象形文字の秘密
漢字の解読

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「女」の追求12 「又」の解読-その1/88

 今回は「▽」より派生する「又」についての解読とその会意文字を紹介します。やっと「女」の文字の解読に入れます。


1.「又」の解読とその派生文字

 「▽」が最も原始的な象形と考えられます。これまで「Ⅴ」も象形としましたが、「▽」の部分と考える方が適当のようです。

 「又」から派生した「女」は更にその派生文字が多いの別項とします。

 「又」は辞書では「右手の象形」とされています。過去のしがらみに関係なくその形から再解釈しようとすると「▽:=おんな」を骨格とする非常に分かり易い文字なのです。

」(象形の部分):=女の股間=>正面=>まえ(cf.77)
Λ」(Ⅴの逆転):=男の股間=>立ち上がるもの=>立ち上がる(cf.79)
」(象形)=「Ⅴ」+「一」:=女の股間+体=>女の股間の持つ体=>おんな=>ひと(cf.76)

 まずは「又」「双」「叒」と「叉」とその会意文字です。

」=「▽」+「Λ」:=女+立ち上がるもの=>立ち上がる女=>仕事をする女=>仕事=>定職=>つづける
」=「又」x2:=二人の仕事仲間=>ペアを組んだ仲間=>ふたり=>ふたつ
」=「又」x3:=たくさんの仕事仲間=>部族の仕事仲間
」=「又」x3+「木」=部族のおおくの仕事仲間の木=>部族の家主たちのの木=>(蚕を養う)くわの木=>くわ(「木」cf.59)

」=「又」x4:=仕事仲間全員=>全員で遂行する=>果断なく順に引き継ぐ=>続けて対処する=>つづける=>つながる
」=「叕」+「刂」=>続ける+きる=>切りくずを続ける=>削りつづける=>けずる(「刂」cf.63)
」=「糸」+「叕」:=いと+続ける=>糸でとじて続ける=>いとでつづる=>つづる(「糸」cf.49)
」=「口」+「叕」:=くち+つづける=>くちでずるずるすする=>すする(「口」cf.37)
」=「扌」+「叕」:=て+続ける=>とり続ける=>拾い続ける=>ひろう(「扌」cf.12)
」=「忄」+「叕」:=感覚+続ける=>思い続ける=>悩み続ける=>うれえる(「忄」cf.73)
」=「虫」+「叕」:=むし+続ける=>(糸に)つながった虫=くも(「虫」cf.38)
」=「車」+「叕」:=ころがる+続ける=>転がり続ける=>ぶつかって止まる=>とまる(「車」cf.24)


 「叉」は初期には非常に股間を意識していますが、次第に子作りの仕事の意味に変わってきています。

」=「又」+「丶」:=立ち上がる女+特別な(指示)=>性交を始める=>男と股間を合わせる=>交わる=>組み合う所/はさむ=>股型のもの=>二股の所/くむ(「丶」cf.12)
」=「又」+「丶」:=仕事+特別な(指示)=>股間の仕事=>子作りの仕事

」=「木」+「叉」:=木+股型のもの=>木製の股型の道具=>さすまた(「木」cf.59)
」=「扌」+「叉」:=てにするもの+股型のもの=>股型の道具=>さすまた/やす(「扌」cf.12)
」=「氵」+「叉」:=みず+二股のもの=>水流の分岐点
」=「革」+「叉」=皮製の+股型のもの=>矢をしまう皮袋=>ゆぎ(「革」cf.42)
」=「叉」+「虫」:=股間に関するもの+虫=>股間に付く虫=>のみ(「虫」cf.38)
」=「扌」+「蚤」:=手+のみ=>手で引っかく=>てでかきむしる=>かく(「扌」cf.12)
」=「疒」+「蚤」:=やまい+かきむしる=>かきむしった病=>かさぶた=>かさ(「疒」cf.23)

 「夜」は途中の文形がなくなっているので順に解説します。

夜-亠-イ」=「ノ」+「叉」=特別な+股間の仕事=>特別な股間の仕事=>子作りの仕事(「ノ」cf.11)
夜-亠」=「イ」+「夜-亠-イ」:=男の仕事+子作りの仕事=>男との子作りの仕事=>男と交わる(「イ」cf.11)
」=「亠」+「夜-亠」=かくれる+男との子作りの仕事=>隠れて男と子作りをするとき=>子作りの時=>よる(「亠」cf.51)



2.「女」の解読とその派生文字

 「又」を解読終えた段階で再び「女」を検討してみましょう。第76回では「女」の会意文字から導かれる解読でした。「又」を知った現在は「又」からの派生であると別解釈することもできるのです。

 ついでに前回紹介できなかった「奴」等の未紹介の「女」の派生文字も紹介します。

 長い横棒は「冉」「镸」「正」等これまでよく経験した「一」との融合と考えます。

 康煕字典では「又」の二画目は全て書き出しにかぎのある折れた線となっており、特に「叉」では一画多く書かれた字体もあります。

 「又」からのみの派生と考える「始、如、娠、姿」等で使われいる「女性器」の意味が取り出せません。2万数千年の間の変化は一方だけで全てうまく説明できない複雑さがあります。

」 象形「▽」:=女の股間の変形=>女性器=>おんな/ひと(再掲。cf.76)
」=「又」+(融合)+「一」+「|」:=仕事をする女+からだ+棒=>棒を持って仕事をする女(の体)=>知恵を得た女=>おんな(「|」cf.21)

 「女」の字はその構成要素から考えると変形しています。これは尊敬する人の文字を特別に変形する欠画の習慣の始まりと考えられます。(「母」を参照)。

 「木の棒」を「道具」として振り回した最初の人間は、初めて知恵を得た「女」であったと解釈できます。ただし、「女」の二画目が三画目の横棒の上に出ると「両手に棒を持ち仕事をする女」の意味になるでしょう?


」=「女」+「又」:=おんな+仕事=仕事をする女=>女の仕事=>下働きの女{父系制社会}=>下層労働者=>やっこ
」=「奴」+「力」:=女の仕事+男役人=>女の仕事をする男役人=>必死に勤める役人=>仕事にはげむ=>はげむ(「力」cf.50)
」=「奴」+「心」:=仕事をする女+心=>仕事中の女=>厳しくしかる=>しかる=>おこる(「心」cf.73)
」=「奴」+「弓」:=女の仕事+弓=>女の弓仕事=>(ばねつきの)いしゆみの仕事=>いしゆみ(「弓」cf.61)
」=「奴」+「石」:=女の仕事+石=>女の仕事+石に関するもの=>石に関する女の仕事=>石の矢じりをつくる=>やじり(「石」cf.54)
」=「奴」+「巾」:=仕事をする女+ぬの=>仕事をする女のぬの=>財を包む布=>財の在る所=>かねぐら(「巾」cf.34)
」=「奴」+「馬」:=仕事をする女+馬=>仕事をする女の馬=>おとなしい馬=>鈍い馬=>のろい馬(「馬」cf.33)
」=「口」+「奴」:=口+仕事をする女=>仕事をする女の口=>やかましい=>かまびすしい(「口」cf.37)
」=「竹」+「女」:=竹+仕事をする女=>竹に関する女の仕事=>魚を取る竹網作り=>とりかご(「竹」cf.54)


」=「Ⅴ+一+土」+「女」:=人の正面+女=>正面を大切にする女=>正面を飾る女=>姜族の女=>キョウ族(「Ⅴ+一」cf.35/77、「土」cf.19)
」=「女」+「吉」:=女+良い種馬男=>良い種馬男を持つ女=>姓名の一つ(「吉」cf.47)
」=「女」+「兆」:=女+弱い足の乳児=>か弱い乳児=>うつくしい乳児=>うつくしい(「兆」cf.64)
」=「女」+「乇」:=女+預けられる七才女児=>女を預かる女/預けられた女=>自慢する女/少女(「乇」cf.72)
」=「女」+「家」:=女+家=>家を治める女=>女主人=>(夫からみての)よめ[父系制社会](「家」cf.49)
」=「女」+「且」:=女+あらあらしいもの=>あらあらしい女=>あねご(「且」cf.74)
文字色媚」=「女」+「眉」:=女+まゆ=>女の眉=>なまめかしい=>こびる「眉」cf.46)
」=「女」+「句」:=女+丸いもの=>丸くなった女=>肩の丸まった女=>年取った女=>おうな(「句」cf.80)
」=「女」+「比」:=おんな+くらべる=>比べられる女=>(死んで)評価の定まった女=>死んだ母(「比」cf.49)
」=「女」+「冓」:=女+枠組み=>枠組みした女達=>多重の結婚により結ばれた部族たち=>重なる縁組=>よしみ(「冓」cf.62)
」=「女」+「卑」:=女+卑=>卑しい女=>はしため(「卑」cf.37)
」=「女」+「咼」:=女+咼=>女+ピークがある=>禍福のあった女帝=>女の姓(「咼」cf.63)
」=「女」+「我」:=女+我=>女+手に武器を持つもの=>手に武器を持つ女帝=>女帝の名(「我」cf.15)

婕―女」=「妻-女」+「足―口」:=鍛錬した男+あし=>鍛錬した男の足=>素早い足=>すばやい(「妻-女」cf.34、「足-口」cf.20)
」=「女」+「婕-女」:=女+素早いもの=>素早い女=>身のこなしの早い女=>動きのスマートな女=>軽快な女
」=「女」+「疾」:=女+矢傷の病=>矢傷を持つ女=>うらむ女=>にくむ=>ねたむ(「矢」cf.54)


「妁」は第26回を、「妃」は第31回を、「妻」と「婦」は第34回を、「婚」は第50回を、「姉」は第52回を、「姨」は第57回を、「姻」は第58回を、「妹」は第59回を、「媒」「姐」は第74回を、「妾」に関しては第81回を、「姪」は第85回を、その他多くは第76回を、各々参照してください。


」=「逆イ」+「|」+「又」:=仕事のない男+落ちるもの(くそ)+女の仕事=>男のくそを集める仕事=>くそを取り集める=>あつめる=>おさめる(「逆イ」/「y」cf.50)
」=「上」+「小」+「又」:=小さい枝で分ける+仕事=>小枝で分ける仕事=>(落ちた豆を)小枝で拾う仕事=>拾う仕事/ひろう=>年少の男の仕事=>年少の男=>亭主の弟=>おじ[父系制社会](「上」cf.20,「小」cf.17)
」=「耳」+「又」:=みみ+仕事=>聞き取る仕事=>聞き取る=>とる(「耳」cf.48)
」=「取」+「女」:=とる+女=>(戦で)奪った(敵の)女=>女を取る=>めとる[父系制社会]



3.「廴」とその派生文字

」=「フ」+「又」:=うむもの+仕事=>生む(ための)仕事=>男を探す仕事=>遠くまでめぐる=>手間のかかる仕事/大仕事(「フ」cf.83)


」=「廴」+「壬」:=男を探す仕事+種馬の男=>種馬の男を決める仕事=>男を認める仕事=>(皆が並び認める男を確認するための)真直ぐに伸びた細長い場所=>認定する場所/細長いもの(「壬」cf.14)

 「廷」は種馬の男を皆で確認する細長い場所で、現在のファションショウの中央ステージへの道を想像してください。

」=「广」+「廷」:=仮小屋+認定する場所=>仮小屋で認定する所=>にわ(「广」cf.23)
」=「扌」+「廷」:=手+真直ぐ伸びたもの=>真直ぐに伸びた手=>まっすぐに伸びる=>(獲物をつかむのに)ぬきんでる=>ぬく=>そびえる(「扌」cf.12)
」=「木」+「廷」:=木+細長いもの=>木の細長いもの=>つえ(「木」cf.59)
」=「王」+「廷」:=宝石+長く伸びたもの=>石で長く伸びたもの=>玉製の笏(しゃく)=>しゃく(「王」cf.21)
」=「竹」+「廷」:=竹+細長いもの=>細長い竹=>糸巻きくだ(「竹」cf.54)
」=「舟」+「廷」:=舟+細長いもの=>細い舟=>ボート(「舟」cf.69)
」=「サ」+「廷」:=草+細長いもの=>草の細長い所=>くき(「サ」cf.62)
」=「虫」+「廷」:=虫+細長いもの=>長い虫=>とかげ(「虫」cf.38)
」=「イ」+「廷」:=男に関するもの+細長いもの=>真直ぐ伸びた男=>真直ぐ(「イ」cf.11)
」=「雨」+「廷」:=雨+細長いもの=>あめの細長いもの=>落雷=>いかずち(「雨」cf.68)

 厳密には「霆:=落雷」「電:=いなずま(cf.9)」の違いがあるようです。


 「延」はその旁から解説しますが、「ノ+止」は五画の他に最終の二画を一角とする新しい字体もあるようです。

延-廴」=「ノ」+「止」:=特別な+とまる=>特別にとまる=>長くとまる=>とどまる(「ノ」cf.12、「止」cf.20)
」=「廴」+「延-廴」:=男を捜す仕事+長くとまる=>長くとまって男を探す=>長くのびるもの=>のびる
」=「氵」+「延」:=みず+のびる=>のびたみず=>よだれ
」=「口」+「延」:=口+のびるもの=>口からのびるもの=>よだれ(「口」cf.37)
」=「土」+「延」:=土+のびるもの=>長くのびた土盛り(尾根)=>果てなく続くもの=>地のはて=>はて(「土」cf.20)
」=「月」+「延」:=肉+のびたもの=>長持ちする肉=>魚の塩漬け=>(「月」cf.45)
」=「サ」+「延」:=くさ+のびたもの=>草を(織って)のびたもの=>草のむしろ=>むしろ(「サ」cf.35)
」=「虫」+「延」:=むし+のびたもの=>のびた虫=>やもり(「虫」cf.38)
」=「竹」+「延」:=竹+のびたもの=>竹を組んで(横に)のばしたもの=>竹のむしろ=>むしろ(「竹」cf.54)
」=「言」+「延」:=のびた言葉=>(むやみに)引き伸ばされた言葉=>生まれた日にち=>いつわるもの=>いつわる(「言」cf.39)

 「誕:=うまれた日」は現代では若くいつわる傾向がありますが、長生きが大変な時代では逆に実際より長く生きたという方が普通であったようです。


」=「廴」+「聿」:=女の大仕事+鍛えられたもの=>腕のいる大仕事=>ものを建てる仕事=>たてる=>建物=>丈夫なもの(「聿」cf.34)
」=「イ」+「建」:=男の仕事+丈夫なもの=>男が体を鍛える=>鍛えた体=>すこやか(「イ」cf.54)
」=「月」+「建」:=体+丈夫なもの>丈夫な体の部分=>筋肉のけん=>けん(「月」cf.45)
」=「牛」+「建」:=牛+丈夫なもの=>丈夫な牛=>去勢して力役にたえる牛=>(牛を)去勢する(「牛」cf.12)
」=「方」+「建」:=動き回る男+丈夫なもの=>素早く動き回る男=>素早い動き(「方」cf.51)
」=「木」+「建」:=木+丈夫なもの=>(水を)せき止める木=>水門をとざす=>とざす(「木」cf.59)
」=「扌」+「建」:=腕+丈夫なもの=>鍛えられた腕=>持ち上げる腕=>持ち上げる(「扌」cf.12)
」=「革」+「建」:=革+丈夫なもの=>丈夫な皮袋=>ゆぶくろ/弓袋(「革」cf.42)


」=「廴」+「回」:=遠くまで行く+めぐるもの=>遠くめぐるもの=>めぐる=>めぐらす(「回」cf.43)

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【2010/07/15 00:11】 | 漢字解読4 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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