象形文字の秘密
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 「女」の解読 「女」その2/77

 第35回では「前」の字を検討することにより「ソ+一:=まえ」を取出し、他の文字で正しいことを確認しました。前回の「▽」を別の観点から解釈し、この解読につなげます。

」 象形「▽」:=女の股間=>女性器=>おんな/ひと(再掲。「▽」cf.76)

 象形「▽」は次のように「Ⅴ」と「一」に分解した解釈ができ、象形と考えた「▽」は別の部首の会意と解釈することができるのです。続いて分解した部首「Ⅴ」が作る会意文字を紹介します。

」(象形):=女の股間=>股間=>正面=>前面=>まえ=>前方
」=「一」+「Ⅴ」=からだ+女の股間=>女の股間を持つ体=>女の体=>おんな



1.「并」の解読とその会意文字

 「并」は「Ⅴ+幵」(「幵」cf.66)と考えられます。これを次の項で示すような「(并-廾)+廾=(Ⅴ+一)+廾:=前+垂れ流す男」と解読すると、「并」の会意文字がもつ「集める=>並べる」の意味が説明できません。
 また、後代ではこの字の「Ⅴ」が「輧」や「帲」のように二個のダッシュに変形したものがあります。

」=「干」+(融合)+「干」:=犯す男子+犯す男子=>強姦する男達=>犯罪者/受刑者/矯正者=>処刑する=>処刑する所=>処刑者を葬る所(=>鳥居マーク)(再掲。「幵」cf.62)
」=「Ⅴ」+「幵」:=まえ+犯罪者達=>受刑者達の前=>集められた受刑者達に向かう指導・訓育等=>受刑者集団/集められたもの=>皆から遠ざけるもの=>隠すもの=>かくす
」=「イ」+「并」:=男の仕事+受刑者達=>受刑者を集め並べる仕事=>あつめる/ならべる=>あわせる/つらねる(「幵」cf.62)
」=「月」+「并」:=からだ+受刑者達集団=>受刑者達の体=>(重労働で)たこのできた体=>手足のたこ[意味は現代中国語辞典・光生館による](「月」cf.45)
」=「辵」+「并」:=あし+犯罪者達=>犯罪者達の足=>逃げ足の速いもの/散り散りにはしる=>ほとばしる/はしる(「辵」cf.65)
」=「扌」+「并」:=て+集めるられたもの=>手であつめる=>かきあつめる=>あつめる[意味は現代中国語辞典・光生館による] (「扌」cf.12)
」=「馬」+「并」:=うま+集める=>馬を集める=>馬を集めて引かせる(馬車)=>馬を並べる=>ならべる(「馬」cf.61)

」=「尸」+「并」:=おおうもの+受刑者達=>受刑者達を隠す/受刑者達をしりぞける=>おおう/しりぞける(「尸」cf.68)
」=「土」+「屏」:=つち+隠すもの=>土で覆うもの=>どべい=>へい(「土」cf.19)
」=「木」+「并」:=草木+覆うもの=>覆う葉を持つ木=>しゅろ(「木」cf.59)
」=「車」+「并」:=くるま+覆うもの=>(女用の)覆いを付けた車(「車」cf.24)
」=「巾」+「并」:=ぬの+覆うもの=>覆う布=>たれまく=>しきるもの=>とばり(「巾」cf.34)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「并」 解字:形声。意符の??(人が二人相並ぶ)と音符の二(あるいは一。あわせる、つなぐ意)とから成る。二人を並べ合わせる意。併の原字。ひいて、「あわせる」意に用いる。
「併」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる并(あわせる意)とから成る。二人の人が相並ぶ意。ひいて、「あわせる」意に用いる。
「胼」 解字:なし。
「迸」 解字:形声。意符の辵(ゆく)と音符の并(はしる意)とから成る。勢いよくいく、「はしる」意。転じて、「ほとばしる」意に用いる。
「拼」 解字:なし。
「駢」 解字:形声。意符の馬(うま)と音符の并(ならべる意)とから成る。馬を二頭並べる意。
「屏」 解字:形声。意符の尸(ひと)と音符の并(おおう意)とから成る。人が覆い隠す意。
「塀」 解字:会意形声。意符の土(つち)と意符と音符を兼ねる屏(おおう意)とから成る。土で造ったへい(土塀)の意。屏の俗字という(国字という説もある)。
「栟」 解字:形声。意符の木(き)と音符の并(みのの意)とから成る。蓑などを編むのに適した表皮を持つき、しゅろの意。
「輧」 解字:形声。意符の車(くるま)と音符の并(おおう意)とから成る。四方に覆いを掛けた車の意。
「帲」 解字:形声。意符の巾(ぬの)と音符の并(しきる意)とから成る。室内を仕切る布、とばりの意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



2.「前-月-刂」の会意文字

 第35回で「前」の文字に関しては、はそれまでに分かった「月」と「刂」の意味を除いて、冠の意味「まえ」を抽出し、「ソ+一」と表記しましたが、種明かしをすると正確には「Ⅴ+一」です。「前-月-刂」は今回より「首-自」に表記を変えます。

 「屰:=前と後ろ」の解読とその会意文字に関しては第35回を参照してください。

 「首-自」は「▽」の横棒が「Ⅴ」の下に移動した形と考えられます。「首-自」の解読から示します。

首-自前-月-刂)」=「Ⅴ」+「一」:=女の股間+部分=>女の股間の部分=>前面=>まえ=>前方(更新。cf.35)
」=「首-自」+「月」+「刂」:=まえ+切った体=>切った体の前=>まえの肉=>まえ(再掲)
」=「扌」+「前」:=て+まえ=>手で前にする=>(皆を)前に向ける=>そろえる(「扌」cf.12)

 獣や鳥の肉は後足の肉が主であり、前の肉は価値が低かったと考えられます。

」=「首-自」+「自」:=前方+私=>私の前方=>私の顔=>顔=>くび(「自」cf.48)
」=「辵」+「首」:=すすむ+私の前方=>進むさき=>みち(再掲。cf.65)
」=「九」+「首」:=完成された女+くび=>全面を見渡す首=>全道に精通するもの=>全ての道=>みち(「九」cf.18)

」=「首-自」+「扌」:=前方+たくさんはえているもの=>前(顔)に毛の生えているもの=>顔に毛のあるもの=>羊の頭=>ひつじ(「扌」cf.12)
」=「君」+「羊」:=衣を付けた男指揮官+ひつじ=>統率者とひつじ=>君子と従順な取巻き=>むれ(「君」cf.39)

 この項の以下に示す「美-大」は、辞書ではすべて「羊」の部首に属しており、「ひつじ」の意味(意符)を持たせています。

美-大」=「首-自」+「土」:=まえ+男のひと=>男の正面=>男のまえ=>女が対面するもの=>女の対面(「土」cf.19)

 「美-大」は正確には「男の正面」の意味ですが、裏に漢字を造った女が主体となる「女の対面」の意味を含んでいます。

」=「美-大」+「大」=男の正面+大きな男根=>男根の大きい男の正面=>うつくしもの=>うつくしい(「大」cf.57)
」=「美-大」+「心」:=男の正面+心=>男の目前のものに対する(警戒)心=>用心する=>心配する=>うれう=>つつが(「心」cf.73)
」=「美-大」+「灬」:=正面+子供達=>正面の子ひつじ達=>目の前で子ひつじの面倒を見る=>ひつじの子供=>こひつじ(「灬」cf.61)
」=「穴」+「羔」:=ちさないえ+子供達=>子を守る小屋=>小屋=>(陶器を焼く)かま(「穴」cf.)

 ひつじを飼い始めた初期は、子羊を常に目の前において世話をし、後代には子羊小屋を造って世話をしたと考えられます。

」=「美-大」+「儿」:=男の正面+垂れ流す幼児=>子供のような正面の男=>つよい部族/つよい=>(漢民族を苦しめた)中国西方の異民族=>えびす(「儿」cf.66)
」=「美-大」+「女」:=男の正面+女=>男の正面のような女=>男勝りな女=>羌姓部族の女(「女」cf.76)

 「羌」と「姜」はえびすの男女を示しているようです。

」=「美-大」+「左はらい棒」+「丑」:=男の正面+垂れ下がるもの+うし=>丑のように垂れ流す男=>よだれを垂らす男=>はずかしいもの=>はずかしい(「丑」cf.)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****


「揃」 解字:形声。意符の手(て)と音符の前(やわらかくする意)とから成る。手でやわらかくする、もむ意。

「首」 解字:象形。「Ⅴ+一」(毛髪の形)と自(はな。顔面)とから、人の頭部の形にかたどる。人体上に直立している「くび」「頭部」の意。
「馗」 解字:形声。意符の首(道の省略形。みち)と音符の九(こころの意)とから成る。九方面に通じる道の意。

「羊」 解字:形声。象形。羊の頭角と尾の形にかたどる。角の曲がっている動物「ひつじ」の意。
「群」 解字:形声。意符の羊(ひつじ)と音符の君(あつまる、まとまる意)とから成る。羊のむれの意。ひいて、「むれ」「くれる」意に用いる。
 
「美」 解字:会意。意符の羊(ひつじ)と音符の大(おおきい)とから成る。肥大な羊の肉の意。ひいて、うまい、よい、うつくしい意に用いる。
「恙」 解字:形声。意符の心(こころ)と音符の羊(毒虫、また、虎豹や人を食う猛獣の意)とから成る。虫や獣に食われるのを憂える心、「つつが」の意。
「羔」 解字:形声。意符の羊(ひつじ)と音符の照(照の省略形。ちいさい意)とから成る。「こひつじ」の意。
「窯」 解字:形声。意符の穴(あな)と音符の羔(瓦器の意)とから成る。瓦器を焼くかまの意。
「羌」 解字:形声。意符の羊(ひつじ)と音符の人(=「儿」。ひとの意)とから成る。牧羊を業とする西方の強い異民族の意。
「姜」 解字:形声。意符の女(姓)と音符の羊(牧羊の民)とから成る。牧羊の民の意。もと羌姓部族の意。
「羞」 解字:形声。意符の羊(ひつじ)と音符の又(丑は変わった形。すすめる意)とから成る。宗廟に羊の肉を勧め供える意。借りて、「はじる」意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



3.「差」の解読とその会意文字

 前項の「羞」は古い時代にできた字のようで基の意味に戻って解読する必要がありましたが、ここで示す「差-エ」は特別な意味が読み取れます。

差-エ」=「美-大」+「左はらい棒」:=男の前+垂れ下がるもの=>男が付ける前飾り=>前飾り(「左はらい棒」cf.22)
」=「差-エ」+「エ」=男の前飾り+技術者=>技術者の前飾り=>(色や形の違いで)技能の高さを示すもの=>技能の高いもの/師匠=>高度な技=>技の違うもの=>違いのあるもの=>ふぞろいのもの(「エ」cf.71)
」=「イ」+「差」:=男の仕事+師匠=>師匠をねぎらう仕事=>酒の席でもてなす者=>酒席での舞=>酔って踊るもの=>酔っての舞(「イ」cf.54)
」=「山」+「差」:=やま+高度なもの=>そそり立つ山=>険しい山(「山」cf.33)

」=「石」+「差」:=石+師匠=>石を扱う師匠=>石の匠=>石を磨く=>みがく(「石」cf.54)
」=「王」+「差」:=たま+師匠=>玉を造る師匠=>玉をみがく=>みがく(「王」cf.21)
」=「口」+「差」:=くち+師匠=>師匠の言葉=>(芸の成果を)いつもなげく=>なげく(「口」cf.37)
」=「扌」+「差」:=手中にあるもの+師匠=>お抱えの師匠=>よぼよぼになる=>よれる(「扌」cf.12)
」=「疒」+「差」:=やまい+師匠=>病んだ師匠=>やまいをいやす=>いやす=>いえる(「疒」cf.64)

 「搓」を「師匠の手=>すり合わせる手=>てでよる=>よれる」と解釈するのは間違いです。
 「瘥」は現代でも何事か(特に好きなもの)に集中すると免疫力が上がりガンなども治る例が多く報告されています。

」=「木」+「差」:=き+ふぞろいなもの=>ふぞろいな木で作るもの=>ふぞろいな木のいかだ=>いかだ(「木」cf.59)
」=「足」+「差」:=あし+違いのあるもの=>左右違った動きの足=>つまづいた足=>つまづく(「足」cf.41)
」=「舟」+「差」:=ふね+ふぞろいなもの=>ふぞろいな舟=>小さな船=>こぶね(「舟」cf.69)

」=「差-エ」+「目」:=前飾り+賢いひと=>賢いひとの前飾り=>身に付けるもの=>身に付ける=>きる(「目」cf.48)

 辞書で「着」は「著」の俗字となっていますが、「差-エ」と「着-目」に共通の意味が取出せ矛盾がありません。しかし「着」が康煕字典に見当たらないのが不思議です?


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「差」 解字:形声。意符の??(木の若芽の柔らかい形。「美-大」は変わった形)と音符の左(ふぞろいの意)とからなる。草木のわかめが垂れ下がり、互い違いになってふぞろいの意。ひいて、「たがう」意に用いる。
「傞」 解字:形声。意符の人(ひと)と音符の差(ふぞろい、ちぐはぐの意)とから成る。人が酔って足取りがちぐはぐになる意。
「嵯」 解字:形声。意符の山(やま)と音符の差(高く、険しい、長短があってふぞろい、でこぼこしている意)とから成る。山が高く険しい、また、山に高低があって稜線がでこぼこしている意。
「搓」 解字:形声。意符の手(て)と音符の差(すり合わせる意)とから成る。手ですり合わせて「よる」意。
「磋」 解字:形声。意符の石(いし)と音符の差(こする意)とから成る。石の上でこすり磨く意。
「瑳」 解字:形声。意符の王(たま)と音符の差(はっきり白い意)とから成る。玉の色が白く鮮やかな意。
「嗟」 解字:形声。意符の口(くち)と音符の差(感動したチェッと舌打ちする犠牲音の意)とから成る。
「瘥」 解字:形声。意符の疒(やまい)と音符の差(おとろえる意)とから成る。病気が衰える、「いえる」意、

「槎」 解字:形声。意符の木(き)と音符の差(そろわない意)とから成る。木を長短そろえず斜めに切る意。
「蹉」 解字:形声。意符の足(あし)と音符の差(くいちがう意)とから成る。足元が食い違う、「つまづく」意。
「艖」 解字:形声。意符の舟(ふね)と音符の差(ちいさい意)とから成る。小さい船の意。

「着」 解字:もと、著が省略されてできた俗字。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



4.「義」の解読とその会意文字

 「義」は武器を持つ男の前で、襲われる心配とは逆に身を守られる安心感を意味する言葉です。

」=「美-大」+「我」:=男の正面+武器を持つわれ=>正面の武器を持つ男子=>忠誠を誓った男=>信頼できる行為=>礼に叶った行為=>よい(「我」cf.15)
」=「イ」+「義」:=男の仕事+武器を持つ我=>武器を持つものの付け人=>武器を整える男=>武器の準備と保守=>手順・きまりを尊ぶ=>手順・きまり(「イ」cf.54)
」=「舟」+「義」:=ふね+手順・きまり=>船出の手はず=>ふなよそおい(「舟」cf.69)

」=「牛」+「義」:=うし+信頼できる行為=>信頼のための牛=>忠誠心を示すために捧げる牛=>捧げる牛肉=>いけにえの肉=>いけにえ(「牛」cf.12)
」=「虫」+「義」:=むし+信頼できる行為=>(仲間同士でいつも協力し合う)信頼できる虫=>あり(「虫」cf.38)
」=「言」+「義」:=ことば+信頼できる男=>信頼できる男の言葉=>打ち合わせた言葉=>打ち合わせる(「言」cf.67)
」=「石」+「義」:=いし+信頼できるもの=>丸くて傷つかない石=>丸い石のある所=>はまべ=>いそ(「石」cf.54)
」=「木」+「義」:=夫+信頼できる男=>心を許した夫=>信頼できる夫=>(男子の)目標とするもの(「木」cf.59)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「義」 解字:形声。意符の羊(美・善の省略形。よい意)と音符の我(舞の姿、礼を行う姿の意)とから成る。舞の美しい姿の意、礼を行なう美しい姿の意。ひいて、礼にかなった美しい行い、さらに、「よい」意に用いる。
「儀」 解字:会意形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる義(立派な礼容のものの意)とから成る。人の礼容がある、人の衣服・態度などがきちんとしている意。ひいて、「よい」などの意に用いる。
「艤」 解字:形声。意符の舟(ふね)と音符の義(整える意)とから成る。舟を整えて船出の準備をする。

「犠」 解字:形声。意符の牛(うし)と音符の義(混じりけがない意)とから成る。神に捧げるため毛の色が純一で混じりけのない牛、「いけにえ」の意。
「蟻」 解字:形声。意符雨の虫(むし)と音符の義(あめなどの甘いものの意)とから成る。甘いものに寄り集まる虫、「あり」の意。
「議」 解字:形声。意符の言(ことば)と音符の義(たがいの意)とから成る。言葉を互いに交わす、「はかる」意。
「礒」 解字:形声。意符の石(いし)と音符の義(つきでるの意)とから成る。岩石の突き出してたいらでない意。
「檥」 解字:形声。意符の木(き)と音符の義(整った姿の意)とから成る。整った姿の木の意。ひいて、目標となる木の意に用いる。

「壮」 解字:形声。意符の士(成年男子)と音符の「壮-士」(おおきい意)とから成る。立派な男子、一人前の男子の意。
「状」 解字:形声。意符の犬(いに)と音符の「壮-士」(姿の意)とから成る。犬の姿の意。ひいて、「かたち」の意に用いる。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



5.「関-門」の解読と会意文字


関-門」=「首-自」+「大」=>正面+大きな男根の男=>男根の大きな男=>威圧する男
」=「門」+「関-門」:=いくさ+威圧する男=>戦で威圧する男=>立ちはだかるもの=>せき(「門」cf.65)
」=「辵」+「関-門」:=あるく+男根の大きい男=>男根の大きい男が歩く=>(女領主に)進呈される男=>送り出されるもの=>おくる(「辵」cf.65)
」=「月」+「関-門」:=からだ+男根の大きな男=>男根の大きいからだ=>おれさま=>おれ(「月」cf.45)


***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「関」 解字:題字なし。??の解説。
「送」 解字:形声。意符の辵(ゆく)と音符の「八+天」(杵を持ち上げて繰り返し上下する意)とから成る。人の後に続いて行く意。ひいて、「おくる」意に用いる。
「朕」 解字:形声。意符の舟(月は省略形。ふねと音符の「関-門」(杵を繰り返し上下する意。つぐ、つづく意)とから成る。船板の継ぎ目の意。借りて、一人称、「われ」の意に用いる。


***** 終了 関連する辞書の解字 *****



6.「喜-士-下の口」の解読と会意文字

 第47回で「喜」と第60回で「豆」を紹介しましたが、それらは共通な「喜-士-下の口」をもとに紹介するべきでした。

喜-士-下の口」=「口」+「首-自」=女+正面=女の正面

」=「士」+「喜-士-下の口」+「口」:=立てた男根+女の正面+女のひと=>男根を立てた男の正面の女=>よろこぶ女=>よろこぶ(修正)

」=「イ」+「喜」:=男の仕事+よろこぶ=>喜ばせる仕事=>よろこぶ(「イ」cf.54)
」=「女」+「喜」:=おんな+よろこぶ=>女がよろこぶ=>よろこぶ(「女」cf.76)
」=「喜」+「心」:=よろこぶ+かんがえる=>うれしくおもう=>うれしい(「心」cf.73)
」=「忄」+「喜」:=感覚+よろこぶ=>うれしい感覚=>うれしい気持(「忄」cf.73)
」=「口」+「喜」:=ことば+よろこぶ=>喜びの言葉=>感嘆の声=>ああ(「口」cf.37)
」=「言」+「喜」:=ことば+よろこぶ=>喜びの叫び=>よろこぶ(「言」cf.39)
」=「喜」+「欠」:=よろこぶ+口をあけた男=>口をあけて喜ぶ男=>喜び叫ぶ男=>よろこぶ(「欠」cf.5)
」=「喜」+「灬」:=よろこぶ+子供達=>子供たちがキャキャとよろこぶ=>よろこぶ(「灬」cf.61)
」=「示」+「喜」:=神事+よろこび=>かみを祝福(幸せに感謝)するよろこび=>よろこび(「示」cf.61)

 同じよろこぶでも「喜:=男に対する女の喜び」、「憙:=よろこばしい考え」、「:=うれしい気持」、「嘻:=声のもれるよろこび」、「禧:=神に感謝するよろこび」、「歖:=男のよろこび」、「熹:=子供のよろこび」と微妙に使い分けるられています。

 「熹」の中の「灬」は説文解字で既に「煮る」意味に解釈されています。

」=「虫」+「喜」:=むし+よろこぶ=>見つけるとめでたい虫=>あしだかぐも(巣を作らないゴキブリの天敵)(「虫」cf.38)


 先にも触れましたが「豆」は「同-冂」と「首-自」の合成という解読も成立するのですが、「喜」や「鐡」から考えて「一」と「喜-士-下の口」の合成と考える方が正しいようです。

喜-士-下の口」=「口」+「首-自」:=女のひと+まえ=>女の前=>頭部
」=「一」+「喜-士-下の口」:=体の部分+女の正面=>女の正面の部分=>あたま=>丸いもの=>まめ(再掲。cf.47)
」=「豆」+「頁」:=丸いもの+硬いもの=>丸くて硬いもの=>あたま(「頁」cf.60)

 同じ「前」でも「首-自」は身体の前面であり、「喜-士-下の口」は突き出した頭部を指すようです。

 「豈」とその会意文字については第47回を参照してください。



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「僖」 解字:形声。意符の人(ひと)と意符と音符を兼ねる喜(よろこぶ意)とから成る。人がよろこぶ意。
「嬉」 解字:会意形声。意符の女(おんな)と意符と音符を兼ねる喜(よろこぶ意)とから成る。女と遊び戯れてよろこぶ、「たのしむ」意。
「憙」 解字:喜ぶの別字体。
「」 解字:喜の別字体。
「嘻」 解字:形声。意符の口(くち)と音符の喜(驚き感じる声の意)とから成る。心に感じて「ああ」という意。
「譆」 解字:嘻の項に表示。
「歖」 解字:題字なし。
「熹」 解字:形声。意符の火(ひ)と音符の喜(火が盛んの意)とから成る。火の盛んにおこる意。ひいて、あぶる意に用いる。
「禧」 解字:形声。意符の示(かみ)と音符の喜(よろこび、幸いの意)とから成る。礼を行なって幸いを得る意。ひいて、「さいわい」の意に用いる。

「蟢」 解字:形声。意符の虫(むし)と音符の喜(たのしい意)とから成る。現れるとめでたいことが起こるという虫、あしたかぐも

「頭」 解字:形声。意符の頁(あたま)と音符の豆(まっすぐに立つ意)とから成る。首の上に直立する「あたま」の意。

***** 終了 関連する辞書の解字 *****



7.「首-自」(縦型)の会意文字

 「壮」「状」の偏は「首-自」と同じ意味ですが直接女とは関係ないため、もしくは、冠とするとその形がまぎれてしまうために、横向きの編にデザインされています。後代には複雑な「爿」に装飾化され、辞書の「壮」の解字は逆に「壯」の省略形と解説されています。

」=「首-自(縦型)」+「犬」:=正面+犬=>犬の正面=>親和と敵対の激しい差異=>相手による対応の変化=>違うありよう=>なりふり=>かたち(「犬」cf.13)
」=「首-自(縦型)」+「木」:=正面+木=>木の正面=>木の正面を並べたもの=>丸木を並べた台=>寝台=>ゆか(「木」cf.59)
「牂」=「首-自(縦型)」+「羊」:=ひつじのまえ=>前にいるしつじ?=>めひつじ

」=「首-自(縦型)」+「立った男根」:=正面+立った男根=>正面に立てた男根=>はつらつとした男子=>若い男=>気力がある=>さかん(「士」cf.19)
」=「壮」+「衣」:=はつらつとした男子+男子の着物=>着飾った男子=>よそおう(「衣」cf.51)
」=「サ」+「壮」:=男達+若い男=>若い男と男達=>ぎょうぎょうしいもの=>おごそか(「サ」cf.62)
」=「壮」+「大」:=若い男+大きい男根=>男根の大きい若者=>丈のある男=>背の高い男(「大」cf.57)
」=「壮」+「女」:=若い男+女=>若い男と女=>身を飾るもの=>かざる(「女」cf.76)



***** 開始 関連する辞書の解字 *****

「状」 解字:形声。意符の犬(いに)と音符の「壮-士」(姿の意)とから成る。犬の姿の意。ひいて、「かたち」の意に用いる。
「牀」 解字:形声。意符の木(き)と音符の「牀-木」(のる、のぼる意)とから成る。人が乗る木製の長いいす、寝台の意。
「牂」 解字:形声。意符の羊(ひつじ)と音符の「牂-羊」(長大の意)とから成る。大きな雌羊の意。

「壮」 解字:形声。意符の士(成年男子)と音符の「壮-士」(おおきい意)とから成る。立派な男子、一人前の男子の意。
「装」 解字:形声。意符の衣(ころも)と音符の壮(また、しまっておく意)とから成る。衣服を包んでしまっておく意。転じて、「よそおう」意に用いる。
「荘」 解字:会意形声。意符の艸(くさ)と意符と音符を兼ねる壮(さかんの意)とから成る。草が盛んに茂る意。ひいて、「おごそか」の意に用いる。
「奘」 解字:会意形声。意符の大(おおきい)と意符と音符を兼ねる壮(背丈の高い男の意)とから成る。背丈の非情に高い男の意。
「娤」 解字:形声。意符の女(おんな)と音符の「娤-女」(かざる意)とから成る。女が装いを飾る意。


***** 終了 関連する辞書の解字 *****

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【2009/07/23 21:16】 | 漢字解読3 | TRACKBACK(1) | COMMENT(0) |
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 このブログは漢字の解読を紹介します。従来、部首はほとんど象形とされていますが、部首である「用」「角」「車」「里」「鬼」「竜」「魚」「黄」は部首「田」を含んでいます。  「田」を含む部首を「田」から派生した文字と説明しようとする探検です。

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