象形文字の秘密
漢字の解読

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「心」と「忄」の解読 その /73

 今回は感覚(および性格)や心(および思考)に関する解読を紹介します。


1.「忄」「心」「恭-共」の解読

 例によって、各部首の会意文字の共通する意味から「忄」と「心」の意味の流れを特定し、その意味を戻って整理するのですが、会意の結果を続く各項で示すとして、得られた最終結果をまづ示しましょう。

 人はあこがれた人に会った時とか、驚いたときにドキドキするので、思考の中心が心臓であると長い間考えられてきました。辞書でそれを確かめておきます。

「心」 部首解説:これを部首にして、人間の知・情・意など、心の作用を・状態に関する意を表す文字ができている。偏になると忄(りっしんべん)となる。また、文字の下に付くと「恭-共」(したごごろ)となることがある。
    解字 :象形。心臓の形にかたどる。細かに鼓動を続けるもの、心臓の意。ひいて、心の意に用いる。

 「忄」「心」「恭-共」の中で「忄」(りっしんべん)が最もその骨格が簡単であり、この文字が基本ではないかという予感がします。辞書には心が偏となったときの形としか解説されていないので、自分で考えるよりありません。よく観察するとその形は縦棒を長くした「小」の骨格で、両側の「ハ」は分ける意味でした。(cf.17)

」=「ハ」+「棒」:=「小」=「|」+「ハ」:=棒+わける=>棒で分ける=>小さい物を分ける=>ちいさいもの=>ちいさい(再掲)

 形が違うので解釈を変えてみましょう。意味の展開は「忄」の会意文字に共通した意味から抽出しています。

」=「|」+「ハ」:=男根+分ける=>分け入る男根=>男根の分け入る所=>女性器=>感じる所・感覚器=>感覚・快感=>知覚・気持・性格=>おもい・おもう

 「忄」は基の意味「男根」(感じるもの)ですが、女性器の外観に似せた(象形した)形に構成し、「男根を受け入れる所」の意味を与えるという、心憎いほどの高度な技法を鑑賞してください。

 「心」の中には既に解読できた部分「L:=女の徳」があり、これを除くと三点が残ります。この三点は「忄」であると解釈します。運筆の能率等から縦棒が次第に小さく次の一画と並んだのでしょう。

」=「L」+「忄」:=女の徳+感覚=>女の感覚=>男をより分けるもの=>好みを選ぶもの/気持=>選択するもの/おもうもの=>判断するもの/理性=>考えるところ/思考=>おもうところ=>こころ

 下の項で示したように、「忄」と「心」が特に同じ相手と会意文字を持つ文字「忙」「忡」「怡」「悱」と「忘」「忠」「怠」「悲」の意味を比較すると両者の差が良く分かります。「忄」が感覚的であるのに対し「心」は思考的です。

 例によって、「忄」と「L」の構成を当時心の存在場所として考えられていた心臓に象形させた結果の文字が「心」だと考えられます。最初は「忄」が感覚と心のすべてを現していたのが、次第に「忄」は感覚もしくは快感を、「心」は本能的行動、(本能的な)気持、意識的に考える所を意味するようになっています。

恭-共」=「忄」+「丶」=>感覚+特別な=>特別な感覚=>男の感覚=>男の心

 意味の上からも少し知恵の発達した男の心の意味のようです。「忻:=反り返る男の感覚」(次項参照)が「恭-共:=男の感覚」でなく一般的な意をもつ「忄:=女性器の感覚=>感覚」で構成されており、また「恭-共」の会意文字が少ないことから、「恭-共」はかなり遅い時代に作られたと考えられます。

 月経時には感覚が鋭くなったり、妊娠時には味覚が変化したりする女の感覚、それらは命を生む感覚の原点です。子孫へ偏りをなくすように自己と反対の性格を持つ男を「本能的に感じ分ける=>感覚的に選ぶ=>意識的に選ぶ=>意識の自覚」と変化したと考えられ、これが動物的感覚から理性への萌芽と考えられます。

 以下にこれらの解読の糸口を与えてくれた各部首の会意文字を紹介します。



2.「忄」の会意文字

 「忄」の会意の対象となるものを分類すると、①物事に関する感覚もしくは思いを表すもの、②特定のひとに対する感覚もしくは思いを表すもの、③特定のひとの感覚もしくは思いを表すもの、の三種があります。

 ① 物事に関する感覚もしくは思いを表す会意文字

」=「忄」+「亡」:=感覚+ほろびる=>感覚を失う=>思うひまがない=>いそがしい(修正。「亡」cf.51)
」=「忄」+「屯」:=感覚+均一の集まり=>持続する快感=>もだえる(「屯」cf.35)
」=「忄」+「艮」:=感覚+動かないもの=>とどまる感覚=>焼きつく感覚=>うらみ(「艮」cf.50)
」=「忄」+「良」:=気持+良い男たち=>よい男たちへの気持ち=>心を寄せる=>同情する=>かなしむ(「良」cf.50)
」=「忄」+「兌」:=感覚+分与財産=>遺産が分与されるときの気持=>財産をもらうよろこび=>よろこぶ(「兌」cf.66)
」=「忄」+「亘」:=感覚+かわらないもの=>変わらない感覚=>つねなもの=>つね(「亘」cf.66)
「忉」=「忄」+「刀」:=気持+刀=>武器(刀)を持つ気持=>武器で争う気持=>うれえる(「刀」cf.70)
」=「忄」+「干」:=気持+おかす=>罪を犯すのときの気持=>あえて罪を犯す=>みだす(「干」cf.19)
」=「忄」+「中」:=感覚+性交中=>性交中の感覚=>悶絶する(エクスタシー)=>うれえる(「中」cf.38)
」=「忄」+「匈」:=感覚+どきどきするもの=>どきどきする感覚=>おそれる感覚=>おそれる(「匈」cf.72)
」=「忄」+「丑」:=感覚+うし=>牛のような感覚=>なれやすい感覚=>なれる(「丑」cf.71)
」=「忄」+「台」:=感覚+口のないもの(処女)=>処女の感覚=>笑い転げる感覚=>よろこぶ(「台」cf.37)
」=「忄」+「左」+「月」:=感覚+左+体=>体の左側の感覚=>鈍い感覚=>だらける=>おこたる(「左」cf.42 、「月」cf.45)
」=「忄」+「非」:=感覚+割り切れない=>割り切れない感覚=>言い表せない気持=>いいなやむ(「非」cf.12)
」=「忄」+「宛」:=こころ+おわん=>おわんのような感覚=>ふさがった感覚=>なげく(「宛」cf.70)
」=「忄」+「卒」:=感覚+兵達を隠す男=>引率者の感覚=>ひどい気疲れ=>やつれる(「卒」cf.52)

 「快」は「夬」から示しておきます。

」=「ユ」+「人」:=男の体+男根を立てた男=>男根を立てた男の体=>立った男根=>分け入るもの(「ユ」cf.71、「人」cf.54)
」=「忄」+「夬」:=感覚+立てた男根=>立てた男根の感覚=>こころよい


② 特定のひとまたはものに対する感情または思いを現すもの。

」=「忄」+「古」:=おもい+年取った男=>年取った男への思い=>たよりにする=>たのむ(「古」cf.39)
」=「忄」+「去」:=おもい+さったもの=>去り行くものの気持=>仲間はずれで生きる気持=>おびえる気持=>おびえる(「去」cf.19)
」=「忄」+「白」:=感覚+女頭領=>おそれ多いひとへの感覚=>おそれる(「白」cf.45)
「怖」=「忄」+「布」:=感覚+衣を付けた指揮官=>盛装した指揮官の表情=>おそろしい形相=>こわい表情=>こわい(「布」cf.42)
」=「忄」+「召」:=気持+男の人=>男の気持ち=>男に生まれたことを悲しむ=>悲しむ(「召」cf.70)
」=「忄」+「貫」:=考え+(中絶せずに)出産をつらぬく=>やりとおす思い=>しきたり=>ならわし=>なれる(再掲。「貫」cf.60)
」=「忄」+「妻」:=感覚+夫の制する女=>夫に敷かれる女への感覚=>哀れみ同情する=>いたく悲しむ=>いたむ/かなしむ(「妻」cf.34)

 
③ 特定のひとの感情または思いを表すもの。

」=「忄」+「亢」:=こころ+隠れた指揮者=>隠れた指揮者の気持=>かなしみなげく=>なげく(「亢」cf.52)
」=「忄」+「青」:=こころ+隠れた領主の体=>陰なる領主の気持=>なさけぶかいもの=>なさけ(「青」cf.51)
」=「忄」+「吾」:=感覚+五歳女児=>五歳児の感覚=>物分りの始まる感覚=>分かりだすこころ=>さとる(「吾」cf.71)
」=「忄」+「隹」:=感覚+飛んでいる男子=>飛んでいる男子のおもい=>青年のおもいなやみ=>おもいなやむ=>おもう(「隹」cf.33)
」=「忄」+「太」:=こころ+男根の太い男=>男根の太い男の気持ち=>肉体的優越感の男=>おごり高ぶるもの=>おごる(「太」cf.13)
」=「忄」+「冘」:=こころ+盛装した女=>盛装した女のこころ=>誠実なこころ=>まこと(「冘」cf.31)
」=「忄」+「斤」:=こころ+反り返る男=>反り返る男の心=>誇りよろこぶ心=>ほこりころこぶ=>よろこぶ(「斤」cf.22)

 「性」は「生」から解読します。

」=「生-土」+「土」:=若い男+男=>老若の男達=>出産のためのもの=>うむための存在=>うむ(「生-土」cf.、「土」cf.20)
」=「忄」+「生」:=感覚+老若の男達=>男子の感覚(男子の性感)=>男の本懐=>ものの本性=>生まれつきの資質=>せい

 「忄:=女性器の感覚=>女のおもい」の意味の流れの各々に「性:=男性器の感覚」、「恭-共:=男のおもい」が対応すると考えられます。



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「忙」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の亡(あわてる意)とから成る。慌てて落ち着かない意。ひいて、「いそがしい」意に用いる。
「忳」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の屯(あつまりこもる意)とから成る。心にあつまりこもって晴れない、「もだえる」意。
「恨」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の艮(もとりそむく意)とから成る。他人の考えを素直に聞き入れない、「うらむ」意。
「悢」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の良(よろめくの意)とから成る。心がよろめく、「かなしむ」意。
「悦」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の兌(解ける、ばらばらになる意)とから成る。心が解けてむすばれない、「よろこぶ」意。
「恒」 解字:形声。意符のこころ(こころ)と、音符の亘(一定して動かない意)とから成る。一定して動かない心、また、心を動揺させない意。一定して動かないことから、「つね」の意に用いる。
「忉」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の刀(うれえる意)とから成る。心に憂え嘆く意。
「忓」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の干(すすむ意)とから成る。むやみにすすもうとする意。ひいて、きわめる意に用いる。
「忡」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の中(ゆれうごく意)とから成る。心が揺れ動いて定まらない、「うれえる」意。
「恟」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の匈(おそれる意)とから成る。「おそれる」意。
「忸」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の丑(はじる意)とから成る。心に恥じる意。
「怡」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の台(よろこぶ意)とから成る。「よろこぶ」意。
「惰」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の隋(「惰-忄」葉変わった形。だらりとして引き締まらない意)とから成る。心が引き締まらない意、「おこたる」意。
「悱」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の非(はけ口を求める意)とから成る。心がはけ口を求めてなげく意。
「惋」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の宛(気がふさがりむすぼれる意)とから成る。気がふさがってがっかりする意。転じて、「なげく」意に用いる。
「悴」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の卒(細かくくだくの意)とから成る。心を細かく砕く意、うれえる意。引いて、「やつれる」意に用いる。
「快」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の夬(ひらく意)とから成る。こころが開、よろこぶ意。ひいて、「こころよい」意に用いる。

「怙」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の古(たよる意)とから成る。心の頼みにする意。
「怯」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の去(しり込みする、しりぞく意)とから成る。しりごみする心の意。
「怕」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の白(おそれる意)とから成る。心に「おそれる」意。
「怖」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の布(おそれる意)とから成る。「おそれる」意。
「怊」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の召(かなしむ意)とから成る。心の中で悲しむ意。
「慣」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の貫(積み重ねる意)とから成る。心に積み重ねる、「ならる」意。
「悽」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の妻(ぞっとするよう冷たい意)とから成る。心がぞっとするほど「いたむ」意。

「忼」 解字:なし(「慷」の解説)。
「情」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の青(こいもとめる意)とから成る。請い求める心の意。ひいて、「こころ」「まこと」「なさけ」などの意に用いる。
「悟」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の吾(あきらかの意)とから成る。心に明らかにする、「さとる」意。
「惟」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の隹(たづねる意)とから成る。心に「おもう」意。
「忲」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の太(おごる意)とから成る。おごりたかぶる心の意。
「忱」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の冘(なことの意)とから成る。うそを言わない、「まこと」の意。
「忻」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の斤(よろこぶ意)とから成る。心からよろこぶ意。

「生」 解字:指示。??(草木の発芽の形)に指示の一を加えることにより、成長して伸びたさまを示す。草木の芽が伸びる、「はえる」意。ひいて、「うまれる」「いきる」、いのちなどの意に用いる。
「性」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符と意符を兼ねる生(うまれながらの意)とから成る。人に生まれながら備わっている心の意。


***** 終了 関連する辞書の解字 *****




3.「心」会意文字

 下に示す「息:=私の心」から感情や思考に付随するドキドキ、ハアハアはすべて心臓の働きと考えられており、心臓を取り囲む「肺:=影で体(心臓を)制するもの(cf.52)」が呼吸をしている所と区別できるようになったのは、かなりの時代がたった後でしょう。

 同じく「急」は動物の本能的な反射行動、「忌」は女児のはいはいする行動であり、従って「心」の意味は「生物の行動=>感覚的な好み=>気持や気分=>おもいや考え」と進でいます。

 以上「心」は動物の本能的行動を含む選択行動と選択思考の広い範囲を司る中心と考えられていたようです。これは、心をその行動により分析しようとする現代の行動心理学と同じ視点です。

 「心」は更に「志」「忒」のような無生物や「志」「恥」のような体の一部の意思(英語の「will」に匹敵)を表す用法があります。

 感覚や思考という抽象的概念を認識していること、それらが働く器官として心臓を特定していることに注意してください。

 
」=「自」+「心」:=わたし+こころ=>私のこころ=>生きている私=>呼吸するもの=>いき(「自」cf.48)
」=「耳」+「心」:=みみ+こころ=>耳のこころ=>耳のほてる感覚もしくは行為=>はずかしい=>はじる(「耳」cf.48)
」=「士」+「心」:=立った男根+こころ=>立った男根のこころ=>突進する行為=>こころざす(「士」cf.19)
」=「串」+「心」:=下痢(をする体)+こころ=>下痢する行為=>わずらう(「串」cf.38)
」=「己」+「心」:=はいはいする女児+こころ=>はいはいする幼児の行為=>(理性的でない)ひと以前のいやな感じ=>きらう=>いまわしい(cf.31)
」=「ク」+「巾の右90度回転」+心:=動物+制する+心=>動物の反射的行為=>すばやい=>(「ク」cf.6、「巾」cf.34)
」=「勿」+「心」:=四足の獣+こころ=>獣の行為=>動物の求愛行動=>気にかけない=>ゆるがせする(「勿」cf.28)
」=「忄」+「忽」:=感覚+動物の心=>動物が求愛する感覚=>本能的に異性に引かれる感覚=>ほれる
」=「禺」+「心」:=男を産む体+行為=>男を出産するもの=>おろかな行為=>おろか(「愚」cf.38)
」=「弋」+「心」:=こころ+くい=>くいのこころ=>くいの場所がだんだん変わる=>移行するこころ=>こころ移り=>かわる(「弋」cf.15)

」=「田」+「心」:=生む+こころ=>生もうとする行為=>誕生をねがう=>成長をねがう=>きたいする=>おもう(「田」cf.37)
」=「イ」+「思」:=男の仕事+誕生をねがう=>自分の子の成長をねがう=>成長を願う=>死亡する幼児=>しのぶ(「イ」cf.54)

 「思」は「成長を期待して思う」が原義であり、英語の「EXPECT」と同じです。「偲」に関してですが、女との間に生まれた子供が成長すれば、相応の位置を得る当時の男の立場では自分の血を引く幼児の成長は希望の糸だったでしょう。中世でも子供の死亡率は非常に高く、成人を迎えるのは10人中2~3人であったようです。

」=「中」+「心」:=性交中+こころ=>性交中の行為=>心をこめる=>つくす=>まごころ=>まこと(「中」cf.30)
」=「亜」+「心」:=二人の男と前後で同時に交わる+こころ=>二人の男と交わる気持=>さける=>わるい(「亜」cf.38)

 「亜」の基の意味は第38回では「前後の交わり=>次善の快感=>次善のもの」と示しました。「悪」は女の理性の進歩と意識の進んできた男に遠慮して次第に避ける意味へと変わってきたと考えられます。

」=「亡」+「心」:=ほろぶ+こころ=>働かないこころ=>わすれる(再掲。「亡」cf.51)
」=「非」+「心」:=わりきれない+こころ=>割り切れないこころ=>かなしいこころ=>かなしい(「悲」cf.12)
」=「エ」+「凡」+「心」:=匠+指揮者+こころ=>師匠と指揮者のこころ=>自分を超えられるおそれ=>地位を脅かすもの=>おそれる(「エ」cf.21、「凡」cf.19)
」=「台」+「心」:=やま+こころ=>山のようなこころ=>鷹揚なこころ=>些事にかまける=>普段ごとがおろそかになる=>おこたる=>なまける(「台」cf.37)
」=「宛-宀」+「心」:=寝た体+こころ=>寝てしまった心=>うらめしい心=>うらむ心=>うらむ(「宛-宀」cf.70)
忿」=「分」+「心」:=わける+こころ=>分かれたこころ=取り乱したこころ=>いかったこころ=>いかる(cf.17)
」=「門」+「心」:=いくさ+こころ=>戦のときのこころ=>もんもんとする=>もだえる(「門」cf.65)

」=「刃」+「こころ」:=刃を持つこころ=>使わずにこらえる=>たえる=>しのぶ(「刃」cf.70)
」=「或」+「心」:=武器を持つ女+こころ=>武器を持つ女の心=>武器を使いたくなるおもい=>まよう(「或」cf.41)
」=「秋」+「心」:=あき+こころ=>冬に向かうこころ=>やるせない
」=「若」+「心」:=わかい男達+こころ=>若い男たちへのおもい=>ひかれる(「若」cf.62)
」=「相」+「心」:=女領主とその夫+こころ=>夫婦の心=>おもい合うこころ=>おもいあう=>おもう(「相」cf.59)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「息」 解字:形声。意符の自(はな)と音符の心(すすむ意)とから成る。鼻の中に進入する吸気、「いき」の意。ひいて、「やすむ」意に用いる。
「恥」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の耳(ちぢまる意)とから成る。心が縮まって伸びない、「はじる」意。
「志」 解字:形声。意符の心(こころ)と意符と音符を兼ねる「貴-貝」(士は変わった形。ゆく意)とから成る。心が行く、「こころざす」の意。
「患」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の串(つらぬく意)とから成る。心がつらぬかれるおもい、「うれえる」意。ひいて、「わずらう」意に用いる。
「忌」 解字: 形声。意符の心(こころ)と音符の己(にくむ意)とから成る。心ににくみ避ける、「いむ」意。
「急」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の及(「急-心」は誤り変わった形。引き締める意。)とから成る。心の引き締まる意。ひいて、「いそぐ」意に用いる。
「忽」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の勿(なにもない、はっきり見えない意)とからなる。心になにもない、ぼんやりする意。惚の原字。借りて、「ゆるがせにする」「たちまち」の意「惚」 解字:形声。意符の忄(こころ)と意符と音符を兼ねる忽(うっとりとして見分けの付かない意)とからなる。心がうっとりする意
「愚」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の禺(まわりどおい意)とから成る。心の働きが回り遠い、「おろか」の意。
「忒」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の弋(かわる意)とから成る。心が変わる意。

「思」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の囟(田は変わった形。脳蓋の意)とから成る。脳の中心にある心。また、心の機能の意。ひいて、「おもう」意に用いる。
「偲」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の思(つとめる意)とから成る。互いに善を努め合う意。
「忠」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の中(中空の意)とから成る。自分の心をむなしくして他人のためにする心、「まごころ」の意。
「悪」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の亜(背の曲がった形。みにくい意)とから成る。
「忘」 解字:会意形声。意符の心(こころ)と意符と音符を兼ねる亡(みえなくなる意)とから成る。心の中にあったものが見えなくなる、「わすれる」意。
「悲」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符のこころ非(かなしむ意)とから成る。心が悲しみ痛む意。
「恐」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の「恐-心」(おそれる意)とから成る。「おそれる」意。「怠」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の台(進まずに滞る意)とから成る。気が進まず滞る、「おこたる」、「なまける」意。
「怨」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の「宛-宀」(気がむすぼれる意)とから成る。心がむすぼれて、「うらむ」意。
「忿」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の分(いきどおる意)とから成る。憤り怒る心の意。
「悶」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の門(いらだつ意)とから成る。心がいらだつ、「もだえる」意。

「忍」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の刃(たえる意)とから成る。心にじっと耐える意、「しのぶ」意。
「惑」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の或(もしやと疑う心)とから成る。心が疑って定まらない、「まよう」意。
「愁」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の秋(うれえる意)とから成る。心に憂える意。
「惹」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の若(もつれみだれる意)とから成る。心が引かれて乱れる意。
「想」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の相(目で心の中まで見抜く意)とから成る。心の内までうかがい見る意。ひいて、「おもう」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



4. 「恭-共」の会意文字

」=「共」+「恭-共」:=ともに働く人々+こころ=>共に協力する心=>つつしむこころ=>うやまいつつしむ(「共」cf.62)
慕」=「暮-日」+「恭-共」:=大きな男たち+こころ=>大きな男たちのこころ=>したいくるもの=>したう(「暮-日」cf.67)
」=「夭」+「恭-共」:=酒を飲む男+心=>酒を飲む男の心=>恐縮する=>かたじけなくおもう=>かたじけない(「夭」cf.13)
」=「氵」+「忝」:=みず+恐縮する=>余分に追加される酒=>余分にそえた酒=>そえる


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「恭」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の共(うやまいつつしむ意)とから成る。うやまいつつしむ意。
「慕」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の莫(手探りで探し求める意)とから成る。心で広く捜し求める、恋いしたう意。
「忝」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の天(夭は変わった形。はじる意)とから成る。はずかしめる意。
「添」 解字:形声。意符の水(みず)と音符の忝(ます意)とから成る。水を増し加える意。ひいて、「そえる」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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