象形文字の秘密
漢字の解読

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記号論からみた文字と複合語/99

記号論からみた文字/99

 今回は記号論を参考として音声語と表記語の両者の混乱を整理し、用語を改めて定義します。記号論的に語と文字に付いての考察を整理し、続けて漢字における複合語の図形的特徴を検討します。


1.記号論から見た文字

 聴覚記号の世界から考えると、各民族語の音声言語体系は音の特徴を捉えた音声語に構文規則を加えて構築されています。言い換えると音声言語の世界は音声語と意味の関係、および構文規則と意味の関係を定めた会話用の聴覚言語の体系です。

 聴覚言語を表音文字で記述する場合は、使われる音韻の単位を表記することで解決します。多くの民族は音韻を記述する表音文字を他民族から借用しています。韓国語のハングルは特異な例で、2000以上の音韻を合理的に表記する方法を独自に創造しています。

 聴覚言語を表記する目的で象形文字が生まれました。象形文字は対象そのものを抽象敵に示す字画から始まり、音声語の簡易な視覚記号での記述を可能としています。意味を持つ記号としての文字(表意文字)は基本的に音韻とは無関係です。


 代数学の記号の例で考えると、表意記号であるアラビア数字はただ並んだ時は単なる数値ですが、複合記号として他の数の肩に小さく付くと冪数を意味し、加算記号「Σ」や積分記号「∫」の上下に小さく付くときは演算の開始値と終了値を示します。これは表記複合記号の特徴で、複合記号を構成する要素記号の図形的な位置や大きさが別に定められた意味を示します。

 今回は漢字がこの代数記号と同じ性格を持つ表記体系であり、同じ部首がその位置や大きさや方向により意味が異なることを示します。



 まず、記号論に従って語を定義し、漢字を解読するための基礎を整理します。

「記号」:=ある視点のもとに何者かの代理をしている何者か

 記号は形と意味を持ちます。形とはある意味を代理するいわゆる記号で、例を示します。
自然現象 形:=厚い雲  意味:=雨が降りそう
人体症状 形:=咳が出る 意味:=風邪を引いた
動作   形:=微笑む  意味:=好意を示す
会話   形:=音声語  意味:=メッセージ
文章表記 形:=文字   意味:=メッセージ

 特に記号としての形を意識するときには「何々の形」と「形」を付けて表現します。


「訓」:=物事、意味、もしくは概念

 訓とは特定の意味や概念であると考えます。言語の世界では外界の意味や概念がひとに認識されるのが始まりで、それに名前を付けて呼ぶことから始まります。この発端は外界の訓の認識から始まると考えましょう。
 訓とは民族語には関係なく、人間が感覚や知性でとらえる対象ですからどう発音するかには関係ありません。

 訓とは記号論の意義/シンフィエ/指示/解釈項/所記 等と呼ばれるものに対応します。

 訓が具体的なものを指すとき(実存的である時)「意味対象(外延)を持つ」といい、訓が状態、感情、概念、など実態を持たない事象のときは「意味対象(外延)を持たない」といいます。

「語」:=訓を代理する自民族語の音韻の塊

 「語」は訓を代理する聴覚用記号の1種である音声記号(音韻の塊)です。語は言語体系の構成単位で、語の記号としての音韻を特に意識するときは「音声語」と表現します。語は構文記号などの各種の品詞(外延を持たない意味を持つ音韻)も含みます。

 語とは記号論で記号/シンフィアン/象徴/代表項/能記 等と呼ばれるものに対応します。

 語は一度できる上がると独り立ちして、特定の訓を代理していた語の訓が逆に時代と共に変化したり、使用分野で異なる訓を代理したり、その語の形が変形したり、など一義的、両義的、多義的、象徴的もしくは曖昧な意味を代理する記号なのです。

「外来語」:=他民族語から借用した音声語
「音」:=訓を代理する他民族語の言語体系に属する音声語

 「語」を構成する音韻は民族語毎に異なります。「他民族語の音声語」を言語体系の異なる自民族語の音韻体系で使用する場合は、一般にはその訓を自民族語の音声語に翻訳します。音声語を翻訳せずに、自民族語の音韻と言語体系の異なる他民族語の音声語をそのまま借用する時、この音声語を外来語と呼び、その音声語の発音を「音」と呼びます。平たく言うと、外来語の借用元の発音が(外来)語の「音」です。

 ここまでは、語の表記には何も触れていません。「語の音韻」と「語の表記」とは全く別の世界です。ここから「語」の表記の問題に入ります。

「文字」:=メッセージを代理する表記記号
「表意文字」:=訓を代理する表記記号
「表音文字」:=音韻を代理する表記記号

 音声で構築された言語体系を視覚用に記述するときは文字(表記記号)を用います。歴史的には音声語体系が先にあって(音韻の塊が意味を持ち)、文字とはそれを視覚的に記述する記号です。文字には「ダッシュ」や発音を変化させたり、意味を加えたり修飾したりするすべての視覚記号を含みます。

 メッセージを代理する表記記号である文字には大別すると「音韻とは無関係に訓を代理する表意文字」と、「訓とは無関係に音韻を代理する表音文字」の二種類があります。


「漢字」:=訓を一文字で代理する表意文字
「(漢字の)字画」:=漢字を構成する点や線
「(漢字の)訓」:=漢字で代理される意味
「(漢字の)音」:=中国父系社会が母系社会から借用した音声語

 漢字に対しローマ字は音韻を代理する表音文字です。

 特に注意してほしいのは、漢字が代理する訓には既に音声語があります。そして音声語とは民族語毎に異なった音韻の塊からなる音声記号でした。
 ここで漢字が音声語を代理する表記記号であると考えると、漢字が音韻を持つ記号であるとする混乱が生じます。

 漢字は語と同じく、その訓の時代的変化、その訓の使用分野での変化、字形の変化、など一義的、両義的、多義的、象徴的もしくは曖昧な訓(意味)を担う表記記号です。

 本ブログでは康煕字典の漢字を解読するため「字画」「訓」「音」にいちいち「漢字の」という修飾句を付けずに用います。

 「漢字の音」についての詳細は第98回(前回)を参照してください。




2.複合語


 音声複合語と、視覚的な漢字における表意複合語とを比較してその差異を明確にします。

 複合語を造っている各要素となる語を要素語と呼びましょう。
「要素語」:=複合語を構成する語
「複合語」:=各要素語の結合したもの(シンフィアン)
「複合語の訓」:=複合記号の意味するもの(シンフィエ)

 複合語を構成する各要素語は互いに主語と述語の関係、動詞と目的語の関係、形容詞や副詞による修飾関係、並列(重複を含む)関係、反対もしくは対の関係を持ちます。
 新しくできた複合語の訓は一般に要素語とその関係から連想、比喩、もしくは象徴される内容です。

 複合語を分析する表記もこれまでに倣い、各要素語の訓、および「複合語の訓」を次のような形で表現します。複合語は括弧「 」で括って表記し、続いて等号「=」によりその要素語たちの和として連結してバッカス表記「:=」の左辺に記述しします。
 「:=」の右辺には分解できる要素語の和として連結し、次に[=>]で続けて各要素語の訓を和として連結し、続いて「=>」で要素語の関係を示す、最後に「=>」に続けて複合語の訓を示します。複合語の訓が時代と共に変遷等の時は、「=>」に続けて追加します。また、意味が途中で分岐するときや多義の場合は[/]で区切って並べます。
 
「複合語」=「要素語1」+「要素語2」+・・・:=[要素語1の訓]+[要素語2の訓]+・・・:=[要素語たちとその関係]=>複合語の訓1=>・・・=>複合語の最新の訓/複合語の分岐した訓

「+」の記号は単なる要素語の合成(和)ですが、両者の結合により要素語の一部が変音(音声語)もしくは変形/合体(表記語)する場合は記号「∪」(融合)を使います。



2.1.音声複合語

「音声複合語」=「熟語」:=複数の語の発音を連ねてできた語

 音声複合語は音声語(発音の塊)と音声語(発音の塊)が時間的流れに沿ってつながる構成です。一般に要素語の順番を変えることはできません。漢字の熟語は要素語が表意文字ですが、その構成は音声複合語と同じです。


 音声語は音の特徴を意味に反映させる種々の技法を持っています。音声語は音で意味を伝える音声記号ですから発音器官の特徴や音自身の特徴を利用し「同じ規則で変音して音声語群に共通した意味の違い」を持たせています。

 少し脇道にそれますが、音声語の体系がいかに音の特徴を捉えその特徴を語の意味に反映させているかを観察します。実は表意文字がいかに図形の特徴を捉えその特徴を意味に反映させているかを対比させたいために考察したものです。


2.1.1.こそあど/こそかど

 最も単純な例として大和語の「こそあど」は音と意味の関係が規則的な顕著な例です。
大和語はこの「こそあど」の代名詞と助詞が西欧語の人称変化(格変化)を吸収し不要としていると考えられます? また「かれ」「かれ(ら)」「かしこ」「かの」「かなた」の言葉があることから「こそあど」の元は「こそかど」で、「か」の先頭の発音「k」が磨滅したのかもしれません(「あんなかんな」というのは過渡期の言葉)?

こ(指示代名詞)   そ(指示代名詞)   あ/か(指示代名詞)    ど(指示代名詞)
これ(ら)      それ(ら)      あれ(ら)/かれ(ら)   どれ(ら)
ここ(ら)/ここいら そこ(ら)/そこいら あこ/あそこいら/かしこ  どこ(ら)/どこいら
こち(ら)/こっち  そち(ら)/そっち  あち(ら)/あっち     どち(ら)/どっち
こなた(ら)     そなた(ら)     あなた(ら)/かなた    どなた(ら)
こんな        そんな        あんな/かんな       どんな


2.1.2.擬音語/擬態語とう

 単純な複合語の例として擬音の二重化で繰り返し状態の継続などを表す和語があります。また、同時に清音と濁音の音の対比により状況や程度の相違を表す例を加えます。
トントン/トーントーン ドンドン/ドーンドーン    長音化(時間の違い)
トントン/ドンドン   トーントーン/ドーンドーン  濁音化(程度の違い)
ヒューヒュー/ピューピュー/ビュービュー       濁音化(程度の違い)
イヤ/イヤーン     バカ/バカーン        鼻音化(あまえ)
グッと/グーッと    じっとする/じいっとする   破裂音化、有気音化(強意)
語のしり上がりの発音                 疑問化


2.1.3.音声複合語

 和語の中では単音節語は最も身近で生活に直結し、初期にできた基本となる音声語であると考えられます。初期の音声語と「ハ」を基とした音声複合語の成長例を加えます。

「ケ」:=毛/気(気分)      「キ」:=木/気(気持ち)   
「ミ」:=身/実(食べるもの)   「ヒ:=火/日/陽(輝くもの)」
「メ」:=目、芽(こぶ)      「カ」:=花/華/菓(枝先のもの)
「カミ」:=上/髪/神(上のもの) 「シモ」:=下/霜(下のもの)

「ハ」:=歯/葉(うすいもの)
「ハシ」=「ハ(うすいもの)」+「シ(名詞化語尾)」:=うすいもの=>すれたはしっこ=>端/足[頭のH消去]
「ハシリ」=「ハシ」+「リ」:=(ものの)走+リ(完了の助詞)=>はしりきたもの=>急いできたもの=>もののはじまり
「ハシル」=「ハシ」+「ル」:=(体の)端+ル(動詞化語尾)=>足(端)で動くこと=>走る
「ハジメ」=「ハシ」+「メ」:=はし+メ(目)=>はしのこぶ=>はじまりどころ=>はじめ
「ハシラ」=「ハシ」+「ラ」:=(ものの)端+ラ(複数化語尾)=>端々の支え=>柱
「ハシガキ」=「ハシ」∪「カク」:=(ものの)端+書く=>端に書いたもの=>序文/追伸
「ハシタ」=「ハ(うすいもの)」+「シタ(したのもの」:=下の薄いもの=>すりきれたもの
「ハシタガネ」=「ハ(うすいもの)」+「シタ(したのもの」∪「カネ」:=すりきれたかね=>小銭
「ハシタナイ」=「ハ(うすいもの)」+「シタ(したのもの」+「ナイ」:=薄くなった下のないもの=>中途半端なもの=>下品
注1:「足(アシ:=体のはしっこ)」のもとが「ハシ」であった証拠に「走る」は頭のHが残っています。
注2:和語にラ行ではじまる名詞がないのは、ラ行が意味を持つ語尾として使われたためです?


2.1.4.感覚的な音声複合語

 和語の「ケ(毛/気)」「キ(木/気)」「ムシ(虫)」の比喩について更に脇道にそれます。和語は「感じ」「気分」「気持ち」の実体のない感覚的な各語を身近で具体的な要素語「毛」「木」「虫」で譬えた音声複合語となっているようです。

 「ケ(ゲ)」は本来「毛」の意味であり「肌毛の感覚が基となった感じ」を比喩的に表現するのに使われ、次第に形容詞語尾へと成長したのではないかと考えられます? 後代の漢字表記ではしばしば「気(ケ)」の文字が当てられているようです。

「ケアガル」=「ケ(毛)」+「アガル(上がる)」:=毛が逆立つ=>逆上する[古語]
「ケナツカシ」=「ケ(毛)」+「ナツカシ(懐かし)」:=毛がなつかしい=>肌ナツカシ=>なんとなくなつかしい[古語]
「ケダルイ(毛だるい)」=「ケ(毛)」+「ダルイ(怠い)」:=毛がだれる=>気怠い
「ケハイ」=「ケ(毛)」∪「ハヒ(灰)」:=毛の燃えカス=>微かな存在感=>気配
「ケナミ(毛並み)」=「ケ(毛)」∪「ナラビ(並び)」:=毛の並び=>毛のはえかた=>血筋

 その他に修飾のついて「ケ(毛/気)」の例として

「カザリゲ(飾り気)」 「イロケ(色気)」 「クイケ(食気)」  「チャメッケ(茶目っ気)」 
「アヤシゲ(妖し気)」 「オジケ(怖気)」 「ドッケ(毒気)」  「イソガシゲ(忙し気)」
「カナシゲ(悲し気)」 「イイタゲ(言いた気)」 「イミアリゲ(意味あり気)」       
「タノシゲ(楽し気)」 「マンゾクゲ(満足気)」 「ツマラナゲ(詰まらな気)」
「ココロヨゲ(快気)」 
「モノホシゲ(物欲し気)」 「オシゲ(惜し気)」
「ケナゲ(健気)」   「イヤケ(嫌気)」     「サムケ(寒気)」
「ハキケ(吐き気)」  「ネムケ(眠気)」     「モノノケ(モノの気)」などがあります。

 「キ」は本来「木」の意味であり「気分」を比喩的に表現するのに使われ、漢字表記ではしばし「気(キ)」の文字が当てられています。例として「勝ちき」「負けんき」「むこうっき」「やるき」「弱き」「心意き」「和き」「じょうき(上記)」「せいき(生気/精気)」「へいき(平気)」「うわき(浮気)」」「乗りき/気のり」「きだて」「気質」「気性」「気分」「気配り」「気晴らし」「気持ち」などがあります(一部に漢語の「気」のつく熟語が混込?)。

 「ムシ(虫)」は「(ストレスからくる)内臓感覚的な気持ち」を表す比喩的なものです。例として「腹の虫」「むしずが走る」「虫が好かない」「泣き虫」「弱虫」「虫の知らせ」「虫がおさまらない」「癇の虫」さらに「虫がいい」「虫がつく」「虫もころさぬ」「芸の虫」「しゃくの虫」(「お邪魔虫」)などがあります。


2.1.5.「キ」:=木/気」の複合音声語の例

 最後に音声語の複合語の例として、和語の「キ(木)」をあげます(複合により発音「キ」が「コ」に変化する場合があります)。

「キ」:=木/気」
「コダチ」=「キ(木)」∪「タツ(立つ)」:=群がって立つ木(主語述語)
「コガラシ」=「キ(木)」∪「カラス(枯らす)」:=木を枯らすもの=こがらし(動詞目的)
「カキ」=「カ(果)」+「キ(木)」:=実のなる木=>柿(名詞修飾)
「ツギキ」=「ツグ(接ぐ)」∪「キ(木)」:=>木を接ぐ/接いだ木(動詞目的/修飾)
「キジ」:=「キ(木)」+「ジ(地)」:=削っただけの木目(名詞修飾)
「キコウゾウ」=「キ(木)」+「コウゾウ(構造)」:=計算機のデータ構造の一つ(名詞修飾)
「キシツ」=「キ(気)」+「シツ(質)」:=気質(並列)
「カチキ」=「カツ(勝つ)」∪「キ(気)」:=勝ち気(修飾)
「ヨワキ」=「ヨワイ(弱い)」∪「キ(気)」:=弱気(修飾)
「キゼワシイ」=「キ(気)」∪「セワシイ(忙しい)」:=気忙しい(主語述語)
「カタギ」=「カタイ(堅い)」∪「キ(気)」:=堅い性格=>まともな(修飾)
「キメ」=「キ(気)」+「メ(目)」:=木+目=>表面の綾、またはその感覚(修飾)
「クサキ」=「クサ(草)」+「キ(木)」:=草+木=>草木=>植物/植生(並列)
「キゴコロ」=「キ(気)」∪「ココロ(心)」:=気心(並列)
「キギ」=「キ」x2:=「キ(木)」∪「キ(木)」=>たくさんの木(重複)

 「キギ」の例は、音声語自身を二度発音する(重複)ことで「たくさんの」の意味を創りだしています。



2.2 漢字における複合語


「部首」:=表意複合語の要素語
「表意複合語」:=複数の部首からなる一語一文字の表意語

 漢字における表意複合語の要素語を従来通り「部首」と呼びます。別の文字の要素となっていれば画数が多くても一つの部首とみなします。現在、比較的画数の少ない部首は文字を検索する索引(インデックス)キーとして使われています。

 解読対象の康煕字典の漢字は一語が一字であり、ほとんどが複数の部首で構成さています。この複合記号としての表意文字を表意複合語と呼びましょう。
 表意複合語は複数の部首が視覚的に配置されるので、同じ部首から造られた表意複合語でも配置が異なると意味が異なる特徴があります。

 音声複合語のところで少し紹介しましたが、一語複数文字(複数語)の複合語が熟語です。熟語は語を音声語として捉えた表意文字群ですから、表意複合語には含めません。

 大和語の「シグレ」「バイウ」という音声語を表記するのに「時雨」「梅雨」と各部首を熟語として続けて記述するのは音声語「時」と「雨」及び音声語「梅」と「雨」の記述語順が固定で、音声複合語の構成です。
「シグレ」「バイウ」という音声語を表記するのに「雨偏に時」「雨偏に梅」と表記するのは並べただけですが一字で表記されるので表意複合語と考えられます。「雨」を「自然の雨」で象徴される自然現象の意味を持たせて「雨冠の下に時」「雨冠の下に梅」と表記すると漢字らしい表意複合語になります。


「表意複合語の字画」=「部首1」+「部首2」:=[部首1の訓]+[部首2の訓]+・・・=構成部首達に基づく意味=>複合語の訓1=>・・・=>複合語の最新の訓/分岐した複合語の訓

 漢字は基になる象形記号と表記記号からなる基本部首と、それらを合成した表意複合語でできあがった表記記号の体系です。基本部首については次回解説する予定です。




2.3.表意文字の特徴


 漢字での複合語の第一の特徴は同じ部首が位置により訓が異なることです。「呆」「困」「束」「杏」は同じ部首からできていますが、その構成が異なり、従ってその訓が異なっています。

 漢字での複合語の第二の特徴は複合語が更に別の複合語の部首として階層的に構成されることです。「口」「目」「自」「鼻」の例でわかるように、「口」からできた「目」、「目」からできた「自」、「自」からできた「鼻」というように複合語は次々と階層的に成長してゆきます。

 漢字での複合語の第三の特徴は複合語を構成する部首はその訓(意味)が直観的に理解できるように図形的な配置が工夫されていることです。「呂」や「官-宀」、「中」「目」「串」「耳」などの形と意味の関係をよく味わってください。

 特に従来直接の比較的字画が少なく直接の象形とされる「目」や「耳」のように複合語の(外延を持つ)訓の輪郭に合わせて部首を配置したものが多く、父系社会以降にはそれらの複合語が部首の意味を離れて単なる象形であると解説されています。


2.3.1.二重部首

 二つの同じ部首からなる表記複合語が「たくさん」の意味だけでなく、その部首の意味と配置によりさまざまな訓となる例を示します。

「刂」=「|」x2:=大小の棒=>二刀流=>きる
「比」=「ヒ」x2:=男x2=>二人の男=>並べて比べる=>くらべる
「双」=「又」x2:=二人の仕事仲間=>ペアを組んだ仲間=>二人=>ふたつ
「林」=「木」x2:=たくさんの木=>はやし
「⺾」=「十」∪「十」:=男+男=>男達
「共-ハ」=「土」∪「土」:=男+男=>男仲間
「刑-刂」=「干」∪「干」:=犯罪者たち=>犯罪[処刑所を示す鳥居マーク]
「从」=「人」x2:=男x2=>ならぶ男達=>したがえる男=>したがう
「灬」=「ハ」x2:=たくさんの動き回るもの=>子供達=>幼獣達=>幼獣
「競」=「立+兄」x2:=立ち上がる二人の相続人=>相続を争う=>きそう

「二」=「一」x2:=いち+いち=>に
「肉-冂」=「人」x2:=男+男=>男達
「圭」=「土」+「土」:=上下関係の男=>男の主従関係=>師弟
「戔」=「戈」x2:=武器x2=>重ねた防具=>うすいもの=>うすい
「炎」=「火」+「火」:=ひx2=>ほのお
「多」=「タ」x2:=特に体を横たえる生き物=>たくさんの生き物=>おおい

「足-口」=「⺊」+「⺊(第二画が延長変形)」:=二本の棒=>あし(「」cf.)
「止」=「⺊」+「⺊(横型)」:=棒+横にした棒=>足先の一方を横に開いた足=>とまる
「互」=「一+乚」+「一+┐」:=女の特性の体+男の特性の体=>たがいに引き合うもの=>たがい
「門」=「|+日」+「日+|」:=上る領主+降る領主=>領主の交代=>いくさ
「昌」=「日」x2:=女頭領x2=>頭領の中の頭領=>最高の頭領>輝く存在=>輝く=>あかるい



2.3.2.複合部首の特徴

部首「口」の例で表記複合語の特徴を紹介します。「口」は意味の流れが分岐で複雑なので分けて示します。

「口」〈産道口の象形〉:=産道口=>女性器=>くち状のもの=>くち/言葉=>口中に入れる=>包み込む=>捉え込む
「口」〈産道口の象形〉:=産道口=>産道を持つもの=>女=>ひと(男を含めた広義)/男
「哭-犬」:=「口」+「口」:=くち+くち=>たくさんの口=>くちぐちに叫ぶ=>叫び合う=>叫ぶ
「品」=「口」+「品‐上の口」:=女+女=>たくさんの女=>よいひとびと

 これらの意味と記号「口」の部首としての字画の中での位置との関係は次のようになっています。

1.「口」が「女性器」を意味するのは初期にできた古い文字たちで字画中の位置が決まっていません。
2.「口ヘン」は「口状のもの」「食べるくち」「言葉」の意味を持ちます。
3.「口ガマエ」は「包み込む/捉え込む」意味です。
4.「口アシ」は「女のひと」の意味です。丁寧語として「男のひと」の意味の文字が少例あります。
5.「口カンムリ」は「男のひと」の意味です。
6.「口ツクリ」も「男のひと」の意味です。
7.「二個の口カンムリ」は「さけびあう」意味です。
8.「二個の口アシ」は「よいひとびと」の意味です。
9.特殊な配置の(主に融合型の)「口」達。

 「口:=おとこ」の意味に使われた文字達は時代的に「口カンムリ」-「口ズクリ」-「口アシ」の順に新しくなります。厳密には時代ごとの異なる社会的役割と次第に啓発されだした男に対する尊敬の念を含んでいるようです。

 以下に順次実際の文字で例を示します。


2.3.2.1.「口」が「女性器」の意味

 「女性器」の意味に使われる「口」は最も古い文字たちで、意味と位置の関係が明確に決まる以前に創られたようです。

「田」=「口」+「十」:=女性器+男性器=>交わった性器=>生まれる=>生まれる所=>稲の生まれる所=>た
「尸」=「口」+「丿」:=女性器+垂れ下がるもの=>女性器に垂れ下がるもの=>おしり=>飛び出し覆いかぶさるもの=>簡素な覆い=>仮小屋
「中」=「|」∪「口」:=男性器+女性器=>男性器を入れた女性器=>セックスの最中=>最中=>~の中=>なか
「亜」=「丄」+「口」+「丅」:=立てた男根+女性器+立てた男根=>(女の前後から二人の男が入る)3Pセックス=>いけない=>わるい
「回」=「口」+「口」:=口+口=>女性器の中の口=>産道口の中の尿道口=>クリトリスをまわす=>まわす
「巳」=「口」+「乚」:=女性器+女の特性=>(特性を実現し)子供を産んだ女=>わたし=>(本能的に育てる子供の分も蓄えこむ込む)執着深いもの=>へび
「巴-乚」(「日」の横型)=「口」∪「|」:=女性器+垂れ流す=垂れ流す女性器/動物的女性器=>出血する女の生理=>月経
「巴」=(「口」+「|」)+「乚」:=垂れ流す女性器+女の特性=>生理(出血)のある女の特性=>生理/(男根を)にぎり込むもの=>つかむ
「邑(阝旁)」=「口」+「巴」:=女性器+女の生理=>女の生理の口=>女の陰部=>複雑なもの=>有機的なもの
「色」=「ク」+(「口」+「|」)+「乚」:=動物+生理+女の特性=>動物的生理の女=>さかりの付いたもの=>なまめかしいもの=>いろづいたもの=>いろ
「把」=「扌」+「巴」:=て+にぎり込むもの=>てでにぎる=>にぎる(「」cf.)
「象」=「ク」+(「口」+「|」)+「豕」:=動物+生理+四足の獣=>生理を持つ四足の動物=>ゾウ
「含」=「今」+「口」:=男の特性に合わせる+女性器=>男根に女性器を合わせる=>(男根を)ふくみ込む=>ふくむ
「高」=「亠」+「口」+「冋」:=かくす+女性器+女の体=>前を隠した女の体=>背の伸びた体=>たかい
「台」=「ム」+「口」:=>ない+女性器=>口のない女性器=>(処女膜のある)わたし=>われ(女子の自称)=>おれ[父系制社会での男子の自称]

 「高」の下の「口」は「口アシ」を参照。「台」は別に次の意味の流れもあります。
「台」=「ム」+「口」:=ない+くち=>口のないもの=>噴火口のない山=>高い台地=>台地=>だい



2.3.2.2.「口ヘン」は「口状のもの」「食べるくち」「言葉」の意味

「叺」=「口」+「入」:=口に入れるもの=>入れ物=>ふくろ
「咲」=「口」+「咲-口」:=くち+男の正面=>おしべ(男根)で分け開く口=>花の口=>さく
「吧」=「口」+「巴」:=くち+女性器の特性=>生理の出血口=>出産と同じと思われる口=>(にじみだす)ふたしかなくち=>~だろう[推測などをあらわす助詞]
「咉」=「口」+「大∪口」:=くち+男根の真ん中の口=>男子の尿道の口=>放尿を止められる口=>流れを止める口
「吹」=「口」+「欠」:=口+口を開けた男=>口を開けた男の口=>ふく口=>ふく
「呴」=「口」+「句」:=くち+まるいもの=>丸くした口=>(暖めるために)ふく口=>ふく
「吮」=「口」+「允」:=くち+垂れ流す幼児=>垂れ流す幼児の口=>赤子が吸う=>すう
「吸」=「口」+「及」:=くち+せまり近づく=>せまり近づけるくち=>すうくち=>すう
「呻」=「口」+「申」:=口+上下に伸びたもの=>上下に伸びた口=>うめく
「吐」=「口」+「土」:=くち+つち=>くちのつち=>はきだしたもの=>はく
「咬」=「口」+「交」:=くち+まじわり=>交わるときの口=>愛咬する=>かむ
「吓」=「口」+「下」:=くち+した=>下げた口=>かみつきそうな口=>いかる/おどす
「嘽」=「口」+「單」:=くち+単純なもの=>単純な口=>息するだけの口=>いきをする=>あえぐ
「吠」=「口」+「犬」:=くち+いぬ=>犬の口=>ほえる
「鳴」=「口」+「鳥」=くち+とり=>鳥の口=>鳥の鳴声=>なく
「唳」=「口」+「戸∪犬」:=くち+行き来する犬=>渡り鳥の口=>渡り鳥の鳴声
「吽」=「口」+「牛」:=くち+うし=>牛の口=>牛の鳴声
「喔」=「口」+「屋」:=くち+ひさし=>飛び出した口=>鶏の口=>鶏の鳴声
「嘴」=「口」+「比」+「角」=>くち+(とどまる+角)=>成長の止まった角の口=>くちばし
「啅」=「口」+「⺊∪早」:=くち+素早く突き出す棒=>素早く突き出す棒の口=>キツツキの口=>くちばし
「吻」=「口」+「勿」:=くち+四本足のけもの=>獣の口=>くちさきでつつく
「嗅」=「口」+「臭」:=くち+飼い犬=>飼い犬の口=>かぎまわる口=>かぐ
「嘱」=「口」+「属」:=くち+ウサギのしり=>ウサギの尻の口=>粒々の便を持つもの=>便をふくむもの=>ふくむ
「唶」=「口」+「昔」:=言葉+古くに権力を持った男達=>支配者だった男達の言葉=>うるさく繰り返す言葉=>鳥のさえずり
「喎」=「口」+「咼」:=くち+くぼんだもの=>くぼんだ口=>曲げた顔>ゆがんだ顔=>ゆがむ
「嗿」=「口」+「貪」:=くち+むさぼる=>むさぼる口=>大勢が食べる時の音
「唯」=「口」+「隹」:=くち+手をついて歩くもの=>鳥の口=>ただのくち=>ただ
「咮」=「口」+「朱」:=くち+赤いもの=>あかいくち=>朱嘴鸛(コウノトリの一種)=>朱の嘴=>くちばし
「呫」=「口」+「占」:=くち+うらなうひと=>占い師の口=>ペラペラしゃべる
「呭」=「口」+「世」:=くち+ひとの活躍期=>活躍期のひとの口=>よくしゃべる
「咍」=「口」+「台」:=くち+処女=>処女のくち=>微笑む女=>微笑む=>わらう
「咱」=「口」+「自」:=くち+わたし=>私のくち=>今しゃべっているもの=>われ
「唄」=「口」+「貝」:=くち+賢い男=>賢い男の口=>うたえる=>うたう
「叫」=「口」+「叫-口」:=くち+垂れ流す男=>垂れ流す男の口=>さけぶだけの口=>さけぶ
「听」=「口」+「斤」:=くち+反抗する男=>大口で笑う=>あざ笑う=>わらう(cf.22)
「嘆」=「口」+「漢-氵」:=くち+乳房にぶら下がる夫=>乳房に甘える夫の口=>ねだる=>嘆願する
「哺」=「口」+「甫」:=くち+初めての男児=>初めての男児の口=>乳を含ませる=>ふくませる
「唱」=「口」+「昌」:=くち+輝く女頭領=>輝く女頭領の口=>先に立ってとなえはじめる=>となえる=>うたう
「哄」=「口」+「共」:=くち+協力する男達=協力する男達の口=>わいわいする=>どよめく
「咟」=「口」+「百」:=くち+身持ちの固い女=>身持ちの堅い女のくち=>(愛する男以外へは)口うるさく怒鳴る=>わめく
「咦」=「口」+「大」∪「弓」:=くち+弓を持つ男=>弓を持つ男の口=>(矢が外れ)ため息を漏らす口=>ためいき
「喤」=「口」+「皇」:=くち+男の領主=>男領主の口=>わめき散らすだけの口=>子供のわめき声
「咷」=「口」+「兆」:=くち+少し垂れ流す幼女=>よくなく幼女の口=>大声で泣く
「啐」=「口」+「卒」:=くち+男達を隠して引き連れるもの=>兵の引率者の口=>(固形携帯用の)食料をなめるもの=>ものをなめる=>なめる
「咀」=「口」+「且」:=くち+そせん(母系社会よりさらに前の父系社会の領主)=>祖先の荒々しい口=>荒々しい口=>かみつくもの=>かむ
「叩」=「口」+「卩」:=くち+垂らす男=>涎を垂らす男のくち=>たたく
「呵」=「口」+「口∪丁」:=くち+働く男=>働く男の口=>大声で笑う
「叮」=「口」+「丁」:=くち+働く男=>働く男のくち=>(口答えする)男のくち=>たたく
「叨」=「口」+「刀」:=くち+刀を持つもの=>刀を持つ者の口=>用心棒の口=>がつがつしたもの=>むさぼる
「啉」=「口」+「林」:=くち+郴州の男達=>郴州の男達の口=>むしゃぶりつく=>限りなく貪る
「啝」=「口」+「和」:=くち+穀物を持つ男=>穀物を持つ男の口=>穏やかに従う=>したがう
「吱」=「口」+「支」:=くち+ささえる男=>支える男の口>動作の掛け声=>[擬音語]
「唽」=「口」+「析」:=くち+処分する=>モノを吐き捨てる口=>吐き出すような口=>鳥のなきごえ
「呿」=「口」+「去」:=くち+さったもの=>ひとがいなる時の口=>あんぐりあけたくち=>嘆息
「吵」=「口」+「少」:=くち+すくない遺産=>遺産の少ないもの口=>不満で騒ぐ=>さわがしい
「喰」=「口」+「食」:=くち+たべる=>口でたべる=>くらう
「」=「口」+「禾」:=くち+穀類=>口の中の穀類=>柔らかくなる=>やわらぐ
「咁」=「口」+「甘」:=くち+あまいもの=>口の中の甘いもの=>口の中に保つ=>口に含む
「噛」=「口」+「歯」:=くち+は=>口のは=>はでかむ=>かむ
「啖」=「口」+「炎」:=くち+吹き出すもの=>口からはみ出すもの=>一度に頬張る=>くらう
「味」=「口」+「未」:=くち+これからのもの=>これから口で味わうもの=>あじ
「咳」=「口」+「亥」:=くち+きざむ=>口がきざむ=>ゴホンゴホンいう=>せき
「咄」=「口」+「出」:=くち+でるもの=>口から出すもの=>舌打ち/はなし
「呩」=「口」+「示」:=くち+しめす=>口がしめすもの=>好き嫌い=>好むもの=>たしなむもの=>たしなむ
「噫」=「口」+「意」:=くち+行為=>行為を口にする=>(言葉にするときに)いいつまる=>むせぶ
「咽」=「口」+「因」:=くち+もと=>くちで生じること=>胸がつかえる=>むせぶ
「咏」=「口」+「永」:=くち+長く続く=>長く引いたくち=>長い溜息
「唏」=「口」+「希」:=くち+ほんの少し=>ほんの少しの口=>か細く息を出す
「叭」=「口」+「八」:=くち+わける=>口で分ける=>口笛でわける=>笛でわける=>笛/ラッパ
「唉」=「口」+「矣」:=くち+気のぬけたもの=>気の抜けた口=>ああ
「啡」=「口」+「非」:=くち+だめなもの=>口でだめなこと=>唾を吐くこと=>唾を吐く音
「喝」=「口」+「曷」:=くち+身をそり返す=>身をそり返す時の口=>威圧するくち=>声でおどす=>しかる
「唖」=「口」+「亜」:=口+わるい=>口が悪い=>上手くはなせない=>おし
「呼」=「口」+(「ノ」+「Ⅴ」+「十」):=言葉+(特に+素晴らしい+男)=>特に素晴らしい男への言葉=>よびかける=>よぶ
「唻」=「口」+「來」:=言葉+ついてくるもの=>付けびとへの言葉=>軽く声をかける=>呼びかける
「叱」=「口」+「ヒ」:=言葉+ちまたの男=>ちまたの男への言葉=>しかる
「」=「口」+「它」:=言葉+家の中の男=>家の中の男への言葉=>しかる
「喊」=「口」+「咸」:=言葉+みんな=>みんなへの言葉=>大声でしゃべる=>声を張り上げる
「吶」=「口」+「吶-口」:=言葉+うち=>内にこもる言葉=>どもる
「咕」=「口」+「古」:=言葉+長くいる男=>長くいる男の言葉=>小声でしゃべる
「喃」=「口」+「南」:=言葉+南面する男=>南面する男の言葉=>もごもごしゃべる
「哊」=「口」+「有」:=言葉+衣のあるひと=>衣にくるまった(老人の)言葉=>くぐまった言葉=>吐きながらの声=>はく
「吃」=「口」+「乞」:=言葉+若者を求める少女=>若者を求める少女の言葉=>どぎまぎした言葉=>どもる
「呪」=「口」+「兄」:=言葉+相続者=>相続者の言葉=>(前領主から上手く引き継げない言訳的)恨みごと=>のろう
「呟」=「口」+「玄」:=言葉+奥深いもの=>奥深い言葉=>たぶらかす言葉=>たぶらかす
「响」=「口」+「向」:=言葉+背中=>背中に回り込む言葉=>四方に回り込む言葉=>言葉のひびき=>ひびく
「吋」=「口」+「寸」:=言葉+まもる=>言葉でまもる=>言い逃れする=>しかる(=>インチ)
「嘘」=「口」+「虚」:=言葉+うつろなもの=>うつろな言葉=>うそ
「唁」=「口」+「言」:=言葉+二人づつのひと=>個人的に励ます言葉=>お悔みの言葉=>お悔み/とむらう
「呤」=「口」+「令」:=言葉+つめたいもの=>つめたい言葉=>小声でしゃべる



2.3.2.3.「口カンムリ」は男のひとの意味

「呆」=「口」+「木」:=ひと+夫=>殿方=>ぼんやりしたもの=>のろま
「員」=「口」+「貝」:=男のひと+動き回る賢者=>動き回る賢い男=>メンバーに入れる=>メンバー
「呈」=「口」+「王」:=男のひと+一番の男根の男=>一番大きい男根の男=>女領主にささげる男=>ささげる
「号」=「口」+「一∪|∪┐」=男のひと+(体+男根+男の特性)=>男根を立てた男の特徴=>(屈んだまま)さけぶもの=>さけぶ
「呉」=「口」+「|」+「┐」+「一」+「ハ」=男のひと+男根+男の特性+体+動き回る=>男根を立てた体で動き回る男=>呉の国の男=>[国名]
「吴」=「口」+「一+大」:=男のひと+射精の凄いひと=>男性的な男達=>[国名]
「啚」=「口」+「亠」+「回」:=男のひと+隠れる+まわす=>(分けた与えられた男以外の)裏取引して得た男のひと=>違法に取引した男
「吊」=「口」+「巾」:=男のひと+制するもの=>仕切る男=>つるし首にする=>つるす
「另」=「口」+「力」:=男のひと+力持ち=>力のある男=>権力を持つもの=>役人
「別-刂」=「口」+(「丿」+「┐」):=男のひと+(衣+男性)=>衣を着た男のひと=>特別な男
「足」=「口」+「足-口」:=男のひと+あし(二本の棒)=>男のあし=>あし
「或」=「戈」+(「口」+「一」):=武器+男の体=>武器を持つ男=>武器のあるもの=>あるもの

 次の二つは口以外の部首の配置が下につく性格が強いために逆転した例外です。最後の「足」は「口:=女のひと」と解釈し、この仲間と考えることもできます。
「兄」=「口」+「儿」:=ひと+垂れ流す女=>跡取りの垂れ流す女=>跡取りの幼女=>跡取り=>長男[父系制社会]



2.3.2.4. 「二個の口カンムリ」は「さけびあう」意味

「哭-犬」:=「口」+「口」:=くちぐちにさけぶ=>叫び合う犬>さけびあう
「哭」=「哭-犬」+「犬」:=さけびあう+いぬ=>叫びあう犬=>皆が大声でなく=>泣き叫ぶ
「咒」=「哭-犬」+「几」:=さけびあう+衣を着た女:=神殿で叫ぶ女達=>祝詞をあげる女=>のりと/のろう
「咢」=「哭-犬」+「二」+「|」+「┐」:=さけびあう+二人+男根+男=>男根を立てた二人の男=>屈んで叫び合う男=>おどしあうもの=>おどす=>おどろく
「單」=「哭-犬」+「早」:=さけびあう+はやい=>短いさけびあい=>一瞬のうなりの合図=>単純なさけびあい=>単純な会話=>単純なもの=>ひとえ
「斝」=「哭-犬」+「冖」+「斗」:=さけぶ+衣で覆う+男の飲み助達=>酒を飲む高貴な男達の叫び=>大酒を飲むもの=>大酒の容器
「嘼」=「哭-犬」+「田」+「一+口」:=さけびあう+生むもの+生む体=>さけぶメスを生むもの=>けもの
「嚴」=「哭-犬」+「厂」+「工∪耳」+「攵」:=さけびあう+曲げた体+聞き取る男+男仕事=>(屈んだ男から)体を曲げ叫び合って聞き取る仕事の男=>きびしい聞き取りの男仕事=>きびしい



2.3.2.5.「口アシ」は「女のひと」の意味。

 「口アシ」は女でも特に「仕事を持つ女」の意味であり、時代が進むに従い「仕事をする男」も含むようになり更に「男のひと」の意味に使われる例が少しあります。

「同-冂」=「一」+「口」:=一番のもの+女=>一番の女/女の体を持つもの=>家長/女の身体
「同」=「冂」+(「一」+「口」):=女の身体+身体=>家長の体:=みなと変わらぬもの=>おなじ
「豆」=(「一」+「口」)+(「Ⅴ」+「一」):=女の体+正面=>女の身体の正面=>女の頭=>丸いもの=>まめ
「后」=「斤-丁」+「同-冂」:=反りかえるもの+女の体=>反りかえる女の体=>きさき
「占」=「⺊」+「口」:=小枝+ひと=>枝占いのひと=>枝で占う=>うらなう=>占いでだます=>依頼者のものを占領する=>せしめる=>しめる
「各」=「夂」+「口」:=領主より受けた仕事+女=>領主より仕事を受けた女主人=>女諸侯=>独立したもの=>おのおの
「吝」=「文」+「口」:=もじ+ひと=>文字を書くひと=>たくさん字を書くひと=>省略する=>けちる=>けち
「呇」=「水」+「口」:=水処理を仕事とするもの=>家系に引く継がれる仕事=>つづく
「告」=「牛」+「口」:=牛の世話をする女=>牛の世話人=>牛の世話=>常に状況を領主に報告する=>つげる
「名」=「夕」+「口」:=夕方+女=>夕方番の女=>(暗くて)名を呼ぶ=>呼び名=>なまえ
「冋」=「冂」+「口」:=(立っている)体+女=>立った女の体=>女の体
「向」=「ノ」+「冂」+「口」:=特別なもの+体+女=>女の体の反対側=>体の背側=>背中=>むこうがわ=>むこう=>対面
「合」=「A」+「口」:=股間の部分+女=>女の股間の部分=>男に合わせる=>あわせる=>あう
「吾」=「五」+「口」:=ごさい+ひと=>五歳になたもの=>五歳児/ぎこちないもの(幼稚なもの)=>五歳児の私=>わたし
「尚」=「尚-口」+「口」:=素晴らしい体+女=>素晴らしい体の女=>素晴らしい体=>すばらしいもの=>すばらしい
「尚」=(「|」+「Ⅴ」)+「冋」=股間に立つ素晴らしいもの+女の体=>すばらしい女の体=>すばらしい体=>肉体美
「害」=「宀」+「主」+「口」:=いえ+隠れたぬし+女=>家に隠れた女=>身を隠した領主/影の実力者=>害を及ぼす=>がい
「冏」=「冂」+「儿」+「口」=>からだ+幼児+女=>女の子の体=>女の子=>利発な子=>女であることが明らかな幼児=>あきらか

「右」=「ナ」+「口」:=ころもを着た体+女=>衣を着た女=>女のころも=>女の(右側で縛る)腰布=>右縛り=>みぎ
「否」=「不」+「口」:=だめ+女=>だめな女=>こばむ
「言」=「二」x2+「口」:=ふたりずつ+おんな=>二人ずつになった女達=>話し合う女達=>話し合う=>はなす=>ことば
「谷」=「ハ」+「Λ」+「口」:=分ける+男の股間+仕事=>男の股間に分け入るような仕事=>分け入る仕事=>分け入る所=>たに状の所=>たに
「哲」=「折」+「口」:=反り返る手+おんな=>反り返る指の女=>賢いひと=>さとい
「杏」=「木」+「口」:=木+女=>木のような女=>固い女=>身の堅いもの=>固き実を付けるもの=>アンニンの実=>あんず
「咅」=「立」+「口」:=たちあがるもの+おんな=>立ち上がった女=>主人となった女=>家長/家主
「咸」=「戊」+「一」+「口」=ムチ+女の体=>ムチを持つ女体=>ムチを構えた女=>ムチを構える=共通する型=>行き渡る型=>みなの型=>みな

 同じ下に付く「口」で特に「口:=ひと=>男のひと」を表す文字達です。

「古」=「十」+「口」:=男+男のおひと=>男のひと=>部族に残ったおとこ=>ふるいひと=>ふるい
「司」=「┐」+「司-┐」:=男の特性+女領主=>男の指揮者=>指図する男=>しきする
「君」=「尹」+「口」:=衣を着た男指揮官+男のひと=>ころもを着た指揮官=>役人の長=>君主=>きみ
「咎」=「夂」+「人」+「口」:=仕事+立てた男根+ひと=>男根を立てて仕事をする男=>とがめる
「啓」=「戸」+「攵」+「口」:=ひらく+男子の仕事+男のひと=>門を開閉する男の仕事=>門をひらく/仕事を得て啓発されるもの=>ひらく
「㕣」=「ハ」+「口」:=わける+男のひと=>皆で分ける男=>選別した男に添えられる男=>付随するもの=>そえる=>そう
「吉」=「士」+「口」:=男根+男のひと=>いきり立つ男根の男=>壮年の男=>たくましい=>よし
「石」=「丆」+「口」:=男性器(人の回転型)+男のひと=>固い男根のひと=>固いもの=>いし
「召」=「刀」+「口」:=かたな+ひと=>刀を作る技術を持った男=>領主のまねく匠/匠=>自発的に領主にめしだす=>めす
「呑」=「夭」+「口」:=早死にする男+男のひと=>早死にする男=>アルコール中毒のひと=>のむ
「咨」=「次」+「口」:=次のもの+男のひと=>次に食べる男のひと=>検討するもの=>はかる



2.3.2.6.「二個の口アシ」は「よいひとびと」の意味

「品」=「口」+「品‐上の口」:=おんな+よいひとびと=>品格のある女のひと達=>品格のあるもの=>良いもの/よいしなもの=>しな=>塊を持つもの=>かたまり
「器」=「哭-犬」+「大」+「品‐上の口」:=さけぶ+男+よいひとびと=>叫び合うよい男達=>包容力のある男達=>盛り込める雅量=>盛り込むもの=>うつわ
「囂」=「哭-犬」+「頁」+「品-上の口」:=さけぶ+身持ちの堅い男+よいひとびと=>叫び合う賢い男達=>やかましい=>かしましい



2.3.2.7.「口ガコイ」は「包み込む/かこむ」意味

「四」=「口」+「儿」:=かこう+垂れ流す女=>囲う垂れ流す女=>四歳児=>よん
「困」=「口」+「木」:=かこう+夫=>囲う夫=>こまった夫=>こまる
「固」=「口」+「古」:=くちの中+古いもの=>口に入れたふるいもの=>かたくしなびたもの=>かたいもの=>かたい
「圓」=「口」+「員」:=かこう+賢い男=>かこった賢い男=>丸い囲いの男=>まるいかこい=>まるい
「囮」=「口」+「化」:=かこう+男が知恵にめざめる=>物わかりのよい男を囲う=>野生の男を捕まえるおとり=>おとり
「圍」=「口」+「五-上の一」+「ヰ」:=かこう+男根を立てた男子+前を隠した男=>立てた男根を隠した(賢い)男をかこう=>賢い男をかこう=>かこう
「國」=「口」+「戈」+「口+一」:=かこう+武器+男の身体=>武装した男がかこう=>武器を持つ男がかこうもの=>縄張り=>くに
「圖(図)」=「口」+「啚」:=かこう+陰で取引した男=>違法に取引した男をかこう=>狭い囲いでかこう=>小さな囲いにおしこめたもの=>ずけい=>ず
「圄」=「口」+「吾」:=かこう+五歳児=>五歳児を囲う=>とらえる
「囫」=「口」+「勿」:=かこう+四足の動物=>四足の動物を囲う=>(草食獣を)いっしょくたに囲う=>いっしょくた=>入り混じる
「囚」=「口」+「人」:=かこう+男=>男を囲う=>男を捉える=>とらえる
「園」=「口」+「袁」:=かこう+垂れ流す女と男達=>サルをかこう=>サルのかこい=>果実のあるかこい
「囜」=「口」+「ム」:=かこう+オス=>オスを囲う=>かしこいオス=>かしこい
「囥」=「口」+「亢」:=かこう+隠れた領主=>隠れた領主を囲う=>大切にかこう=>しまう
「园」=「口」+「元」:=かこう+垂れ流す二歳児=>垂れ流す二歳児を囲う=>角を丸くした囲い=>角を丸める
「囡」=「口」+「女」:=かこう+おんな=>女を囲う=>密かに私有する
「囤」=「口」+「屯」:=かこう+同種のものを集める=>一つのものを囲う/こめぐら=>かこう
「囝」=「口」+「子」:=子を囲う=>囲った子ども=>大切な子女=>子女
「囲」=「口」+「井」:=かこう+垂れ流す男児たち>垂れ流す男児たちをかこう=>かこう
「団」=「口」+「寸」:=かこう+まもる=>かこって守る=>まとめて守る=>まとめる=>かたまり
「囷」=「口」+「禾」:=かこう+穀類=>穀類を囲う=>くら
「因」=「口」+「大」:=かこう+大きい男=>大きい男を囲う=>囲った男=>睦むもの=>睦む所=>しとね/よりどこと=>よる/みなもと
「囦」=「口」+「水」:=かこう+水=>水の囲まれた所=>ふち
「囧」=「口」+「儿」+「冂」:=かこう+垂れ流す子供+体=>垂れ流す子供の体を囲う=>窓のあるかこい=>まど
「囨」=「口」+「不」:=かこう+不能な男=>不能な男を囲う=>けいべつする=>さげすむ
「囶」=「口」+「八」+「土」:=かこう+分ける+土地=>分けた土地を囲う=>領土
「国」=「口」+「玉」:=かこう+特別な男=>力を持つ持つ男が囲う=>男の領地=>くに
「囿」=「口」+「有」:=かこう+衣のあるもの=>有産者が囲う=>垣根で広く囲う=>御苑
「圂」=「口」+「豕」:=かこう+オスぶた=>オス豚を囲う=>豚小屋=>汚い所
「圃」=「口」+「甫」:=かこう+初めての男児=>長男を囲う=>野の囲い=>菜園
「圉」=「口」+「幸」:=かこう+交わる男女=>交わる男女を囲う=>野生の男を囲う=>ひとや
「圏」=「口」+「巻」:=かこう+夫の子供が分ける=>夫の子供が分けたものを囲う=>子供が成長するまで囲う=>手を付けない範囲=>しきり
「囹」=「口」+「令」:=かこう+つめたいもの=>つめたい囲い=>土牢/石牢=>牢



2.3.2.8.「口ツクリ」は「男のひと」の意味

「如」=「女」+「口」:=女+男のひと=>女のような男=>女のような(よい)もの=>~のようなもの
「知」=「矢」+「口」:=や+男のひと=>矢のような男=>飛び出す男=>獲物と既に知っている男(<=>知らないものにはしり込みをする)=>知っていること=>しる
「加」=「力」+「口」:=ちから+男のひと=>力のある男=>仲間にくわえる男=>くわえる
「扣」=「扌」+「口」:=所有するもの+男のひと=>所有する男=>たたいてつかう=>たたく
「和」=「禾」+「口」:=いね+男のひと=>米をもつ男=>穏やかな(争わない)ひと=>なごむ

 「可」はこの類ですが、文字の構成上「口」が座りのよい左に来た例外です。

「可」=「丁」+「口」:=働く男+ひと=>働く男のひと=>仕事のできる人(できる)=>役に立つ人(使える)=>怒鳴る人(しかる)=>大声の人(うたう人)=>(態度の)大きい人=>大きいこと(よい)=>たくさん(たいりょう)


2.3.2.9.上の分類に入らない主に融合型の特殊なデザインの「口」達

 複合語の訓に合わせて口の位置が自在にデザインされるのを観察してください。

「日」=「一」∪「口」:=女+一番目=>女領主=>(知恵を得て)輝く女=>輝くもの=>太陽
「昇」=「日」+「ノ」+(「丿」+「十」);=太陽+特別に+垂れ流すもの=>特別に垂れ流す太陽=>垂れ流して小さくなりながらのぼっていく朝日=>のぼる朝日=>のぼる

「目」=「口」∪「二」:=女+二番目=>女副領主=>観察の鋭いもの/智者=>見つめるもの=>め
「見」=「目」+「儿」:=智者+垂れ流す女=>智者の跡取り=>観察力の鋭い女児=>見るもの=>みる
「月」=「日」+「||」:=立ち上がる女=>立った女=>女の身体=>月経のあるもの=>満ち欠けの周期を持つもの=>つき
「貝」=「目」+「ハ」:=観察の鋭いものか+動き回る男=>物わかりのいい男=>賢い男=>財産となるもの=>ざい
「頁」=「石-口」+「貝」:=堅いもの+賢い男=>身持ちの賢い男=>かたいもの
「頭」=「豆」+「頁」:=女の頭+かたいもの=>とう骨=>あたま
「自」=「ノ」+「目」:=特別な+観察するもの=>特別に見通すもの=>目のある所=>かお=>わたし
「鼻」=「自」+「田」+「廾」=>顔+うむ+垂流し=>顔で垂流す所=>はな
「首」=「屰-屮」+「自」:=正面+私=>私の正面=>あたま=>くび
「身」=「自」∪「一」∪「|」+「ノ」:=わたし+飛び出した腹+立っている+特別な:=特別に立ち回る身ごもった私=>身ごもっても働くもの=>み・・・立った妊婦の横姿にデザイン
「耳」=「二」∪「目」∪「|」:=二つ+目+垂れ下がる=>目の(横に)垂れ下がる二つのもの=>みみ・・・耳の形にデザイン

「呂」=「口」+「ノ」+「口」:=女+特別な+女=>特別な関係の女達=>集団で働く女達=>神殿の女達=>巫女達=>?=>せぼね[父系制社会での象形的解釈]
「官」=「宀」+「口」∪「|」∪「口」:=いえ+女+上下関係+女=>家の中の上下関係の女達/上下関係=>上役下役のある集団=>組織集団=>官僚
「追」=「辶」+(「ノ」+「官-宀」):=男のあゆみ+(特別な+上下関係)=>歩き回る特別な上下関係=>獲物をおう男の上下関係=>師弟の猟師=>獲物をおう=>おう
「貴」=(「口」∪「丄」)+「貝」=>男根を立てたお方+動き回る賢い男=>動き回る賢いお方=>とうとい男=>とうとい
「遣」=「辶」+(「口」∪「丄」)+(「口」∪「|」∪「口」):=男の歩み+男根を立てた男+上下関係=>上下関係を持つ貴族男子の使節=>つかわす貴族男子達=>つかわす
「遺」=「辶」+(「口」∪「丄」)+「貝」:=男の歩み+貴族男子+賢い男=>他部族にやる賢い貴族男子=>(食料とぜずに)生きながらえさせる=>生きのこす=>のこす

「串」=「|」∪「口」∪「口」:=棒+上の口+下の口:=上の口から下の口に通した棒=>獲物の上下の口に通した棒=>串刺しの棒=>くし
「束」=「木」∪「口」:=夫+ひと=>ご亭主=>部族の男をまとめるもの=>男をたばねるもの=>たばねる
「東」=「木」+「日」:=夫+賢いもの=>賢い夫=>(北枕で)左手に寝る男=>東側に寝る=>ひがし
「央」=「大」∪「口」:=おおきい男根+口=>男根の口=>男の尿導口=>さおの真ん中にあるもの=>まんなか
「倹-イ」=「A」+(「口」+「人」):=あわせる+(口+立てた男根)=>立てた男根の尿道口に合わせる=>交わってみる=>ためす
「僉」=「合-口」+(「口」+「人」)x2=>あわせる+男達の尿道口=>男達の尿道口に合わせる=>試してみる=>しらべる
「史」=「口」+(「丿」+「丶」):=女+衣の丈=>衣の丈を計る女=>メモ書きを常用するもの=>書き記すもの=>読み書きに仕えるもの=>ふびと=>ふみ

「舌」=「ノ」+「十」+「口」:=特別なもの+棒+くち=>口の中の特別な棒=>した
「唇」=「辰」+「口」:=ふるえる+くち=>口のふるえる所=>くちびる
「問」=「門」+「口」:=いくさ+言葉=>戦のときの言葉=>勝者をとう=>とう
「句」=「勹」+「口」=>股関節+口=>産道口=>(赤子の生まれる)丸い口=>まるいものの出産=>(生まれたばかりの)まるい胎児=>一回の出産=>くぎり
「局」=「尸」+(「┐」+「口」):=しり+(男+口)=>男のしりの口=>男の肛門=>縮むもの=>ちぢまる=>縮んだもの/ちょっとした狭い所=>一寸したもの=>一勝負
「咼」=「冎」+「口」:=ほね+くち=>口を持つ骨=>穴のある骨=>骨盤=>薄い円錐型の凹凸のもの/段状に飛出すもの=>ピークのあるもの
「呰」=「此」+「口」:=とまる+言葉=>とどまる言葉=>気にとまる言葉=>突き刺さる言葉=>そしる

「革」=「廿」+(「口」∪「十」):=乳房+男の口=>乳房にぶら下がる男=>女を知った男=>穏やかになる男/かわる=>やわらかくなるも=>なめし皮=>かわ
「漢-氵」=「廿」+「口」∪「夫」:=乳房+夫の口=>乳房にぶら下がる夫=>乳離れの難しい夫=>むずかしい

「京」=「亠」+(「口」+「小」):=隠す+小さな口=>小さな口を隠したもの>隠した小さい出入り口のある部族の囲い=>小さな出入口を持つ囲った集落=>部族の居住地=>みやこ

「呮」=「口」+「只」:=くち+ただ動き回る男=>?=>足をたらして座る[父系社会での図形的解釈]
「哀」=「亠」+(「口」+「丿」)+「逆イ」+「ヒ」=>隠れる+垂れ流す女+働かない男+ちまたの男=>隠れて暮らす垂れ流す女とそれを取り巻く男達=>知恵のない女のグループ=>憐れな生き方=>あわれ


「部」=「咅」+「阝(右)」:=家長+有機的に働くもの=>協力する家長たち=>部族を構成するもの=>部族=>縄張りを分けたもの=>わける
「辟-辛」=「尸」+「口」:=おしり+女=>女のしり=>しり
「辟」=「辟-辛」+「辛」:=おしり+突き刺さるもの=>しりに突き刺さるもの=>痛くて飛び上がるもの=>さけるもの=>とりのぞくもの=>つみなもの=>つみ
「啻」=「帝」+「口」:=司令官+ひと=>指令をする殿方=>(女にとっては)並の男=>ただの男=>たんなるもの
「韋」=(「丄」∪「┐」)+「口」+(「十」+「亠」):=男根を立てた男子+男のひと+男根を隠した男=>立てた男根を隠した男のひと=>衣を着て動きまわる男=>えらい男=>えらい
「西」=「兀」+「口」:=垂れ流す幼児+くち=>綬乳児の口=>(北枕で)西側におく綬乳児=>西側のもの=>にし


 「口:=くち」では複合語の中に占める部首の位置によりその意味が異なります。この部首が偏や旁の視覚的位置で異なる意味を持つということは、音声語を基に生まれた表記語が、音声語を離れて視覚的に表記の意味を直接理解できるという素晴らしい手法なのです(【注】速読法の基本は音読しない訓練からはじめます)。



 次回は基本部首についての考察を紹介する予定です。

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【2012/06/30 09:57】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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