象形文字の秘密
漢字の解読

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「女」の追求15 「又」の解読-その4/91

 今回は前々回と前回の紹介のもれたものや紹介を忘れたものを扱います。


1.「又」の派生文字の追加

 まず、第88回で紹介のもれた「又」の派生文字です。

 第47回で「事」の解読を紹介しましたが、今回康煕字典を見直し「事」の項には古文として「叓」があるのに気がつきました。改めて両者を対比し「事」の解読を少し修正します。

」=(「十」+「口」)+「又」:=男のひと+仕事=>男の人の仕事=>ちいさな処理=>こと(「十」cf.20,「口」cf.37)
」=(「十」+「口」)+「巾(横型)」:=おとこのひと+男が制する=>男が仕切ること=>ちさな処理=>こと(再掲。修正あり。cf.)

 康煕字典では「叏」の古字として「夬」があります。

」=「ユ」+「|」+「又」:=男の体+立った男根+仕事=>男根で男をより分ける仕事=>男をより分ける=>わける(「人」cf.54,「ユ」cf.71)
」:=「ユ」+「人」:=男の体+男根を立てた男=>男根で男をより分ける=>男をより分ける=>わける

雙」=「隹」x2+「又」:=二人の青年+仕事=>青年が二人でする仕事=>ペアを組んだ男仲間=>二人=>ふたつ(「隹」cf.33)
」=「又」x2:=仕事をする女x2=>女が二人でする仕事=>ペアを組んだ女仲間=>二人=>ふたつ(再掲。Cf.88)


盈-皿」=「乃」+「又」:=衣を着た男達+仕事=>衣を着た男達の仕事=>男達がする売買=>商売(「乃」cf.70)
」=「乃」+「又」+「皿」:=男達の商売+皿=>皿を使う男商い=>いっぱいに盛る皿=>いっぱいに盛る=>みちる=>大もうけする(「皿」cf.48)
」=「木」+「盈」=>夫+皿を使う男商売=>家を支える夫=>家を支えるもの=>はしら(「木」cf.59)

 「楹」は母系制会で女主人を助ける商売の成功した夫であり、父系制社会でいう「髪結いの亭主」の逆意です。


凾-凵」=「了」+「口」+「又」=>出産+女+仕事=>出産を助ける女仕事=>助産婦(「了」cf.60,「口」cf.37)
」=「凾-凵」+「凵」=>助産婦+上に開いた囲い=>安全な囲いの中で出産を助ける仕事=>安全な囲い=>はこ(「凵」cf.35)


 「極」の解読を「丂」から紹介します。

亟-又-一」:=「丂」+「口」:=男根を立てた体+口=>男の尿道口
」=(「丂」+「口」)+(「又」+「一」):=男の尿道口+器官の仕事=>男の性器に関する仕事=>(欲求不満の解消で)速やかに射精させる=>すみやか(「丂」cf.80,「口」cf.37,「一」cf.19)
」=「木」+「亟」:=夫+速やかな射精=>夫に速やかに射精させる=>夫がきわまるとき=>きわまる(「木」cf.79)
」=「歹」+「亟」:=死+きわまったもの=>きわまった死にざま=>はりつけられたもの=>磔て殺す(「歹」cf.42)



2.「叔」の派生文字の追加

 「叔」はその派生文字を紹介するのを忘れましたので追加します。

」=「上」+「小」+「又」:=小枝+棒で分ける+仕事=>小枝で分ける仕事=>(落ちた豆を)小枝で拾う仕事=>拾う仕事/ひろう/身を縮めたさま=>年少の男仕事=>年少の男=>亭主の弟=>おじ[父系制社会](再掲。Cf.88)
」=「サ」+「叔」:=くさ+小枝で拾う仕事=>豆を拾う仕事=>まめ(「サ」cf.62)
」=「叔」+「心」:=小枝で拾う仕事+動き=>小枝で拾う仕事の動き=>飢えてこせこせする=>うえる(「心」cf.73)
」=「足」+「叔」:=あし+小枝で拾う仕事=>豆を拾う仕事の歩み=>小刻みに歩む=>チョコチョコ歩く(「足」cf.41)

 「叔」だけでは意味する小枝の仕事が何を意味するか分かりませんが、その派生文字「菽」「惄」から豆を拾う仕事であると判断することができます。

」=「イ」+「叔」:=男の仕事+年少の男=>仕事をする年少の男=>きりっとしたさま=>整ったさま=>ととのう=>ととのえる(「イ」cf.11)
」=「言」+「叔」:=ことば+年少の男=>年少の男の言葉=>声がしない(「言」cf.39)
」=「宀」+「叔」:=いえ+年少の男=>年少の男の家=>何もない一人住まい=>さびしい家=>さびしい(「宀」cf.31)
」=「氵」+「叔」:=みず+身を縮めたもの=>身をちぢめた水=>水玉=>小さく輝くもの=>しとやか
」=「木」+「叔」:=木+身を縮めたもの=>小粒の実のなる木=>さんしょ(「木」cf.59)
」=「女」+「叔」:=おんな+身を縮めたもの=>小さくなっている女=>後宮の女官(「女」cf.88)
」=「叔」+「目」:=身を縮めたもの+優れた女領主=>小柄で優れた女領主=>率いる=>みはる=>みる(「目」cf.48)



3.「取」の派生文字の追加

 「取」もその派生文字を紹介を忘れましたので追加します。

」=「耳」+「又」:=よく見聞する賢人+仕事=>ひとを集めて個々に聞き取る仕事=>人を集める=>集まり(再掲。cf.88)
」=「耳」+「又」:=よく見聞する賢人+仕事=>ひとを集めて個々に聞き取る仕事=>集めた各人のお状況を順に読み取る=>順に状況を得る=>順に取り上げる=>取り上げる=>とる(再掲。cf.88)

」=「扌」+「取」:=て+状況を得る=>手で順に触れてみる=>手でトントンと触れる=>てでたたく=>たたく(「扌」cf.12)
]=「言」+「取」:=ことば+状況を得る=>言葉で状況を得る=>(女領主が)女主人たちを集め尋ねる=>報告会を持つ=>集めて相談する=>はかる(「言」cf.39)
」=「阝」+「取」:=たくさん+順に状況を得る=>たくさんの状況を個別に聞き取る=>順に面接する隅の囲い=>すみ(「阝」cf.46)
」=「走」+「取」:=はしる+状況を得る=>飛び込んで状況を得る=>深追いして様子を得る=>向かい行く=>おもむく(「走」cf.20)
」=「取」+「土」:=状況を得る+土=>土の(陶磁器用の)特性を得る=>土を集めて順に分析する=>だめだった土の山=>集め積もった土(「土」cf.20)
」=「歯」+「取」:=は+状況を得る=>噛んで味わってみる=>ためし噛みでぼろぼろになった歯=>歯並びの悪い歯
」=「魚」+「取」:=さかな+集まり=>集まった魚=>ざこ(「魚」cf.73)
」=「車」+「取」:=くるま+集まり=>車輪の矢の集まる所=>車軸のもたれ木(「車」cf.24)
」=「取」+「女」:=とる+女=>(戦で敵の)女をとる=>めとる[父系制社会](「女」cf.76)
」=「女」+「取」=>女+とる=>女領主が配下に女を集める=>女を取る=>よめにする[夫系制社会]=>よめ(「女」cf.76)

」=「冖」+「取」:=被り物をつけた女領主+状況を得る=>すばらしい女領主の状況取得=>最高の状況判断=>最高のもの(「冖」cf.34)

」=「日」+「取」:=輝く女領主+順に状況を得る=>輝く女領主の状況取得=>最高の状況判断=>最高のもの=>もっとも(「日」cf.45)
」=「扌」+「最」:=て+状況を得る=>手で状況を得る(「扌」cf.12)
」=「サ」+「最」:=男達+最高のもの=>最高の男達=>ほんの一つまみ=>ひとつまみ=>小さいもの(「サ」cf.)
」=「木」+「最」:=き+最高のもの=>木の最も硬いところ=>ふし(「木」cf.59)
」=「禾」+「最」:=穀類+最高のもの=>最高の穀類=>?(「禾」cf.11)

 同じ「最高もの」を意味する「冣」は「最」より先の時代に使われたと考えられます。派生文字も「最」の方が多くなっています。

」=「||+Ⅴ+一」+「Ⅴ+一」+「十」+「取」:=最高に巣晴らしもの+正面+男+集まる男達=>正面が最高に素晴らしい男達の集まり=>素晴らしい男の優れた集団=>僧の集まり=>?=>草の集まり=>草むら(「||」cf.25,「Ⅴ」cf.78,「一」cf.19,「十」cf.19)

 「聚」に関連して「彡-ノ」を少し修正したいので「乑」から再び紹介します。

」:=一本の毛(象形)=>けのはえたもの=>ちょっと成長したもの=>特別のもの=>特別な(再掲。cf.65)

彡-ノ」(「ノ+ノ」)=特別な+毛=>特別な毛=>生えかかった毛をもつもの=>半人前のもの=>中途半端なもの(少し修正。cf.65)
」=「イ」+「彡-ノ」+「ヒ」:=仕事をする男+半人前のもの+ただの男=>(部族内の)男達(「ヒ」cf.49)
」=「取」+「乑」:=集めて状況を得る+多くの男たち=>男たちを集め順に状況を得る=>男たちを集める=>男達の集まり=>あつめる
」=「馬」+「聚」:=うま+あつまる=>馬が駆けながら集まる=>群がり駆ける=>はしる一群=>はしる/かける(「馬」cf.61)
」=「聚」+「阝」:=男達の集まり+有機的な集まり=>男たちの組織的集まり=>男の集落=>男達の都=>古代の地名(「阝」cf.46)
」=「サ」+「聚」:=草+集落=>草の密生=>くさむら(「サ」cf.62)



4.「殳」の派生文字の追加。

 前回の「殳」の紹介漏れした「殻(売)」を追加します。前回の「几」の解読は再掲し、意味を分けて追加します。

」=「乙」+「|+ノ」:=乙女+紐(衣)=>飾紐(地位の象徴)の女=>女領主/指揮する女=>女首領=>女主人=>一般の女=>主人を支えるもの=>腕を支えるもの=>肘掛(再掲。少し修正。cf.89)
」=「乙」+「|+ノ」:=乙女+紐(衣)=>飾紐(地位の象徴)の女=>女領主/指揮する女=>女首領=>女主人=>一般の女=>とりえのない女(追加)

」=「几」+「又」:=女統領+仕事=>女統領の仕事=>決断のいる重要な仕事=>仕事の管理/仕事人達のリーダ=>仕事=>処理(再掲。cf.90)
」=「几」+「又」:=女統領+仕事=>女統領の重要で決断のいる仕事=>(戦の開始で)ほこを立てる決断=>たてほこ(追加。cf.90)


 「壱-ヒ」を含む「殳」の紹介のためにまだ未紹介の「士+冖」型をまず示します。また、全体を矛盾なく解釈するためには第19回で紹介した「士」の意味を少し拡張修正する必要があります。

」=「十」+「一」:=男根+体=>男根を持つ体=>種馬男=>宮中の男=>宮中の男家来(再掲。追加あり)

壱-ヒ」=「士」+「冖」:=種馬の男+被り物をしたもの=>(売りに出すために)着飾った種馬男=>飾った売り物=>売られるもの=>うる
」=「壱-ヒ」+「ヒ」:=うる+普通の男=>普通の男をうる=>男を売る=>ひとりづつ商う=>一商品=>ひとつ(「ヒ」cf.49)

」=「壱-ヒ」+「豆」:=飾った売り物+女主人=>領主が女主人(家来の女)を売る=>個別に交渉する=>ひとりづつ扱う=>一商品=>ひとつ(「豆」cf.60)
壳-几」=(「士」+「冖」)+「一」:=着飾った売りもの+体=>着飾った体=>売りものの体=>売るもの=>うる(「一」cf.19)
」=(「士」+「冖」+「一」)+「几」:=うる+普通のとりえのない女=>売りに出す女=>売るもの=>うる(「几」cf.18)

 「うる」意味は先に「壳-一-几」型で、「一:=体」の意味の追加や絹製品の増加で体を飾る「壳-几」型となったと考えられます。以下に紹介する文字は康煕字典では皆新しい「壳-几」型となっています。

 「殻」や「穀」にも「冖」の下に「一」を加えた文字がありますが、「冖+一」の部分を独立に「冖+一:=被り物をしたもの+体=>覆いを着けた体=>貴族」と解釈すると全体の意味が通らなくなります。

 「賣(売)」に関する詳細は後日折を見て紹介します。中華人民共和国では「うる」は「殻」を用い簡略字として「売」を使っているようです。

」=「壳-几」+[殳]+「心」:=うる+管理+行為=>売り物を管理する(のに必要な)行為=>義理堅い態度=>義理堅いもの=>まこと(「心」cf.73)

」=(「士」+「冖」+「几」)+「殳」:=女主人が売る女+管理=>売る女の管理=>絶対に信頼のできる管理=>間違いのない管理=>(中身を守る)がちがちに固いもの=>貝のから=>から

 「殳:=管理」は「士+冖」型もしくは「土+冖+一」型と一緒のときは「商品管理」の意味となっています。

」=(「壳-几」+「弓」)+「殳」:=(弓を売る)+管理=>弓の商品管理=>実戦のため常に弓を引い確認させる=>十分に弓を引いて確かめる=>弓を張る(「弓」cf.61)
」=(「売-儿」+「禾」)+「殳」:=(穀物をうる)+管理=>穀物の商品管理=>五穀をよく保つ=>五穀/よくする[康煕字典では「壳-几」型]
」=(「壳-几」+「鳥」)+「殳」:=(鳥を売る)+管理=>(鶏をうる)+管理=>ひなの商品管理=>ひよこ(「鳥」cf.61)
」=(「壳-几」+「車」)+「殳」:=(車を売る)+管理=>車の商品管理=>車輪が円滑に動くこと=>車軸=>こしき(「車」cf.24)

 「糓」の解読にあたり未紹介であった「米」から紹介します。

」=「V」+「木」:=巣晴らしもの+草木=>すばらしい草=>米の取れる草=>こめ
」=(「壳-几」+「米」)+「殳」:=(米を売る)+管理=>米の商品管理=>五穀をよく保つ=>五穀/よくする
」=(「壳-几」+「糸」)+「殳」:=(生糸を売る)+管理=>生糸の管理=>縮み折りした絹織物の管理=>縮み織り(「糸」cf.49)
」=(「壳-几」+「角」)+「殳」:=(角を売る)+管理=>角さかずき管理=>角さかずき(「角」cf.25)


撃-手」=「車」+「殳」:=くるま+女領主の仕事=>車を管理する仕事=>車の管理(「車」cf.24)
」=「撃-手」+「手」:=車の管理+手=>片手で扱う車の管理=>(矢をよける)盾の付いた歩兵用の片手車=>盾付き戦闘車=>ぶつかり会う敵同士=>互いにぶち当たるもの=>打ちあたるもの=>うつ(「手」cf.12)
」=「撃-手」+「糸」:=車の管理+糸=>(盗まれないように)丈夫なより糸で車をつなぐ管理=>糸で車をつなぎとめる=>つなぐ(「糸」cf.49)
」=(「車」+「口」)+「殳」:=(くるま+女主人)+女主人の仕事=>女主人自身の車の管理=>(盗難に会わぬように)つなぎとめるもの=>つなぐ(「口」cf.37)

 「毄」は女主人自身が所有する車を示すために「車」に直接[口]が付いており、「撃」や「繋」は目的別の車の管理であるため「車」と「殳」がまず結合してます。

 「繋」と「繫」のように「車+殳」型には「車」の下に「凵:=上に口の開いたもの=>(お座りして口をあける)飼い犬/火山」の付いた字があり、その場合は次のような意味となります。

車+凵」:=くるま+上に口の開いたもの=>(荷台に)囲いの着いた車=>荷台のある車=>荷車(「凵」cf.35)

」=(「車」+「凵」)+「殳」+「土」:=荷車+女領主の仕事+つち=>土を運ぶ車の管理=>(土を焼いた)レンガを運ぶ荷車=>レンガ(「土」cf.19)
」=「車+凵」+「殳」+「虫」:=荷車+女領主の仕事+虫=>虫を運ぶ荷車の管理=>(食料となる)虫を運ぶ荷車=>ショウリョウバッタ(稲の花を食って育ち、えびに似た味という)(「虫」cf.38)




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【2010/11/04 01:46】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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