象形文字の秘密
漢字の解読

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「女」の追求17 「又」の解読-その6 「夂」の2/93

 「夂」は派生文字が多く二回目です。今回分類した文字は「夂」と「儿」とが含まれる「」「夌」「畟」「稯-禾」とその派生文字、および「夂」と「心」とが含まれる「愛」「憂」とその派生文字、とを紹介します。


1.「」の解読とその派生文字

 年頭には象形文字が発音には関係なく意味記号の階層的な体系を成していると述べました。その実例として今回の「」の字画要素すべてを羅列し詳細な経過を紹介しましょう(再掲の中には多少変更と追加あり)。

|+ノ」【記号】(左はね縦棒)=「|」+「ノ」:=特に垂れ下がるもの=>垂れ下がるぬの=>ぬの=>ころも(再掲。【象形】と【記号】に分割。cf.22)
」【象形】:=産道口/くち=>生むもの=>女=>ひと(再掲。cf.39)
」【分割】(「口」の左下部分):=女の特性=>女性的なもの=>女の徳(再掲。cf.19)
」【転注】=「|+ノ」+「乚」:=垂れ流す+女の要素=>垂れ流す女=>女の子=>垂れ流す子供=>こども(再掲。cf.19)

」【象形】:=女の股間=>女性器=>おんな/ひと(再掲。cf.76)
」【分割】(「▽」の下部):女の股間=>股間=>素晴らしいもの=>正面=>まえ=>前方(再掲。cf.77)
」【記号】=Ⅴの左回転型:=横になった股間=>産むことのできるもの=>母性/メス=>(母性の)作るもの=>(女の)作るもの(再掲、追加あり。cf.83)
」【転注】=「フ」+「丶」:=特別に生むもの=>女性器=>女性器がある=>~がある=>ある(再掲。cf.40)
」【記号】(「マ」の逆転):=女性器がない=>うめないもの=>ない(再掲。cf.14)
」【記号】(「マ」の逆転):=女性器がない=>女性器がないもの=>おとこ=>おす(再掲。cf.14)
」【転注】=「ム」+「儿」:=おとこ+垂れ流すこども=>養育を許された男子=>養育を許す=>許されたもの=>誠実なもの=>まこと(再掲。cf.40)

Λ」【象形】:=たちあがる足=>立ち上がるもの=>たつ(追加。cf.76)
」【転注】=「▽」+「Λ」:=女+立ち上がるもの=>立ち上がる女=>仕事をする女=>仕事=>定職=>つづける(再掲。cf.88)
」【転注】=「ノ」+「又」:=特別な+女の仕事=>特別な女仕事=>任せられた仕事=>専門職(再掲cf.92)

 ここでは「Λ」【記号】(Ⅴの逆転):=男の股間=>男---は関係ありません。以上の数100年の文字の履歴の上に「」の文字が創造されています。


」【転注】=「允」+「夂」:=垂れ流す男児+任せられた仕事=>男児の仕事=>働く男児=>おどおどしたもの=>立ちすくむ
」【転注】=「允」+「夂」:=垂れ流す男児+任せられた仕事=>男児の仕事=>働く男児=>素早いもの=>鋭いもの

 「」は意味の流れが二つに分かれています。男子の仕事は最初はおどおどし、慣れると素早くなるようです。以下は「」の派生文字です。

」=「イ」+「」:=男の仕事+働く男児=>働く男児の付き人=>優れた男=>優れたもの/鋭いもの=>すぐれる(「イ」cf.54)
」=「月」+「」:=からだ+働く男児=>働く男児の体=>縮んだ男根=>縮んだもの=>ちじむ(「月」cf.45)
」=「立」+「」:=立つもの+働く男児=>(働き終えて)立ち上がる男児=>一区切り仕事を終えてたつ=>仕事が終わる=>やむ(「立」cf.)
」=「口」+「」:=くち+働く男児=>働く男児の口=>はやし立てる=>けしかける=>そそのかす(「口」cf.37)
」=「土」+「」:=土地+働く男児=>男児の働く土地=>高く険しい場所(「土」cf.20)
」=「山」+「」:=山+働く男児=>男児の働く山=険しい山=>けわしい(「山」cf.33)
」=「氵」+「」:=みず+男児の仕事=>水を汲む/水たまり場をふかくする=>くむ/底を深くする
」=「田」+「」:=田+働く男児=>田を耕す男児=>農夫(「田」cf.8,10,37)
」=「火」+「」:=火+優れたもの=>もの(特に占いの亀甲)を焼く=>やく/点火する(「火」cf.61)
」=「酉」+「」:=さけ+働く男児=>働く男児へのさけ=>発酵酒=>すっぱいもの=>すっぱい
」=「」+「皮」:=鋭いもの+ひふ=>皮膚に鋭いたみを伴うもの=>あかぎれ/ひびわれ
」=「疒」+「」:=やまい+働く男児=>けだるい動き=>けだるい(「疒」cf.23)
」=「辵」+「」:=歩み+働く男児=>働く男児の歩み=>あとずさり=>退く(「辵」cf.65)
」=「足」+「」:=足+働く男児=>働く男児の足=>仕事を終えて退く=>仕事場から退く=>しりぞく(「足」cf.41)

 働く男児の足は「辵:=男の足」であり「足:=女の足=>ひとの足=>あし」を使うべきではありませんが、「足」が次第に男女を問わず「ひとの足」の意味に移ったためと、既にシンニュウの付いた「逡」があったために「踆」には例外的に足偏が使われたものと考えられます。

」=「日」+「」:=太陽+働く男児=>働き始める太陽=>明け初める(「日」cf.45)

」=「扌」+「」:=手中にする+素早いもの=>素早く捕まえる/素早くつかむ=>素早くおさえつける/つかむ=>おさえる/つかむ
(「扌」cf.12)
」=「阝」+「」:=たくさん+鋭いもの=>たくさんの鋭いもの=>そそり立つ山々=>そそり立つ山=>高くけわしい山(「阝」cf.43)
」=「忄」+「」:=感覚+働く男児=>働く男児の感覚=>素早く切り替わる感覚=>変化する感覚=>感覚が変わる=>あらためる(「忄」cf.73)
」=「犭」+「」:=けもの+鋭いもの=>凶暴なけもの=>からじし=>しし(「犭」cf.13)
」=「木」+「」:=木+優れたもの=>機織の(縦糸の間をくぐり横糸を織り込むための)とびひ(「木」cf.59)



2.「夌」の解読とその派生文字

 「夌」は途中の「儿」から紹介します。

」=「|+ノ」(左はらい棒)+L:=垂れ流すもの+女の徳=>垂れ流す女=>女の子=>子供=>小さいもの(再掲。cf.19)
」=「土」+「儿」:=おとこ+小さいもの=>小さい男=>男子=>子供(再掲。cf.66)
」=「圥」+「夂」:=男子+仕事=>男子の仕事=>優れた仕事=>(青年時代の特に)際立った仕事=>鋭く飛び出したもの

 この時代は九歳が成人であり、それ以前の時期の子供の仕事を「夌」で表現しているようです(参照:「十歳(とお)で神童、十五歳(じゅうご)で才子、二十歳(はたち)過ぎればただの人」。

」=「示」+「夌」:=神事+仕事をする子供=>仕事をする子供の(安泰と成功を祈る)祭り=>祭りの名(「示」cf.61)
」=「イ」+「夌」:=部族内の男の仕事+優れた仕事=>男子の優れた仕事=>大人の仕事をしのぐ=>しのぐ(「イ」cf.54)
」=「冫」+「夌」:=すこし+優れた仕事=>少し優れた仕事=>並み以上の仕事=>普通を超える=>こえる/しのぐ(「冫」cf.64)
」=「糸」+「夌」:=糸+優れた仕事=>飾りのある織物=>あやおり=>あや(「糸」cf.49)
」=「扌」+「夌」:=て+優れた仕事の男子=>お抱えの優れた仕事をする男子=>とどめる/動けなくする(「扌」cf.12)

」=「山」+「夌」:=山+際立ったもの=>頂上の鋭い山=>高く険しい(「山」cf.33)
」=「木」+「夌」:=木+際立ったもの=>木の角=>かど(「木」cf.59)
」=「禾」+「夌」:=穀類+際立ったもの=>際立った穀物=>高級な食物=>権威に伴なう食べ物=>際立った権威(「禾」cf.11)
」=「阝」+「夌」:=たくさん+際立ったもの=>たくさんの際立ったもの=>盛り上げ(段々を付け)た君主や皇帝の墓=>丘のような墓=>おか(「阝」cf.43)
」=「氵」+「夌」:=みず+際立ったもの=>際立った水の流れ=>激流=>並みをしのぐ水=>しのぐ

」=「广」+「夌」:=仮小屋+際立ったもの=>特別の仮小屋=>地名(「广」cf.23)
」=「女」+「夌」:=女+際立ったもの=>際立った女=>女の名前の文字(「女」cf.76)
」=「月」+「夌」:=からだ+際立ったもの=>(「月」cf.45)

」=「サ」+「夌」:=くさ+飛び出したもの=>とがった実を付ける水草=>ひし(「サ」cf.62)
」=「目」+「夌」:=め+鋭く飛び出すもの=>鋭い視線=>にらむ(「目」cf.48)



3.「畟」の解読とその派生文字

 「畟」は同じ仕事でも出産を終え、24時間母乳を与え便を処理しながらの片手間の仕事です。

」=「|+ノ」(左はらい棒)+L:=垂れ流すもの+女の徳=>垂れ流す女=>女の子=>子供=>小さいもの(再掲。cf.19)
「田」=「口」+「十」:=女性器+男性器=>交わる性器=>生まれる=>生まれる所=>稲の生まれる所=>た(再掲。cf.37)
畟-夂」=「田」+「儿」:=うむ+垂れ流すもの=>垂れ流すものを生む=>出産する=>出産直後のひと
」=「畟-夂」+「夂」=>出産直後のひと+仕事=>産後の仕事=>一時的な軽い仕事=>ゆったりとしたもの

」=「禾」+「畟」:=穀物+産後の仕事=>産後に扱う穀物=>きびの(実を採る)処理=>きび(「禾」cf.11)
」=神事+産後の仕事=>新生児への(豊食を願う)祈願=>五穀の神(「示」cf.61)
」=「言」+「畟」:=言葉+産後の仕事=>産後の人の語り=>(松風の音のように)聞き流される言葉のひと=>軽視されるもの=>立っているだけのもの=>立つ(「言」cf.39)
」=「氵」+「畟」:=みず+軽い仕事=>みずの軽い仕事=>さざなみ=>なみ



4.「稯-禾」の解読とその派生文字

犬に関するコメントは第72回「凶:=犬を殺す=>わざわい」「兇:=子犬を子を殺す=>わざわい」の文字の解説を参照してください。

椶-木」=「兇」+「夂」=>子犬を殺す+仕事=>子犬を間引く仕事=>(凶事を特定のものが受けないように)皆で執り行う=>大勢での仕事=>大勢が集まる=>大勢のもの=>たくさんのもの(「兇」cf.72)

」=「木」+(「兇」+「夂」):=木+皆が集まる=>皆が集まる木=>(男根型の幹をもち)良い男運を祈願する木=>シュロ(=棕)(「木」cf.59)
」=「米」+(「兇」+「夂」):=米+皆が集まる=>皆が集まったときの米料理=>竹にくるんだ飯=>ちまき(端午の節句)(「米」cf.59)
」=「禾」+(「兇」+「夂」):=穀類+たくさんのもの=>たくさんの穀類=>たくさんの稲=>稲束を数える単位(「禾」cf.11)
」=「山」+(「兇」+「夂」):=山+皆が集まる=>峰の集まった山(「山」cf.33)
」=「サ」+(「兇」+「夂」):=くさ+たくさん集まる=>細く蜜に生えた草=> (「サ」cf.62)
」=「糸」+「兇」+「夂」:=いと+たくさんのもの=>たくさんの糸(横糸)で編んで魚罔=>魚罔
(「糸」cf.49)

 「鬷」の解説は「鬲」から紹介します。

冏-口」=「冂」+「儿」:=からだ+子供=>子供の体=>子供(「冂」cf.31、「口」cf.37)
」【会意】=「同-冂」+「冏-口」+「丁」=女+子供+男=>男女と子供で成り立つ人の社会=>三本の柱を持つもの=>三本足のかなえ=>かなえ(「同-口」cf.44、「丁」cf.21)
」=「鬲」+(「兇」+「夂」):=かなえ+皆が集まる=>集会用のかなえ=>大きな土鍋=>高いどなべ



5.「愛」の解読とその派生文字

 「愛」と次項の「憂」の中の「冖+心」は特に「掌を被せ仕事を授ける最高位の領主の意に沿う行為」と読み取れます。

 今回の解読で「心」の解釈を少し追加します。

」=「乚」+「忄」:=女の徳+感覚=>女の感覚=>男をより分ける感性=>好みを選ぶもの/気持=>選択するもの/おもうもの=>判断するもの/理性=>考えるところ/思考=>おもうところ=>こころ=>行動の原点=>行為の基=>うごき(再掲。追加あり。cf.73)

 意味的には「忄」の「感覚・気持ち=>知覚」を司る臓器が心臓と考えられたために、「心」は「忄」と「乚」とが心臓形に合成され、鼓動し続ける動きの原点、更には行為を生じる原点の意味になっています。

」=「冂」の上部:=足の短い下に口を持つもの=>かぶせるもの=>被り物=>覆うもの
」=「爪-|-L」+「|」+「乚」:=反り返るもの+棒+女に関するもの=>女の反り返る棒=>ゆび=>指先/つめ=>手のひら=>掌中のもの=>手なずけたもの/手をあてる/膚を触れ合う間柄/公認する=>飼育するもの=>育てるもの(再掲。cf.87)

 「爪」は「領主が掌を当てて公認する儀式」の意味(cf.87)があり女領主が役職を授けるかぶりものをかぶせる儀式と考えられます。

」=「受-又」+「心」+「夂」:=被り物を授ける(女頭領の)掌+行為+特別の仕事=>(皆のことを考える)統領の意思に沿って動く仕事=>快い仕事=>最愛のもの=>愛するもの=>覆い隠す(「受-又」cf.89)

 「愛」の始めは女頭領の望みに沿う仕事を愛する心であり、「愛」の派生文字の中では現在の意味からさらに分かれた「覆い隠す」意味に使われています。

」=「イ」+「愛」:=男の仕事+子育て=>男のする子育て=>おぼろげな愛情=>おぼろげなもの=>ほのか(「イ」cf.11)
」=「日」+「愛」:=日+覆い隠す=>雲に覆われた太陽=>ほのぐらい=>はっきりしない(「日」cf.45)
」=「白」+「愛」:=ひかり+覆い隠す=>輝きが覆い隠す=>白い光につつまれたもの=>清いもの=>清い(「白」cf.45)
」=「王」+「愛」:=宝石+覆い隠す=>ほのかに光る玉=>美しい玉(「王」cf.21)
」=「サ」+「愛」:=くさ+覆い隠す=>覆い隠す草=>生い茂る(「」cf.62)
」=「口」+「愛」:=くち+覆い隠す=>戻る食物を覆い隠す=>ゲップ(「口」cf.37)
」=「女」+「愛」:=女+覆い隠す=>覆い隠された女=>令嬢=>他人の娘の敬称(「女」cf.76)
」=「目」+「愛」:=め+覆い隠す=>かくれ見えない=>はっきりしない(「目」cf.48)

 「靉」に関してですが、「雨」(第68回)の解説の時点では「雲」を解説する下地がなかったので省略しましたが、「云」の解説が終わっているので「雲」から解説します。

」=「二」+「ム」:=二つ+(女性器の)ないもの=>二人の男達=>語合う二人の男=>男達の会話=>二人で(モグモグ)言い合う/いう=>聞きかじった言葉=>ぐちゃぐちゃいう=>ぐちゃぐちゃなもの=>もやもやしたもの(再掲。cf.82)
」=「雨」+「云」:=自然現象+もやもやしたもの=>自然のもやもやしたもの=>くも
」=「雲」+「愛」:=雲+覆い隠す=>雲が覆い隠す=>雲がとどまる



6.「憂」の解読とその派生文字

」=「首-ソ」+(融合)+「冖」+「心」+「夂」=堅実な領主+被りものをしたもの+仕事=>被り物をした賢い領主の仕事=>先見の仕事=>将来の災害の対策をする仕事=>災害にそなえる=>災害をうれえる=>うれえみだれる=>みだれる(「首-ソ」cf.、「冖」cf.、「心」cf.)

 「憂」も始めは女頭領の意思に沿う気持ちであり、派生文字の中では多くは現在の意味から分かれた「みだれる」の意味に使われています。

」=「イ」+「憂」:=男+災害の備える=>災害に備える男=>非常に優れた男=>優れたもの=>すぐれる(「イ」cf.54)
「擾」=「扌」+「憂」:=て+みだれる=>みだれた手=>かきみだす=>かきまわす(「扌」cf.12)
瀀」=「氵」+「憂」:=みず+みだれる=>乱れるみず=>増水した流れ=>潤ったみず
」=「木」+「憂」:=(土を)かき乱す道具の柄=>鋤の柄(「木」cf.79)

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【2011/02/05 10:38】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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