象形文字の秘密
漢字の解読

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「Y」の追求12 /60

「人」の解読(その7)

今回は前回紹介した「个-|」の変形と展開です。


1.「八」(下部)の解読と展開

「八」には字の上部に付く場合と、下部に付く場合があります。上部に着く場合は第17回で紹介した「分ける」意味でした。字の下部に付く「八」は「个-|」が左右に分離した変形で、直感的には「男の足」とみなせる形で、意味は「个-|」と同じです。

」(下部)=「个-|」の変形:=男の足/立ち上がるおとこ=>(女を)支える男=>立派な男

」=「亠」+「八」:=かくれる+立ち上がる男=>隠れる男子=>六歳(五年目)になった男子=>六歳男子=>ろく(「亠」cf.51-53)

 六歳の男子が隠れるのは性器の成長が完了するからであり「男女7歳にして席を同じくせず」という中国の諺から考えると、原始時代の方が早熟だったようです。

」=「口」+「八」:=ひと+優れた男=>優れた男の人=>普通の男=>唯の男=特徴のないもの=>単なるもの=>ただの(「口」cf.37)

」=「ヒ」+「目」+「L」+「八」=>男の体+賢いひと+女の徳+立ち上がる男=>智恵の徳と肉体美を備え仕事のできる男/男の理想像=>(男の)追及するもの=>あるべき姿を追うもの=>まこと/しんじつ=>しんり(「ヒ」cf.49、「目」cf.48)

具-目」=「一」+「八」:=からだ+立ち上がる男=>立ち上がる男の体=>仕事をする男=>支えになる男=>男(「一」cf.19)
」=「目」+「具-目」:=女頭領+支えになる男=>女頭領を支える男=>各所に配置された男=>要所にいる男=>要所にあるもの=>そなわるもの

」=「斤」+「具-目」:=反抗する男+立ち上がる男=>反抗して立ち上がる男=>謀反する男=>へいし(「斤」cf.22)

」=「十」+「具」:=男+立ち上がる男=>仕事のできる頭領=>立派な男=>できる男=>(技を)追求するもの
直-L」=「十」+「目」:=男+賢い人=>賢い男
」=「直-L」+「具-目」:=賢い男+立ち上がる男=>立ちがる賢い男=>仕事のできる頭領=>できる男=>(技を)追求するもの=>立派な男

 「真」は先に解読した「直」(cf.48)と同じく解読を「十+目」から始めても「目+L」から始めても、意味が同じとなります。ただ、上に示した「眞」とは字の構成が異なります。「真」は康煕字典では「眞」の俗字となっており、両者は意味が近いため途中で混同したと考えられます。
 

***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「六」 解字:象形。家屋の形にかたどる。ろくは総ての指を握ったこぶしで表した。手を握る意味の握が屋と同じ音であったことから、原字の六を借りたもの。

「只」 解字:指示。口(くち)に八(言葉が終わり、語気が分散して消えてゆくことをあらわす)を付けることにより、言葉がそこで終わることを示す。句末の助字、借りて「ただ」の意に用いる。

「具」 解字:会意形声。意符の目(貝または鼎の省略形)と、意符と音符を兼ねる収(両手で支える意)とから成る。もと、貝またはかなえを供え置く意。ひいて、そなえる意に用いる。
「兵」 解字:形声。意符の斤(ちょうな)と、音符の??(両手)とから成る。両手でちょうなを用い木の面を打って平らにする意。打つ意から、武器の総称、ひいて、武器を持つ人、兵士の意に用いる。


「真」 解字:眞の俗字
「眞」 解字:会意。意符のヒ(人を逆さまにした形)と、音符の??(首を逆さまにした形)とから成る。人が逆さまにひっくり返る意。借りて、「まこと」の意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「貝」の解読と展開


 「貝」は辞書によると貝殻の象形となっており、貨幣の始まりを担ったとされています。辞書の意味から確認しましょう。

「貝」 部首解説:これを部首にして、貨幣・財宝に関する意を表す文字ができている。
    解字:象形。かいの形にかたどる。かたい殻が二つに分かれている「かい」の意。

「貝」は「八」の意味が判明すると、象形でないことが分かります。

」=「日」+「一」:=最高のひと+からだ=>最高の人のからだ=>優れたひと(女領主)=>知者=>観察の優れたひと=>(何事も)深く見つめるもの=>観察する顔=>顔=>深く見る所=>め(再掲cf.48)
」=「目」+「八」:=指揮官+立ち上がる男=>男の指揮者=>男の指導者=>部族もしくは家の所有するもの=>ざい=>かへい

」=「貝」+「才」:=男の指揮者+ちえ=>智恵のある男=>家の財産=>ざい

」=「ナ」+「戈」:=体にブラさげるもの+武器=>携帯する武器(「戈」cf.15)
」=「貝」+「戎」:=賢い男+携帯する武器=>武装した賢い男=>悪事を働くもの=>ぞく=>秩序を破る=>おびやかす=>そこなう

 「賊」は「十」の部分が「ナ」であるのが正しと思われます。「十」の場合の意味は「十:男根のある体=>男の体=>男(「十」cf.20)ですから、「男の武器を持つ賢い男」の意味に代わります。男の武器そのものは、「人」+「戈」で「戌」(cf.15)であり、以上「十+戈」は誤りであると考えられます。

 いずれにしろ、辞書に示された「賊」の意味「悪者・人を殺すもの・敵/盗む・強盗/脅かす/危害を及ぼす・損なう」という一連の意味は、貨幣の貝とは関係なく、「貝」に隠された「賢い人」の意味で納得できるのです。

貴-貝」=「口」+「丄」:=ひと+立てた男根=>男のかた=>とうとい男(「丄」cf.21)
」=「貴-貝」+「貝」:=とうとい男+賢い男=>とうとくて賢い男=>貴族の男

」=「化」+「貝」:=取かわるもの+賢い男=>賢い男に置き換えられるもの=>価値のあるもの=>かへい(「化」cf.49)
」=「工」+「貝」:=技術を持つ男+賢い男=>技術を持つ賢い男=>(領主へ)献上する男=>みつぎものの男=>みつぐ(「工」cf.21)
」=「代」+「貝」:=かわり+賢い男=>代わりの賢い男=>他人に貸す男=>かす(「代」cf.15)
」=「ク」+「貝」:=動物的な+賢い男=>感情的な賢い男=>争いに負にまけるもの=>まける(「ク」cf.5)

 以上「貝」が部族の財産としての賢い男であることが、追認できると思います。

」=「世」+「貝」:=一代+かしこい男=>一代限りの賢い男=>もらいうける=>もらう(「世」cf.35)
」=「任」+「貝」:=種馬の仕事+賢い男=>種馬の仕事をする賢い男=>金で雇う男=>やとう(「任」cf.54)

 「貰」「賃」の字より、賢さが遺伝することを既に知っていたようです。現代でも米国の精子バンクではノーベル賞級の男の精子が買い取り可能です。

」=「貝」+「者」:=賢い男+年取ったもの=>年取った賢い男=>(代償を払い)手に入れる=>利用価値にかける=>かける

」=「分」+「貝」:=わける+賢い男=>賢い男が分ける=>僅かな分けるもの=>まずしい
」=「夫」+「夫」+「貝」:=夫たちと賢い男=>賢い男をほめたすける夫たち=>たたえたすける=>ほめてたすける=>ほめる/たすける(「夫」cf.13)
」=「加」+「貝」:=力持ちの男(=>グループに加える男)+賢い男=>(グループに)加わる賢い男=>めでたいできごと(参入の儀式)=>よろこぶ
」=「斦」+「貝」:=反抗する男たち+賢い男=>反抗する賢い男たち=>矯正所に送るもの(ただすもの)=>矯正のために送り出すもの=>借金の変わりに送り出すもの=>しちぐさ(「斤」cf.22)


***** 終了 関連する辞書の解字 *****

「財」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の才(あつめつむ意=積)とから成る。集め積んだ貨幣の「賊」 解字:形声。意符の戈(武器)と、音符の??(=則。きずつける意)とから成る。武器によって木傷つける意、ひいて、「そこなう」意に用いる。
「貴」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の臾(「貴-貝」は省略形。あつまる意)とから成る。貨幣の集る意、ひいて、「とうとい」意に用いる。
「貨」 解字:会意形声。意符の貝(貨幣)と、意符と音符を兼ねる化(別物に換える意)とから成る。貨幣で交換した品物、「たから」の意。ひいて、「たから」の意に、借りて、「わずか」の意に用いる。
「貢」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の工(両手で持ち上げてたてまつる意)とから成る。人民が君主に財貨をたてまつる、「みつぐ」意。
「貸」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の代(ほどこす意=施)とから成る。貨幣を貸し与える、仮に貸し与える、「かす」の意。
「負」 解字:形声。意符のク(ひと)と、音符の貝(せなかの意=背)とから成る。背の人を置く、せおう、「おう」意。転じて、「そむく」「まける」意に用いる。

「貰」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の世(銭を借りて買う意)とから成る。金銭を払わないで借りて買う、掛買いをする意に用いる。
「賃」 解字:会意形声。意符の貝(貨幣)と、意符と音符を兼ねる賃(荷物をになう意)とから成る。金で荷物を運ぶ意。ひいて、やとわれる、「やとう」意に用いる。

「賊」 解字:形声。意符の戈(武器)と、音符の「貝+刀」(=則。「貝+十」は変わった形。傷つける意)とから成る。武器によって傷つける意、ひいて、「そこなう」意に用いる。
「賭」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の者(ねらう、あてる意=射)とから成る。財物をねらって当てごとをする、「かける」意。
「貧」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の分(分かれて少なく意=)とから成る。貨幣が分かれて少ない、「まずしい」意。
「賛」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の兟(すすめる意)とから成る。貨幣などを手土産として勧めて会見する、まみえる意、ひいて、「たすける」「たたえるなどの意に用いる。
「賀」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の加(ましくわえる意)とから成る。言葉だけでなく、銭を増し加えて喜びを表す意。
「質」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の斦(そうとうする意)とから成る。貨幣に相当する抵当の品物、しちぐさの意。ひいて、もと、根本の意に、借りて、「ただす」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



3.「貝」の展開で、更に展開を持つ字

 前項の中にも展開を持つ字はあるのですが、多少省略しています。

」=「母」+「貝」:=身ごもった女+賢い男=>身ごもった敗者=>(堕胎させず)出産を許す=>そのまま出産させる=>つらぬく(「母」cf.10)
」=「忄」+「貫」:=こころ+つらぬく=>心をつらぬく=>惰性なこころ=>なれた気分=>なれる

 「貫」の上は「母」の原型が使われています。「貫」は戦に負けた妊娠している女でしょうが、卑しめて「男のレベルの賢さ(さる智恵)」という意味で「貝」を添えたと考えられます。

」=「罒」+「貝」:=うらむ+賢い男=>賢い男の恨み=>賢い男に恨まれる=>不当な判定を恨まれる=>恨みを受ける=>恨みをかう=>かう(「罒」cf.48)
」(売)=「士」+「買」:=おとこ+恨みをかう=>恨む対象の男=>恨みを向ける=>恨みをうる=>うる

 「物を買う」の元は「恨みを買う」であったのです。ついでですが、人の恨みは絶対に買わないようにしてください。

 「賣(売)」は字の造りからも「買」の逆意で、康煕字典でも「売」は「賣」の俗字となっています。今に受け継がれている簡単な字の方を俗字、もしくは省略形として複雑な字を解読するのは、このブログの趣旨に反するので「売」を解読しておきます。

」=「士」+「冖」+「儿」=たった男根+被り物+垂流す子供=>衣に包んだ垂流す男子=>売り渡す男子=>うる(「士」cf.21)

 長男以外は初期は間引き、生活の安定した時代に入って売るようになったのでしょう。「士」が使われているからには、先に示した「六歳を超えた男子」で、売る時にに衣で包み商品価値を高めるのは現代でも同じです。後代に「売」意味が格式ばった複雑な字「賣」に引き継がれたと考えられます。

」=「貝」+「刂」:=賢い男+刀=>刀を持つ賢い男=>規則を行使するもの=>監視するもの/監視者=>決まりを守らせるもの=>きまり
」=「イ」+「則」:=男の仕事+刀を持つ賢い男=>監視官の付き人=>そばに侍(り守)るもの=>そば
」=「氵」+「則」:=みず+監視者=>水辺で(水位を)見張るもの=>(洪水予告に)水位をはかる=>はかる


」=「ト」+「貝」=(占いの)棒+賢い男=>占いをする賢い男=>禁欲者/身を堅く保つもの=>操を守る=>ただしい
」=「ト」+「貝」=(占いの)棒+賢い男=>占いをする賢い男=>表情をうかがうもの=>うかがう
」=「イ」+「貞」:=男の仕事+占う男=>占い師に使える仕事=>秘かに(情報を)集めるもの=>スパイ=>うかがう
」=「巾」+「貞」:=制する+占う男=>占って指揮する男=>幕をめぐらして占う男=>張り巡らす幕=>たれまく

 「占」は女の占い師(cf.39)でしたが、「貞」は男の占い師です。「貞」には二つの意味の流れがあります。占師は不確実な未来の予言を信じさせる予備工作として、秘かにスパイに偵察させて現在を言い当てることから信用を得ていたのでしょう。また、占師は相手の顔色をうかがい、断言を避けた疑問的とも取れる誘導的話法を駆使します。ただ占師からは別の客観的な視点の助言を受けられる利点があります。
 「幀」は三国志で孔明が最後に戦場で幕をめぐらし占う場面を思い起こしてください。


」=「口」+「貝」:=ひと+優れた男=>会に組入れる男=>部族会に属する男=>会員=>メンバー
」=「扌」+「員」:=て+部族会に属する男=>女家主が所有する部族会の男=>部族会に提供する男=>各個人の負担=>そん
」=「口」+「員」:=かこう+部族の会員=>囲いの中のメンバー=>車座に座るもの=>丸くすわる=>まるい
」=「阝」+「員」:=たくさんのもの+部族会員=>たくさん落選されるもの=>おちる
」=「歹」+「員」:=死+部族会員=>部族会員の死/死=>わなに落とされたもの=>おちる(「歹」cf.42)

 「円」は「圓」の省略形ととなっていますが、第46回で解説したように「円」は「日の横転+||」で、構成も意味もまったく別物です。

 「員」の展開と「賀」などから賢い男の様子が見えてきます。各家庭が部族の共有会員として賢い男を提供し、採用されると祝っていた(「賀」)のが、次第にそれを負担と思い(「損」)、適当な男を送り出すようになりなかなか採用されず(「隕」)、会員は車座になって討議を重ね(「圓」)、陰謀によって失脚した(「殞」)ようです。


責-貝」=「亠」+「土」:=隠れる+(男の)人=>隠れた人=>隠れた主人(「主」cf.51)
」=「責-貝」+「貝」:=隠れた主人+賢い男=>隠れた賢い男=>影の実力者=>事実上の責任者=>せめられる=>いつも(口癖のように)せめられる=>繰り返しせめる=>繰り返す=>かさねる

 「責」は弓の襲撃を怖れて隠れ住む事実上の実力者であり、悪いことがあれば何事につけ「あいつのせいだ」と責任をなすりつけれれたと考えられます。

」=「口」+「責」:=くち+繰り返しせめる=>口で繰り返しせめる=>さけぶ(意味は「設文解字」より)
」=「足」+「責」:=あし+繰り返す=>繰り返しふむ=>踏み固まった足跡=>あとかた
」=「氵」+「責」:=みず+繰り返しせめる=>水になんどもつかる=>つかる=>つける
」=「石」+「責」:=いし+繰り返しつむ=>石が繰り返しつまれる=>(川の)なかす(「石」cf.54)」
」=「糸」+「責」:=糸+繰り返しつむ=>(つむいだ)糸を繰り返しつむ=>仕事の成果をあげる=>たっせいする=>うむ(「糸」cf.49)
」=「禾」+「責」:=あわ+繰り返しつむ=>穀物を繰り返すつむ=>積み上げる=>つむ
」=「衣」+「責」:=ころも+かさなる=>衣の重なった所=>衣のひだ=>ひだ


」=「石-口」+「貝」:=硬いもの+賢い男=>賢く堅実な男=>堅実なひと=>硬いもの=>あたま(「石-口」cf.54)
」=「同-冂」+「ソ+一」:=女の人+正面=>女の正面=>頭=>丸いもの=>まめ(再掲cf.47)
「首」=「ソ+一」+「自」:=正面+素晴らし女(自称)=>私の正面=>頭=>くび(再掲cf.48)
」=「豆」+「頁」:=丸いもの+硬いもの=>丸くて硬いもの=>あたま

 頭は当初「豆」であり、「豆」が「まめ」の意味に変化したため、「首」がその意味を引き継ぎ、次に「首」が「くび」の意味に変化し「頁」があたまの意味となり、最後に「豆」に「頁」を加えて頭の意味となったようです。

」=「束」+「頁」:=ご亭主+硬い男=>きっちりした男主人=>たよりになる男=>たよる(「束」cf.59)

「頼」の辞書の解説は「」になっています。「」には別に文字の展開があるので、正式な「」に「頼」が混同されて使われたと考えられます(「刀」の解読は後述)。

」=「丁」+「頁」:=働く男(仕事を極めた男)+硬いあたま=>頭の頂上=>頭のてっぺん=>いただき(「丁」cf.21)
」=「川」+「頁」:=かわ+堅く賢い男=>かたくなに従う賢く硬い男=>絶対に従うもの=>したがう
」=「石」+「頁」:=>かたいもの+あたま=>頭の大きさ石(漬物石/庭石)=>大きな石=>おおきい
」=「夾」+「頁」:=はさむ所+あたま=>頭をはさむ所=>顔の両側=>ほほ(「夾」cf.58)
」=「雇」+「頁」:=渡るとり+あたま=>行き帰りするあたま=>振り返るあたま=>かえりみる(「雇」cf.16)
」=「工」+「頁」:=巧みなもの+あたま=>頭の巧みなところ=>自在に回転する所=>首=>後ろくび=>うなじ(「工」cf.21)
」=「元」+「頁」:=二年目の元気な子供+頭=>意地を示す乳児(固くなった頭骨)=>拒絶する乳児=>かたくななもの=>かたくな(「元」cf.19)


 第45回で「白」の項に欠けている「原」の字を「願」を解読するために追加します。

」=「厂」+「白」+「小」:=崖+白いもの(湧き水)+ちいさい=>崖の湧き水/神聖なもの=>泉の湧く所=>はらっぱ
」=「原」+「頁」:=崖の泉+硬いもの=>望みのかなう泉=>確かなねがい=>かなうねがい=>ねがい

」=「ノ」+「凵+L」:=特別な+メス犬=>メス犬の特性=>仲間で寄合うメス犬=>同種の集り=>均一の集まり(純血なもの/純粋のもの)=>たむろす(再掲cf.35)
」=「屯」+「頁」:=均一なもの+硬いもの=>皆の頭が硬い集団=>融通の利かない集団=>対処できない=>つまずく

」=「マ」+「了」:=ある+おわり=>終りがある=>終りが見通せる=>予定すること=>あらかじめ(再掲、cf.24)
」=「予」+「頁」:=あらかじめ+硬いもの=>確実に手に戻るもの=>あずけること=>あずける



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「貫」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の「貫-貝」(つきとおす意=穿)とから成る。差し銭を通す意。ひいて、「つらぬく」意に用いる。
「慣」 解字:形声。意符の心(こころ)と、音符の貫(積み重ねる意)とから成る。心に積み重ねる、「なれる」意。

「買」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の网(罒は省略形。かえる意=貿)とから成る。品物を貨幣と取り替える、「かう」意。
「賣(売)」 解字:会意形声。意符の出(士は誤り変わった形。でる意)と、音符の買(交易する物の意)とから成る。交易する物資を出す、「うる」意。

「則」 解字:形声。意符の刂(かたな)と、音符の鼎(貝は変わった形、きずつける意=創)とから成る。刀で傷つける意。もと刻と同意に字。昔、木や竹に筋をつけて物差しとしたことから、法則、標準などの意に用い、借りて、助字「すなわち」の意に用いる。
「側」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の則(かたむく意)とから成る。人体が一方に傾く意。一方に傾くことから、「かたわら」の意に用いる。
「測」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の則(はかる意)とから成る。水の深さをはかる意、ひいて、「はかる」意に用いる。

「貞」 解字:形声。意符のト(亀甲を用いて占う意)と、音符の鼎(貝は変わった形。神の意思を問う意)とから成る。意に用いる。ただ、甲骨文は象形とされている。
「偵」 解字:形声。意符の人(ひと)と、音符の偵(占って問う意)とから成る。占い探るひとの意。ひいて、「うかがう」意に用いる。
「幀」 解字:形声。意符の巾(ぬの)と、音符の貞(真っ直ぐの意)とから成る。ぴんと真っ直ぐに伸ばして張った布の意。

「員」 解字:会意形声。意符の鼎(貝は変わった形、かなえ)と、意符と音符を兼ねる??(口は変わった形。まるい意)とから成る。丸い口のかなえの意。鼎は昔、祭祀の際、獣の肉を煮た容器。そのさい数個並べて使い、一鼎、二鼎と数えたところから、「かず」の意になった。
「損」 解字:形声。意符の手(て)と、音符の員(とりさる意)とから成る。手で取り去る、「へる」の意。
「圓」 解字:形声。意符の口(○の変形、まる)と、音符の員(まるく囲う意)とから成る。丸く円形に囲む意。ひいて、「まるい」意に用いる。
「殞」 解字:形声。意符の歹(死)と、音符の員(おちる意)とから成る。死におちる、「しぬ」意。
「隕」 解字:形声。意符の阜(おか、やま)と、音符の員(おちる意)とから成る。丘や山から物が落ちる意、ひいて、「おちる」意に用いる。

「責」 解字:形声。意符の貝(貨幣)と、音符の朿(主は変わった形。かぞえあげてせめる意=數)とから成る。貨幣を数え上げた請求する意。ひいて、「せめる」意に用いる。
「蹟」 解字:「跡」の説明
「漬」 解字:形声。意符の水(みず)と、音符の責(つみたくわえる意=積)とから成る。水中にたくわえておく、「つける」意。
「嘖」 解字:形声。意符の口(くち)と、音符の責(大声で呼ぶ意)とから成る。大声で叫ぶ意。
「磧」 解字:形声。意符の石(いし、すな)と、音符の責(かさなる意=積)とから成る。川の中の石や砂の重なっているといころ、なかすの意。
「績」 解字:形声。意符の糸(いと)と、音符の責(つむぐ意)とから成る。糸を紡ぐ、「うむ」意ひいて、「いさお」の意に用いる。
「積」 解字:形声。意符の禾(いね)と、音符の責(あつまる意)とから成る。稲があつまる意。ひいて、集ったいね、「つむ」「つもる」意に用いる。
「襀」 解字:形声。意符の衣(ころも)と、音符の責(ちぢむ意)とから成る。衣の縮んでいる部分、「ひだ」の意。

「頁」 部首解説:これを部首にして、人の頭部の状態や名称に関する文字ができている。俗に「いちのかい」ともいう。
 解字:象形。ひざまずく使途の頭にかたどる。人体の穴の多くある部分、顔の意、ひいて、「かしら」の意、借りて、「ページ」の意に用いる。
「頭」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の豆(真っ直ぐにたつ意=直)とから成る。首の上に直立する、「あたま」の意。
「頼」 解字:なし(「」の説明)。
「頂」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の丁(うしろの意)とから成る。頭の後ろの部分、「うなじ」の意。
「順」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の川(素直に従う意=馴)とから成る。人が顔色を和らげて従う意。

「碩」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の石(おおきい意)とから成る。頭が大きい意、ひいて「おおきい」意に用いる。
「頬」 解字:会意形声。意符の頁(あたま)と、意符と音符を兼ねる夾(わきばさむもの意)とから成る。顔をわきばさみ守るもの、「ほほ」の意。
「顧」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の雇(目をかける意)とから成る。頭をまわしてみる、「かえりみる意。
「項」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の工(うしろ意=後)とから成る。頭の後ろの部分、「うなじ」の意。
「頑」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の元(丸い木の先の意)とから成る。借りて、「かたくな」の意に用いる。

「願」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の原(大きい意=元)とから成る。大きい頭の意。借りて、「ねがう」の意に用いる。
「頓」 解字:形声。意符の頁(あたま)と、音符の屯(うつ意)とから成る。頭を地面に打ち付ける意。
「預」 解字:形声。意符の頁(かお)と、音符の予(ゆるやかの意)とから成る。顔形がのんびりする、たのしむ意、借りて、「あずかる」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****


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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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