象形文字の秘密
漢字の解読

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「女」の追求13 「又」の解読-その3/89

 今回は前回紹介した「又:=女の仕事」を持つ文字の紹介です。

1.「友」の解読とその派生文字

 「友」の字はそれ自身では派生文字が少なく「爰」の形で派生文字が多くできています。

」=「ナ」+「又」:=ころも+仕事=>衣を着た仕事人=>衣を着た仲間=>仲間=>ともだち=>とも(「ナ」cf.44)

爰-友」=「爪」+「一」:=てのひら+体の部分=>掌の部分=>てのひら(「爪」cf.87)
」=「爪+一」+「友」:=掌の部分+衣を着た仲間=>仲間の掌=>仲間に手を差し出す=>穏かな手=>穏かなもの=>穏か

 「爰」の中の「爪+一」は「体の部分としての(仲間の)掌」で全体としては「友の掌」の意味です。

」=「扌」+「爰」:=て+おだやかなもの=>穏かな手=>たすける手=>たすける(「扌」cf.12)
」=「女」+「爰」:=おんな+穏かなもの=>穏かな女=>ひめ(「女」cf.88)
」=「糸」+「爰」:=いと+穏かなもの=>穏かな糸=>ゆるいいと=>ゆるい(「糸」cf.49)
」=「王」+「爰」:=宝石+差し出す手=>手に通す宝石=>輪にした宝石飾り=>中に穴のある宝石(「玉」cf.21)
」=「木」+「爰」:=き+穏かなもの=>穏かな木=>靴を作るときの小さめの木型=>木の靴型(「木」cf.59)
」=「日」+「爰」:=ひ+穏かなもの=>穏かな日=>暖かい日=>あたたかい(「日」cf.45)
」=「火」+「爰」:=火+穏かなもの=>穏かな火=>ぬくぬくとあたたかい(「火」cf.61)
」=「氵」+「爰」:=みず+穏かなもの=>緩やかにくねる流れ
」=「言」+「爰」:=言葉+穏かなもの=>厳密でないゆるい言葉=>婉曲な言葉=>守られない言葉=>偽りの言葉=>いつわる(「言」cf.39)



2.「冖+又」の解読とその派生文字

 「又」の解説の中ですから「冖+又」に焦点を当てると、これを持つ文字には「受」「侵」があります。

受-爪」=「冖」+「又」:=被せる+仕事=>仕事を被せる=>仕事を与える(「冖」cf.34,「又」cf.88)
」=「爪」+「受-爪」:=掌+仕事を与える=>(領主が)掌を当てて仕事を与える/仕事の授与式=>(公に認められて)仕事をうける=>うける

」=「爪+冖」+「又」:=被るものを着けた領主の掌+仕事=>被り物を着けた領主が仕事を与える=>公に仕事をうける=>うける[別解]

 「舜」(cf.87)や「愛」(近く紹介)の文字があり「受」がこちらの仲間で、「爪+冖」と「又」との組合せと解釈したのが別解です。

」=「扌」+「受」:=て+うける=>手ほどきを受けるもの=>さずかる(「扌」cf.12)
」=「糸」+「受」:=いと+うける=>うける糸=>領主から受ける(認可の)印をぶら下げた糸 (「糸」cf.49) [康煕字典になし]


侵-イ」=「ヨ」+「冖」+「又」:=前に飛び出す+冠(許可のために授かった)カンムリ+仕事=>前進の許された仕事=>進軍の許可=>敵地への侵入=>深く入り込む=>しみいる(「ヨ」cf.33)

 「侵-イ」は上の「ヨ:=前に進む」の部分が「巾の横型:=男の指揮者/指揮者」に変形したものもあります。この変形だと「指揮の許可を受けた仕事」が元の意味となります。

」=「イ」+「侵-イ」:=男の仕事+進軍の許可=>進軍を許された男の仕事=>侵略する/次第に進む=>領地をおかす=>おかす(「イ」cf.54)
」=「氵」+「侵入-イ」:=みず+しみこむ=>水がしみこむ=>しみる=>ひたす
」=「宀」+「Ⅴ+一」(横型)+「侵入-イ」:=いえ+正面+侵入する=>家に正面から入いる(ことを許された男)=>女領主と寝る男の入家=>領主と寝る=>ねる(「宀」cf.31)
」=「糸」+「侵-イ」:=糸+指揮官の仕事=>指揮官を示す赤い糸=>赤い糸=>赤(「糸」cf.49)
」=「示」+「侵-イ」:=神事+指揮官の仕事=>指揮官の武運を祈る=>精気を吹き込む=>怪しい気(「示」cf.61)
」=「馬」+「侵入-入」:=馬+指揮官の仕事=>指揮官の乗る馬=>討伐者の馬=>ずんずん進む(「馬」cf.61)



3.「反」の解読とその派生文字

」=「厂」+「又」:=曲がった体+仕事=>曲がった姿勢の仕事=>曲がった仕事=>(かがんだ悪い)古い姿勢のやり方=>昔の体型がもどる=>もどる=>新しいものに反対する=>反抗する=>反り返る=>そる(「厂」cf.23)

 「反」の字からは仕事の仕方が徐々に変わってきたのに変化に対応せず、古い元のやり方を固執する保守派的な反抗が感じられます。
 最初は前かがみの意味ですが、反抗する意味から逆に後ろに反り返る意味へと変わっています。「反」の意味の流れ自身が反対になっている面白さがあります。

」=「辵」+「反」:=歩く+もどる=>歩みを戻す=>かえる(「辵」cf.65)
」=「土」+「反」:=つち+もどる=土が戻す=>(人を元に戻そうとする)急坂=>さか(「土」cf.20)
」=「阝」+「反」:=たくさん+もどるもの=>たくさん戻る所=>でこぼこの多い場所=>坂の多い所=>さか(「阝」cf.43)
」=「木」+「反」:=き+もどる=>自然にもどろうとする木=>丸くなろうとする板=>反り返る板=>いた(「木」cf.59)
」=「食」+「反」:=食べ物+戻るもの=>(ほっとくと)かたく元に戻る(炊いた)めし=>めし
」=「貝」+「反」:=賢い男+もどる=>元もどった男=>賢くなくなった男=>売り出す男=>うる(「貝」cf.60)
」=「扌」+「反」:=て+もどす=(引き)戻す手=>ひく(「扌」cf.12)
」=「金」+「反」:=金+もどる=元に戻ろうとする金属=>板金
」=「舟」+「反」:=舟+もどす=>(大型船から岸に)戻る小船=>小船(「舟」cf.69)
」=「日」+「反」:=日+もどる=>大きく戻った太陽=>大きい朝日=>おおきい(「日」cf.45)
」=「白」+「反」:=白+もどす=>輝く領主+かえる=>輝く領主が凱旋する=>領主が戻る=>かえる[=帰](「白」cf.45)
」=「半」+「反」:=はんぶん+反り返る=>互いに反対側に反り返る半分=>反抗する=>(「半」cf.17)
」=「瓦」+「反」:=かわら+もどす=>逆反りの瓦=>めがわら(「瓦」cf.86)



4.「曼」の解読とその派生文字


」=「日」+「罒」+「又」:=女統領+祈願/呪術+仕事=>統領の祝詞の仕事=>つやがあり長いもの=>つやのあるもの/細長いもの=>つや/だれる(「日」cf.45、「罒」cf.48、「又」cf.88)

」=「氵」+「曼」:=みず+長いもの=>絶え間なく流れる水=>ほし
いまま=>むやみに/みだりに
」=「忄」+「曼」:=感覚+長いもの=>だらだらと続く感覚=>おごった繰り返し=>おごる=>備えを怠る=>なまける(「忄」cf.73)

 「慢」は聞く方にとってはやたらと長く感じられるものであり、話すほうにとっては嬉々と話しすぎるようですが、これらの両面の意味を備えています。

」=「サ」+「曼」:=くさ+細長いもの=>細長い草=>つる(「サ」cf.62)
」=「土」+「曼」:=土+長いものもの=>土壁を塗るこて=>こて/土壁を塗る=>ぬる(「土」cf.19)
」=「木」+「曼」:=き+長いもの=>長い木=>壁を塗るこて=こて(「木」cf.59)
」=「金」+「曼」:=金属+長いもの=>壁を塗る金属製のこて=こて
」=「髟」+「曼」:=長いかみ+長いもの=>長くのばした髪の毛=>長い髪飾り(「髟」cf.86)
」=「巾」+「曼」:=ぬの+長いもの=>長い布=>まく(「巾」cf.34)
」=「魚」+「曼」:=魚+長いもの=>長い魚=>うなぎ
」=「火」+「曼」:=火+長いもの=>長い炎=>あざやかなもの=>色があざやかで美しい(「火」cf.61)
」=「糸」+「曼」:=いと+つやがあり長いもの=>つやのある生糸=>無地の絹(「糸」cf.49)
」=「言」+「曼」:=ことば+長いもの=>長いお説教=>相手をあなどる=>あなどる(「言」cf.39)
」=「女」+「曼」:=女+ながいもの=>語り続ける女=>えんえんと続くお説教=>対面を汚す=>けがす(「女」cf.88)

 「謾」「嫚」から公の「長いお説教」はする方は相手を侮っている意味であり、される方は対面を汚されるという両者を取り上げています。

「饅」=「食」+「曼」:=食べ物+ながいもの=>長くしたたべもの=>小麦を練って細長くしたもの

 「饅」は古い辞書の説文解字には見当たらず、康煕字典では三国志の孔明が川に人の生首を捧げて鎮める代わりに羊や豚の肉で代用したものを饅頭といったと載っています。



5.「度」の解読とその派生文字

 「度」は比較的初期の時代にできた文字でありその派生文字が少ないですが一項とします。

」=「广」+「廿」+「又」:=仮小屋+乳+仕事=>仮小屋で授乳する仕事=>授乳の仕事=>たびたびする仕事=>たびたび(「广」cf.23,「廿」cf.35)
」=「氵」+「度」:=みず+たびたび=>川をたびたびわたる=>わたる
」=「足」+「度」:=あるく+たびたび=>幾度も行き来する=>いききする(「足」cf.41)
」=「金」+「度」=>金属+たびたび=>金属で頻繁なもの=>上張りの張替え=>めっき



6.「祭」の解読とその派生文字

 「祭」の中の「月(斜め型)」は「然」の所で紹介したようにその意味は「横にした体」です。

」=「月(斜め型)」+「又」+「示」:=横にした体+しめす+仕事=>体を横にして(妊娠を)示す勤め=>懐妊の検査=>懐妊の祝い/まつり=>祝いでの出会い(「月(斜め型」cf.61,「又」cf.88,「示」cf.61)

 「祭」の中の「又」は「廴」のように二画目が右に延びています。

」=「宀」+「祭」:=いえ+懐妊検査=>家の中での懐妊検査=>よく検査する=>よく見る=>見分ける=>さっする(「宀」cf.31)
」=「扌」+「察」:=て+みわける=>手で見分ける=>さすってみる=>こする(「扌」cf.12)

」==「疒」+「祭」:=やまい+よくみる=>よくみて判断する病=>結核(「疒」cf.23)
」=「禾」+「祭」:=穀類+懐妊検査=>実りの確認が要る穀物=>うるきび(「木」cf.59)
」=「イ」+「祭」:=男の仕事+懐妊祝い=>懐妊の祝いの男の仕事=>客の世話でとどまる=>とどまる(「イ」cf.54)
」=「阝」+「祭」:=たくさんのもの+であい=>たくさんの出会い=>であう=>もの同士がであう=>すれあう=>互いのへり=>きわ(「阝」cf.43)
」=「氵」+「祭」:=みず+であう=>水との出会い=>みずぎわ

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【2010/08/18 09:49】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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