象形文字の秘密
漢字の解読

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漢字の解読4 「女」の追及1 「女」/76

 最終の第四部では「女」の解読が中心です。この文字とその部分を基とする要素が多くの文字の中に隠れています。それらは第二部で紹介した「口:=おんな」よりもずっと古い時代に成立し、漢字の基本を築いた感があります。

 この部では続いて「手」に関する更なる追求をします。「手」の追求が終わると、基本的な要素は一様終わるので、最後に以上を組み合わせた特殊なデザインを持つ文字たちを紹介する予定です。


1.「女」の解読

いよいよ最後の大きな解読の塊である「女」に到達しました。漢字の解読1で示した初期の単純な画数の文字たちと成立時期を同じくすると考えられる「女」の文字はその広がりから、漢字を発展させた力強い萌芽を多く鑑賞できます。

「女」の辞書の解説は次のようになっています。

「女」 部首解説:これを部首にして、女性の性質・状態・動作など、また、縁組み、血統・姓氏・情事などに関する意を表した文字ができている。
解字:象形。人がひざまづいて両手を前に交えてからだをくねくねさせている形にかたどる。体をくねくねさせた人、「おんな」の意。

「女」の字の象形は見慣れている人も多いとおもいますが、女の象形になっています。改めて「女」の字を良く見てください。何か別の形が思い浮かびませんか?
ヒントは、草書の「め」です。

 解答は逆三角形「▽」です。「女」の字の一画目を曲げずにまっすぐに伸ばせば、すぐ逆三角形が顔をだします。

 漢字の中の「▽」を意味する「女」の文字は、特に性を隠す父系社会を通過するのに、なよなよした女の象形と関連付けられ変形を受けています。

 石器時代の洞窟の壁画では「○」「口」「▽」は女、「Y」「I」「△」は男と解釈するのが一般的です。「Y」と「▽」が男女を区別する最も単純化された象形であることは、納得できると思います。
「Y」、「I」とその展開、および「○」に関連する「口」についてはこれまでに取り上げました。

 「女」の会意文字からは「女性器」と「おんな」の二つの意味を取り出すことができます。そこで、「女」の解読結果は以下のようになります。

」 象形「▽」:=女の股間=>女性器=>おんな/ひと

 更に「女:=おんな」の意味を持つものの中には女といろいろな種類の男とを組み合わせた会意文字があります。

 これまで解読に利用してきた多くの女偏の字は「おんな」の意味です。次ぎの文字は以前のブログを参照してください。「妁」cf.26、「妃」cf.31、「妻」cf.34、「婦」cf.34、「姻」cf.36、「嬌」cf.40、「妙」cf.50、「姉」cf.52


①「女:=女性器」の会意文字

 「始」は「如」と対比的な意味を持つことが分かりましたので修正します。「ム」の詳しい解説は近々べつに紹介します。

」=「女」+「台」=>女性器+口のないもの=>口のない女性器=>処女膜のある女性器=>処女=>はじめ(修正。「ム」Cf.37)

」=「女」+「口」:=女性器+くち=>(処女膜のない)完全な女性器=>女性器のような最高のもの=>~のような最高のもの=>~のごとき(「口」cf.37~44)
」=「如」+「心」:=完全な女性器+こころ=>女性器の志向=>寛容なもの=>ゆるす(「心」cf.73)
「絮」=「如」+「糸」:=最高のもの+いと=>絹糸のわた=>まわた状に丸めた絹=>わた(「糸」cf.49)

」=「女」+「辰」:=女性器+ふるえる=>(胎児が動いて)ふるえる女性器=>みごもった腹=>みごもる(「辰」cf.50)
姿」=「次」+「女」:=つぎのもの+女性器=>女性器の次のもの=>出産能力に次ぐもの=>すがた(「次」cf.64)

 「姿」からは容姿より重要なものは出産能力であったと推察できます。

」=「亡」+「女」:=しぬ+女性器=>死んだ女性器=>生理の止まった女性器=>閉経した女=>産まない女=>中傷のうわさ=>無作法ないいがかり=>でたらめ/みだり(「亡」cf.51)

 「妄」からは閉経を信じたくない心理がうかがえます。実際、現在も未開の地では平均寿命が30歳に達しない地域が多いようで、この文字のできた時代には50歳前後で始まる閉経を経験することは少なかったでしょう。

威-戊」=「女」+「一」=>おんな+からだ=>女の体(「一」cf.19)
」=「戊」+「威-戊」=>垂れ下がる武器+女の体=>女が体にぶら下げる武器=>鋭い武器=>おそろしい武器=>おどす(「戊」cf.75)

 同じ「戊:=垂れ下がる武器」でも女が携帯する武器は独特の工夫があったようです。「威」の付く会意文字が少なくその具体的な形は手がかりがありませんが、「威:=おどす」から考えてかなり当時進んだ武器だったようです。

 「娩」を再検討していて第46回で紹介した「免」「挽」の解読に誤りがあったので修正します。
 初期には「免:=女児の出産」でしたが、次第にその文字が「ゆるす」意味に変わったので、「女」偏を更に加えて「娩:=女児の出産」の文字を作ったと考えられます。(参考「生:=男児の出産」cf.73)

」=「ク」+「免-ク-儿」+「儿」:=動物的な+女性器+垂れ流す女子=>動物的に女性器より生まれる女児=>動物的に生まれ出るもの/(動物的であっても)許されるもの=>(赤子が)生まれ出る/ゆるされる=>めんじる(修正)
」=「扌」+「免」:=て+動物的出産=>(産婆が)赤子を手で引出す=>赤子を引出す=>ひく(修正)
「娩」=「女」+「免」:=女性器+生まれ出る赤子=>産出する=>うむ

 「要」は「襾」から紹介します。「襾」は第69回で紹介した右90度回転型「巨」の仲間で、中央の男根が「冂:=体」の上部にまで突出した変形で、更にそれを「一:=部分」で強調しています。

」=「一」+「巨の右90度回転」:=部分+大きな男根=>大きな男根である部分=>大きな男根=>男根(「冂」cf.31)
」=「襾」+「女」:=男根+女性器=>(子を産むに)重要な部分=>重要なもの=>かなめ
」=「月」+「要」:=からだ+重要なもの=>体で重要な所=>こし(「月」cf.45)

 「要」の要素は横にではなく縦に配置されている点にも注意してください。易経の「地天泰」は上の地と下の天が互いに自己の本来の位置を目指して和合する最も安定した卦と解説されています。ちょうど下の天なる女と、上の地なる男が互いに自己の本来の位置を目指して和合する象徴が「要」の構成に読み取れます。

***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「始」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の台(はじめの意)とから成る。はじめに生まれた女、長女の意。ひいて、「はじめ」の意に用いる。

「如」 解字:形声。意符の口(ことば)と音符の女(したがう意)とから成る。言いつけによく従う意。借りて、助字に用いる。
「恕」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の如(ゆるやかの意)とから成る。心緩やかに相手を許す、思いやる意。
「絮」 解字:形声。意符の糸(いと)と音符の如(もつれる意)とから成る。細い糸のもつれたもの、「わた」の意。

「娠」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の辰(ふくれる意)とから成る。女の原が膨れる、「はらむ」意。
「姿」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の次(うまれつき、持ち前の意)とから成る。女の生まれつきの態度の意。ひいて、「すがた」の意に用いる。
「妄」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の亡(ない、わすれる意)とから成る。道理をむしする、「みだり」の意。

「威」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の戌(こわい意)とから成る。怖い女、「しゅうとめ」の意。転じて、「おどす」意に用いる。
「娩」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の免(の意)とから成る。

「要」 解字:象形。背骨と腰骨と両脚の形を合わせて、腰のさまにかたどる。人体の紐で締めくくる部分、「こし」の意。
「腰」 解字:会意形声。意符の月(からだ)と音符の要(こしの意)とから成る。こしの意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


②「おんな」の意味を持つ会意文字

」=「女」+「干」:=おんな+おかす=>女の犯罪者=>色仕掛け(「干」cf.19)
」=「イ」+「二」+「女」:=男の仕事+二人の女=>二人の女に仕える男=>言葉巧みな男=>おもねる(「イ」cf.54)
」=「女」+「方」:=おんな+うごきまわる=>動き回る女=>取り締まる女=>とりしまること=>さまたげる(cf.51)
」=「女」+「幵」:=おんな+犯罪者=>女の犯罪者=>(男を)誘惑する女=>魅惑的な女=>うつくしい(「幵」cf.62)
」=「女」+「夭」:=おんな+若死にするもの=>影の薄い女=>あやしい女=>あやしい(「夭」cf.13)
」=「女」+「生」:=おんな+若者と男子=>同じ女から生まれた男達=>同類のもの=>同じかばね=>かばね(「生」cf.73)

 辞書の「姓」の注に「中国では古くから女に限って姓号をつけ呼んだことから、姓が用いられた。後に男女ともに氏号が用いられ、これを姓と称した。氏(同姓中の系統の区別や家柄の意)と混同されるようになったのは、漢代ごろ以降。」とあります。

」=「女」+「且」:=おんな+荒々しいもの=>荒々しい女=>あねご(cf.74)
」=「女」+「呉」:=おんな+常態でないもの=>常態でない女=>楽しんでいる女=>たのしむ(「呉」cf.71)
」=「女」+「老」:=女+年取ったもの=>年取った女=>ろうば(「老cf.75)

 「姥」は辞書に「女:=おんな」と「老:=年取ったもの」の会意文字となっています。「老:=年取った男=>年取ったもの」で本々「年取った男」を意味し、そこから生じた「年取ったもの」という形容詞的に使われた構成なので、「姥」は転注文字と考えるべきです。

」=「宀」+「女」:=いえ+女=>家の中の女=>やすらげるところ=>やすらぐ(「宀」cf.31)
」=「安」+「木」:=家の中の女+木=>木の上の家の中の女=>安全で妙案の浮かぶ所=>みょうあん=>あん(「木」cf.59)
」=「扌」+「安」:=て+やすらか=>やすらかな手=>揉みほぐす手=>もむて/もみて=>もむ(「扌」cf.12)
」=「革」+「安」:=かわ+やすらか=>やすらかなかわ=>馬の背に楽に乗る道具=>くら(「革cf.42)

 「委」は現在「まかせる」意ですが、その会意文字からは一様に身をかがめた意味が出てきますので、意味の流れも二つに分岐させます。

」=「禾」+「女」:=いね+おんな=>稲を管理する女=>食料管理者=>食料を任せる=>まかせる(「禾」cf.11)
」=「禾」+「女」:=いね+おんな=>稲を管理する女=>稲を(体をかがめて)はこぶ女=>背を丸めたもの=>身を縮める=>縮まる

」=「イ」+「委」:=男の仕事+ちぢまる=>稲運びで背をちぢめる男=>従順な男=>じゅうじゅんなもの=>じゅうじゅん(「イ」cf.11、cf.54)
」=「サ」+「委」:=男達+背を丸めた食糧管理者=>食糧管理に関わる男達=>背を縮めた男達=>萎縮した男達=>ちぢんだもの=>ちぢむ(「サ」cf.62)
」=「矢」+「委」:=や+背を丸めた食糧管理者=>背を丸めた食糧管理者の矢=>背を丸めて射る矢=>低い位置から放たれる矢=>ひくい(「矢」cf.54)
「諉」=「言」+「委」:=ことば+縮んだもの=>縮んだ言葉=>理解に苦しむ=>わづらわす(「言」cf.66)
」=「虫」+「委」:=むし+背をかがめるもの=>背をかがめる虫=>わらじむし(別名、そうりむし)(cf.38)
」=「辵」+「委」:=あゆみ+背を曲げたもの=>背を曲げた歩み=>くねくね歩む=>うねるさま(「辵」cf.65)
」=「疒」+「委」:=やまい+縮むもの=>手足のなえるやまい=>なえる(「疒」cf.64)

 「奶」は「┐」「刀」「乃」の再掲から示します。「奶:=ちぶさ」という最終の意味に合わせるために「乃」は他の会意文字から導いた意味と異なる解釈が必要です。逆に各要素の意味はその基に戻ることにより臨機応変に解釈する必要がある例です。

」=「口-L」:=女(男女の特性を持つもの)-女の特性=>男の特性/男=>男の股間=>股間(再掲。Cf.69)
」=「幻-幺」+「ノ」(左はらい棒):=男の特性+垂れ下がるもの=>男が腰にぶら下げるもの(男根)=>かたなをぶら下げた男=>かたなをさした男=>腰にさしたかたな=>かたな(再掲。cf.70)
」=「刀」+「幻-幺」:=腰にぶら下がるもの+男の特性=>かたな(男根)を持つ男=>おまえ=>なんじ=>これ(呼びかけ)=>それから/それで(再掲。cf.70)
」=「女」+「乃」:=おんな+「垂れ下がるもの+二つの男的なもの」=>女に垂れ下がる二つの男的なもの=>二つの垂れ下がる乳=>両乳房=>ちち

 「妊」は「壬」から、「嫖」は「票」からの解読を紹介します。「妊」の字は「女:=おんな」と「壬:=身を任せた男」との会意文字です。

」=「ノ」+「士」:=特別な+たった男根=>特別な男根=>身を任せたもの=>身をまかせた男=>まかせた男=>まかせる(「士」cf.19)
」=「女」+「壬」:=女+身をまかせた男=>女と身を任せた男=>受胎する/みごもる

 「妊」に関してですが、「壬:=ノ+士=>特別なもの+立った男根=>立った男根の先のもの=>精液」と解釈し「妊=女+壬:=女性器+精液=>はらむ」とする裏の解読があることを示しておきます。これらの裏の解読は、文字の記憶に強化に役立っているようです。

」=「襾」+「示」:=大きな男根+しめす=>大きな男根を示す=>揺れ動くもの=>紙片=>軽く飛び散るもの=>火の粉(「襾」cf.前項、「示」cf.61)
」=「女」+「票」:=女+軽く飛び散るもの=>尻の軽い女=>遊女


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「奸」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の干(の意)とから成る。
「佞」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の仁(慣れ親しむ意)とから成る。親しみやすい女の意。転じて、言葉巧みな意に用いる。
「妨」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の方(の意)とから成る。
「妍」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の幵(あやがあってうつくしい意)とから成る。あやがあって美しい女の意。
「妖」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の夭(なまめかしい意)とから成る。女性の態度のなまめかしく美しい意。
「姓」 解字:会意形声。意符の女(おんな)と意符と音符を兼ねる生(出生の意)とから成る。女が他家に嫁いで産んだ子の、血統を表示するための号で、同じ血筋、「かばね」の意。
「姐」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の且(上に積み重ねる意)とから成る。女姉妹の最上位、「あね」の意。
「娯」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の呉(かたる意)とから成る。おんなと言葉を交わす意。ひいて、「たのしむ」意に用いる。
「姥」 解字:会意。意符の女(おんな)と意符と音符を兼ねる老(としよりの意)とから成る。母代わりのことをする老女、「うば」の意。

「安」 解字:会意形声。意符の女(おんな)と意符の「|+ノ(左はらい棒)」と意符と音符を兼ねる宀(家の中でくつろぎ楽しむ意)とから成る。婦人が生理のときに、むつきを付けて家の中に隠れて静かにくつろいでいる意。ひいて、静かに家の中にいる、「やすんじる」意に用いる。
「案」 解字:形声。意符の木(き)と音符の安(おく、すえる意)とから成る。食器などを置く机の意。借りて、考えるなどの意に用いる。
「按」 解字:形声。意符の手(て)と音符の安(おさえる意)とから成る。手で押さえる意。
「鞍」 解字:会意形声。意符の革(かわ)と意符と音符を兼ねる安(あんていさせる意)とから成る。馬上で体を安定させる道具。

「委」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の禾(くねくねと体を曲げてしなを作る意)とから成る。
「倭」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の委(ゆだねる意)とから成る。人にすべてを任せる、従順の意。
「萎」 解字:形声。意符のサ(くさ)と音符の委(しおれる意)とから成る。しおれる。「なえる」意。
「矮」 解字:形声。意符の夫(矢は誤り変わった形。一人前の男)と音符の委(曲がって小さい意)とから成る。丈が小さい男、「ひくい」意。
「諉」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の委(多く重ねる意)とから成る。言葉を重ねる意。ひいて煩わす意に用いる。
「蜲」 解字:形声。意符の虫(むし)と音符の委(わらじむしの意)とから成る。わらじむしの意。
「逶」 解字:形声。意符の辵(ゆく)と音符の委(くねくねする意)とから成る。くねくね斜めに行く意。
「痿」 解字:形声。意符の疒(やまい)と音符の委(なえる意)とから成る。体がなえる意。

「奶」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の乃(乳を与える意)とから成る。乳母の意。ひいて、乳汁の意に用いる。
「壬」 解字:象形。機織りの道具の経糸を巻きつけた軸のさまにかたどる。縦糸を巻きつけて膨れた軸の意。
「妊」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の壬(腹の膨れる意)とから成る。女が身ごもって腹が膨れる意。
「票」 解字:形声。意符の火(示は変わった形。ひ)と音符の??(襾は省略形。飛び上がる意)とから成る。火の粉の飛翔する意。借りて、手形、札などの意に用いる。
「嫖」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の票(かるい、軽くあがるの意)とから成る。尻の軽い女の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


②いろいろな男を所有する「女」

」=「女」+「介」:=おんな+垂れ流す男=>垂れ流す男を従えた女=>男を従えた女=>ねたまれる女=>ねたむ(「介」cf.59)
」=「女」+「良」:=おんな+特に動かない男(良い猟師)=>良い狩人を持つ女=>良い男を持つ女=>女領主のむすめ=>領主のむすめ=>むすめ(「良」cf.50)
」=「女」+「某」:=おんな+すぐれた男達=>すぐれた男達を持つ女=>すぐれた男を紹介する女=>おんなと男の間を取り持つもの=>仲立ちをするもの=>仲人(訂正。「某」cf.74)
」=「女」+「臣」:=おんな+立ち上がる男(家来)=>家来のいる女=>ひめ(「臣」cf.69)
」=「女」+「昏」:=おんな+平民となった男=>女領主の息子を貰った女=>契りを交わした女=>契りを交わすこと=>えんぐみ(「昏」cf.50)
」=「女」+「古」:=おんな+ふるい=>古い男を持つ女=>母である引退した女領主=>領主の母=>夫の(義理の)母/しゅうとめ(「古」cf.39)
」=「女」+「石」:=おんな+男根の硬い男=>男根の硬い男を持つ女=>ねたまれるもの=>ねたむ(「石」cf.54)

 「妬」を別に「妬=女+石:=女性器+かたいもの=>しまりの良い女性器=>ねたむ」と解釈するのは父系社会的解読でしょう?

 この項の文字は「女と~な男」の構成で要素が並列な会意文字で、意味の上からは「女とその女に属する(所有する)~な男」と考えられます。意味的に第13回に紹介した動詞と目的語の(修飾)関係を持つ次ぎの転注文字と比べてください。

」=「扌」+「夫」:=両手+夫=>手にした男=>養う男=>やしなう(再掲)
」=「扌」+「奄」:=両手+纏足の男=>手にした纏足の男=>かくまう、かばう(再掲)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「妎」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の介(そこなう意)とから成る。女がひとをそこなう意。ひいて、ねたむ意に用いる。
「娘」 解字:会意。意符の女(おんな)と音符の良(よい、うつくしい意)とから成る。美しい少女の意。ひいて、「むすめ」の意に用いる。
「媒」 解字:形声。意符の女(縁組み)と音符の某(はかる意)とから成る。縁組を仲立ちする意。
「姫」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の臣(姜嫄が生んだ子供の名)とから成る。周囲の臣姓の女の意。転じて、貴婦人の意に用いる。
「婚」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の昏(性器の名の意)とから成る。男女が結合する意。ひいて、縁組の意に用いる。
「姑」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の古(ふるい意)とから成る。年取った女の意。ひいて、「しゅうとめ」の意に用いる。
「妬」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の石(さまたげる意)とから成る。女が夫と他の女との間をねたみ妨げる意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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