係
  ╠ 「Ⅴ」【分割】:=女の股間⇒女/前⇒女/正面
  ║ ╚「▽」【抽象】:=女性器⇒女性器を持つもの⇒女
  ╚ 「Λ」【逆転】:=男の股間
   ╚「Ⅴ」【▽の分割】:=女の股間⇒女/前⇒女/正面
    ╚「▽」【抽象】:=女性器⇒女性器を持つもの⇒女

「字」=「宀+子」:=いえ+生まれるもの⇒家の中で生まれるもの⇒文字(複合文字)
╠ 「宀」=「冖+丶」:=薄くかぶさるもの+特別な⇒特に薄く被さるもの⇒やね⇒いえ
║ ╚「冖」【部分】:=薄い蓋状のもの⇒薄く被さるもの
║  ╚「冂」=「一+||」:=体+動き回る⇒動き回る女
║   ║          ⇒下向きの口を持つもの/上に飛び出すもの
║   ╠ 「一」【▽の分割】:=女の体⇒体 
║   ╚ 「||」【|の重複】:=二本の棒⇒立ち上がる足⇒あし
╚ 「子」=「了+一」:=うみ落とす+体⇒生み落とした体⇒生んだもの⇒子供
  ╠ 「了」【加線】=「フ+|」:=生む+したへ⇒生む落とす⇒生み終わる⇒おわる
  ║ ╚「フ」【回転】:=生む
  ║  ╚「Ⅴ」【▽の分割】:=女の股間⇒女性器を持つもの⇒おんな
  ╚ 「一」【▽の分割】=女の体⇒体

「音」=「立+日」:=立ち上がるもの+女領主⇒立ち上がる女領主⇒新しい女領主
║     ⇒領主⇒(体制を)演説する⇒聞入る⇒聞取るもの⇒こえ/叫び声⇒おと
╠ 「立」=「亠+(「羊-扌」)」:=隠す+正面⇒正面を隠した者⇒盛装したもの⇒たつ
║ ╠ 「亠」【丄の部分】:=覆いかぶさった立てた男性器⇒覆われたもの⇒覆う⇒隠す
║ ╚ 「羊-扌」=「Ⅴ+一」:=股間+体⇒体の股間⇒まえ⇒正面
║   ╠「Ⅴ」【▽の分割】:=女の股間⇒股間⇒まえ⇒正面
║   ╚「一」【▽の分割】=女の体⇒体
╚ 「日」=「口+一」:=子を持つ女+一番の者⇒一番多産な女⇒女頭領⇒女領主
  ║          ⇒カリスマ的領主⇒輝くもの⇒太陽
  ╠ 「口」【抽象】:=産道口⇒産道口を持つもの⇒子を産んだ女⇒女⇒ヒト
  ╚ 「一」【回転】:=一本の棒⇒いち⇒一番のもの⇒一番目
  ╚「|」【抽象】:=男性器⇒一本の棒

「訓」=「言+川」:=ことば+従う⇒言葉に従うもの⇒発音で意味すもの⇒語意⇒くん
╠ 「言」=「亖+口」:=ふたりづつ+女⇒二人づつの女⇒かたり合う女
║          ⇒かたる⇒かたるもの⇒ことば
╚ 「川」:=「丿+||」:=特に垂れ落ちるもの+たくさん落ちるもの⇒たくさん落ちた雨
  ║         ⇒流れる雨⇒かわ⇒低きに従うもの⇒服従する
  ╠ 「ノ」【抽象】:=一本の毛⇒毛の生えたもの⇒成長したもの⇒特別なもの⇒特別
  ╚ 「||」【線の会意】=「|x2」:=たくさん落ちる

「語」=「言+吾」:=ことば+五歳児⇒五歳児の言葉⇒片言⇒単語⇒ことば
╠ 「言」=「亖+口」:=ふたりづつ+女⇒二人づつの女⇒かたり合う女
║ ║         ⇒かたる⇒かたるもの⇒ことば
║ ╠ 「亖」【重複】=「二x2」:=ふたり+ふたり⇒二人づつ⇒四人
║ ╚ 「口」[脚]【抽象】:=産道口⇒産道口を持つもの⇒子を産んだ女⇒女⇒ヒト
╚「吾」=「五+口」:=五歳児+女⇒五歳になった女⇒わたし
  ╠「一+丄+┐」:=体+男性器を立てたもの+男の特性⇒男性器を立てた男子
  ║ ║        ⇒五歳男児⇒五歳児⇒ご
  ║ ╠「一」【▽の分割】:=女の体⇒体
  ║ ╠「丄」=「|+一」:=男性器+体⇒男性器を立てた体
  ║ ╚「┐」【分割】:=男性的なもの⇒男性
  ║  ╚「口」[脚]【抽象】:=子を持つ女⇒女⇒ヒト
  ╚「口」[脚]【抽象】:=子を持つ女⇒女⇒ヒト

**************
初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます
さて、このブログに影響をうけ、自分でも独自に解読してみました。先ず日について
日の派生字には「早」「旧」「旦」「亘」「朝」などがあります。
これらの字を「田」と同じように解読してみました
「旦=下ー+日=日が地平線の上にある→日のある時間」
「?=上-+日=日が地平線の下にある→日の暗い時間」
「亘=上ー+下ー+日=日が地平線の上と下にある→日が巡る」
更に時間を細かく分類するため、次の文字が追加
「旧=夕方→遅い時間→ふるい」
「日l=朝方」
更に時間を細かく分類するため、次の文字が追加
「早=十+上日=真上の太陽→真昼→はやい時間」
「?=十+下日=真下の太陽→真夜中」
「?=十+右日=夕方」
「?=十+左日=朝方」
「?=十+左上日=朝と昼の間」
「?=十+右上日=昼と夕方の間」
「?=十+左下日=真夜中と朝方の間」
「?=十+右下日=夕方と真夜中の間」
「朝ー月=上十+下十+日=巡る太陽→時の流れ」
「朝=朝ー月+月=巡る太陽と月→時の流れ→太陽が昇る時間」
既に廃字となったが、古代においては以上の文字が使われていた、と推測します

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 実に素晴らしい。ぜひいろいろとお話したいので、別途メールでご連絡ください。
藤原嵯千生
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【2014/03/21 00:35】 | 漢字解読5 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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