象形文字の秘密
漢字の解読

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派生部首の解読 その1 /66

 カテゴリー4の解読の前に、雑多な派生部首を先に紹介し、解説しにくい文字たちを説明するための環境作りをします。まず、前回に多少検討不足であった「二」の会意と、「儿」と「此」の紹介です。
 

1.「二」の解読とその会意文字

 複合型の第64回では「二」が検討不十分でした。第12回では「一」、「二」、「三」の関係から「二」の意味を確認し、第27回では、「方-亠:=まがったあし」との組み合わせをすでに解説しましたが、部首である「二」そのものの解説が抜けていました。
 「二」は辞書で象形とされ、直感的に納得できるので、辞書の解字をそのまま載せます。

」 解字:象形。一を二つ重ねた形にかたどる。

「説文解字」で「二」は「古文の上の字」となっています。「二」が変形して「冫」が生まれたことはすでに述べましたが、今回新たに「亖」(音は「シ」)の文字を見つけました。この意味は「よっつ」となっています。第39回で解読した「言」は「亖」を中継する会意の表現に少し修正します。

」=「二」+「二」:=に+に=ふたつづつのもの=>ふたつの組(よっつ)=>対のもの
」=「亖」+「口」:=ふたつづつのもの+おんな=>二人づつの女=>話し合う女=>ことば

」=「イ」+「二」:=おとこの仕事+ふたつ=>ふたつの仕事をこなす男=>ふたつの徳(知と情)を備えたおとこ=>最高の男=>情けの深いひと/男の中核となるもの=>慈悲/中核的なもの

 中国の父系制社会で長らく最高の徳目とされた「仁」は、「多才な男」が元の意味でしょう。

」=「二」+「日」:=ふたつ+ひ=>一夜連続で(昼-夜-昼)=>二日にわたる=>日が一回りする=>(日が)めぐる=>ひがわたる=>わたる(「日」cf.45)
」=「土」+「亘」:=つち+めぐる=>土をめぐらせる=>土塀=>へい(「土」cf.20)
」=「宀」+「亘」:=いえ+めぐる=>家をめぐらせる=>回廊と中庭の或る正殿=>詔をつげるところ=>君命を伝える=>のべる(「宀」cf.31)
」=「木」+「亘」:=木+めぐる=>めぐらせて立てた木=>生垣の木/宿のまわりや棺を下ろすための墓穴の四隅に立てた木(「木」cf.59)

「亘」は「わたる」意味から、辞書のように直感的に太陽の公道の上下を示していると考えがちです。しかし、「二」の他の会意文字は全て「数の二」を意味しているので、「亘」は「ふたつの日=>二日」の意味と考えます。「垣」「宣」「桓」では「亘」の一周する(めぐる)意味が生きている点に注意してください。


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「亖」 解字:よっつの意(「説文解字」)
「言」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の辛(亖は変わった形。こころの意)とから成る。口から表現された心のうち、ことばの意。

「仁」 解字:形声。意符の人(背中の丸くなった人)と、音符の二(荷物の意)とから成る。もと、重い荷物を背負って背中を丸くした人の意。重い荷物を背負うことから、こらえる意に用いる。

「亘」 解字:象形。甲骨文字はぐるりと回って上がり、また下がるさまにかたどる。篆文の二は上限から下限までの境界を示している。
「垣」 解字:会意形声。意符の土(つち)と、意符と音符を兼ねる亘(めぐらす、とりまく意)とから成る。屋敷の周りに巡らした土塀の意。
「宣」 解字:形声。意符の宀(いえ)と、音符の亘(かきねの意)とから成る。垣根で囲まれた家の意。のち、天使の正室の意に用いる。また、借りて、「のべる」などの意に用いる。
「桓」 解字:形声。意符の木(き)と、音符の亘(めぐる意)とから成る。宿場に目印として建て巡らした木の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「儿」の会意文字

 「儿」は第19回で意味は紹介し、その後たびたび他の解読要素との会意文字の意味の確認に利用してきましたが、ここでは残りの会意文字をまとめて解説します。

 これまでに紹介した以下の字は各々前を参照してください。
「元」(cf.19)、「四」(cf.36)、「先」(cf.36)、「兄」(cf.39)、「允」(cf.39,40)、「克」(cf.39)「免」(cf.46)、「充」(cf.52)、「奐」(cf.58)、「兀」(cf.63)、「兆」(cf.64)

」=「|+ノ」(左はね棒)+L:=垂れ流すもの+女の徳=>垂れ流す女=>女の子=>子供=>小さいもの(再掲。cf.19)

 「圥」と「坴」は康煕字典にも見出し字がなく、「先」の字が突然現れます。「圥」は「土」の二つの意味に対応してふたつの意味が読み取れます。ただし、「坴」はどちらも同じ意味に落ち着きます。

」=「十」+「一」=>おとこ+じめん=>地面に座るおとこ=>おとこ=>ひと(再掲。cf.20)
」=「土」+「儿」:=おとこ+小さいもの=>小さいおとこ=>男の子=>子供

」=「十」+「一」=>おとこ+じめん=>地面に座るおとこ=>座るところ=>じめん=>つち(再掲)
」=「土」+「儿」:=つち+小さいもの=>小さい土地=>しま

」=「圥」+「土」:=子供+ひと=>大人と子供=>大小のもの=>大小
」=「圥」+「土」:=しま+土地=>島と土地=>大小のもの=>大小

」=「阝」+「坴」:=たくさん+島と土地=>複数の土地=>りくち=>りく(「阝」cf.46) 
」=「目」+「坴」:=め+大人と子供=>親子のまなざし=>優しい目=>むつぶ(「目」cf.48)
」=「禾」+「坴」:=あわ+大人と子供=>大人と子供のあわ=>遅れて植える早稲=>わせ(「禾」cf.11)

」=「ノ」+「圥」:=特別な+男子=>特別な男子=>先に生まれた男子(育てる長男)=>さき=>さきのほう(再掲。cf.36)
」=「氵」+「先」:=みず+さきのほう=>水のさきのほう=>(川岸で)水を引き込んだ洗い場=>洗う所=>あらう
」=「竹」+「先」:=たけ+さき=>たけのさき(で作ったほうき)=>竹ぼうき=>ささら
」=「足」+「先」:=あし+さき=>あしのさき=>足のうら=>はだしで歩く=>はだし(「足」cf.20)
」=「金」+「先」:=金属+先のほう=>金属のさき=>金属の磨いた刃さき=>つやのある金属


」=「口」+「儿」:=女のひと+たれ流すもの=>たれ流す女のひと=>女指揮官の長女=>女相続人=>相続人=>男相続人(父兄社会)=>あに(再掲。cf.40)
」=「ハ(上部)」+「兄」:=わける+女相続人=>相続人が分ける=>(規定を外れた)相続の分与=>よろこぶ(「ハ」cf.17)
」=「言」+「兌」:=ことば+よろこぶ=>言葉でよろこぶ=>といて納得させる=>とく(「言」cf.39)
」=「門」+「兌」:=かちいくさ+よろこぶ=>勝ち戦を喜ぶ=>勝ちを思い返す=>改めて調べる=>けみする(「門」cf.65)
」=「禾」+「兌」:=あわ+よろこぶ=>あわをよろこぶ=>収穫を喜ぶ=>収穫物を集める=>収穫物を収める=>収穫物を徴収する=>ぜい(「禾」cf.11)
」=「月」+「兌」:=からだ+よろこぶ=>体をよろこぶ=>(着物を脱いだ)裸をよろこぶ=>着物をとる=>ぬぐ(「月」cf.45)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「圥」 解字:なし。
「坴」 解字:なし。
「陸」 解字:形声。意符の阜(おか)と、音符の坴(つらなる意)とから成る。丘の連なった、高く平らなお土地の意。
「睦」 解字:形声。意符の目(め)と、音符の坴(やわらぐ、すなおの意)とから成る。やわらいで、素直な目つきの意ひいて、「むちまじい」「むつぶ」意に用いる。
「稑」 解字:形声。意符の禾(いね)と、音符の坴(おくれる意)とから成る。遅れて植える稲の意。ひいて、遅れて植えるが、先に熟する植物の意。

「先」 解字:形声。意符の儿(人)と、音符の止(または之、死の意)とから成る。死んだ人の意。祖先、昔などの意に用いる。
「洗」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の先(はだしの意=跣)とから成る。はだしに水をふりそそぐ意。ひいて、「あらう」意に用いる。
「筅」 解字:形声。意符の竹(たけ)と、音符の先(あらいきよめる意)とから成る。竹製の洗い清めるもの、「ささら」の意。
「跣」 解字:形声。意符の足(あし)と、音符の先(直接、じかの意)とから成る。何もはかないで直接地面につける足、「はだし」の意。
「銑」 解字:形声。意符の金(金属)と、音符の先(つやがあって美しい意)とから成る。つやの或る金属の意。

「兌」 解字:会意。意符の兄(せむしが首を上に向け、口を開いて呼び求めるさま)と、意符の八(声が外にでる、息を吐く意)とから成る。せむしの小人が、口を開いて息を吐いている意。ひいて、「とおる」意に用いる。
「説」 解字:形声。意符の言(ことば)と、音符の兌(しききのべる意)とから成る。自分の考えを言葉で敷き述べる、「とく」意。
「閲」 解字:形声。意符の「上の一+門」(門は省略形。陳列の意)と、音符の兌(数える意)とから成る。門内にものを並べて数える意。ひいて、「けみする」意に用いる。
「税」 解字:形声。意符の禾(いね)と、音符の兌(わけとる意)とから成る。稲を分け取る意。私田だけで公田のない制度下では、全収穫の稲束を数えて、それをいくらかの税として分け取ったが、のち、それを年貢として上納させたので、ひいて、みつぎの意に用いる。
「脱」 解字:形声。意符の肉(にく)と、音符の兌(内にあるものがすりと抜け出る意)とから成る。肉が抜け落ちて痩せる意。ひいて、「ぬける」、「ぬぐ」などの意に用いる。

***** 開始 関連する辞書の解字 *****



4.「穴」とその会意文字

  「穴」はウカンムリ付の部首で、部首への疑問を生じさせる曲者です。まず辞書の解説から確認します。

」 部首解説:これを部首にして、穴の形状・種類などに関する意を表す文字ができている。
    解字:形声。宀(ほらあな住居の入り口の意)と、音符の八(ほる意)とから成る。掘ったほらあなの意。ひいて、「あな」の意に広く用いる。

 「穴」は部首のみが下部に「ハ」を持ち、そのほかの字は全て下部が「儿」(ニンニョウ)となっています。「穴」を「ハ」の会意として解読できず、当初「宀+儿」だったのが、よく使われた「穴」だけが書きやすく変形したと考えられます(以下の説明では「宀+儿」を「穴」の字で代用します)。
 また、「穴」は「儿」の会意で前項に含まれますが、独立した別部首ということで項を分けます。

」=「宀」+「儿」:=いえ+ちいさいもの=>ちいさなあな(洞窟)=>小さな家=>小さないれもの
」=「穴」+「乙」:=洞窟住居+乙女=>乙女の住居=>若い女が住居洞窟を自分で掘る=>家を掘る=>うがつ(「乙」cf.18)
「穿」=「穴」+「牙」:=洞窟住居+きば=>住居洞窟を牙で掘る=>牙で掘る=>うがつ(「牙」cf.52)

 第36回で解読した「囲」を基に解読した「井:=二人の垂れ流す男子」は、今回の「穽」の解読結果を追加し、ついでにふたつの意味の流れを持っていた「囲」を修正します。

」:=二人の垂れ流す男子
」:=「口」+「井」:=かこう+二人の垂れ流す男児=>囲って育てる男子=>かこって育てる=>井戸/かこう
」=「穴」+「井」:=小さい家+二人の垂れ流す男児=>男子を育てるための地面を掘った穴(竪穴式住居の原型)=>掘り込む養育場=>穴を掘る=>ほる

」=「穴」+「九」:=小さなあな+完成された女=>小さい家の女=>物事を探求する=>きわめる(「九」cf.18)
」=「穴」+「兆」:=小さなあな+弱い乳児=>家の中の死にそうな乳児=>空間があり、静かな様子=>ほしいまま/美しくあわれなさま(「兆」cf.64)
」=「穴」+「身」+「弓」:=小さなあな+妊娠した体+曲がったもの=>小さな家で体を曲げた妊婦=>身動きのできない状態=>つまる/ふさがる(「身」cf.48、「弓」cf.61)
」=「穴」+「大」:=小さな家+おとこ=男のいえ=>(初めて)囲いに入れた男=>壁につきあたる=>突き当たる=>つく(「大」cf.)

」=「穴」+「工」:=小さな家+技術者=>小さな(道具を置く囲いだけの)技術者の家=>(野獣や攻撃者から身を守る)囲いだけの家=>青天井のいえ=>屋根のないいえ=>空のぬけたもの=>そら=>からっぽ/くうどう=>むなしい(「工」cf.21)
」=「扌」+「空」:=て+からっぽ=>手がからっぽ=>手をあけておく=>作業をまつ=>ひかえる
」=「月」+「空」:=からだ+からっぽ=>体のからっぽな所=>口の中(「月」cf.45)
」=「穴」+「圭」:=小さい家+男達=>男達の小さい家=>くぼ地の小さい家=>くぼんだもの=>あな(「圭」cf.23)
」=「氵」+「窐」:=みず+くぼ地の小さい家=>水辺のくぼ地(最適な住居)=>くぼむ

 「窪」は字の作りから「氵+圭:=水辺の人達」と「穴:=小さい家」の会意と考える方が素直です。

 当初の洞窟住居は女が自分の洞窟を動物の牙で掘って造り(「穵」「穿」)、それは妊娠すると狭くて動けないほど(「窮」)ですが、その中で研究(「究」)を続け、男は集まりくぼんだ所を住居としていたようです。男子は竪穴を掘った中で育て(「穽」)、道具置き場から発展した囲いだけの家(「空」)にはじめて男を入れると周りに体をぶつけて暴れ(「突」)たのでしょう。

 屋根のある家を「宀:=特に覆うもの=>いえ」とし、洞窟住居は「穴」、掘り込み養育場は「穽」、囲いだけの家を「空」で区別したと考えられます。漢字の構成に全体的な心配りが見て取れることから、以上の住居状況が定着した以後、漢字の創造がなされたようです。
 


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「穵」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の乙(うがつ意)とから成る。うがってあけた穴の意。
「穿」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の牙(きばの意)とから成る。牙のようなとがったもので穴をあける、「うがつ」意。
「穽」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の井(わざと落とすために掘ったあなの意)とから成る。獣が落ちたら出られないように作ったあな、「おとしあな」の意。
「究」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の九(まがる意)とから成る。意に用いる。
「窕」= 解字:形声。意符の(穴)と、音符の兆(深く遠い意)とから成る。奥深い穴の意。ひいて、ふかい、うつくしい意に用いる。
「窮」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の躳(「身+弓」は変わった形。きわめる意)とから成る。穴の奥のもっとも極まった所の意。ひいて、「きわめる」「きわまる」意に用いる。
「突」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の犬(大は変わった形。地面に小高くつきでた穴)とから成る。煙だしの意。ひいて、「つく」意に用いる。

「空」 解字:形声。意符の穴(あな)と、音符の工(あなの意)とから成る。古代の穴居住宅の穴の意。ひいて、「むなし」「から」の意。転じて、「そら」の意に用いる。
「控」 解字:形声。意符の手(て)と、音符の空(ひろげる意)とから成る。手で弓などを引っ張り広げる意。ひいて、「ひく」「ひかえる」意に用いる。
「腔」 解字:形声。意符の肉(からだ)と、音符の空(内部がうつろの意)とから成る。体内の空虚なところの意。

***** 開始 関連する辞書の解字 *****



3.「此」の解字とその会意文字

「此」は第49回には見落としていた意味の追加と、会意文字の補充をします。「此」の字の意味は二つの分かれており、前回紹介した「ここ」の他に「成長が止まる」意味にも使われています。「疵」の中では「動きを止めたおとこの足」の原義が生きています。

」=「此-ヒ」+「ヒ」:=一方を横にした足+おとこ=>とまった足+おとこ=>とまった男/とどまる=>ここにとまれ=>ここ(再掲。「此-ヒ」cf.49)
」=「此-ヒ」+「ヒ」:=一方を横にした足+おとこ=>とまった足+おとこ=>とまる男/とどまる=>(成長が)とまる

」=「イ」+「此」:=男の仕事+とどまる=>(城に)とどまる男の仕事=>ばらばらに仕事する=>不ぞろいに並ぶ(「イ」cf.54)
」=「氵」+「此」:=みず+とどまる=>ため置いた水=>ごみが沈んで澄んだ水=>きよい水=>きよい
「些」=「此」+「二」:=とどまる+ふたり=>二人でとどまるもの(夫婦?)=>わずかのものたち/わずかの間=>ちょっと
」=「疒」+「此」:=やまい+とどまる=>(足の)動けないやまい=>(足の)きずのやまい=>きず(「疒」cf.64)
」=「糸」+「此」:=いと+(染料が)とどまる=>染めても落ちない色=>むらさき色(「糸」cf.49)
」=「此」+「隹」:=とまる+とり=>とどまるとり=>卵を抱く鳥=>めんどり=>めす(「隹」cf.33)
」=「石」+「此」:=いし+とどまる=>石をとどめる=>石を配置する=>とりでを築く=>とりで(「石」cf.54)
」=「此」+「木」:=とどまる+き=>成長の止まった木=>小さな雑木類=>しば(「木」cf.59)
」=「此」+「目」:=とまる+め=>視線の止まるところ=>まなじり(「目」cf.48)
」=「此」+「言」:=とまる+ことば=>とどまる言葉=>突き刺さる言葉=>そしる言葉=>そしる
」=「此」+「口」:=とまる+くち=>とどまる言葉=>突き刺さる言葉=>そしる(「口」cf.37)
」=「貝」+「此」:=賢い男+とどまる=>(部落に)とどまる賢い男=>みなのたから=>たからもの(「貝」cf.60)
」=「此」+「角」:=伸びの止まったもの+つの=>口の伸びの止まった角=>くちばし(「角」cf.25)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「此」 解字:会意形声。意符の??(ヒは変わった形。足が柔軟で動けない足なえの意)と、意符と音符を兼ねる止(あしあとの意)とから成る。足なえの足跡の意。その場を動けないことから、ひいて、近称の代名詞「これ」「ここ」などの意に用いる。
「佌」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の此(人がちぐはぐに並ぶ意)とから成る。人がちぐはぐにふぞろいに並ぶ意。
「」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の此(きよい意)とから成る。水が清い意。
「柴」 解字:形声。意符の木(き)と、音符の此(小さく分かれる意)とから成る。小さく分かれた雑木類、「しば」の意。
「砦」 解字:形声。意符の石(いし・いわ)と、音符の此(木や竹などで作った囲いの意)とから成る。石や岩出作った柵や建物、「とりで」の意。
「雌」 解字:形声。意符の隹(とり)と、音符の此(小さいものの意)とから成る。鳥の小さいもの、「めす」の意。
「疵」 解字:形声。意符の疒(やまい)と、音符の此(そしりきずつける意)とから成る。皮膚のきずの意。ひいて、広く「きず」の意に用いる。
「眥」 解字:形声。意符の目(め)と、音符の此(きわの意)とから成る。目の際、「まなじり」の意。
「訾」 解字:形声。意符の言(ことば)と、音符の此(きずつける意)とから成る。言葉で人をきずつける、「そしる」意。
「呰」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の此(きずの意)とから成る。口で人をきずつける、そしる意。
「些」 解字:会意。意符の二(並べる)と、音符の此(足をちぐはぐに並べる意)とから成る。いくつかのものをざっと並べる意。借りて、少の意に、また、無意味の意に用いるという。
「紫」 解字:形声。意符の糸(きぬ)と、音符の此(混じる意)とから成る。赤と青を混ぜた間色で染めた絹の意。ひいて、「むらさき」の意に用いる。
「貲」 解字:形声。意符の貝(かへい)と、音符の此(かう意)とから成る。罪をあがなうための銭の意。
「觜」 解字:形声。意符の角(くち)と、音符の此(みみずくの意)とから成る。ミミズクに頭上にある角に似た毛、けずのの意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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【2008/04/03 18:59】 | 漢字解読3 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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