象形文字の秘密
漢字の解読

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基本部首の成長:象形「▽」/101

基本部首の成長:象形「▽」/101

 本年は一月には内容がまとまらず遅くなりました。改めておめでとうございます。解読を開始ししてから本ブログもいよいよ今年で10年目に入ります。

 これまでは同じ要素を持つ文字の集合からその訓を探る解読の紹介でした。従って比較的画数の多い字から次第に画数の少ない字へと紹介が進んできましたが、漢字の萌芽期の解読が一様完了したことから今年からは漢字が次第に成長して行く流れに沿って解説できそうです。

 今回は基本部首の象形「▽(女性器)」の文字を中心にその派生部首と複合部首とを紹介します。


1.派生家族と部首一族

 前回より派生用部首を派生木で紹介してきました。今回は派生木の枝に関係の深い複合部首を加えます。派生と複合で生まれた表意文字誕生の関係を明確にすることで漢字の文字体系が系図として説明できます。

 派生木に含まれる部首達を「派生家族」と呼ぶことにします。派生家族により近縁の部首の系図が明確になります。

 派生木に複合部首を加えた部首全体を「部首一族」と呼ぶことにします。部首一族を明確にすることで漢字の表記体系が明確になります。

 複合部首を構成する要素部首A,要素部首B,要素部首C、要素部首D、から数学の組み合わせのように「A+B」、「A+C」、「A+D」,「B+C」、「B+D」、「C+D」更に、「A+B+C」、「A+B+D」,「B+C+D」、「A+B+C+D」のいづれかの複合部首ができていますが、これは表記語だけの特徴ではありません。音韻複合語では「音と意味」が結合したシステムであるため、表記が意味を持つ音韻の塊(形態素)の一時限的な羅列となっています。一方、複合部首は意味を持つ記号が二次元的に「訓の実体」に似せて配置した表記であるために、複雑に組み合わせても形からその意味の判読が容易となります。

 派生語と複合語とからなる部首一族は階層構造を持つ表記の体系で、単なる木構造ではなく基本部首を核とする網構造、具体的には部首網を形成しています。

 網構造の部首一族を順に紹介する時次の問題が生じます。

 複合部首「A+B」は本来部首Aの枝中にも部首Bの枝中にも記述されるべきであり、データベース形式で両者からリンクがたどれなければなりません。
 本ブログでは説明の都合上、部首Aを紹介する項までに部首Bの紹介がなければ複合部首「A+B」は記述せず、その後の部首Bの枝に複合部首「A+B」を記述します(部首網の解説は前回の第100回の派生用部首の派生木から始まるものとし、新しい複合語等の解読に従い変更があれば100回にさかのぼって部首一族をその都度修正します)。


 現在は表記語についてのみ考えていますが、音声語でも音韻の派生家族と、それに音声複合語を加えた音声語一族を考えることができます。漢字の音声語を基に「漢字家族」を藤堂博士が研究されましたが、これは漢字を創造した中国母系社会の音声語を基本とするものが理想的と考えられます。有史以降の父系制中国社会の音声語を考慮するのは中国各地の様々な部族の音韻が紛れ込む恐れがあります。



2.象形「▽」の部首一族

 前回では派生用部首の紹介をしましたのでこれらを使いいよいよ基本となる象形部首からの派生部首と複合部首とを順次紹介してゆきます。最初は象形「▽:=女の股間」からです。
 親部首の一部である部分派生や、親部首を左右に分離した分離派生とは異なり「▽」は他の派生とは異なる特別な分割派生を持っています。


2.1.分割派生

 漢字で特徴的なのは象形の基本部首を分割して派生した部首があることです。部分派生では親部首の一部を使いますが残りは部首としては独立しいません。分割派生の場合は2分割された両者が別々に派生部首として独立し、各々が基本部首のように使われています。

 象形部首「▽:=女性器」から「一:=女の体⇒体」と「Ⅴ:=女の股間⇒まえ」が分割派生しています。「▽」から分割派生した部首は基本部首に準ずるものです。

 「▽」より分割派生した「一(体)」は「一(数値)」「一(線の横型)」「_(大地)」と同じ形であり、各複合部首でどの意味に使われているかを判読する必要があります。


2.2.「▽(女性器)」の部首一族

 今回は「▽:=女性器」の部首一族の紹介です。「▽」の分割派である「Ⅴ」には「フ」「Λ」「く」の三種の回転派生があります。特に180度回転した部首は逆転派生としました。


「▽(女性器)」:⇒女の股間⇒女性器⇒おんな/ひと

├「女」【格式】=「▽の修飾(各辺を延長した変形)」:=知恵を得た女⇒おんな
|├「姦」【重複】=「女x3」:=たくさんの女達:=がやがやする⇒かしましい
|├「威-戊」【順位】=「女+一」:=女+一番のもの⇒一番の女⇒女領主
|└「佞-イ」【加数】=「女+二」:=女+二人⇒二人の女|
├「一」【分割】=[▽の上辺]:=女の体⇒身体⇒ひとの体⇒体の部分⇒器官
|├「乞-乙」【加ノ】=「ノ+一」:=毛+体⇒毛の生えだした体⇒青年の体⇒青年
||├「气-乙」=「(乞-乙)+一」:=青年+体⇒青年の体⇒青年
||└「竹の左半分」=「(乞-乙)+|:=青年+垂れ流す⇒垂れ流す青年⇒青年
|| └「竹」【重複】=垂れ流す青年たち⇒青年達⇒竿を立てているもの⇒タケ
|├「厂」=「丿+一」:=垂れ流すもの+体⇒垂れ流す体⇒腰を曲げた体
|||           ⇒体を曲げる⇒曲がったもの⇒直角
||└「广」【加点】:=「厂+丶」:=屈んだ体+特別な⇒特別に屈んだ体
|| |  ⇒雨の時の体⇒雨除けのもの⇒前除けの屋根⇒屋根⇒小屋⇒家⇒建物
|| └「疒」【数値】=「广+冫」:=小屋+ちょっと⇒一息つく小屋
||       ⇒体の調子が悪い時の休息所⇒やまいの休憩所⇒やまい
|├「丆」=「一+丿」:=体+ころも⇒衣を着た体⇒着衣のもの
||└「ナ」【格式】=「丆」の上部延長:=素晴らしいもの+衣を着たもの
|| | ⇒正装したもの⇒正装⇒礼服
|| └「丈」【指示】:=「ナ+丶」:=着た衣+そのたけ⇒衣のたけ⇒たけ
|└「弋-丶」=「一+逆丿」:=体+くそ⇒ひとのくそ⇒くそ
| └「弋」【加点】=「(弋-丶)+丶」:=ひとのくそ+準ずるもの⇒人糞に準ずるも
|  |     ⇒くそ状のもの⇒切り出した枝⇒くい
|  └「戈」【加ノ】=「弋+ノ」:=くい+準ずるもの⇒杭のようなもの⇒棍棒
|   |     ⇒道具⇒武器⇒ほこ
|   ├「戔」【重複】=「戈x2」:=重ねた道具⇒重なる道具⇒薄いもの⇒うすい
|   └「戊」=「丿+戈」:=垂下がる+武器⇒垂下がる武器⇒紐付きの道具
|    ├「戍」【加点】=「戊+丶」:=垂れ下がる武器+準ずるもの
|    |        ⇒ぶら下げるに準ずる武器⇒石に紐付きの武器?
|    ├「戌」【加数】=「戊+一」:=垂下がる武器+一番⇒垂下がるよい武器
|    ├「威」=「(威-戊)+戊」:=女領主+おもりの武器
|    |        ⇒領主の凄い武器⇒おどす
|    └「戎」=「戊+ナ」:=垂下がる武器+衣⇒衣にぶら下げる武器⇒木刀?

├「Ⅴ」【分割】:=女の股間⇒股間⇒正面⇒前面⇒まえ⇒前方
|├「立-亠」=「Ⅴ+一」:=正面+体⇒体の正面⇒正面⇒まえ
||└「状-犬」【回転】:=ものの正面
|├「Λ」【逆転】:=男の股間⇒男の体/オスの体⇒立ち上がる男⇒立った男
||           ⇒仕事をする男⇒男仕事⇒仕事
|├「合-口」=「Λ+一」:=男の股間+器官⇒男の股⇒女とかみ合う所⇒あう
|├「又」=「▽+Λ」:=女+仕事⇒仕事をする女⇒女の仕事⇒仕事
||├「双」【重複】=「又x2」:=ペアで仕事をする女⇒対の仕事⇒二人⇒ふたつ
||├「叒」【重複】=「又x3」:=多くの仕事仲間⇒部族の仕事仲間⇒仕事する皆
||├「叕」【重複】=「又x4」:=多量の仕事⇒引き継がれる仕事⇒引き継ぐ
|||             ⇒代々続く⇒つながる
||├「癶の左半分」【部分】:=ちょっとした仕事⇒片手間の仕事
||├「祭の冠の右半分」【部分】:=ちょっとした仕事⇒チェックする
||├「叉」【指示】=「又+丶」:=仕事+その股間⇒性交する⇒股間を合わせる
|||       ⇒組み合う股間/はさむ⇒股型のもの⇒二股の所/くむ[1A]
||├「叉」【指示】=「又+丶」:=仕事+その股間⇒股間の仕事
|||              ⇒子作りの仕事[1B]
||├「夂」【加ノ】=「又+ノ」:=女仕事+特別な⇒特別な女仕事
||||             ⇒専任の⇒専門職
|||└「冬」【加数】=「夂+冫」=専門職+少しすくない⇒すこし少ない仕事⇒ふゆ
||├「攵」=「(乞-乙)∪又」:=男子+仕事⇒男の仕事⇒男仕事⇒下手な仕事
||├「反」=「(斤-丁)+又」:=反り返る+仕事⇒仕事で反り返る
|||            ⇒反抗する⇒はんする
||├「友」=「ナ+又」:=正装+仕事⇒着衣の仕事人⇒仲間⇒とも
||└「奴」=「女+又」:=女+仕事⇒仕事をする女⇒働くもの
||            ⇒下働きのもの⇒召使い[父系社会]
|├「乂」【反対】=「Ⅴ+Λ」:=女の股間+男の股間⇒交わる
|||           ⇒関係する⇒関係/結合
||├「爻」【重複】=「乂x2」:=たくさんの関係⇒複雑な関係
|||           ⇒易の卦の組み合わせ⇒こう
||├「必」【指示】=「乂+(丶x3)」:=関係+(3/4)の確率⇒ほぼ結合⇒ほぼ
||├「※」【指示】=「乂+(丶x4)」:=関係+(4/4)の確率⇒完全結合⇒絶対
||└「犮-丶」=「ナ+乂」⇒ころも+まじわる⇒交わる時の衣⇒性交時の衣
|| └「犮」【加点】=「(犮-丶)+丶」:=性交時の衣+準ずるもの
||             ⇒使用時の性交衣に準ずるもの⇒盛り上がったもの
|├「八(上部)」【分離】:=男の足⇒(女の)股間に分け入る所⇒分け入る⇒分ける
|||            ⇒分ける年齢⇒八歳児⇒八歳⇒はち
||└「父」=「ハ+乂」:=わける+交わる⇒交わり分けたもの⇒選んだ男⇒ちち親
|└「八(下部)」【分離】:=男の足⇒動き回る男⇒(女を)支えるもの⇒立派なもの
| |            ⇒普通のもの⇒ばかもの
| ├「灬」【重複】=「八(下部)x2」:=男の足x2⇒男達の足⇒たくさんの足
| |            ⇒子供達⇒幼獣達
| └「具-目」=「一+八」:=体+支える男⇒支える体⇒支持者
├「フ」【回転】:=生まれる⇒生むもの⇒めす
|├「マ」【加点】=「フ+丶」:=生まれる+特別な=生む特別なもの⇒出産するもの
|||             ⇒出産のあるもの⇒ある
||└「ム」【反転】:=出産のないもの/男⇒生まないもの/オス⇒ない
|| ├「至-土」=「一+ム」:=体+男⇒男の体⇒男
|| ├「云」【加数】=「ム+二」⇒男+二つ⇒二人の男
|| |            ⇒むにゃむにゃ言いあう⇒もやもや/いう
|| ├「厷」=「ナ+ム」:=正装+男⇒正装の男=肘を張った男
|| |            ⇒横に広げる⇒ひろい
|| |└「宏」=「宀+厷」=いえ+広げる⇒横に張った家⇒広い家⇒ひろい
|| ├「会」=「(合-口)+(至-土)」:=あう+男の体⇒男とあう⇒あう
|| └「公」=「ハ+ム」:=わける+男⇒(各家に)分けた男
||            ⇒(部族)みんなのもの⇒共有物⇒おおやけ
|├「ヤ」=「フ+|」:=産まれる+落ちる⇒産み落とす⇒産むこと
|||         ⇒生まれるいのち⇒いのち
||└「皮-又」=「ヤ+丿」:=生むもの+垂れ下がるもの⇒尾のある動物
|| └「皮」=「(ヤ+丿)+又」:=尾のある動物の仕事⇒皮を取る仕事⇒かわ
|├「了」【加線】:=「フ+|」:=生まれる+下へ⇒出産する⇒生み終る⇒おわる
||├「子」=「了+一」:=出産する+体=産み落とした体⇒こども/母体
|||├「存」=「丈+子」:=衣のたけ+子供⇒子供丈がある布⇒丈がある⇒ある
|||├「好」=「女+子」:=女+子供⇒女の子⇒このましいもの⇒このむ
|||├「字」=「宀+子」:=いえ+生れ落ちるもの⇒家の中で生まれるもの⇒もじ
|||└「孥」=「奴+子」:=仕事を持つ女+子供⇒仕事を持つ女の子供
|||          ⇒女使用人の子[父系社会]
||├「孑」【加線】=「了+/(斜線)」:=産まれる+払い除く⇒出産児を間引く
|||                  ⇒のこり⇒残党
||└「予」=「マ+了」:=ある+出産⇒出産がある⇒間もなく生む
|| |          ⇒予定する⇒あらかじめ
|| ├「矛」【加ノ】=「予+ノ」:=出産予定+特別な⇒特別な出産⇒流産
|| |           ⇒未熟な胎児⇒三股の鋒先に似たもの⇒ほこ
|| ├「序」=「广+予」:=小屋+出産予定⇒小屋での出産準備⇒ことの始まり
|| └「妤」=「女+予」:=おんな+期待し予定する⇒出産を待つ女⇒穏やかな女
|├「ク」【加ノ】=「フ+ノ」:=生むもの+特別な⇒生む特別なもの⇒動物
||├「厃」=「ク+厂」:=動物+曲げた体⇒体を曲げた獣⇒襲い掛かろうとする獣
||└「夕」【加点】=「ク+丶」:=生む+準ずるもの⇒生むに準ずるもの
|| |     ⇒身を横たえて生む⇒横に傾けた体⇒傾く⇒日が傾く⇒ゆうがた
|| ├「多」【重複】:=たくさんの身を横たえるもの⇒たくさん
|| └「歹」=「一+夕」:=体+横になった⇒横になった体⇒死んだ体⇒死
|└「廴」=「フ+又」:=生む+女仕事⇒生むもの(メス)の仕事⇒家造り/巣造り
└「く」【回転】:=性交する
 └「巛」【重複】=「くx3」⇒たくさん交わる⇒体位をめぐる⇒めぐる




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【2013/02/17 15:47】 | 漢字解読5 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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定年後に漢字の解読を研究中
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